適当過ぎる勇者召喚に巻き込まれ、適当に割り当てられたスキルが《神調整》とかいう、もはやスキルとは呼べない神の力だった物語。

３章 魔王討伐編

６ た……たたた、隊長〜⁉︎

　時を同じくして、あちらサイド。

「ふぇゔぃがーーーーほちゅだぁ～っもう！　枝葉が俺様の体毛に絡んでウザい！」

「マンガブィダここいらの枝葉は尖ってますからね～」

「ヌンンウザセジコヨグあとちょっとですから我慢してください」

「ギギギファギユビンンってか何でわざわざここを通るんだよ」

「ギニュデルリ近道なんです」

「モザそうか……」

「オマットワエヴェあっ！　出口っすよ！」

「ユーサダガヒチュィンンスやっとかよ！　ああもう、うっぜ！」

「ニジュヂィザシュンふう……疲れた」

「ノレンクグタラユゲノクニ見ろ！　あんな所に人間がいやがるぜ！」

「スジョウユトッテまだ子供ですね」

「ゴマノスリゴマどうします？」

「グググハマシマシノマシマシデストレスが溜まってたところだ」

「バリバリバリノバリカタデ殺せ殺せ！　見せしめだ！」

「オヤッサンミテテツカーサイ！魔王様見てて下さい！」

「ブルリュンメヴィヒュあっははは、張り切ってる！」

「ラーズキゴゴゴギギギファン魔王軍第４師団ガルーダ参る！」

「ゴッデイギンぶっ潰せー！」

「メンッふんっ」

「は……はわわ……」

「モモモコヘンバナ俺様が怖いか？　人間」

「アッチィ！　ニダダサインジルガビビってる！　ビビってるよ！」

「カエダマアッツーーーーまぁ運が無かったな、じゃあーーーー」

「うわぁぁぁ！」

「ブギュ！ぐおぅっ！」

「ガ？え？」

「ゲガガガ……いったたた……」

「バ……バイトリーダー！た……隊長～！」

「グゥオバッ！　ヤクミカぐはっ！　何が起きた」

「バイトリーダー！　バフンバフン隊長が一撃でやられた⁈」

「ススルススルココチヨクうわぁぁ！　来たぞ」

「コナオトシハリガネオコノミハあいつＹＡＢＥＥＥＥ逃げろぉぉ」

「チャーハーン見逃してくれぇぇ」

「オヤッサンニオヤッサンニホウレンソウ魔王様に、魔王様に知らせろぉぉぉ！」