初心者のやけくそ旅行

もがみがわ

その夜、焚火を囲みながら、亜紀が「明日の最上川、楽しみだな。川でのんびり過ごすのもいいし、釣りもできるかもしれない！」と興奮気味に話す。
「そうだな、釣り道具持ってきたから、何か釣れたらいいな。」鶯もワクワクしながら答えた。
「じゃあ、釣りのために早起きして、朝一で行こうぜ！」さくらが提案すると、亜紀は「それ、いいアイデアだ！早起きするぞ！」と元気よく返した。
焚火の明かりの中、3人はさまざまな夢や将来の話をしながら過ごした。鶯は、友達と一緒にいることがどれだけ大切かを改めて感じていた。「こうして一緒にいる時間が、何よりも幸せだな」と心の中で思った。
やがて夜も深まり、焚火の音とともに彼らは徐々に眠りに落ちていった。
翌朝、鶯は早く目を覚ました。外に出てみると、清々しい空気が彼を包み、周囲の景色が昨日とはまた違った表情を見せていた。日の光が木々の間から差し込み、朝露がキラキラと輝いている。
「おはよう、鶯！早いな！」亜紀の声が聞こえた。彼もすでに起きて、朝食の準備を始めていた。
「おはよう！今日は最上川に行くんだよね。」鶯は期待に胸を膨らませて言った。
「うん、さくらを起こしたらすぐに出発しよう！」亜紀が答えた。
鶴はさくらのテントに向かい、優しく声をかける。「さくら、起きて！今日の計画があるよ！」
しばらくして、さくらが寝ぼけ眼で顔を出した。「もう朝なのか…？早く準備しないと、最上川に行けなくなるぞ！」と亜紀が急かすと、さくらもようやく目を覚まし、準備に取り掛かる。
朝食を済ませ、3人は道具を持ってキャンプ場を後にした。車で少しの距離を移動し、最上川のキャンプ場に到着する。
「ここが最上川か！すごい景色だ！」鶯は目を輝かせた。川の流れが心地よく響き、自然の音に包まれた空間が広がっていた。
「まずは釣りをしようぜ！」亜紀が声を上げ、さっそく釣り道具を取り出した。
3人はそれぞれ釣り竿を持ち、川の流れに向かって立った。しばらく静かな時間が流れ、鶯は集中して竿を振る。
「来たかも！」さくらが叫び、みんなが振り向く。釣り上げたのは、小さな魚だったが、彼の顔は満面の笑みで輝いていた。
「おお、さくらすごいじゃん！その調子でどんどん釣れ！」亜紀が応援する。
「次は俺の番だ！」鶯も負けじと釣りに挑んだが、なかなか思うようにはいかなかった。
「魚が釣れるまで、川遊びでもしようぜ！」亜紀が提案すると、3人は水に入って遊ぶことにした。水しぶきを上げながら楽しむ姿は、まるで子供のようだった。
その後、川で遊んだり、釣りをしたりしているうちに、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。夕方、鶯が再び竿を振っていると、ついに大きな魚がかかった！
「やった！鶯、頑張れ！」さくらと亜紀が大声で応援する中、鶯は力を込めて釣り上げた。見事な魚を手にしたとき、彼の心には達成感と仲間への感謝の気持ちが溢れた。
「やったー！これ、夕食にしよう！」鶯は満面の笑みを浮かべた。
その後、キャンプ場に戻り、彼らはその魚を焚火で焼いて夕食を楽しんだ。夜空の星を見上げながら、3人はまた新たな計画を立てる。
「次はどこに行こうか？」と亜紀が言うと、さくらも鶯も「もっと冒険したい！」と元気に応じた。