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第15話 炊飯器で作る鶏そぼろとお嬢と私
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私は今、悩んでいる。
マジで今日の献立どうしよう。
一人暮らしを始めて早数年。いい意味でも悪い意味でもご飯を作ることに慣れてきた。
初めの頃は自分で「アレを作って食べてみたい」とか、「コレを作るために人参を買ってこよう」とかいちいち頭を使っていたものだ。
今では、冷蔵庫に入っているものでテキトーにおかずを作れるようになってきて、割引商品を中心にパッパとカゴに入れるようになった。
おかげでこのザマだ。冷凍した2割引の鶏のひき肉を前に硬直することしかできない。
鶏のひき肉300g、絶妙に使い方むずくないか?
ハンバーグにするか?いや、食べ盛りの子供と分けるなら、やや量が足りない。ミートソースにしてやるのもちとめんどくさい。キーマカレーはこの前食べた。毎回どうにも答えが出ず冷凍して答えを先送りにしていたが、それにしたって期限がある。いい加減決着をつけなければ。
そうだ。一旦、炊飯器に入れてみるか?
○材料(2~3人前)
・鶏ひき肉(冷凍してなくても大丈夫!)(300g)
・めんつゆ(大さじ3)
・しょうがチューブ(小さじ1)
○作り方
・炊飯器(3合炊き)に材料を全て入れる。
・通常炊きでスイッチオン!
・炊き上がったら、しゃもじでよく混ぜながらほぐす。
・完成!
炊飯器がピーと音を立てたのと同時に、まい子が学校から帰ってきた。
「あら、いい香り。今晩は和食ですの?」
「そ、そうだよ、一応。多分」
私の悩みなどつゆ知らず、彼女は洗面台で手を洗っている。
確かに炊飯器から立ち昇る香りは甘辛い和食そのもの。でも開けるのが怖かった。なぜなら材料を突っ込んで炊いただけだから。
放置していても仕方がないので、えいや!と炊飯器の蓋を開けるとそこには鶏そぼろができているではないか!ほぐし混ぜると、柔らかなお肉と、脂と、タレが絡まっていく。ご飯の上に乗せたら何杯だって食べられそうだ。
「まい子、成功だよ!」
思わず呼びかけるが彼女は興味もないといった様子で、そうですか。と、声だけ返事をした。
まあいい、おかずが一品できればこっちのもんだ。さて、大量に買った水菜を使ったおかずでも考えるとするか・・・。
マジで今日の献立どうしよう。
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初めの頃は自分で「アレを作って食べてみたい」とか、「コレを作るために人参を買ってこよう」とかいちいち頭を使っていたものだ。
今では、冷蔵庫に入っているものでテキトーにおかずを作れるようになってきて、割引商品を中心にパッパとカゴに入れるようになった。
おかげでこのザマだ。冷凍した2割引の鶏のひき肉を前に硬直することしかできない。
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ハンバーグにするか?いや、食べ盛りの子供と分けるなら、やや量が足りない。ミートソースにしてやるのもちとめんどくさい。キーマカレーはこの前食べた。毎回どうにも答えが出ず冷凍して答えを先送りにしていたが、それにしたって期限がある。いい加減決着をつけなければ。
そうだ。一旦、炊飯器に入れてみるか?
○材料(2~3人前)
・鶏ひき肉(冷凍してなくても大丈夫!)(300g)
・めんつゆ(大さじ3)
・しょうがチューブ(小さじ1)
○作り方
・炊飯器(3合炊き)に材料を全て入れる。
・通常炊きでスイッチオン!
・炊き上がったら、しゃもじでよく混ぜながらほぐす。
・完成!
炊飯器がピーと音を立てたのと同時に、まい子が学校から帰ってきた。
「あら、いい香り。今晩は和食ですの?」
「そ、そうだよ、一応。多分」
私の悩みなどつゆ知らず、彼女は洗面台で手を洗っている。
確かに炊飯器から立ち昇る香りは甘辛い和食そのもの。でも開けるのが怖かった。なぜなら材料を突っ込んで炊いただけだから。
放置していても仕方がないので、えいや!と炊飯器の蓋を開けるとそこには鶏そぼろができているではないか!ほぐし混ぜると、柔らかなお肉と、脂と、タレが絡まっていく。ご飯の上に乗せたら何杯だって食べられそうだ。
「まい子、成功だよ!」
思わず呼びかけるが彼女は興味もないといった様子で、そうですか。と、声だけ返事をした。
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