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一眠り
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久しぶりの転移だったが、どうやらうまくいったみたいだ。
「お、良かった良かった。今回はあながち成功」
本当は城に行きたかったのに街に出てしまったが、まだ近い為ゼンにしては成功であった。
「ゼン様!!」
駆け寄って縋る様にゼンを見る男は、確かジンのお父さんだ。
「もうわかってるよ。
今対処に当たってるからもう少し待っててほしい。
大丈夫、君の息子はちゃんと無事に帰ってくる。
僕もやらなきゃいけない事があるから行くね。」
ニコッと笑って看板の矢印に従って城へ向かえば、その道中動物達がゼンの後ろをぞろぞろと着いてきた。
「駄目だよ、君たちは行かせない。
仇をうちたい気持ちはわかる。仲間を殺されて悲しいのもわかるけど、連れては行かない。
もしもの事があったら俺は耐えられない。お願いだ、いい子にここに居て?」
首を傾げれば、動物達は僕に頭を下げその場に座り始める。
「ありがとう。すぐ帰ってくる。」
一度だけ振り返り声をかけてから、城内へと足を踏み入れた。
「ゼン様!準備は出来てます!」
「ありがとう、みぃ。ネネたちはどれくらいで出来るかな?」
「ネネなら5分もかかりませんよ。それに、デスの魔法をやぶれるのはこの世でゼン様だけですよ。」
ゼンが行けば早く済むだろうが、その代わりすぐにばれてしまう可能性が高い。
何故ならゼンが持つ魔力は魔力コントロールを極めても押さえ込む事が出来ない程多く、怒りを抱えてる今少しずつもれてきているのだ。
そんなゼンが一緒に行けばすぐ様バレて、証拠隠滅の為ジンの首は吹き飛ぶ可能性が高い。
その点ネネ達はゼンが作ったせいなのか、原因はわからないが魔力反応が全く検知できない生物である。
魔力がない訳ではなく普通より多めの魔力を持っているのにだ。
「ただいまdeath!」
「ネネは、この子の体の検査して親に連絡するNe」
「ま、まって!狼は無事?あの子達無事?」
ジンを担いだネネがスタスタと歩いていこうとするのを止め、ジンは疲弊した顔をしてゼンを見上げる。
「狐達は助けられなくて…狼はどうにか逃がせたんだ。…っあの子達…ゼン様の大事な子って聞いたから…っ」
「君のおかげであの子達は無事だよ。狼達を助けてくれて本当にありがとう。今は、ゆっくりおやすみ。」
ゼンの言葉を聞いて安心したのか、ジンはスゥッと寝息をたて始めた。
「デス、王の所に連れてって」
「了解death!''転移''」
彼の様子からして痛めつけられていたのは間違いない。
そして狐を殺し、彼が助けなければ狼達も殺されていただろう。
久しぶりに、怒りがわいてくる。
「な、何者じゃ!?」
突然現れた僕達に驚く龍王。
「僕のことがわからないの?散々使者寄越したくせにさ。」
ニッコリ笑って言えば驚く龍王。
そりゃあ、まさかこんな子供みたいな奴が国王だとは思わないだろうね。
「あのね、僕今とっても怒ってるんだよ。何故か分かる?」
龍王の方に近づきながら言えば首を振る龍王
「僕は、言ったはずだよ。戦争だろうと何だろうとやってやるって。
僕の国に入ってきて国民捕まえていたぶって動物殺した奴誰?」
笑っていた顔をスッと真顔にして聞いた
「ど、どういう事じゃ!?わしは、確かにそなたの国に使者を送った。
だが、最初に断られて以降は誰も送っておらん!
無理に組んだ同盟等、国にとっては危険じゃ!だから今回は、縁がなかったと思って諦めたんじゃ」
「ゼン様、嘘は言ってませんね」
みぃが僕に耳打ちする
「もしそれが本当だとしても、国民が誘拐され、奴隷の首輪をつけられ此処の地下に幽閉されていたのも事実。
狐を殺し狼を拐ったのも事実。使者を何度も送ってきたのも事実。
龍王が把握していない事があるんじゃないか?」
僕がそういうと険しい顔で何かを考え始め、横においてあったベルを鳴らす。
「龍王様…。お呼びでしょうか?」
「宰相お前なら知ってるだろ?使者の事や幽閉は事実か?」
黒い髪を高く結び開かれた目は綺麗な翡翠色だった。
「はい、証拠をしっかり取ってから龍王様に報告するつもりでしたが
此処に今まで集めた証拠があります。」
そう言って書類を渡す。書類を見る龍王の顔は険しく、次第に歪んでいく
「まず、謝らせて欲しい。今回は全てこちらに非がある。申し訳ない。」
「そんな言葉で、もう終わらせられないだよ。
こっちも仲間を殺された事で動物達は怒り狂ってる。
僕の頼みだから怒りを抑えて今も僕の帰りを待ってる。
それに、子供をさらったあげく暴行したんだ。謝罪なんかですむわけないだろ?」
「そなたらの怒りも、もっともだ。」
「これを考えて実行した人間を殺さなきゃこっちは気が済まない。
きっと、動物だからって甘く考えてるんだろうけどな
動物にも感情があり家族がいる。それに、証拠をとっていたという事はお前は狐を見殺しにしたという事だ。
僕にとって今回の事は許しがたい事に変わりはない。」
「ゼン様、魔力が溢れてます。me達は大丈夫だけど、普通はゼン様の魔力を受ければ話す事ができません。」
あぁ、怒りで少し制御しきれてなかった…みぃに言われ深呼吸する。
「お、良かった良かった。今回はあながち成功」
本当は城に行きたかったのに街に出てしまったが、まだ近い為ゼンにしては成功であった。
「ゼン様!!」
駆け寄って縋る様にゼンを見る男は、確かジンのお父さんだ。
「もうわかってるよ。
今対処に当たってるからもう少し待っててほしい。
大丈夫、君の息子はちゃんと無事に帰ってくる。
僕もやらなきゃいけない事があるから行くね。」
ニコッと笑って看板の矢印に従って城へ向かえば、その道中動物達がゼンの後ろをぞろぞろと着いてきた。
「駄目だよ、君たちは行かせない。
仇をうちたい気持ちはわかる。仲間を殺されて悲しいのもわかるけど、連れては行かない。
もしもの事があったら俺は耐えられない。お願いだ、いい子にここに居て?」
首を傾げれば、動物達は僕に頭を下げその場に座り始める。
「ありがとう。すぐ帰ってくる。」
一度だけ振り返り声をかけてから、城内へと足を踏み入れた。
「ゼン様!準備は出来てます!」
「ありがとう、みぃ。ネネたちはどれくらいで出来るかな?」
「ネネなら5分もかかりませんよ。それに、デスの魔法をやぶれるのはこの世でゼン様だけですよ。」
ゼンが行けば早く済むだろうが、その代わりすぐにばれてしまう可能性が高い。
何故ならゼンが持つ魔力は魔力コントロールを極めても押さえ込む事が出来ない程多く、怒りを抱えてる今少しずつもれてきているのだ。
そんなゼンが一緒に行けばすぐ様バレて、証拠隠滅の為ジンの首は吹き飛ぶ可能性が高い。
その点ネネ達はゼンが作ったせいなのか、原因はわからないが魔力反応が全く検知できない生物である。
魔力がない訳ではなく普通より多めの魔力を持っているのにだ。
「ただいまdeath!」
「ネネは、この子の体の検査して親に連絡するNe」
「ま、まって!狼は無事?あの子達無事?」
ジンを担いだネネがスタスタと歩いていこうとするのを止め、ジンは疲弊した顔をしてゼンを見上げる。
「狐達は助けられなくて…狼はどうにか逃がせたんだ。…っあの子達…ゼン様の大事な子って聞いたから…っ」
「君のおかげであの子達は無事だよ。狼達を助けてくれて本当にありがとう。今は、ゆっくりおやすみ。」
ゼンの言葉を聞いて安心したのか、ジンはスゥッと寝息をたて始めた。
「デス、王の所に連れてって」
「了解death!''転移''」
彼の様子からして痛めつけられていたのは間違いない。
そして狐を殺し、彼が助けなければ狼達も殺されていただろう。
久しぶりに、怒りがわいてくる。
「な、何者じゃ!?」
突然現れた僕達に驚く龍王。
「僕のことがわからないの?散々使者寄越したくせにさ。」
ニッコリ笑って言えば驚く龍王。
そりゃあ、まさかこんな子供みたいな奴が国王だとは思わないだろうね。
「あのね、僕今とっても怒ってるんだよ。何故か分かる?」
龍王の方に近づきながら言えば首を振る龍王
「僕は、言ったはずだよ。戦争だろうと何だろうとやってやるって。
僕の国に入ってきて国民捕まえていたぶって動物殺した奴誰?」
笑っていた顔をスッと真顔にして聞いた
「ど、どういう事じゃ!?わしは、確かにそなたの国に使者を送った。
だが、最初に断られて以降は誰も送っておらん!
無理に組んだ同盟等、国にとっては危険じゃ!だから今回は、縁がなかったと思って諦めたんじゃ」
「ゼン様、嘘は言ってませんね」
みぃが僕に耳打ちする
「もしそれが本当だとしても、国民が誘拐され、奴隷の首輪をつけられ此処の地下に幽閉されていたのも事実。
狐を殺し狼を拐ったのも事実。使者を何度も送ってきたのも事実。
龍王が把握していない事があるんじゃないか?」
僕がそういうと険しい顔で何かを考え始め、横においてあったベルを鳴らす。
「龍王様…。お呼びでしょうか?」
「宰相お前なら知ってるだろ?使者の事や幽閉は事実か?」
黒い髪を高く結び開かれた目は綺麗な翡翠色だった。
「はい、証拠をしっかり取ってから龍王様に報告するつもりでしたが
此処に今まで集めた証拠があります。」
そう言って書類を渡す。書類を見る龍王の顔は険しく、次第に歪んでいく
「まず、謝らせて欲しい。今回は全てこちらに非がある。申し訳ない。」
「そんな言葉で、もう終わらせられないだよ。
こっちも仲間を殺された事で動物達は怒り狂ってる。
僕の頼みだから怒りを抑えて今も僕の帰りを待ってる。
それに、子供をさらったあげく暴行したんだ。謝罪なんかですむわけないだろ?」
「そなたらの怒りも、もっともだ。」
「これを考えて実行した人間を殺さなきゃこっちは気が済まない。
きっと、動物だからって甘く考えてるんだろうけどな
動物にも感情があり家族がいる。それに、証拠をとっていたという事はお前は狐を見殺しにしたという事だ。
僕にとって今回の事は許しがたい事に変わりはない。」
「ゼン様、魔力が溢れてます。me達は大丈夫だけど、普通はゼン様の魔力を受ければ話す事ができません。」
あぁ、怒りで少し制御しきれてなかった…みぃに言われ深呼吸する。
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