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いつから歪んだのか。
骸side 2
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涙をポトポト落とし下を向く母さんを見つけて思わず抱きしめた。
泣かないでほしい。
貴方は一人じゃない。
そう伝えたくて優しく包み込むように抱きしめた
「っ…な、んで…?」
どうして俺がいるのかわからないって顔をして何度も瞬きを繰り返す母さん
「今度こそ、母さんを守りに来た。」
ニコッと笑えば母さんの目が見開かれる
「ど…して…っ
何で…何で覚えてるの…っ」
母さん俺から距離を取りフルフルと震える自分の手を強く握り締める。
強く握り過ぎて指は白くなっていた
「んー、愛の力かなぁ。なーんちゃって。
本当の所はわかんない。
だけど全部覚えてる。母さんが俺の幸せを願ってくれた事も俺を愛してくれた事も、全部全部覚えてるよ」
そんな母さんの手を優しく包みこむ
冷えきった手に少し温度が戻ってきて少しホッとした。
母さんの顔は青白く目を真っ赤にして目からは絶え間なく涙がこぼれ落ちていた
「父さん。
もうそろそろ人形劇は辞めにしない?
俺全て思い出したんだよ?」
俺と母さんを腕を組み見つめていた父さんの方を向かずに告げた
「なんの事かわからないなぁ。
それより瑠璃は僕のだ。例え息子でも譲れないよ?」
「母さんは誰のモノでもないよ。
母さんには母さんの意志があってそこにある人形とは違うんだよ。
父さんはさ、母さんを傷つけて壊そうとするけど
母さんの心が壊れた後の事想像した事あるの?」
きっと、わかってない。
父さんは母さんを求めてる。
心がある母さんを。
心が壊れた母さんを手に入れたって何の意味もない事にいつになったら気付くのか
母さんを傷つければ傷つける程母さんから自分が遠ざかっていく事に何故気づかないのか
「壊そうとなんてしてないよ。
今回の事は瑠璃が''僕''を忘れた罰なんだから。
お前だって自分の事を愛する人に忘れられたら辛いだろ?」
「そりゃあ、辛いよ。
きっと想像してるよりも辛いと思う。
だけど、だからといって傷つけていい事にはならない。
記憶をなくしたのは母さんの意思じゃない。
母さんのせいじゃない。
今回の事は全部八つ当たりじゃないか」
「……だ…っ」
拳を握り締め下を向く父さんの声は俺には届かなかった。
だけど、母さんには聞こえたのか目を見開いていた
「それじゃあ、どうすれば良かった
瑠璃が居ない世界でどう生きればよかった
瑠璃が言ったんじゃないかっ…死んじゃいけないって生きなきゃいけないって…っ
君がいない世界でどうやって生きれば良かったんだよ!!!」
父さんは、きっと自分が泣いてる事も
自分が今どんな顔をしてるのかもわかってないんだろうな。
母さんの事には敏感に反応するのに
自分の事になると途端に鈍感になる。
…これは母さんに言えることか
「私はっ…!私に囚われず幸せになって欲しかったっ!
私は弱い人間でいつかは必ず死ぬの。
今度私が死んだらどうするつもりなの?
また…また同じ事を繰り返すつもり?」
「っ…死なせないっ
今度こそ…絶対にっ!」
飢えた獣の様にギラついた目。
正直言って本能的な恐怖で足が震える。
だけど、ここで逃げる訳にはいかない。
「…っふざけないでよ!!
真斗に私の人生を決める権利はないわ!
…もう…いいわ。
これ以上貴方に何を言っても意味がない。
貴方は私の話を聞く気なんてないんだもの。」
父さんを見てる筈なのに母さんの瞳には何も映ってなかった。
そんな母さんを見て父さんは初めて余裕がなくなった様に見えた
「私が居るから真斗は暴走するのよね
…このままじゃ何も変わらない。
だから、私が今度こそ完璧に消えるわ。
骸、最後まで情けない母親でごめんなさい。
貴方を心から愛していたわ」
「母さ…ん…?」
ニコリと俺に微笑んだ母さんの手には見覚えのないナイフが握られていて
俺が手を伸ばす前に母さんは自分の心臓にナイフを突き刺した。
「瑠……璃…?
瑠璃!!!!???」
「骸…わたし…たち…に…しばら…れ…ない…で……?
自分のっ…人生をっ…あゆ…ん……で……」
何で、どうして。
いつも煙の様に消えていく。
チガトマラナイ
泣かないでほしい。
貴方は一人じゃない。
そう伝えたくて優しく包み込むように抱きしめた
「っ…な、んで…?」
どうして俺がいるのかわからないって顔をして何度も瞬きを繰り返す母さん
「今度こそ、母さんを守りに来た。」
ニコッと笑えば母さんの目が見開かれる
「ど…して…っ
何で…何で覚えてるの…っ」
母さん俺から距離を取りフルフルと震える自分の手を強く握り締める。
強く握り過ぎて指は白くなっていた
「んー、愛の力かなぁ。なーんちゃって。
本当の所はわかんない。
だけど全部覚えてる。母さんが俺の幸せを願ってくれた事も俺を愛してくれた事も、全部全部覚えてるよ」
そんな母さんの手を優しく包みこむ
冷えきった手に少し温度が戻ってきて少しホッとした。
母さんの顔は青白く目を真っ赤にして目からは絶え間なく涙がこぼれ落ちていた
「父さん。
もうそろそろ人形劇は辞めにしない?
俺全て思い出したんだよ?」
俺と母さんを腕を組み見つめていた父さんの方を向かずに告げた
「なんの事かわからないなぁ。
それより瑠璃は僕のだ。例え息子でも譲れないよ?」
「母さんは誰のモノでもないよ。
母さんには母さんの意志があってそこにある人形とは違うんだよ。
父さんはさ、母さんを傷つけて壊そうとするけど
母さんの心が壊れた後の事想像した事あるの?」
きっと、わかってない。
父さんは母さんを求めてる。
心がある母さんを。
心が壊れた母さんを手に入れたって何の意味もない事にいつになったら気付くのか
母さんを傷つければ傷つける程母さんから自分が遠ざかっていく事に何故気づかないのか
「壊そうとなんてしてないよ。
今回の事は瑠璃が''僕''を忘れた罰なんだから。
お前だって自分の事を愛する人に忘れられたら辛いだろ?」
「そりゃあ、辛いよ。
きっと想像してるよりも辛いと思う。
だけど、だからといって傷つけていい事にはならない。
記憶をなくしたのは母さんの意思じゃない。
母さんのせいじゃない。
今回の事は全部八つ当たりじゃないか」
「……だ…っ」
拳を握り締め下を向く父さんの声は俺には届かなかった。
だけど、母さんには聞こえたのか目を見開いていた
「それじゃあ、どうすれば良かった
瑠璃が居ない世界でどう生きればよかった
瑠璃が言ったんじゃないかっ…死んじゃいけないって生きなきゃいけないって…っ
君がいない世界でどうやって生きれば良かったんだよ!!!」
父さんは、きっと自分が泣いてる事も
自分が今どんな顔をしてるのかもわかってないんだろうな。
母さんの事には敏感に反応するのに
自分の事になると途端に鈍感になる。
…これは母さんに言えることか
「私はっ…!私に囚われず幸せになって欲しかったっ!
私は弱い人間でいつかは必ず死ぬの。
今度私が死んだらどうするつもりなの?
また…また同じ事を繰り返すつもり?」
「っ…死なせないっ
今度こそ…絶対にっ!」
飢えた獣の様にギラついた目。
正直言って本能的な恐怖で足が震える。
だけど、ここで逃げる訳にはいかない。
「…っふざけないでよ!!
真斗に私の人生を決める権利はないわ!
…もう…いいわ。
これ以上貴方に何を言っても意味がない。
貴方は私の話を聞く気なんてないんだもの。」
父さんを見てる筈なのに母さんの瞳には何も映ってなかった。
そんな母さんを見て父さんは初めて余裕がなくなった様に見えた
「私が居るから真斗は暴走するのよね
…このままじゃ何も変わらない。
だから、私が今度こそ完璧に消えるわ。
骸、最後まで情けない母親でごめんなさい。
貴方を心から愛していたわ」
「母さ…ん…?」
ニコリと俺に微笑んだ母さんの手には見覚えのないナイフが握られていて
俺が手を伸ばす前に母さんは自分の心臓にナイフを突き刺した。
「瑠……璃…?
瑠璃!!!!???」
「骸…わたし…たち…に…しばら…れ…ない…で……?
自分のっ…人生をっ…あゆ…ん……で……」
何で、どうして。
いつも煙の様に消えていく。
チガトマラナイ
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