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いつから歪んだのか。
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「おかしゃんっ!
あのね…こ、これあげるっ!」
「ぼくもあげるっ!」
黒髪に赤い瞳の男の子と青い目の男の子が私に小さな花束を照れながら渡してきた
「千景(ちかげ)、雪那(せつな)ありがとう。」
二人から花束を受け取り頭を撫でると嬉しそうに目を細めた。
「あっ!おとしゃんだ!」
「本当だぁ!あっ!まま!ぱぱには、おはなのことしぃー!ね!」
「ふふ、わかったわ」
頷くと千景たちは真斗の方へ走って行った
あれから、真斗と沢山沢山話し合った。
真斗も逃げる事をせずちゃんと向き合って話してくれた。
お互いの譲れない所がぶつかって喧嘩もしたし
もういいって放り出したくなったりもした。
だけど、結局私は真斗が好きで真斗は私が好きで…それは変わらない。
だから司パパ達に何度も間に立ってもらった。
時間を沢山かけてようやくこうやって穏やかな時間を持てるようになった。
「ただいま。」
千景たちを抱き上げ私の頬にキスをした。
「おかえり。」
骸は私の子としてうまれてきた。
だけど、どうしてそうなったのか司パパ達にさえわからないけど
骸の魂は2つに割れて双子としてうまれてきた。
骸の瞳の色を受け継ぐ二人は薄っすら記憶があるようだった。
本当に薄っすらであやふやな記憶。
あの骸は戻ってこない。
魂は骸でも別人だ。
だから、お墓を作った。
骸だけじゃない。私達が今まで殺してしまった子供達のお墓。
私達の自己満足かもしれないけど、忘れられてしまってはいけないと思った。
「そういえば、会いに行ったんでしょ?」
どうだった?と心配そうな顔で聞いてきた
「やつれてたけど、きっともう大丈夫だよ。
だって、この世で真斗ととっくみあいの喧嘩なんてする女の子はわたしとあの子くらいだもの。」
昔は、少し目を離しただけなのに気づいたらとっくみあいの喧嘩をしてた2人。
そんな2人を止めるのが私の仕事だった
「あれは友梨ちゃんが悪い。」
フンッと拗ねた顔をしてそっぽを向く真斗。
「私からしたらどっちもどっちよ。
ほら、ご飯食べましょ?」
4人で家に入りリビングへ向かった
私達は司パパ達と出会った神界にある森の中に家を建てひっそりと暮らしている。
たまに…いや殆ど毎日司パパ達は顔を出しに来てる。
「明日は下界に降りるんだよね?」
「うん、チナ君とミヤに会いに行こうと思って。
千景達を紹介したいし」
司パパに聞いた話じゃ、二人とも記憶を持っているらしい。
そして、今は幸せに暮らしていると聞いた。
司パパからチナ君たちの伝言を受け取ってからだいぶ時間が経ってしまったけど
ようやく、会いに行ける。
「僕も勿論行くからね?」
「わかってるって。
千景。自分の野菜は自分で食べなさい」
こっそり雪那のお皿に入れようとする千景に注意すると半べそかきながらにんじんを睨む。
「うぅ…にんじんがきらいなのぉ」
「だいじょうぶだよ、ちか
にんじんもちかのこときらいだからえんりょなんてしなくていいんだよ!」
「ハッ!そうなのっ!?」
「うん。だからえんりょせずパクッとたべちゃえっ!」
それでいいのかとつっこみたくなったけど
下手にツッコんでまたイヤイヤが始まっても困るから黙って見守っていると
美味しくないと言いながらも食べ始めた
あの女神がやった事に対する影響は思ったよりも大きくて
真斗の力と私の力、そして司パパ達の力を使ってもまだ収まってない。
一度狂わされた運命の歯車を直すのは難しくて少しずつ直していくしかないそうだ。
あの女神は厳重な場所へ閉じ込められ決して死ぬことはないそうだ。どんな事があっても。
今、私は少しずつ前を向いて歩いてる
横で一緒に歩く真斗を見ながら二人で歩幅を合わせてる。
もう二度とあんな惨劇が起きないよう
もう二度と大切な人が苦しまないよう
毎日努力してる。
別に私は世界中の人を守りたいなんて聖人君子みたいな事は思わない。
そんな力はないしあった事も無い人に情はわかない。
どうか、私の大切な人達が幸せでありますように。
私の中に残ってるちっぽけな力で今日も祈る。
この無邪気な笑顔を守れますようにと。
あのね…こ、これあげるっ!」
「ぼくもあげるっ!」
黒髪に赤い瞳の男の子と青い目の男の子が私に小さな花束を照れながら渡してきた
「千景(ちかげ)、雪那(せつな)ありがとう。」
二人から花束を受け取り頭を撫でると嬉しそうに目を細めた。
「あっ!おとしゃんだ!」
「本当だぁ!あっ!まま!ぱぱには、おはなのことしぃー!ね!」
「ふふ、わかったわ」
頷くと千景たちは真斗の方へ走って行った
あれから、真斗と沢山沢山話し合った。
真斗も逃げる事をせずちゃんと向き合って話してくれた。
お互いの譲れない所がぶつかって喧嘩もしたし
もういいって放り出したくなったりもした。
だけど、結局私は真斗が好きで真斗は私が好きで…それは変わらない。
だから司パパ達に何度も間に立ってもらった。
時間を沢山かけてようやくこうやって穏やかな時間を持てるようになった。
「ただいま。」
千景たちを抱き上げ私の頬にキスをした。
「おかえり。」
骸は私の子としてうまれてきた。
だけど、どうしてそうなったのか司パパ達にさえわからないけど
骸の魂は2つに割れて双子としてうまれてきた。
骸の瞳の色を受け継ぐ二人は薄っすら記憶があるようだった。
本当に薄っすらであやふやな記憶。
あの骸は戻ってこない。
魂は骸でも別人だ。
だから、お墓を作った。
骸だけじゃない。私達が今まで殺してしまった子供達のお墓。
私達の自己満足かもしれないけど、忘れられてしまってはいけないと思った。
「そういえば、会いに行ったんでしょ?」
どうだった?と心配そうな顔で聞いてきた
「やつれてたけど、きっともう大丈夫だよ。
だって、この世で真斗ととっくみあいの喧嘩なんてする女の子はわたしとあの子くらいだもの。」
昔は、少し目を離しただけなのに気づいたらとっくみあいの喧嘩をしてた2人。
そんな2人を止めるのが私の仕事だった
「あれは友梨ちゃんが悪い。」
フンッと拗ねた顔をしてそっぽを向く真斗。
「私からしたらどっちもどっちよ。
ほら、ご飯食べましょ?」
4人で家に入りリビングへ向かった
私達は司パパ達と出会った神界にある森の中に家を建てひっそりと暮らしている。
たまに…いや殆ど毎日司パパ達は顔を出しに来てる。
「明日は下界に降りるんだよね?」
「うん、チナ君とミヤに会いに行こうと思って。
千景達を紹介したいし」
司パパに聞いた話じゃ、二人とも記憶を持っているらしい。
そして、今は幸せに暮らしていると聞いた。
司パパからチナ君たちの伝言を受け取ってからだいぶ時間が経ってしまったけど
ようやく、会いに行ける。
「僕も勿論行くからね?」
「わかってるって。
千景。自分の野菜は自分で食べなさい」
こっそり雪那のお皿に入れようとする千景に注意すると半べそかきながらにんじんを睨む。
「うぅ…にんじんがきらいなのぉ」
「だいじょうぶだよ、ちか
にんじんもちかのこときらいだからえんりょなんてしなくていいんだよ!」
「ハッ!そうなのっ!?」
「うん。だからえんりょせずパクッとたべちゃえっ!」
それでいいのかとつっこみたくなったけど
下手にツッコんでまたイヤイヤが始まっても困るから黙って見守っていると
美味しくないと言いながらも食べ始めた
あの女神がやった事に対する影響は思ったよりも大きくて
真斗の力と私の力、そして司パパ達の力を使ってもまだ収まってない。
一度狂わされた運命の歯車を直すのは難しくて少しずつ直していくしかないそうだ。
あの女神は厳重な場所へ閉じ込められ決して死ぬことはないそうだ。どんな事があっても。
今、私は少しずつ前を向いて歩いてる
横で一緒に歩く真斗を見ながら二人で歩幅を合わせてる。
もう二度とあんな惨劇が起きないよう
もう二度と大切な人が苦しまないよう
毎日努力してる。
別に私は世界中の人を守りたいなんて聖人君子みたいな事は思わない。
そんな力はないしあった事も無い人に情はわかない。
どうか、私の大切な人達が幸せでありますように。
私の中に残ってるちっぽけな力で今日も祈る。
この無邪気な笑顔を守れますようにと。
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