66 / 73
番外編
ある男の夢。
しおりを挟む
僕にとって姫様は見てるだけで眩しいお姫様。
どうしてなのかわからない。
だけど、姫様の側に居たくて居たくて
僕以外が側に居るのを見るだけで僕の胸の中がグチャグチャにかき混ぜられる。
イライラしてイライラして堪らなくなる。
どうして姫様は僕だけを見てくれないのか
どうして姫様は僕以外に笑いかけるのかわからなくて
いっその事姫様の手足をもいでしまえば僕から離れなくなるのかななんて考えるけど
姫様が僕に微笑んでくれるだけでどうでも良くなる。
小さくて可愛い姫様。
僕の、僕だけの姫様。
なのに、どうしてだろう。
姫様の事を思うと涙が出るんだ。
悲しくて…胸にぽっかり穴が空くんだ。
最近僕の中に変な物が居る。
僕が僕じゃない時間がある気がする。
記憶がぼやぼやとしていて夢現の中夢の中の僕は姫様を傷つける。
わからない、自分が…わからない。
姫様を大切にしたい。
笑顔の姫様が好き。
美味しそうに甘いものを頬張る姫様が好き。
…姫様が泣いてるのは…嫌だ。
なのに、どうしてこんな感情が湧くんだろう
姫様を傷つけて傷つけて僕だけを見る様にしたい
縛り付けて閉じ込めて僕の手の中でだけ生きていけるようにしたい。
そこには姫様の気持ちなんて必要無くて
姫様が泣いたって哀しんだって…それさえ気にせず姫様を愛でたい。
だから、姫様を殺した。
だから、姫様を僕のものにした。
違う……違うっ
僕は……僕は………っ!!
「っ!?
ゆ…め……?」
「どうかしましたか?大分魘されてましたけど。」
「わ…からない。
何だろう……胸がズキズキ痛む。
とても…悲しい」
どんな夢だったのか覚えてない。
だけど、とても……悲しい夢を見ていた気がする。
何でだろう……
何でこんなに胸がぽっかり空いているんだろう。
「それじゃあ、気分転換に甘い物でも食べますか?
大好物の蜂蜜漬けありますよ。」
「た、食べる!」
きっと甘い物を食べれば忘れられる。
この悲しさも、この胸の痛みも……。
どうしてなのかわからない。
だけど、姫様の側に居たくて居たくて
僕以外が側に居るのを見るだけで僕の胸の中がグチャグチャにかき混ぜられる。
イライラしてイライラして堪らなくなる。
どうして姫様は僕だけを見てくれないのか
どうして姫様は僕以外に笑いかけるのかわからなくて
いっその事姫様の手足をもいでしまえば僕から離れなくなるのかななんて考えるけど
姫様が僕に微笑んでくれるだけでどうでも良くなる。
小さくて可愛い姫様。
僕の、僕だけの姫様。
なのに、どうしてだろう。
姫様の事を思うと涙が出るんだ。
悲しくて…胸にぽっかり穴が空くんだ。
最近僕の中に変な物が居る。
僕が僕じゃない時間がある気がする。
記憶がぼやぼやとしていて夢現の中夢の中の僕は姫様を傷つける。
わからない、自分が…わからない。
姫様を大切にしたい。
笑顔の姫様が好き。
美味しそうに甘いものを頬張る姫様が好き。
…姫様が泣いてるのは…嫌だ。
なのに、どうしてこんな感情が湧くんだろう
姫様を傷つけて傷つけて僕だけを見る様にしたい
縛り付けて閉じ込めて僕の手の中でだけ生きていけるようにしたい。
そこには姫様の気持ちなんて必要無くて
姫様が泣いたって哀しんだって…それさえ気にせず姫様を愛でたい。
だから、姫様を殺した。
だから、姫様を僕のものにした。
違う……違うっ
僕は……僕は………っ!!
「っ!?
ゆ…め……?」
「どうかしましたか?大分魘されてましたけど。」
「わ…からない。
何だろう……胸がズキズキ痛む。
とても…悲しい」
どんな夢だったのか覚えてない。
だけど、とても……悲しい夢を見ていた気がする。
何でだろう……
何でこんなに胸がぽっかり空いているんだろう。
「それじゃあ、気分転換に甘い物でも食べますか?
大好物の蜂蜜漬けありますよ。」
「た、食べる!」
きっと甘い物を食べれば忘れられる。
この悲しさも、この胸の痛みも……。
0
あなたにおすすめの小説
【短編】誰も幸せになんかなれない~悪役令嬢の終末~
真辺わ人
恋愛
私は前世の記憶を持つ悪役令嬢。
自分が愛する人に裏切られて殺される未来を知っている。
回避したいけれど回避できなかったらどうしたらいいの?
*後編投稿済み。これにて完結です。
*ハピエンではないので注意。
転生先は推しの婚約者のご令嬢でした
真咲
恋愛
馬に蹴られた私エイミー・シュタットフェルトは前世の記憶を取り戻し、大好きな乙女ゲームの最推し第二王子のリチャード様の婚約者に転生したことに気が付いた。
ライバルキャラではあるけれど悪役令嬢ではない。
ざまぁもないし、行きつく先は円満な婚約解消。
推しが尊い。だからこそ幸せになってほしい。
ヒロインと恋をして幸せになるならその時は身を引く覚悟はできている。
けれども婚約解消のその時までは、推しの隣にいる事をどうか許してほしいのです。
※「小説家になろう」にも掲載中です
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。
《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》
【完結】赤い薔薇なんて、いらない。
花草青依
恋愛
婚約者であるニコラスに婚約の解消を促されたレイチェル。彼女はニコラスを愛しているがゆえに、それを拒否した。自己嫌悪に苛まれながらもレイチェルは、彼に想いを伝えようとするが・・・・・・。 ■《夢見る乙女のメモリアルシリーズ》1作目の外伝 ■拙作『捨てられた悪役令嬢は大公殿下との新たな恋に夢を見る』のスピンオフ作品。続編ではありません。
■「第18回恋愛小説大賞」の参加作品です ■画像は生成AI(ChatGPT)
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?
魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。
彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。
国外追放の系に処された。
そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。
新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。
しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。
夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。
ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。
そして学校を卒業したら大陸中を巡る!
そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、
鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……?
「君を愛している」
一体なにがどうなってるの!?
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる