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Extra edition
番外編 ジャガイモ剥き競争
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こちらは番外編です。
先頭にありますが、人物設定などの説明がありません。
7章2までお読みいただいてから、お読みいただくことをお勧めします。
*****************
わたしはジュディ。
大事な姫様に付いて、ボナールからランバラルドのお城へとやってきたシャーロット様専任侍女をしています。
うちの姫様ときたら、王族という高貴な生まれであるにも関わらず、大変気さくな姫様なんです。
まあ、早くにご両親を亡くし、恵まれない環境でお育ちでしたので、致し方ないこととは理解していますが…。
そしてその気さくな姫様は、いつの間にかどこからともなく(わたしの)お仕着せを探し出し、メイドの真似事などを始めました。
姫様の専任侍女であれば、お止めするべきではありますが、何分楽しそうにしていらっしゃる姫様を見ると、お止めすることができません。
ボナールでは軟禁生活を送っていらっしゃいましたので、人との触れ合いが楽しくてしようがないご様子。
これは、そんな姫様の生活の一コマでございます。
「ポールは今日、とてもご機嫌なのね?」
わたしと一緒にお仕着せを着て、離宮の食材の補充に本宮まで来た姫様は、厨房に寄った時に、ポールを見かけて話しかけていました。
「やあ、ロッテ。よくぞ聞いてくれました!オレ、担当が焼き場に昇格したんだ」
「まあ、それはおめでとうございます」
ニコニコとポールに言う姫様。
ちょっと、ポール。赤くなってもダメだからね。姫様は渡しません。
「やっぱり、調理場の三本柱、切る、煮る、焼くを全部マスターしないと、いいコックにはなれないからなあ」
自慢げに言うポール。
「あら、コックに三本柱なんてあるの?ねぇねぇジュディ、メイドには三本柱はないのかしら?」
「え?メイドの三本柱ですか?ひと口にメイドと言っても、メイドの仕事は幅広いですからねぇ。わたしのように離宮でなんでもやるメイドは珍しいんですよ。それぞれ、専門分野がありますからね」
姫様がめんどくさいことを言い出さないうちに、とっとと離宮に帰ろうとすると、ポールが余計なことをいいだす。
「でも、離宮でなんでもやるんなら料理もやるんだろ?じゃ、ジュディとロッテは調理場の三本柱が完璧ってことじゃないのか?」
姫様は目を輝かせてこちらを振り返る。
「ジュディ、私もメイドですもの。三本柱完璧ってことでしょう?」
…ほら出た。
姫様の無茶振り。
だいたい、姫様はメイドじゃなくて「姫」が仕事のはずでしょう。
「はいはい。ロッテは切るも焼くも上手ですよ」
わたしが選別し終わった野菜をカゴに入れると、姫様はぷくーっと頬を膨らませた。
「ジュディ、バカにしてるわね?こうなったら競争よ!そこにあるジャガイモ、早く剥けた方がメイドマスターってことでどお!?」
いや、だから姫様はメイドじゃないって…。
「おいおい。あれを全部剥かれたんじゃ、調理場が困るよ」
お、いいぞ。ポール、そのまま姫様を嗜めてちょうだい。
「だからさ、ロッテ。ジャガイモ10個ずつをどっちが早く剥けるかで競争したら?」
ポーーール!
違う!違うのよ。姫様はメイドじゃないんだから、わたしと競争しちゃダメなのよ!
でも、そんなことは言えず。
「ジュディ、やりましょう!負けないわよ」
楽しそうに言う姫様には逆えず…。
「…わかりました。やりましょう」
わたしはカゴを置いて、ナイフを取りに作業台に向かった。
「まだ、ナイフを持っちゃだめだよ、二人とも。いいかい?よーい、スタート!!」
ポールの掛け声でわたしと姫様はナイフを持ってジャガイモを剥き始める。
わたしは母さんに鍛えられているから、こんなのはお茶の子さいさい。
しゅるるるるっと華麗を皮を剥いていく。
気になって姫様を見ると…。
うーん。
見なきゃ良かった。
見ているだけで手付きが怖い。
気になって視線を上げると、ポールもハラハラと姫様を見守っている。
姫様の白魚のような手を怪我させたら、ポール、呪ってやるからね!!
「ほい、終わり」「剥けたわ!」
わたしが剥き終わるのとほぼ同時に、姫様も終了を告げた。
審判であるポールの顔を見ると、困った顔をしている。
「じゃ、同着ってことで」
ポールがその場を締めようとした時に、待ったがかかる。
「待って、ポール。かわい子ちゃんが相手だからって、甘い判定はこのルーシー様が許さないわ!」
休憩時間になっても現れないわたしたちを探して、ルーシーとリサが厨房にやってきたのだ。
あぁ、そういえば、今日の休憩には姫様のクッキーを差し入れる約束をしてたっけ。
クッキーの為に、少ない休憩時間を削ってわたしたちを探しに来るなんて…。ルーシーたちってばなんて食いしん坊なのかしら!?
ツカツカとルーシーがわたしたちの前までくる。
わたしが剥いたジャガイモと姫様が剥いたジャガイモを取り出す。
「見て。ロッテが剥いたジャガイモは異様に小さいわ」
情け容赦なく、ルーシーが告げる。
「でも、でも、そんなに変わらないわ。…多分」
ロッテは必死に食いつく。
が、無情にもリサの持ち出したアイテムによって、勝敗が明らかとなる。
「見て。ロッテ。秤は嘘を付かないわ。剥いた皮と実の総重量はロッテもジュディもほぼ同じ。でも、実だけを比べると明らかにロッテの方が軽いわね」
リサは表情を変えずに淡々と事実を述べる。
すかさずわたしがフォローを入れる。
「でも、ロッテ。わたしたちはレディースメイドであり、キッチンメイドではないのだから、ジャガイモの皮剥きだけでその技量は計れないわよ」
「もう一回、ね、ジュディ。もう一回お願い」
姫様がキラキラした目でわたしに両手を組み合わせてお願いする。
おおーい。
わたしのフォロー聞いてないのー?姫様ー?
「ね、ポールもいいでしょ?」
姫様が上目遣いで首を傾げれば、ポールなんかイチコロで。
「うん、あー、じゃ、もう一回ね」と、いそいそとジャガイモを用意する。
はぁぁぁぁ。
ため息を吐くが、姫様は言い出したら聞かないので、仕方なくわたしも再度ナイフを構える。
今度はルーシーが楽しそうに合図を送る。
「用意はいーい?いくわよ!よーい、ドン!!」
今度もわたしはしゅるるるるっと皮を剥き、姫様は必死に皮をなるべく薄く剥く。
今度は姫様が慎重に皮を剥いたため、速度でわたしに遅れを取り、わたしの勝利。
ルーシーが気を遣って、剥いた皮の重さを測る。
今度は互角だった。
「ロッテももうあと少しなんだけどね~」
無責任にもルーシーがそう言ってしまい、ロッテはその言葉を聞いたら黙っていられないようで…。
「ね、ポール。あと一回、あと一回だけ。ね?」
そしてポールは何度でも上目遣いの姫様にやられてしまい、再度ジャガイモを用意する。
「じゃ、いくわよー!よーい、ドン!!」
3回目のスタート。
わたしは慣れたものなので、変わらずにどんどん皮を剥いて行く。
わたしも姫様も、残すところあと1個となった時、思いもかけないところから雷が落ちた。
「こらっ!ポール!!何やってるんだ!!もう今日の分のジャガイモは用意してあるんだぞ!どうするんだ、そのジャガイモ!!」
ポールは真っ青な顔で、雷の出所を見る。
「り、料理長…」
そのまま、ポールは冷や汗を流して謝り続けた。
ふと、気がつくと、ルーシーとリサはすでに厨房から姿を消していた。
なんて要領のいい子たちなの!?
ロッテはと言うと、怒られてるポールを見ながらオロオロし出し、ポールと並んで料理長に怒られていた。
え?
わたしは怒られないのかって?
もちろん、わたしもルーシーたちと一緒に戦線離脱したに決まっているじゃないですか。
こうして、ガッツリと料理長に怒られた姫様だったけど、次の日にお詫びの印にと、パウンドケーキを料理長とポール、それに厨房のみなさまにってお渡しして、たいそう気に入られていた。
料理長なんて、威厳のある白いお髭がてろーんとなるくらいデレデレとパウンドケーキを受け取っていた。
その日から、ロッテは厨房のアイドルとなったのだ。
ルーシーは言う。
「結局さー、勝負はロッテの勝ちよねぇ」
「そうそう。あの可愛い子が生真面目にナイフで一生懸命剥いたジャガイモの方が美味しいに決まってるもの」
リサもそれに同意する。
「ちょっと、じゃあ、わたしが可愛くないっていうこと?」
わたしが不満をもらす。
「違う違う。ジュディはジャガイモ剥きなんて一生懸命やらないでしょ?適当に剥いても勝てちゃうでしょ?」
「そうそう。ジュディは適当、ロッテは一生懸命ってなったら、誰だって一生懸命な方を応援したくなるってことよ。可愛いだけじゃ生きていけないわよ?でも、懸命さがないと勝てないのよ」
…なんか納得いかないけど、うちの姫様が可愛いということには、激しく同意するわたしであった…。
*****************
人質姫と忘れんぼ王子をお読みいただきありがとうございます。
お気に入りが2500を超えた時には、すごくびっくりしましたが、ついに3500を超えました!!
初めて投稿させていただいた作品が3500人もの方にお気に入り登録していただけるなんて、とても嬉しいです。
とても嬉しかったので、記念に番外編をひとつ書かせていただきました。
やっと、先行きが見えてきたところではありますが、今後とも人質姫と忘れんぼ王子をよろしくお願い致します。
雪野 結莉
先頭にありますが、人物設定などの説明がありません。
7章2までお読みいただいてから、お読みいただくことをお勧めします。
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わたしはジュディ。
大事な姫様に付いて、ボナールからランバラルドのお城へとやってきたシャーロット様専任侍女をしています。
うちの姫様ときたら、王族という高貴な生まれであるにも関わらず、大変気さくな姫様なんです。
まあ、早くにご両親を亡くし、恵まれない環境でお育ちでしたので、致し方ないこととは理解していますが…。
そしてその気さくな姫様は、いつの間にかどこからともなく(わたしの)お仕着せを探し出し、メイドの真似事などを始めました。
姫様の専任侍女であれば、お止めするべきではありますが、何分楽しそうにしていらっしゃる姫様を見ると、お止めすることができません。
ボナールでは軟禁生活を送っていらっしゃいましたので、人との触れ合いが楽しくてしようがないご様子。
これは、そんな姫様の生活の一コマでございます。
「ポールは今日、とてもご機嫌なのね?」
わたしと一緒にお仕着せを着て、離宮の食材の補充に本宮まで来た姫様は、厨房に寄った時に、ポールを見かけて話しかけていました。
「やあ、ロッテ。よくぞ聞いてくれました!オレ、担当が焼き場に昇格したんだ」
「まあ、それはおめでとうございます」
ニコニコとポールに言う姫様。
ちょっと、ポール。赤くなってもダメだからね。姫様は渡しません。
「やっぱり、調理場の三本柱、切る、煮る、焼くを全部マスターしないと、いいコックにはなれないからなあ」
自慢げに言うポール。
「あら、コックに三本柱なんてあるの?ねぇねぇジュディ、メイドには三本柱はないのかしら?」
「え?メイドの三本柱ですか?ひと口にメイドと言っても、メイドの仕事は幅広いですからねぇ。わたしのように離宮でなんでもやるメイドは珍しいんですよ。それぞれ、専門分野がありますからね」
姫様がめんどくさいことを言い出さないうちに、とっとと離宮に帰ろうとすると、ポールが余計なことをいいだす。
「でも、離宮でなんでもやるんなら料理もやるんだろ?じゃ、ジュディとロッテは調理場の三本柱が完璧ってことじゃないのか?」
姫様は目を輝かせてこちらを振り返る。
「ジュディ、私もメイドですもの。三本柱完璧ってことでしょう?」
…ほら出た。
姫様の無茶振り。
だいたい、姫様はメイドじゃなくて「姫」が仕事のはずでしょう。
「はいはい。ロッテは切るも焼くも上手ですよ」
わたしが選別し終わった野菜をカゴに入れると、姫様はぷくーっと頬を膨らませた。
「ジュディ、バカにしてるわね?こうなったら競争よ!そこにあるジャガイモ、早く剥けた方がメイドマスターってことでどお!?」
いや、だから姫様はメイドじゃないって…。
「おいおい。あれを全部剥かれたんじゃ、調理場が困るよ」
お、いいぞ。ポール、そのまま姫様を嗜めてちょうだい。
「だからさ、ロッテ。ジャガイモ10個ずつをどっちが早く剥けるかで競争したら?」
ポーーール!
違う!違うのよ。姫様はメイドじゃないんだから、わたしと競争しちゃダメなのよ!
でも、そんなことは言えず。
「ジュディ、やりましょう!負けないわよ」
楽しそうに言う姫様には逆えず…。
「…わかりました。やりましょう」
わたしはカゴを置いて、ナイフを取りに作業台に向かった。
「まだ、ナイフを持っちゃだめだよ、二人とも。いいかい?よーい、スタート!!」
ポールの掛け声でわたしと姫様はナイフを持ってジャガイモを剥き始める。
わたしは母さんに鍛えられているから、こんなのはお茶の子さいさい。
しゅるるるるっと華麗を皮を剥いていく。
気になって姫様を見ると…。
うーん。
見なきゃ良かった。
見ているだけで手付きが怖い。
気になって視線を上げると、ポールもハラハラと姫様を見守っている。
姫様の白魚のような手を怪我させたら、ポール、呪ってやるからね!!
「ほい、終わり」「剥けたわ!」
わたしが剥き終わるのとほぼ同時に、姫様も終了を告げた。
審判であるポールの顔を見ると、困った顔をしている。
「じゃ、同着ってことで」
ポールがその場を締めようとした時に、待ったがかかる。
「待って、ポール。かわい子ちゃんが相手だからって、甘い判定はこのルーシー様が許さないわ!」
休憩時間になっても現れないわたしたちを探して、ルーシーとリサが厨房にやってきたのだ。
あぁ、そういえば、今日の休憩には姫様のクッキーを差し入れる約束をしてたっけ。
クッキーの為に、少ない休憩時間を削ってわたしたちを探しに来るなんて…。ルーシーたちってばなんて食いしん坊なのかしら!?
ツカツカとルーシーがわたしたちの前までくる。
わたしが剥いたジャガイモと姫様が剥いたジャガイモを取り出す。
「見て。ロッテが剥いたジャガイモは異様に小さいわ」
情け容赦なく、ルーシーが告げる。
「でも、でも、そんなに変わらないわ。…多分」
ロッテは必死に食いつく。
が、無情にもリサの持ち出したアイテムによって、勝敗が明らかとなる。
「見て。ロッテ。秤は嘘を付かないわ。剥いた皮と実の総重量はロッテもジュディもほぼ同じ。でも、実だけを比べると明らかにロッテの方が軽いわね」
リサは表情を変えずに淡々と事実を述べる。
すかさずわたしがフォローを入れる。
「でも、ロッテ。わたしたちはレディースメイドであり、キッチンメイドではないのだから、ジャガイモの皮剥きだけでその技量は計れないわよ」
「もう一回、ね、ジュディ。もう一回お願い」
姫様がキラキラした目でわたしに両手を組み合わせてお願いする。
おおーい。
わたしのフォロー聞いてないのー?姫様ー?
「ね、ポールもいいでしょ?」
姫様が上目遣いで首を傾げれば、ポールなんかイチコロで。
「うん、あー、じゃ、もう一回ね」と、いそいそとジャガイモを用意する。
はぁぁぁぁ。
ため息を吐くが、姫様は言い出したら聞かないので、仕方なくわたしも再度ナイフを構える。
今度はルーシーが楽しそうに合図を送る。
「用意はいーい?いくわよ!よーい、ドン!!」
今度もわたしはしゅるるるるっと皮を剥き、姫様は必死に皮をなるべく薄く剥く。
今度は姫様が慎重に皮を剥いたため、速度でわたしに遅れを取り、わたしの勝利。
ルーシーが気を遣って、剥いた皮の重さを測る。
今度は互角だった。
「ロッテももうあと少しなんだけどね~」
無責任にもルーシーがそう言ってしまい、ロッテはその言葉を聞いたら黙っていられないようで…。
「ね、ポール。あと一回、あと一回だけ。ね?」
そしてポールは何度でも上目遣いの姫様にやられてしまい、再度ジャガイモを用意する。
「じゃ、いくわよー!よーい、ドン!!」
3回目のスタート。
わたしは慣れたものなので、変わらずにどんどん皮を剥いて行く。
わたしも姫様も、残すところあと1個となった時、思いもかけないところから雷が落ちた。
「こらっ!ポール!!何やってるんだ!!もう今日の分のジャガイモは用意してあるんだぞ!どうするんだ、そのジャガイモ!!」
ポールは真っ青な顔で、雷の出所を見る。
「り、料理長…」
そのまま、ポールは冷や汗を流して謝り続けた。
ふと、気がつくと、ルーシーとリサはすでに厨房から姿を消していた。
なんて要領のいい子たちなの!?
ロッテはと言うと、怒られてるポールを見ながらオロオロし出し、ポールと並んで料理長に怒られていた。
え?
わたしは怒られないのかって?
もちろん、わたしもルーシーたちと一緒に戦線離脱したに決まっているじゃないですか。
こうして、ガッツリと料理長に怒られた姫様だったけど、次の日にお詫びの印にと、パウンドケーキを料理長とポール、それに厨房のみなさまにってお渡しして、たいそう気に入られていた。
料理長なんて、威厳のある白いお髭がてろーんとなるくらいデレデレとパウンドケーキを受け取っていた。
その日から、ロッテは厨房のアイドルとなったのだ。
ルーシーは言う。
「結局さー、勝負はロッテの勝ちよねぇ」
「そうそう。あの可愛い子が生真面目にナイフで一生懸命剥いたジャガイモの方が美味しいに決まってるもの」
リサもそれに同意する。
「ちょっと、じゃあ、わたしが可愛くないっていうこと?」
わたしが不満をもらす。
「違う違う。ジュディはジャガイモ剥きなんて一生懸命やらないでしょ?適当に剥いても勝てちゃうでしょ?」
「そうそう。ジュディは適当、ロッテは一生懸命ってなったら、誰だって一生懸命な方を応援したくなるってことよ。可愛いだけじゃ生きていけないわよ?でも、懸命さがないと勝てないのよ」
…なんか納得いかないけど、うちの姫様が可愛いということには、激しく同意するわたしであった…。
*****************
人質姫と忘れんぼ王子をお読みいただきありがとうございます。
お気に入りが2500を超えた時には、すごくびっくりしましたが、ついに3500を超えました!!
初めて投稿させていただいた作品が3500人もの方にお気に入り登録していただけるなんて、とても嬉しいです。
とても嬉しかったので、記念に番外編をひとつ書かせていただきました。
やっと、先行きが見えてきたところではありますが、今後とも人質姫と忘れんぼ王子をよろしくお願い致します。
雪野 結莉
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