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4章 そして運命の歯車は回り出す
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翌日、わたしは腕に湿布をして包帯を巻き、何食わぬ顔で登校した。
ルーク様は寮まで迎えに来てくださって、今度はローゼリア様から呼び出しを喰らっても、絶対に一人で行かないように念を押された。
その日は、前の日の夜のように、ルーク様が甲斐甲斐しくわたしの世話を焼いてくださって、ちょっと周りの人たちの目線が怖かった。
冷やかす男子、嫉妬で焦げ付きそうな目線の女子。
ただ、ルーク様はわたし一人を生涯婚約者とすると、名言しているため、直接手を出そうとするのはローゼリア様くらいなものなので、わたしの身に危険は無い。……と思っている。
ぼんやりとその日の授業を受けていると、ノックの音がして、いきなり学園長が教室にやってきた。
黒板に板書していた手を止めて、教諭が学園長と一言二言話すと、教諭はルーク様を呼んだ。
「ルーク・デイヴィス、ちょっとこちらに」
欠伸をしていたルーク様は、立ち上がり教諭の元へ歩いて行った。
ルーク様は廊下に出て、多分学園長と話をしたんだと思うけど、すぐに教室に戻ってきて、自分の席に行って帰り支度を始めた。
鞄を持って、教室を出て行こうとする。
わたしの机の横を通り過ぎる時に「連絡する」と、小さい声で言って、教室を出て行った。
なんだったのかしら?
ルーク様が出て行った後は、教室のドアは閉められ、教諭は何事もなかったかのように授業を再開した。
ルーク様不在で授業が終わり、放課後になってもルーク様は戻って来なかった。
心配だけど、学園長が連れて行ったのだし、大丈夫だと思うけど……。
夜、寮の自室で腕の湿布を剥がしていると、また窓からコンコンと音がした。
「もおっ! ルーク様、ちゃんと玄関から入ってきてください」
今日はわたしが怒りながら窓を開けると、ルーク様は難しい顔をして、わたしの抗議は聞こえなかったかのように、窓を越えて部屋に入ってきた。
そのまま、難しい顔をして部屋に備え付けのテーブルセットのイスに腰掛けた。
「ルーク様? 難しいお顔をなさってどうしたんですか?」
怒っていたことも置いておいて、わたしも隣のイスに腰掛けた。
ずるずると背もたれに寄りかかり、ルーク様は仮面を取る。
「今日、授業の途中で呼び出されたろ? あれ、ローゼリアの仕業だった」
「ええっ」
「国王からの呼び出しで、学園からそのまま王城へ連れて行かれたんだ」
わたしは真剣にルーク様のお顔を見た。
「謁見の間には、国王と王妃、王太子とローゼリアがいた。それで、国王から婚約者をローゼリアに変えるように打診があったんだ。モニカの時も同じようなことがあったけど、あの時はまだオレの両親も同席してた。でも、今回話を聞かされたのは、オレひとりだった」
やっぱり、王族はお腹の中は真っ黒なのかも……。
爽やかな振りして、どんな目でわたし達のことを見ていたんだろう。
「お互い、大きくなって成長し、周りもよく見えてきただろう。何が1番良いことか、判断できる歳になった。だから、もう一度問う。ミラー子爵家の次女との婚約を破棄し、ローゼリア第二王女と婚約をするべきではないか、と。そう言われた」
ルーク様は身を起こし、テーブルに両肘をつき、頭を抱えた。
「もちろん、オレは婚約を破棄するつもりも、ローゼリア第二王女と婚約するつもりもないと伝えた。そうしたら、もし、オレが魔物討伐で命を落としても、デイヴィス侯爵家にはなんの補償もしないと。逆に、討伐が成功しても、陞爵させることはないと、そう言われた」
まあっ!
なんて酷いことを!
命を賭して国を守ろうとする者に言うことばなの!?
ルーク様は向かいに座っているわたしの手を取る。
「ごめん。ジーナ。それでもオレは、ジーナとの婚約は解消しないと、そう言ってしまったんだ。オレが生き残って陞爵されなくてもそれはいい。でも、もし失敗してオレが命を落とした時、君には何も残らない」
ルーク様に掴まれた手を、もう片方の手で覆う。
ちょっとまだ右手が痛いけど、無視だ。
「ルーク様、婚約を解消しないでくれてありがとうございます。わたしに何も残らないなんて、そんなことはないですよ。だって、ルーク様は死なないもの。ルーク様が小さい頃から剣の腕を磨いてきたことは、わたしはよく知っています。今だって、学園の授業が終わると、剣の先生のところへ行って、暇があれば剣の稽古をしていることも知っています。今から討伐隊の編成を考えて、うちのお兄様に相談していることも知ってます。だから大丈夫です。絶対に、わたしの手に何も残らないことはありません。ルーク様が残ってくださいます」
「ジーナ……」
ルーク様は潤んだ瞳をして、いきなり立ち上がりわたしを引き寄せて抱きしめた。
「ルーク様……」
地味に右手が痛いです。
でも、わたしは何も言わずに、ルーク様の背中に両腕を回した。
ルーク様は抱きしめたまま、わたしの耳元で言う。
「ジーナ。義兄上から何を聞いたって?」
「え?」
「他には? 他には何も聞いていないな?」
「は、はいっ」
そういえば、お兄様からルーク様にしゃべるなって言われてたんだっけ。
ルーク様は、あまり努力を人に見せたがらないタイプだから、知らん顔しとけって言われてた。
ふっと、頭上でルーク様が笑う気配がして上を向くと、微笑んでいるルーク様と目が合った。
ポンポンと、頭を撫でられ、ルーク様はまたイスに腰掛けた。
「ジーナごめん。少し取り乱した。そうだよな。オレが死ななきゃいい話だな。心配させて悪かった。右腕も、痛かったろう? 気が遣えず悪かった」
ルーク様がそっと、労るように右腕を手に取った。
「大丈夫ですよ。たかがムチですから。今日聞いた話だと、家族間でも躾と称してムチを使うところもあるそうですし、一晩冷やしたら腫れも引いてきましたし」
まあ、躾だったら手加減というものがあるだろうが、ローゼリア様は思いっきり振り下ろしてたけどね。
「夜中に騒がせて悪かった。おやすみ。いい夢を」
ルーク様はまたわたしの額にキスをして、窓を越えて出て行った。
来た時とは違う明るい表情で帰って行くルーク様の背中を見て、わたしは少し安心した。
「ちぇっ。今日はくちびるじゃなかったか」
*****************
もう一度あなたに逢いたくて をお読みいただきありがとうございます。
拙い作品ですが、更新後にしおりが動いているのを見ると、読んでくださっているんだなあと実感できて、とても嬉しく思っています。
明日からは我慢の展開が待ち受けていますが、懲りずにお読みいただけたら幸いです。
今後とも、もう一度あなたに逢いたくて をよろしくお願いします。
雪野結莉
ルーク様は寮まで迎えに来てくださって、今度はローゼリア様から呼び出しを喰らっても、絶対に一人で行かないように念を押された。
その日は、前の日の夜のように、ルーク様が甲斐甲斐しくわたしの世話を焼いてくださって、ちょっと周りの人たちの目線が怖かった。
冷やかす男子、嫉妬で焦げ付きそうな目線の女子。
ただ、ルーク様はわたし一人を生涯婚約者とすると、名言しているため、直接手を出そうとするのはローゼリア様くらいなものなので、わたしの身に危険は無い。……と思っている。
ぼんやりとその日の授業を受けていると、ノックの音がして、いきなり学園長が教室にやってきた。
黒板に板書していた手を止めて、教諭が学園長と一言二言話すと、教諭はルーク様を呼んだ。
「ルーク・デイヴィス、ちょっとこちらに」
欠伸をしていたルーク様は、立ち上がり教諭の元へ歩いて行った。
ルーク様は廊下に出て、多分学園長と話をしたんだと思うけど、すぐに教室に戻ってきて、自分の席に行って帰り支度を始めた。
鞄を持って、教室を出て行こうとする。
わたしの机の横を通り過ぎる時に「連絡する」と、小さい声で言って、教室を出て行った。
なんだったのかしら?
ルーク様が出て行った後は、教室のドアは閉められ、教諭は何事もなかったかのように授業を再開した。
ルーク様不在で授業が終わり、放課後になってもルーク様は戻って来なかった。
心配だけど、学園長が連れて行ったのだし、大丈夫だと思うけど……。
夜、寮の自室で腕の湿布を剥がしていると、また窓からコンコンと音がした。
「もおっ! ルーク様、ちゃんと玄関から入ってきてください」
今日はわたしが怒りながら窓を開けると、ルーク様は難しい顔をして、わたしの抗議は聞こえなかったかのように、窓を越えて部屋に入ってきた。
そのまま、難しい顔をして部屋に備え付けのテーブルセットのイスに腰掛けた。
「ルーク様? 難しいお顔をなさってどうしたんですか?」
怒っていたことも置いておいて、わたしも隣のイスに腰掛けた。
ずるずると背もたれに寄りかかり、ルーク様は仮面を取る。
「今日、授業の途中で呼び出されたろ? あれ、ローゼリアの仕業だった」
「ええっ」
「国王からの呼び出しで、学園からそのまま王城へ連れて行かれたんだ」
わたしは真剣にルーク様のお顔を見た。
「謁見の間には、国王と王妃、王太子とローゼリアがいた。それで、国王から婚約者をローゼリアに変えるように打診があったんだ。モニカの時も同じようなことがあったけど、あの時はまだオレの両親も同席してた。でも、今回話を聞かされたのは、オレひとりだった」
やっぱり、王族はお腹の中は真っ黒なのかも……。
爽やかな振りして、どんな目でわたし達のことを見ていたんだろう。
「お互い、大きくなって成長し、周りもよく見えてきただろう。何が1番良いことか、判断できる歳になった。だから、もう一度問う。ミラー子爵家の次女との婚約を破棄し、ローゼリア第二王女と婚約をするべきではないか、と。そう言われた」
ルーク様は身を起こし、テーブルに両肘をつき、頭を抱えた。
「もちろん、オレは婚約を破棄するつもりも、ローゼリア第二王女と婚約するつもりもないと伝えた。そうしたら、もし、オレが魔物討伐で命を落としても、デイヴィス侯爵家にはなんの補償もしないと。逆に、討伐が成功しても、陞爵させることはないと、そう言われた」
まあっ!
なんて酷いことを!
命を賭して国を守ろうとする者に言うことばなの!?
ルーク様は向かいに座っているわたしの手を取る。
「ごめん。ジーナ。それでもオレは、ジーナとの婚約は解消しないと、そう言ってしまったんだ。オレが生き残って陞爵されなくてもそれはいい。でも、もし失敗してオレが命を落とした時、君には何も残らない」
ルーク様に掴まれた手を、もう片方の手で覆う。
ちょっとまだ右手が痛いけど、無視だ。
「ルーク様、婚約を解消しないでくれてありがとうございます。わたしに何も残らないなんて、そんなことはないですよ。だって、ルーク様は死なないもの。ルーク様が小さい頃から剣の腕を磨いてきたことは、わたしはよく知っています。今だって、学園の授業が終わると、剣の先生のところへ行って、暇があれば剣の稽古をしていることも知っています。今から討伐隊の編成を考えて、うちのお兄様に相談していることも知ってます。だから大丈夫です。絶対に、わたしの手に何も残らないことはありません。ルーク様が残ってくださいます」
「ジーナ……」
ルーク様は潤んだ瞳をして、いきなり立ち上がりわたしを引き寄せて抱きしめた。
「ルーク様……」
地味に右手が痛いです。
でも、わたしは何も言わずに、ルーク様の背中に両腕を回した。
ルーク様は抱きしめたまま、わたしの耳元で言う。
「ジーナ。義兄上から何を聞いたって?」
「え?」
「他には? 他には何も聞いていないな?」
「は、はいっ」
そういえば、お兄様からルーク様にしゃべるなって言われてたんだっけ。
ルーク様は、あまり努力を人に見せたがらないタイプだから、知らん顔しとけって言われてた。
ふっと、頭上でルーク様が笑う気配がして上を向くと、微笑んでいるルーク様と目が合った。
ポンポンと、頭を撫でられ、ルーク様はまたイスに腰掛けた。
「ジーナごめん。少し取り乱した。そうだよな。オレが死ななきゃいい話だな。心配させて悪かった。右腕も、痛かったろう? 気が遣えず悪かった」
ルーク様がそっと、労るように右腕を手に取った。
「大丈夫ですよ。たかがムチですから。今日聞いた話だと、家族間でも躾と称してムチを使うところもあるそうですし、一晩冷やしたら腫れも引いてきましたし」
まあ、躾だったら手加減というものがあるだろうが、ローゼリア様は思いっきり振り下ろしてたけどね。
「夜中に騒がせて悪かった。おやすみ。いい夢を」
ルーク様はまたわたしの額にキスをして、窓を越えて出て行った。
来た時とは違う明るい表情で帰って行くルーク様の背中を見て、わたしは少し安心した。
「ちぇっ。今日はくちびるじゃなかったか」
*****************
もう一度あなたに逢いたくて をお読みいただきありがとうございます。
拙い作品ですが、更新後にしおりが動いているのを見ると、読んでくださっているんだなあと実感できて、とても嬉しく思っています。
明日からは我慢の展開が待ち受けていますが、懲りずにお読みいただけたら幸いです。
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