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第2章 精霊条約書
魔道竜 (第2章、15)
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「何がそんなにおかしいのかしら?」
セイラの笑声が反響し、まるで讃美歌のようにふりそそがれる。
ハハと乾いた自嘲ぎみな笑いでしめくくると、目の前に現れた女性にむかい、苦々しげに言い放つ。
「大根役者も思わず青ざめるくらい、クサい演技だったわ~エイミルさん」
「あら…私、名乗ったかしら?」
ふふと口の端をわずかにあげるとエイミルなる女性は首をふる。
「まだまだね、私も。私としたことが、最後の最後でとんだ誤算だわ」
「誤算?」
名前を知られることが? それとも他の何か?
「それをアナタが知る必要はない」
ピシャリと言い放つ。
エイミルと呼ばれた女性は言葉とは裏腹、悔しがる風でもなく、なんの意にも介さぬ冷徹なる氷の微笑をたたえる。
「ね…エイミルさん、あえて尋ねさせてもらうわぁ。なぜ名前を知られたくなかったのかを」
時間かせぎをしたかった、というのもある。
ティアヌたちが到着するまでの場繋ぎに。
ニエの代わりにもならないと宣告されたセイラ。
繋いでいる間は新たなニエが必要とされないだろうから。
「それを答える前に、あなたこそ答えるべきよ。どうやって私の名前を知ったのか」
いくらでも知る機会などあったはずだが。
けれどティアヌとのやり取りのなか、なぜ彼女の名前に触れる機会がまったくなかったのか。逆に不自然だった。
ティアヌは意図的に名前を尋ねなかったようなふしがある。
彼女に同情した風をよそおい、話しの流れに乗っかって、必要な情報だけを収集していた?
だとしたら、すべてに合点がいく。
敵をあざむくには、まずは味方から。
この茶番劇の真の狙いを見定めるためには、ティアヌ以上の心理戦を繰り広げねばならないだろう。
「どうって、簡単なことよぅ?」
あばら屋の女主人の真の名前を知った種明かしをすればこうだ。
『いつ結婚式をあげるんですか?』と、とある店の店員に尋ねられたという彼女。
『今週の末日には』
セイラがまず気になったのは、その後の話しのなかで一切登場せず有耶無耶にされた存在。元婚約者だ。
その婚約者とはどうなったのか?
いまだ独身をつらぬくあばら屋の女主人。
そこで、あばら屋に残ったセイラは、女主人が水を汲みに井戸まででかけた隙に寝室をのぞいてみた。
まだ婚約者に対して未練が少しでもあれば、人がもっとも癒されたい場所にそれなりの痕跡を残すものだ。
室内にはベットと小さなサイドテーブル、そしてドレッサーがあるのみ。
わずかに並べられた化粧品の類いにそれらしきものはなく、ベットわきのサイドテーブルの上に目をやる。
すると見るからに仲むつまじく寄り添う写真が飾られてあった。
『やっぱり。女が結婚しようとまで想った彼だもの、そう簡単に忘れられるわけないものねぇ』
見るとなしにのぞきこんだ写真には、マッチョぎみなガタイのよい男と、彼女が写っていた。
浅黒い彼は彼女の肩に腕をまわし、白い歯をのぞかせ、嬉しさを隠しきれない様子である。それはおそらく、かつての婚約者の姿。
『……あぁ、可哀想に。陰気な彼がフラれるわけだわぁ』
タイプが全く異なる。つまりは彼女の好みではなかったというわけだ。
この日焼け具合からしてサーファーか?
かたや根っからのネクラそうなフラれた彼は、本だけが僕のお友達てきなインドア派。
人は自分にはないものを相手に求めるという。
彼女の暮らしぶりからして、質素で倹約。落ち着いた感じの清楚なお嫁さんむきな人、そんな印象を抱かずにはいられない。
そんな彼女だから一見破天荒そうな、何にでもおくせず挑戦するアクティブな彼に惹かれたのかもしれない。
『でもこればっかりはどうしようもないわねぇ。好みじゃないんだものぅ。あのネクラな彼も、付き合ってみたら、友達までならいい人なんだけど、で終わっちゃうタイプ? きっと心根の優しさにつけこまれてどこまでも堕ちちゃったのね』
ふと、写真の下方に文字が刻まれていた。
『どれどれ』
ひょぃ、とフレームを掬い上げる。
二つ折りの写真立てのmemoの欄に、《初デート記念日》と書かれ、
その下に《エイミルとトーマス》とあった、というわけだ。
「そういうこと。尼さんの格好してやってることがこそ泥棒。なかなかの良い根性している」
そう言って呆れ返ったふうに眉をひそめた。
「ありがとうぅ。お褒めにあずかりうれしいわぁ。今度はあなたが答える番よ」
「名前を知られたくない理由、ね? 訊くまでもないと思うけど。そうね、この身体の名前なら、さほどの問題はないの。けれど、知っていて?」
「………?」
「ごく普通のありふれた名前にすら、個人を呪縛する呪術的要素もふくまれていると」
「呪名でもない名前が?」
呪名とは魔道の世界において、とても重要な名前である。
魔法ひとつひとつに名前があるように、魔道をおこなう術者にも秘密の呪名、あるいは魔名が与えられる。
エイミルという、ごくありふれた名前。
親の初めての仕事が、生まれたばかりの子供に名前をつけること。
だとしたら、
親がつけた名前に、子供の人生が左右される……うん、それならわからなくもない。
「そうね、呪名でもないありふれた名前にすら人は魂をしばられ、人格形成にも影響をおよぼす。よく名は体を表すって言うじゃない」
「なるほどねぇ~」
あばら屋の女主人は、これまで一身に同情をあおる演技を熱演してきた。
そんなことをして彼女にメリットがあるとすれば、理由はただ一つ。
「あなた自身がじつは邪蛇だったのね」
魔道をかじったことがある人物ならすぐにおおよその見当はつく。
ティアヌほどの才女ならなおのこと。邪蛇の呪いからまんまと逃げ延びた謎の女、=(イコール)邪蛇。
その人であると結び付いたに違いない。
稀代の禁断の魔道士、との異名をもつその心眼はだてではない。
エイミルこと邪蛇は驚きもせず、何をいまさら…と語る目が、次にセイラが何を口にするのか、興味津々といった感じにセイラを見やる。
「だとしたら?」
セイラの笑声が反響し、まるで讃美歌のようにふりそそがれる。
ハハと乾いた自嘲ぎみな笑いでしめくくると、目の前に現れた女性にむかい、苦々しげに言い放つ。
「大根役者も思わず青ざめるくらい、クサい演技だったわ~エイミルさん」
「あら…私、名乗ったかしら?」
ふふと口の端をわずかにあげるとエイミルなる女性は首をふる。
「まだまだね、私も。私としたことが、最後の最後でとんだ誤算だわ」
「誤算?」
名前を知られることが? それとも他の何か?
「それをアナタが知る必要はない」
ピシャリと言い放つ。
エイミルと呼ばれた女性は言葉とは裏腹、悔しがる風でもなく、なんの意にも介さぬ冷徹なる氷の微笑をたたえる。
「ね…エイミルさん、あえて尋ねさせてもらうわぁ。なぜ名前を知られたくなかったのかを」
時間かせぎをしたかった、というのもある。
ティアヌたちが到着するまでの場繋ぎに。
ニエの代わりにもならないと宣告されたセイラ。
繋いでいる間は新たなニエが必要とされないだろうから。
「それを答える前に、あなたこそ答えるべきよ。どうやって私の名前を知ったのか」
いくらでも知る機会などあったはずだが。
けれどティアヌとのやり取りのなか、なぜ彼女の名前に触れる機会がまったくなかったのか。逆に不自然だった。
ティアヌは意図的に名前を尋ねなかったようなふしがある。
彼女に同情した風をよそおい、話しの流れに乗っかって、必要な情報だけを収集していた?
だとしたら、すべてに合点がいく。
敵をあざむくには、まずは味方から。
この茶番劇の真の狙いを見定めるためには、ティアヌ以上の心理戦を繰り広げねばならないだろう。
「どうって、簡単なことよぅ?」
あばら屋の女主人の真の名前を知った種明かしをすればこうだ。
『いつ結婚式をあげるんですか?』と、とある店の店員に尋ねられたという彼女。
『今週の末日には』
セイラがまず気になったのは、その後の話しのなかで一切登場せず有耶無耶にされた存在。元婚約者だ。
その婚約者とはどうなったのか?
いまだ独身をつらぬくあばら屋の女主人。
そこで、あばら屋に残ったセイラは、女主人が水を汲みに井戸まででかけた隙に寝室をのぞいてみた。
まだ婚約者に対して未練が少しでもあれば、人がもっとも癒されたい場所にそれなりの痕跡を残すものだ。
室内にはベットと小さなサイドテーブル、そしてドレッサーがあるのみ。
わずかに並べられた化粧品の類いにそれらしきものはなく、ベットわきのサイドテーブルの上に目をやる。
すると見るからに仲むつまじく寄り添う写真が飾られてあった。
『やっぱり。女が結婚しようとまで想った彼だもの、そう簡単に忘れられるわけないものねぇ』
見るとなしにのぞきこんだ写真には、マッチョぎみなガタイのよい男と、彼女が写っていた。
浅黒い彼は彼女の肩に腕をまわし、白い歯をのぞかせ、嬉しさを隠しきれない様子である。それはおそらく、かつての婚約者の姿。
『……あぁ、可哀想に。陰気な彼がフラれるわけだわぁ』
タイプが全く異なる。つまりは彼女の好みではなかったというわけだ。
この日焼け具合からしてサーファーか?
かたや根っからのネクラそうなフラれた彼は、本だけが僕のお友達てきなインドア派。
人は自分にはないものを相手に求めるという。
彼女の暮らしぶりからして、質素で倹約。落ち着いた感じの清楚なお嫁さんむきな人、そんな印象を抱かずにはいられない。
そんな彼女だから一見破天荒そうな、何にでもおくせず挑戦するアクティブな彼に惹かれたのかもしれない。
『でもこればっかりはどうしようもないわねぇ。好みじゃないんだものぅ。あのネクラな彼も、付き合ってみたら、友達までならいい人なんだけど、で終わっちゃうタイプ? きっと心根の優しさにつけこまれてどこまでも堕ちちゃったのね』
ふと、写真の下方に文字が刻まれていた。
『どれどれ』
ひょぃ、とフレームを掬い上げる。
二つ折りの写真立てのmemoの欄に、《初デート記念日》と書かれ、
その下に《エイミルとトーマス》とあった、というわけだ。
「そういうこと。尼さんの格好してやってることがこそ泥棒。なかなかの良い根性している」
そう言って呆れ返ったふうに眉をひそめた。
「ありがとうぅ。お褒めにあずかりうれしいわぁ。今度はあなたが答える番よ」
「名前を知られたくない理由、ね? 訊くまでもないと思うけど。そうね、この身体の名前なら、さほどの問題はないの。けれど、知っていて?」
「………?」
「ごく普通のありふれた名前にすら、個人を呪縛する呪術的要素もふくまれていると」
「呪名でもない名前が?」
呪名とは魔道の世界において、とても重要な名前である。
魔法ひとつひとつに名前があるように、魔道をおこなう術者にも秘密の呪名、あるいは魔名が与えられる。
エイミルという、ごくありふれた名前。
親の初めての仕事が、生まれたばかりの子供に名前をつけること。
だとしたら、
親がつけた名前に、子供の人生が左右される……うん、それならわからなくもない。
「そうね、呪名でもないありふれた名前にすら人は魂をしばられ、人格形成にも影響をおよぼす。よく名は体を表すって言うじゃない」
「なるほどねぇ~」
あばら屋の女主人は、これまで一身に同情をあおる演技を熱演してきた。
そんなことをして彼女にメリットがあるとすれば、理由はただ一つ。
「あなた自身がじつは邪蛇だったのね」
魔道をかじったことがある人物ならすぐにおおよその見当はつく。
ティアヌほどの才女ならなおのこと。邪蛇の呪いからまんまと逃げ延びた謎の女、=(イコール)邪蛇。
その人であると結び付いたに違いない。
稀代の禁断の魔道士、との異名をもつその心眼はだてではない。
エイミルこと邪蛇は驚きもせず、何をいまさら…と語る目が、次にセイラが何を口にするのか、興味津々といった感じにセイラを見やる。
「だとしたら?」
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