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第3章 精霊王
魔道竜(第3章、5)
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セルティガは固唾をのんでその様子を見守る。
バルバダイの神像の前でティアヌは黒布を掲げた。
すると神像から赤い炎のような光を放ちだした。
【吾は炎を司り、あらゆる物を滅し再生させる灼熱の象徴バルバダイなり。
吾は人との絆を結びなおさん】
あっという間だった。
精霊条約書のみならずティアヌまでもが火だるまに。
不思議なことに熱さをまったく感じられない赤き炎がまるで幻だったかのように消え去ると黒布には三人目の印が刻まれていた。
【吾は再び人間に手を貸すと約束しよう。これより汝、炎に身を焼かれることはないだろう。
汝コドム諸島を目指せ…………黒竜の目覚め、その時は近い。急げ】
スゥとバルバダイの神像からは炎の輝きが失われるとともに元の像に戻ってしまった。
「黒竜が目覚める?」
バルバダイの神像はティアヌの問いに答えてはくれなかった。
真しやかに伝えられてきた伝承。
黒竜とこの精霊条約書のつながりとは一体ーーーー
黒竜が目覚めると世界は混沌とした虚無へと変貌をとげるらしい。
「終わったのか?」
「ぇぇ。行きましょう」
数々の疑問をいだきつつ、瞬間移動を唱え、ティアヌとセルティガは聖域をあとにした。
バルバダイの神像の前でティアヌは黒布を掲げた。
すると神像から赤い炎のような光を放ちだした。
【吾は炎を司り、あらゆる物を滅し再生させる灼熱の象徴バルバダイなり。
吾は人との絆を結びなおさん】
あっという間だった。
精霊条約書のみならずティアヌまでもが火だるまに。
不思議なことに熱さをまったく感じられない赤き炎がまるで幻だったかのように消え去ると黒布には三人目の印が刻まれていた。
【吾は再び人間に手を貸すと約束しよう。これより汝、炎に身を焼かれることはないだろう。
汝コドム諸島を目指せ…………黒竜の目覚め、その時は近い。急げ】
スゥとバルバダイの神像からは炎の輝きが失われるとともに元の像に戻ってしまった。
「黒竜が目覚める?」
バルバダイの神像はティアヌの問いに答えてはくれなかった。
真しやかに伝えられてきた伝承。
黒竜とこの精霊条約書のつながりとは一体ーーーー
黒竜が目覚めると世界は混沌とした虚無へと変貌をとげるらしい。
「終わったのか?」
「ぇぇ。行きましょう」
数々の疑問をいだきつつ、瞬間移動を唱え、ティアヌとセルティガは聖域をあとにした。
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