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ギルド見学(5)
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子供たちは、ギルドマスターに興味津々。
元S級の冒険者自体があまりいないため、レアな存在で、憧れる。
「元S級冒険者ってほんと??」
「でもさ?ムキムキしてないよ?」
「魔法が強いんじゃないの?」
「ノアのお父様とどっちが強い?」
甘えん坊たち、囲む。ベタベタと触る。
「こら、あなたたち。やめなさい。失礼ですよ!」
引き離す。
「はじめまして、ギルドマスターのドミニク・イーリスです!元S級冒険者ですよ。」
見た感じは、優しげな細身の中年。
顔立ちは、綺麗な顔をしていると思うが、冒険者らしくない細身。
「フフ、人は外見では、判断できないものですよ!」
ふっと格好つけるギルドマスター。
ふーん?と見上げる。
「私が副ギルドマスターのレイモンド・キブロスです。みなさん。今日は来てくださり、ありがとうございます。今日の学びがいつか、糧になることを願っています。」
ふっくらとした副のギルドマスターは、何だか、可愛い。
「元冒険者???」
「元B級冒険者でした。今は裏方として、力を発揮してますよ。」
「ロザリーは??」
「あたしは、冒険者じゃないわよ。だから、当てはまらないわ。」
ふーん!と唇を尖らす。
「冒険者になって良かったなって思ったことはありますか?」
質問コーナーが始まる。
「いろんなとこに行けますし、出会いもありますよ。ダンジョンに入れば、お宝なども見つかりますし、自分の武器も作れるようになりますからね!ロマンですよ!」
「視野が広くなるのは、ありますね。一番嬉しいのは、任務やあとは、人助けで感謝されると、なって良かったとしみじみ、思いますよ。もちろん、大変な部分はありますが。」
子供たちは、真剣に聞く。
「冒険者は自己責任です。任務を選ぶのもそれをやることも、ダンジョンに行くことも、戦うことも。全て。ですが、遣り甲斐のあるものだと、確信しています。」
「みなさんもこれから、選ぶことが多くなります。それは責任を持つものになることもあるでしょう。時に選ばなければ、後悔することも…あるかもしれません。ですが、どうか、諦めず、頑張って頂きたい。そしてもし、挫けそうになったら…回りにいるお友達に相談してください。そして、相談されたら、一緒に考えて下さい。必ず、自分の力になります。」
パチパチ。
「ギルドマスターも副ギルドマスターも格好いいね!」
「すてきすてき。」
キャっキャっ。
鼻を高くするギルドマスターに苦笑する副ギルドマスター。
ロザリーは笑う。
案内を再開。
医務課案内。
医務室には、緊急に運ばれてくる冒険者等の病床があり、薬の匂いがする。
医務課には、お医者様と薬剤師がいて、薬剤師は薬剤部門で働いてる。日々、薬の調合等、いろいろやっていて、部屋は、薬の匂いが、先程の病床より強い。
「あれ、すり鉢だ。」
「あれでゴリゴリ、擦るの?」
「見て、苦そうなお薬。」
「ノア。お薬。きらーい。」
わかるうと甘えん坊たち、賛同。
「キャー。注射だあ。」
コハクが気づいて叫ぶ。注射が大嫌い。甘えん坊、パニック。
「キャー!!!」
「落ち着きなさい!注射を打つわけではありませんよ!」
「なんだい。アンタたち。注射、苦手なのかい?」
「好きなやつなんていないよ!」
こわーいとゴットリーにしがみつく四人。
コハクはジュリーにしがみついてる。
最後に解体部門の案内。
さっきのムキムキの男たちもいるが、それよりも、おびただしい程の魔物の塊肉。
その肉がぶら下がってる。
「ここで解体するんだよ。これは、ブルーブル。コカトリス、食卓に出てくることもあるだろうね。」
「美味しくて好き。」
「魔物には、核ってのがあってね。たまにそれが貴重な物だったり、魔石が出たりするんだよ。それを分別して、綺麗にしてやるんだ。狩ってきた冒険者の稼ぎになる。」
ロザリーは、ぶら下がってる肉を素早く、捌く。
「アンタたちには、お昼に、この肉を焼いた焼き肉パーティーだよ!たんとお食べ。」
「キャー!!!!」
沸き立つ一同。
ギルド見学名物、解体部門による焼き肉パーティー。
心踊る響き!!!
元S級の冒険者自体があまりいないため、レアな存在で、憧れる。
「元S級冒険者ってほんと??」
「でもさ?ムキムキしてないよ?」
「魔法が強いんじゃないの?」
「ノアのお父様とどっちが強い?」
甘えん坊たち、囲む。ベタベタと触る。
「こら、あなたたち。やめなさい。失礼ですよ!」
引き離す。
「はじめまして、ギルドマスターのドミニク・イーリスです!元S級冒険者ですよ。」
見た感じは、優しげな細身の中年。
顔立ちは、綺麗な顔をしていると思うが、冒険者らしくない細身。
「フフ、人は外見では、判断できないものですよ!」
ふっと格好つけるギルドマスター。
ふーん?と見上げる。
「私が副ギルドマスターのレイモンド・キブロスです。みなさん。今日は来てくださり、ありがとうございます。今日の学びがいつか、糧になることを願っています。」
ふっくらとした副のギルドマスターは、何だか、可愛い。
「元冒険者???」
「元B級冒険者でした。今は裏方として、力を発揮してますよ。」
「ロザリーは??」
「あたしは、冒険者じゃないわよ。だから、当てはまらないわ。」
ふーん!と唇を尖らす。
「冒険者になって良かったなって思ったことはありますか?」
質問コーナーが始まる。
「いろんなとこに行けますし、出会いもありますよ。ダンジョンに入れば、お宝なども見つかりますし、自分の武器も作れるようになりますからね!ロマンですよ!」
「視野が広くなるのは、ありますね。一番嬉しいのは、任務やあとは、人助けで感謝されると、なって良かったとしみじみ、思いますよ。もちろん、大変な部分はありますが。」
子供たちは、真剣に聞く。
「冒険者は自己責任です。任務を選ぶのもそれをやることも、ダンジョンに行くことも、戦うことも。全て。ですが、遣り甲斐のあるものだと、確信しています。」
「みなさんもこれから、選ぶことが多くなります。それは責任を持つものになることもあるでしょう。時に選ばなければ、後悔することも…あるかもしれません。ですが、どうか、諦めず、頑張って頂きたい。そしてもし、挫けそうになったら…回りにいるお友達に相談してください。そして、相談されたら、一緒に考えて下さい。必ず、自分の力になります。」
パチパチ。
「ギルドマスターも副ギルドマスターも格好いいね!」
「すてきすてき。」
キャっキャっ。
鼻を高くするギルドマスターに苦笑する副ギルドマスター。
ロザリーは笑う。
案内を再開。
医務課案内。
医務室には、緊急に運ばれてくる冒険者等の病床があり、薬の匂いがする。
医務課には、お医者様と薬剤師がいて、薬剤師は薬剤部門で働いてる。日々、薬の調合等、いろいろやっていて、部屋は、薬の匂いが、先程の病床より強い。
「あれ、すり鉢だ。」
「あれでゴリゴリ、擦るの?」
「見て、苦そうなお薬。」
「ノア。お薬。きらーい。」
わかるうと甘えん坊たち、賛同。
「キャー。注射だあ。」
コハクが気づいて叫ぶ。注射が大嫌い。甘えん坊、パニック。
「キャー!!!」
「落ち着きなさい!注射を打つわけではありませんよ!」
「なんだい。アンタたち。注射、苦手なのかい?」
「好きなやつなんていないよ!」
こわーいとゴットリーにしがみつく四人。
コハクはジュリーにしがみついてる。
最後に解体部門の案内。
さっきのムキムキの男たちもいるが、それよりも、おびただしい程の魔物の塊肉。
その肉がぶら下がってる。
「ここで解体するんだよ。これは、ブルーブル。コカトリス、食卓に出てくることもあるだろうね。」
「美味しくて好き。」
「魔物には、核ってのがあってね。たまにそれが貴重な物だったり、魔石が出たりするんだよ。それを分別して、綺麗にしてやるんだ。狩ってきた冒険者の稼ぎになる。」
ロザリーは、ぶら下がってる肉を素早く、捌く。
「アンタたちには、お昼に、この肉を焼いた焼き肉パーティーだよ!たんとお食べ。」
「キャー!!!!」
沸き立つ一同。
ギルド見学名物、解体部門による焼き肉パーティー。
心踊る響き!!!
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