17 / 22
死神VSアウル《3》
しおりを挟む
ガソリンスタンドで、車に、ガソリンを満タンに入れておく。
ガソリンスタンドに設置されているテレビでは、キャスターが、ニュースを読み上げている。
「なんだろうな。胸騒ぎする。」
「あ?」
ガソリンスタンドに併設してる売店で買ったジュースを飲むエディがガソリンを入れながら聞いてくる。
「うまく行き過ぎてる。そりゃあ、念入りに計画は立てたけど、こんなに、すんなりいくとは思わなかった。どこかしらで、横やりが、入ると思ったのに。」
「…確かにな。」
「誘導されてる?考えすぎ?」
「リッチは、じわじわと追い詰めるのが好きだ。いたぶり、相手が恐怖を感じる様が、何よりも好きだ。」
「悪趣味。」
ズッーとストローから、吸い上げる。
ゴミ箱に投げ捨てた。
「私がリッチなら、エディをもっと追い詰めるために何をするか。少なくとも、周りから排除する。弱点…ナオかな。一番狙いやすいし、ダメージがでかい。…」
次に狙うなら、エディ自身、もしくは、ジェイ。
ジェイは、ギャングのボスで、かなり腕は立つが、敵に凄腕がいた場合、敵うかと言われれば、疑問がつく。
「あとは、ジェイかな。ナオを人質に取られた隙とか。警戒しても防備が完璧とは言えないし。」
「…。」
遠くに見つめるエディは、辛そうに見えた。
決して、油断してたわけじゃない。
だけどまさか…。
「やられた…!!」
クソっ。まさか、次の町に行って、宿を取った矢先に、襲われるなんて。
あの宿の奴ら、金貰いやがったな。
宿の連中をタコ殴りにしたいが、気持ちを抑え、トラックを追いかける。
バンバンッ。
「チッ。エディ。あっちに、連絡して。」
エディは、携帯で応援を呼ぶ。
大急ぎで武器を装着。
「クソっ。」
「追いかけるよ。乗って。」
急いで発進。
宿が見えてきて、毎回のように、受付を済ませようとした瞬間、違和感を感じた。
「?」
フロントに足を突っ込んだ瞬間、直ぐに反応した。
客に扮装していた野郎達が襲ってきた。
「避けろ!」
バッ。避けた瞬間、ナオを庇い、ジェイが引き込もうとした矢先に、後ろから大男が現れ、ジェイに不意打ちを食らわす。
「ぐっ。」
「ジェイ!!」
グラっと倒れるジェイを抱え、暴れているナオも、気絶させられ、抱えられる。
「てめぇ。」
中から客を装った男と応戦してるエディが発砲したが、避けられる。
「邪魔だ。てめぇ。」
遠慮なく、鳩尾に蹴りを食らわす。
この宿に何人を潜ませた。
「キリがない。」
バキッ、ボキッ。ブンッ。ドコッ。
悲鳴が上がろうが、構ってやれない。
「ジェイ!!ナオ!!」
連れ去られた。
「ああ。援軍頼む。」
「チャーリー!!いる!?届け物、ありったけ、シャオに渡して。トール!!そっちは、死ぬ気で護れ。」
アクセル全開。
ギュルルル…
「わがまま坊っちゃん。トランク寄越して。あ?うるせーな。喚くな。」
「ナオにつけてるGPSの微弱電波が引っかかってる。取り外される前に片をつけるぞ。」
「当たり前!」
コケにしやがって。
倍返しだ。
無機質な書斎室で、白銀の髪をした青年は、ペンを回しながら、書類に目を通す。
目の前には、ガラの悪い連中ばかり。その前に、あのガーターがいる。
ギラギラとした瞳は復讐心に駆られている目で、青年には、よくある光景に映る。
「アンタの言うとおりに、攫ってきたぜ。」
「そう。」
視線を合わせずに答える彼にイラッとするガーター。
この男は、あの女と過去にいた組織のメンバーだったらしい。彼自身、研究員で優秀であり、あの薬を作った奴の腰巾着。
ピクッと顔を向けた彼は、更に表情を無くした。
入ってきたのは、派手な顔つきの美女で、金髪にアイスブルーの瞳をした妖艶な女。
「アウル?あの坊やは捕まえられるわけ?姉さんにせっつかれてるのよ。」
「ああ。」
粘り付くような声だ。
「彼も素敵なほど、かっこいいわね。おこぼれ、くれないかしら。」
「…」
「…何を見てるの?…いやああ。あの女じゃない。」
ペラっと映った死神の姿に発狂する。つんざくような高い音にしかめ面をするガーターとそれでも表情を変えないアウル。
「ああ。ごめん。作戦で使っていただけ。」
「あの女を見ないで頂戴!!と何度も言ったわ!」
ツカツカと歩いて、アウルの綺麗な頬をビンタする。
「あなたは誰の?」
粘りついた厭らしい声に、アウルは、薄く笑った。
その瞳が、何を語ってるかを、隠したまま。
ガソリンスタンドに設置されているテレビでは、キャスターが、ニュースを読み上げている。
「なんだろうな。胸騒ぎする。」
「あ?」
ガソリンスタンドに併設してる売店で買ったジュースを飲むエディがガソリンを入れながら聞いてくる。
「うまく行き過ぎてる。そりゃあ、念入りに計画は立てたけど、こんなに、すんなりいくとは思わなかった。どこかしらで、横やりが、入ると思ったのに。」
「…確かにな。」
「誘導されてる?考えすぎ?」
「リッチは、じわじわと追い詰めるのが好きだ。いたぶり、相手が恐怖を感じる様が、何よりも好きだ。」
「悪趣味。」
ズッーとストローから、吸い上げる。
ゴミ箱に投げ捨てた。
「私がリッチなら、エディをもっと追い詰めるために何をするか。少なくとも、周りから排除する。弱点…ナオかな。一番狙いやすいし、ダメージがでかい。…」
次に狙うなら、エディ自身、もしくは、ジェイ。
ジェイは、ギャングのボスで、かなり腕は立つが、敵に凄腕がいた場合、敵うかと言われれば、疑問がつく。
「あとは、ジェイかな。ナオを人質に取られた隙とか。警戒しても防備が完璧とは言えないし。」
「…。」
遠くに見つめるエディは、辛そうに見えた。
決して、油断してたわけじゃない。
だけどまさか…。
「やられた…!!」
クソっ。まさか、次の町に行って、宿を取った矢先に、襲われるなんて。
あの宿の奴ら、金貰いやがったな。
宿の連中をタコ殴りにしたいが、気持ちを抑え、トラックを追いかける。
バンバンッ。
「チッ。エディ。あっちに、連絡して。」
エディは、携帯で応援を呼ぶ。
大急ぎで武器を装着。
「クソっ。」
「追いかけるよ。乗って。」
急いで発進。
宿が見えてきて、毎回のように、受付を済ませようとした瞬間、違和感を感じた。
「?」
フロントに足を突っ込んだ瞬間、直ぐに反応した。
客に扮装していた野郎達が襲ってきた。
「避けろ!」
バッ。避けた瞬間、ナオを庇い、ジェイが引き込もうとした矢先に、後ろから大男が現れ、ジェイに不意打ちを食らわす。
「ぐっ。」
「ジェイ!!」
グラっと倒れるジェイを抱え、暴れているナオも、気絶させられ、抱えられる。
「てめぇ。」
中から客を装った男と応戦してるエディが発砲したが、避けられる。
「邪魔だ。てめぇ。」
遠慮なく、鳩尾に蹴りを食らわす。
この宿に何人を潜ませた。
「キリがない。」
バキッ、ボキッ。ブンッ。ドコッ。
悲鳴が上がろうが、構ってやれない。
「ジェイ!!ナオ!!」
連れ去られた。
「ああ。援軍頼む。」
「チャーリー!!いる!?届け物、ありったけ、シャオに渡して。トール!!そっちは、死ぬ気で護れ。」
アクセル全開。
ギュルルル…
「わがまま坊っちゃん。トランク寄越して。あ?うるせーな。喚くな。」
「ナオにつけてるGPSの微弱電波が引っかかってる。取り外される前に片をつけるぞ。」
「当たり前!」
コケにしやがって。
倍返しだ。
無機質な書斎室で、白銀の髪をした青年は、ペンを回しながら、書類に目を通す。
目の前には、ガラの悪い連中ばかり。その前に、あのガーターがいる。
ギラギラとした瞳は復讐心に駆られている目で、青年には、よくある光景に映る。
「アンタの言うとおりに、攫ってきたぜ。」
「そう。」
視線を合わせずに答える彼にイラッとするガーター。
この男は、あの女と過去にいた組織のメンバーだったらしい。彼自身、研究員で優秀であり、あの薬を作った奴の腰巾着。
ピクッと顔を向けた彼は、更に表情を無くした。
入ってきたのは、派手な顔つきの美女で、金髪にアイスブルーの瞳をした妖艶な女。
「アウル?あの坊やは捕まえられるわけ?姉さんにせっつかれてるのよ。」
「ああ。」
粘り付くような声だ。
「彼も素敵なほど、かっこいいわね。おこぼれ、くれないかしら。」
「…」
「…何を見てるの?…いやああ。あの女じゃない。」
ペラっと映った死神の姿に発狂する。つんざくような高い音にしかめ面をするガーターとそれでも表情を変えないアウル。
「ああ。ごめん。作戦で使っていただけ。」
「あの女を見ないで頂戴!!と何度も言ったわ!」
ツカツカと歩いて、アウルの綺麗な頬をビンタする。
「あなたは誰の?」
粘りついた厭らしい声に、アウルは、薄く笑った。
その瞳が、何を語ってるかを、隠したまま。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる