1 / 15
第1話
しおりを挟む
我が国は、多種多様な種族が生息しており、結婚観も多種多様である。
同性婚も認められてるし、種族違いの結婚にもおおらか。
だから、家の事情も、他の家と何ら変わらないと思う!
「かか!!ニドラがまた火を吹いたあ!」
産まれたばかりの弟を抱き上げてる少女は、父親が人間で母親がドワーフ。混血児である。
母の血が強かったせいか、ドワーフの特徴的な身体能力を持つ。縛ったロングのツインテールがトレードマーク。
ちなみに、ニドラは、異母兄弟。
父は、人間であり、巻き込まれた異世界人だったらしく、旅をしながら、方々、妻を次々に射止めた。決して、かっこ良くない。だが、妻らは言う。放っておけないのよと。
多重婚も一応は認められてるが、父は母たちに感謝した方がいい。絶対。
「ニドラは、火を吹くものだから、気にしないの!」
娘に瓜二つの母親は、ドワーフで、ずんぐりむっくりな体型。ちなみに父の第三の妻である。
ニドラは、龍神の母親を持ち、彼女の属性である火属性を受け継いだ。燃えるような髪と優しい海の色をしてる瞳。いまは、大人しい。
「それより、マリアから、またニドラを連れ出してきたの?」
「マリアかかは、いいよって。」
産まれたばかりの弟を可愛がりたいサヤに、寛容である。
元々、家族の最年少で、弟をずっと欲しがっていた。
暇さえあれば、抱っこしてる。
「かかは、工房に籠るわ。依頼の品を作らないとね。」
母は、ドワーフの特徴、ものづくりが得意。自分の工房を持っている。母の得意分野は、家具作り。
「畑の方に行ってる!」
「はいはい。」
我が家の所有地にある畑。じゃがいも等の根菜を作っている。ニドラを帯紐で結び、散歩しにいく。
大きくなったら、ニドラに身長を越えられてしまう。ドワーフは低身長だ。まあ、どんなに大きくなろうが、可愛いものだ。
はふうと土にズボンが汚れようとも、気にせず、座る。畑には、案山子が立っている。これは、親友である少年が案山子を立てると、畑の作物が取られにくいと聞いたから、二人で作った。
家族からは、なんだそれ?と聞かれたが、良い出来である。
ここは田舎で、のんびりした空気感がある。自然は豊かで、畑を所有してる家が多い。
「よう。」
声がした方に振り向いた。
親友である少年だ。人間で、家のご近所。
焦げ茶の短髪と性格から来ているのか、やる気無さそうな怠惰な顔つき。半袖半ズボン。
グリード。
「グリード。」
「よっ。ニドラ。」
背後に背負ってるニドラに挨拶。
ニドラは答えるように、手足バタバタ。
「暇だから、畑を見に来たの。」
「ああ。わかるわ。これはマイナスイオン出てそう。」
「マイナスイオン?」
グリードは、度々、わからない単語を話すが、どうやら、転生者らしい。ここでない異世界と言う場所の記憶を持っていて、文化等も、ここより、発達してるらしい。
普段は転生者だと内密にしてる。
家の父親は、同じ世界からやって来たようで、父は巻き込まれだが、彼の場合、彼方の世界で死んでから、転生してきたらしいので、時代は異なるようだが、話があう。だから、時たま、二人で話してるときもある。
彼は神のミスで彼方で死んだらしい。よく、無意識なのか、あのポンコツ神めと罵ってる。
出来た親友なので、黙っておく。
「おじさんは、ハーレム堪能で良いよな。」
「ハーレムって何?」
「奥さんいっぱい。」
父は、巻き込まれで、知識もなく、この世界に来たので、苦労したそうだ。いまは、父の尽力により、水回りは改善されたが、昔は酷かったらしい。
危なっかしい行動で、良く回りを振り回し、放っておけない女たちが世話を焼き始めた。庇護良くは、確かにある。
「俺なんて、母さんや姉ちゃんにしごかれる毎日。」
彼は、女系家族で、しっかり、揉まれている。
しっかりものの母親と姉。穏やかな父親。絵に描いたような良い家族だと思う。
「まあ貴族じゃないから、責任はなくて、自由気ままなのは、良いけどさ。」
貴族や王族はいるが、田舎には、あまり関係ない。特にこの土地では。
「゙社畜"とやらに戻りたいの?」
「この世で一番嫌いな言葉だわ。俺は今世、ゆっくり、のんびり、暮らすんだ。糞上司に振り回されるなんて、御免被る。折角だから、この田舎生活を満喫してやるぜ。」
ふーんと頭に仲良く、カラスが停まるが、のんびり。ただ、何もない景色だけど、ぼうっとするのは、最適な場所。
同性婚も認められてるし、種族違いの結婚にもおおらか。
だから、家の事情も、他の家と何ら変わらないと思う!
「かか!!ニドラがまた火を吹いたあ!」
産まれたばかりの弟を抱き上げてる少女は、父親が人間で母親がドワーフ。混血児である。
母の血が強かったせいか、ドワーフの特徴的な身体能力を持つ。縛ったロングのツインテールがトレードマーク。
ちなみに、ニドラは、異母兄弟。
父は、人間であり、巻き込まれた異世界人だったらしく、旅をしながら、方々、妻を次々に射止めた。決して、かっこ良くない。だが、妻らは言う。放っておけないのよと。
多重婚も一応は認められてるが、父は母たちに感謝した方がいい。絶対。
「ニドラは、火を吹くものだから、気にしないの!」
娘に瓜二つの母親は、ドワーフで、ずんぐりむっくりな体型。ちなみに父の第三の妻である。
ニドラは、龍神の母親を持ち、彼女の属性である火属性を受け継いだ。燃えるような髪と優しい海の色をしてる瞳。いまは、大人しい。
「それより、マリアから、またニドラを連れ出してきたの?」
「マリアかかは、いいよって。」
産まれたばかりの弟を可愛がりたいサヤに、寛容である。
元々、家族の最年少で、弟をずっと欲しがっていた。
暇さえあれば、抱っこしてる。
「かかは、工房に籠るわ。依頼の品を作らないとね。」
母は、ドワーフの特徴、ものづくりが得意。自分の工房を持っている。母の得意分野は、家具作り。
「畑の方に行ってる!」
「はいはい。」
我が家の所有地にある畑。じゃがいも等の根菜を作っている。ニドラを帯紐で結び、散歩しにいく。
大きくなったら、ニドラに身長を越えられてしまう。ドワーフは低身長だ。まあ、どんなに大きくなろうが、可愛いものだ。
はふうと土にズボンが汚れようとも、気にせず、座る。畑には、案山子が立っている。これは、親友である少年が案山子を立てると、畑の作物が取られにくいと聞いたから、二人で作った。
家族からは、なんだそれ?と聞かれたが、良い出来である。
ここは田舎で、のんびりした空気感がある。自然は豊かで、畑を所有してる家が多い。
「よう。」
声がした方に振り向いた。
親友である少年だ。人間で、家のご近所。
焦げ茶の短髪と性格から来ているのか、やる気無さそうな怠惰な顔つき。半袖半ズボン。
グリード。
「グリード。」
「よっ。ニドラ。」
背後に背負ってるニドラに挨拶。
ニドラは答えるように、手足バタバタ。
「暇だから、畑を見に来たの。」
「ああ。わかるわ。これはマイナスイオン出てそう。」
「マイナスイオン?」
グリードは、度々、わからない単語を話すが、どうやら、転生者らしい。ここでない異世界と言う場所の記憶を持っていて、文化等も、ここより、発達してるらしい。
普段は転生者だと内密にしてる。
家の父親は、同じ世界からやって来たようで、父は巻き込まれだが、彼の場合、彼方の世界で死んでから、転生してきたらしいので、時代は異なるようだが、話があう。だから、時たま、二人で話してるときもある。
彼は神のミスで彼方で死んだらしい。よく、無意識なのか、あのポンコツ神めと罵ってる。
出来た親友なので、黙っておく。
「おじさんは、ハーレム堪能で良いよな。」
「ハーレムって何?」
「奥さんいっぱい。」
父は、巻き込まれで、知識もなく、この世界に来たので、苦労したそうだ。いまは、父の尽力により、水回りは改善されたが、昔は酷かったらしい。
危なっかしい行動で、良く回りを振り回し、放っておけない女たちが世話を焼き始めた。庇護良くは、確かにある。
「俺なんて、母さんや姉ちゃんにしごかれる毎日。」
彼は、女系家族で、しっかり、揉まれている。
しっかりものの母親と姉。穏やかな父親。絵に描いたような良い家族だと思う。
「まあ貴族じゃないから、責任はなくて、自由気ままなのは、良いけどさ。」
貴族や王族はいるが、田舎には、あまり関係ない。特にこの土地では。
「゙社畜"とやらに戻りたいの?」
「この世で一番嫌いな言葉だわ。俺は今世、ゆっくり、のんびり、暮らすんだ。糞上司に振り回されるなんて、御免被る。折角だから、この田舎生活を満喫してやるぜ。」
ふーんと頭に仲良く、カラスが停まるが、のんびり。ただ、何もない景色だけど、ぼうっとするのは、最適な場所。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる