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第2章
ガルザス、最後の悪あがき(賢者様、もう一押し)
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黒炎のガルザス、沈黙。
俺の適当な指示による超遠距離魔法集中砲火によって、ガルザスは黒焦げになり、膝をついていた。
(マジで倒したのか……!?)
王国軍は勝利を確信し、士気が爆上がりしている。
「賢者様!! 四天王の一角を討ち取りましたぞ!!!」
「やはり賢者様の作戦は完璧だった!!!」
「「「おおおおおおお!!!!」」」
(いや、俺"撃て"って言っただけなんだけど!?!?)
しかし、戦場が歓喜に包まれる中――
「グ……ハハハ……」
微かに響く、不気味な笑い声。
(……え?)
「フフフ……」
ボロボロのはずのガルザスが、ゆっくりと立ち上がる。
「まさか……ここまで追い詰められるとはな……!!」
(ちょっ!? なんで生きてるんだよ!!?)
ガルザスの体から、再び黒炎が湧き上がる。
「だが……この俺が、このまま終わると思うなよ!!!」
戦場の空気が、一気に凍りつく。
「な、なんだ……!?」
「ま、まさか……!!」
「奴が……"最期の手段"を使うつもりか!!?」
(待て待て待て、そんなヤバい展開は聞いてねぇぞ!!!)
「黒炎の刻印よ……!! 俺の命と引き換えに、すべてを焼き尽くせ!!!」
(なにそれ!?!?!?)
ガルザスの体から、黒炎が爆発的に広がっていく。
地面が焦げ、兵士たちが悲鳴を上げる。
「ヤバいぞ!!」
「奴は……この戦場ごと焼き尽くす気だ!!」
(うわぁぁぁぁ!!! これ、絶対巻き込まれたら死ぬやつじゃん!!!)
しかし――。
俺は、奇跡的に冷静だった。
(いや、待てよ……今までのパターンを思い出せ……)
(この場面、適当に何か言えば、みんなが勝手に深読みして何とかしてくれるんじゃないか!?)
俺は、思い切って叫んだ。
「……"消し去れ"」
「「「おおおおお!!!!!」」」
(頼む、何とかしてくれ!!!)
「賢者様のご命令だ!!!」
「魔法部隊、"黒炎"を完全に消し去るため、最大出力で攻撃を仕掛けろ!!!」
「「「了解!!!!」」」
「氷結魔法、全門発射ァァァ!!!!」
ドガァァァァン!!!
「暴風魔法、最大出力!!!!」
ゴォォォォォ!!!
「光魔法、照射!!!!」
ピカァァァァァァ!!!!!
結果、ガルザスの黒炎は、圧倒的な魔法の波状攻撃で完全に消滅。
「ぐ……が……」
最後の力を振り絞ることすらできず、ガルザスは黒焦げのまま倒れ込んだ。
「く……そ……こんな……賢者の策略……」
「俺は……負け……る……」
「ぐ……はぁ……!!!」
バタリ。
完全に動かなくなったガルザスを見て――。
「……勝った……?」
「勝ったぞぉぉぉぉ!!!!!」
「「「おおおおおおお!!!!!」」」
「賢者様の作戦が、またもや完璧に決まりましたぞ!!!」
「魔王軍の四天王を、ここに討ち取ることができたのも、賢者様の戦略のおかげ!!!」
「「「賢者様ばんざぁぁぁい!!!!」」」
(いや、俺、"消し去れ"って言っただけなんだけど!?)
しかし、もはや誰も俺の言葉の意味など考えていない。
(……うん、勝ったからいいか)
俺は、満足そうな顔を作りながら、静かに頷いた。
こうして、俺の適当な指示によって魔王軍の四天王"黒炎のガルザス"は完全に消滅した。
王国軍は勝利し、戦場は王国の支配下に戻った。
しかし――
「賢者様!!!」
ライオネルが、険しい表情で俺の元へ駆け寄る。
「戦は終わりましたが、まだ"帝国の支配者"が決まっていません!!!」
「……え?」
「ガルザスを倒した以上、帝国の支配権をどうするか、決めなければなりません!!!」
(ちょっ……待てよ……)
(つまり……また俺が何か言わなきゃいけないの!?!?)
逃げ場のない新たな問題が、俺を待ち受けていた――。
(いやいやいや、それ俺の仕事じゃないだろ!?)
王国軍の将軍たちも、こちらを見ている。
「確かに……魔王軍に支配されていたとはいえ、ここは"帝国"。王国が単純に占領するわけにもいかぬ……」
「どうするべきでしょうか!? 賢者様!!」
(だから俺に聞くなぁぁぁ!!!)
俺は頭をフル回転させる。
(やばい……どうにかしてこの決定権を俺から外さなきゃ……)
そこで、俺は"賢者っぽい雰囲気"を作り、ゆっくりと口を開いた。
「……"帝国を導く者が必要だ"」
「「「おおおおお!!!」」」
(頼む、適当に誤魔化せ!!!)
すると、将軍たちが勝手に深読みを始める。
「なるほど……賢者様のお考えでは、"新たな帝"を立てるべきということか!!」
「我らが王国の人間を新皇帝に据えるのは、帝国の民からの反発が大きい……」
「つまり、帝国の人間の中から、"ふさわしい者を選び、我々が支援する"ということか!!」
(おおお、そういうことにしといてくれぇぇぇ!!!)
「では、"帝国を導くに足る者"を探さねばなりませんな!!」
「しかし……帝国の貴族や軍の上層部は、ほぼ魔王軍に取り込まれていた。まともな人物が残っているか……」
「……"銀狼の剣"」
「「「はっ!!!」」」
俺は、例によって適当に呼びかけた。
(頼む、こいつらに全部押し付けたい……!!!)
「お前たちに、"ふさわしい者"を探す任務を与える」
「……!!!」
「つまり……"帝国を再建するにふさわしい人物を、賢者様が見極める"ということですね!!?」
(違う、俺がやりたくないからお前らに投げただけだ!!!)
「わかりました!! 我々の目で、帝国の希望となる者を見つけてまいります!!!」
(よし、丸投げ成功!!!)
こうして、俺はまたしても"何も決めずに丸投げすること"に成功した。
(うまくいった……)
しかし――。
「賢者様!!」
別の兵士が駆け込んできた。
「帝都で、帝国軍の残党が騒ぎを起こしています!!!」
(えっ、まだ何かあるの!?)
「元帝国軍の指揮官の一部が、"帝国を取り戻せ!!"と暴動を起こし、市街戦に発展しているとのこと!!!」
(おいおいおいおい、マジかよ!?)
どうやら、魔王軍に取り込まれていなかった"純粋な帝国の軍人たち"が、
王国軍の支配に反発して動き出したらしい。
「賢者様!! どう対応すべきでしょう!!?」
(……また俺に聞くのかよ!!!)
俺は必死に考える。
(よし、ここも適当な言葉で乗り切れ!!!)
「……"争いの火は、早く消すべきだ"」
「「「おおおおお!!!!」」」
(頼む、なんかうまく解釈してくれ!!!)
「つまり……!! 賢者様のお考えでは"暴動が広がる前に、徹底的に鎮圧せよ"ということですね!!!」
(えっ!? 俺、そんな過激なこと言ってないけど!?)
「よし!!"銀狼の剣"を先鋒に、帝都の暴動を鎮める!!」
「武力のみならず、帝国の民衆にも働きかけ、混乱を最小限に抑えるのだ!!!」
(えっ、俺何もしなくても解決しそうなんだけど!?)
「賢者様……!! さすが、冷静沈着な判断力!!」
「「「おおおおお!!!!」」」
(いや、適当に言っただけなんだけどなぁぁぁ!!!)
こうして、俺は帝国の支配権問題を完全に他人任せにすることに成功した。
(これで俺の仕事、終わりだよな……!?)
だが――
「賢者様!!!」
またしても兵士が駆け込んでくる。
「……今度は何だよ!!」
「帝都の地下で、"魔王軍の残党"らしき動きが確認されました!!!」
(おい、もう終わったと思ったのに!?!?)
そう、"黒炎のガルザス"を倒しても、魔王軍の全てが消えたわけではない。
(うわぁぁぁ……また俺の胃が痛くなる展開かよ……!!!)
俺は、もはや運命を受け入れるしかなかった。
俺の適当な指示による超遠距離魔法集中砲火によって、ガルザスは黒焦げになり、膝をついていた。
(マジで倒したのか……!?)
王国軍は勝利を確信し、士気が爆上がりしている。
「賢者様!! 四天王の一角を討ち取りましたぞ!!!」
「やはり賢者様の作戦は完璧だった!!!」
「「「おおおおおおお!!!!」」」
(いや、俺"撃て"って言っただけなんだけど!?!?)
しかし、戦場が歓喜に包まれる中――
「グ……ハハハ……」
微かに響く、不気味な笑い声。
(……え?)
「フフフ……」
ボロボロのはずのガルザスが、ゆっくりと立ち上がる。
「まさか……ここまで追い詰められるとはな……!!」
(ちょっ!? なんで生きてるんだよ!!?)
ガルザスの体から、再び黒炎が湧き上がる。
「だが……この俺が、このまま終わると思うなよ!!!」
戦場の空気が、一気に凍りつく。
「な、なんだ……!?」
「ま、まさか……!!」
「奴が……"最期の手段"を使うつもりか!!?」
(待て待て待て、そんなヤバい展開は聞いてねぇぞ!!!)
「黒炎の刻印よ……!! 俺の命と引き換えに、すべてを焼き尽くせ!!!」
(なにそれ!?!?!?)
ガルザスの体から、黒炎が爆発的に広がっていく。
地面が焦げ、兵士たちが悲鳴を上げる。
「ヤバいぞ!!」
「奴は……この戦場ごと焼き尽くす気だ!!」
(うわぁぁぁぁ!!! これ、絶対巻き込まれたら死ぬやつじゃん!!!)
しかし――。
俺は、奇跡的に冷静だった。
(いや、待てよ……今までのパターンを思い出せ……)
(この場面、適当に何か言えば、みんなが勝手に深読みして何とかしてくれるんじゃないか!?)
俺は、思い切って叫んだ。
「……"消し去れ"」
「「「おおおおお!!!!!」」」
(頼む、何とかしてくれ!!!)
「賢者様のご命令だ!!!」
「魔法部隊、"黒炎"を完全に消し去るため、最大出力で攻撃を仕掛けろ!!!」
「「「了解!!!!」」」
「氷結魔法、全門発射ァァァ!!!!」
ドガァァァァン!!!
「暴風魔法、最大出力!!!!」
ゴォォォォォ!!!
「光魔法、照射!!!!」
ピカァァァァァァ!!!!!
結果、ガルザスの黒炎は、圧倒的な魔法の波状攻撃で完全に消滅。
「ぐ……が……」
最後の力を振り絞ることすらできず、ガルザスは黒焦げのまま倒れ込んだ。
「く……そ……こんな……賢者の策略……」
「俺は……負け……る……」
「ぐ……はぁ……!!!」
バタリ。
完全に動かなくなったガルザスを見て――。
「……勝った……?」
「勝ったぞぉぉぉぉ!!!!!」
「「「おおおおおおお!!!!!」」」
「賢者様の作戦が、またもや完璧に決まりましたぞ!!!」
「魔王軍の四天王を、ここに討ち取ることができたのも、賢者様の戦略のおかげ!!!」
「「「賢者様ばんざぁぁぁい!!!!」」」
(いや、俺、"消し去れ"って言っただけなんだけど!?)
しかし、もはや誰も俺の言葉の意味など考えていない。
(……うん、勝ったからいいか)
俺は、満足そうな顔を作りながら、静かに頷いた。
こうして、俺の適当な指示によって魔王軍の四天王"黒炎のガルザス"は完全に消滅した。
王国軍は勝利し、戦場は王国の支配下に戻った。
しかし――
「賢者様!!!」
ライオネルが、険しい表情で俺の元へ駆け寄る。
「戦は終わりましたが、まだ"帝国の支配者"が決まっていません!!!」
「……え?」
「ガルザスを倒した以上、帝国の支配権をどうするか、決めなければなりません!!!」
(ちょっ……待てよ……)
(つまり……また俺が何か言わなきゃいけないの!?!?)
逃げ場のない新たな問題が、俺を待ち受けていた――。
(いやいやいや、それ俺の仕事じゃないだろ!?)
王国軍の将軍たちも、こちらを見ている。
「確かに……魔王軍に支配されていたとはいえ、ここは"帝国"。王国が単純に占領するわけにもいかぬ……」
「どうするべきでしょうか!? 賢者様!!」
(だから俺に聞くなぁぁぁ!!!)
俺は頭をフル回転させる。
(やばい……どうにかしてこの決定権を俺から外さなきゃ……)
そこで、俺は"賢者っぽい雰囲気"を作り、ゆっくりと口を開いた。
「……"帝国を導く者が必要だ"」
「「「おおおおお!!!」」」
(頼む、適当に誤魔化せ!!!)
すると、将軍たちが勝手に深読みを始める。
「なるほど……賢者様のお考えでは、"新たな帝"を立てるべきということか!!」
「我らが王国の人間を新皇帝に据えるのは、帝国の民からの反発が大きい……」
「つまり、帝国の人間の中から、"ふさわしい者を選び、我々が支援する"ということか!!」
(おおお、そういうことにしといてくれぇぇぇ!!!)
「では、"帝国を導くに足る者"を探さねばなりませんな!!」
「しかし……帝国の貴族や軍の上層部は、ほぼ魔王軍に取り込まれていた。まともな人物が残っているか……」
「……"銀狼の剣"」
「「「はっ!!!」」」
俺は、例によって適当に呼びかけた。
(頼む、こいつらに全部押し付けたい……!!!)
「お前たちに、"ふさわしい者"を探す任務を与える」
「……!!!」
「つまり……"帝国を再建するにふさわしい人物を、賢者様が見極める"ということですね!!?」
(違う、俺がやりたくないからお前らに投げただけだ!!!)
「わかりました!! 我々の目で、帝国の希望となる者を見つけてまいります!!!」
(よし、丸投げ成功!!!)
こうして、俺はまたしても"何も決めずに丸投げすること"に成功した。
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しかし――。
「賢者様!!」
別の兵士が駆け込んできた。
「帝都で、帝国軍の残党が騒ぎを起こしています!!!」
(えっ、まだ何かあるの!?)
「元帝国軍の指揮官の一部が、"帝国を取り戻せ!!"と暴動を起こし、市街戦に発展しているとのこと!!!」
(おいおいおいおい、マジかよ!?)
どうやら、魔王軍に取り込まれていなかった"純粋な帝国の軍人たち"が、
王国軍の支配に反発して動き出したらしい。
「賢者様!! どう対応すべきでしょう!!?」
(……また俺に聞くのかよ!!!)
俺は必死に考える。
(よし、ここも適当な言葉で乗り切れ!!!)
「……"争いの火は、早く消すべきだ"」
「「「おおおおお!!!!」」」
(頼む、なんかうまく解釈してくれ!!!)
「つまり……!! 賢者様のお考えでは"暴動が広がる前に、徹底的に鎮圧せよ"ということですね!!!」
(えっ!? 俺、そんな過激なこと言ってないけど!?)
「よし!!"銀狼の剣"を先鋒に、帝都の暴動を鎮める!!」
「武力のみならず、帝国の民衆にも働きかけ、混乱を最小限に抑えるのだ!!!」
(えっ、俺何もしなくても解決しそうなんだけど!?)
「賢者様……!! さすが、冷静沈着な判断力!!」
「「「おおおおお!!!!」」」
(いや、適当に言っただけなんだけどなぁぁぁ!!!)
こうして、俺は帝国の支配権問題を完全に他人任せにすることに成功した。
(これで俺の仕事、終わりだよな……!?)
だが――
「賢者様!!!」
またしても兵士が駆け込んでくる。
「……今度は何だよ!!」
「帝都の地下で、"魔王軍の残党"らしき動きが確認されました!!!」
(おい、もう終わったと思ったのに!?!?)
そう、"黒炎のガルザス"を倒しても、魔王軍の全てが消えたわけではない。
(うわぁぁぁ……また俺の胃が痛くなる展開かよ……!!!)
俺は、もはや運命を受け入れるしかなかった。
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