16 / 78
第1章
異常検知!
しおりを挟む
森の奥。静かな木々のざわめきの中、
ガアラとリィナは、魔物の痕跡を探しながら歩いていた。
「……最近この辺、妙に魔物が減ってない?」
「うん。静かすぎる」
リィナが短剣に手をかけたその時――
ブゥッ……ブゥゥ……!
突然、ガアラのポケットでスマホが振動を始める。
取り出すと、画面が真っ赤に染まり、文字が浮かび上がった。
> 【異常検知】
周囲に空間干渉の兆候アリ。警戒レベル:高
10秒以内に接近/対応準備を
「っ……空間干渉!?」
ガアラが顔を上げた瞬間――
ズガァン――ッ!
少し先、森の空間が揺れ、空に向かって巨大な光の柱が伸びた。
地面が震え、空気が焼けたような異様な感覚が全身を駆け抜ける。
「……あれ、魔法陣だ。しかも……積層型」
リィナの顔がこわばる。
森の空間に、いくつもの魔法陣が円を描くように重なり、ゆっくりと開いていく。
そして――
そこから、一人の青年が姿を現した。
黒い長髪に銀のフレーム眼鏡。整った顔立ちに白い長衣をまとい、手にはタブレットのような何かを持っていた。
「やぁ、ユーザー“源ガアラ”。ようやく直接アクセスが通ったよ」
青年はにこやかに微笑みながら、ゆっくりと歩いてくる。
「君のスマートフォンのメンテナンスに来た。システムチェックと、いくつかの修正と拡張をね」
ガアラとリィナはすぐさま距離を取り、剣と短剣に手をかけた。
「……誰だ、お前。本当に“味方”か?」
「そりゃ疑われるよね、うんうん。実際、こんな派手に現れたら警戒されるのも当然」
青年は手のひらを見せて、敵意がないことを示す仕草をするが――
ガアラはスマホを見ていた。
その画面には、新たな通知が届いていた。
> 【指示:対応必須】
目の前の人物は“管理サイド”のメンテナンス担当。
今回の更新はシステム維持に必要。
安全は保証される。任意だが、強く推奨する。
「……マジかよ」
ガアラは眉をひそめつつ、剣の柄から手を離した。
「スマホから通知が来た。お前の言ってることは本当……らしい」
「うんうん、そっちの“メッセージ”があれば話が早い」
青年は安堵したように小さく息をつき、手元の端末を操作する。
「では、これより君のスマートフォンに対し、次回バージョンへのアップデート準備を行う。しばらくの間、通信と一部アプリが制限されるが――安心して」
彼は最後に、少し意味深に言葉を続けた。
「君の成長に合わせて、“さらなるアクセス領域”が開かれるはずだからね。……それは、君だけの特権だ」
「……わかった。信用するってわけじゃないが、任せてみる」
ガアラはスマホをゆっくりと差し出す。
グレゴールはそれを受け取ると、ふわりと軽く手をかざした。
「じゃあ、始めるよ。なるべく急ぐ」
次の瞬間――
スマホが彼の掌の上でふわりと浮かび、宙に静止した。
淡く青白い光がスマホ全体を包み込み、周囲の空間に半透明の立体モニターが複数展開する。
それに合わせて、彼の指先には空中に“浮かぶキーボード”が現れた。
――そして、目にも止まらぬ速度で、彼の指が叩き込み始める。
カチカチカチカチカチッ……
音もなく、光だけが細かく瞬くその様は、まるで魔法とテクノロジーが融合したような不思議な光景だった。
◆
その異様な光景を見つめながら、ガアラは口を開いた。
「……名前、聞いてなかったな。お前、なんて名乗ればいい?」
「グレゴール。まぁ、それが通称というかコードネームかな」
「で、グレゴール。“メール”を送ってきてたのは……お前じゃないんだよな?」
カチカチカチ……
グレゴールの手は止まらない。ただ、目だけが一度ガアラに向く。
「うん。僕じゃない。……でも、キミももう分かってるでしょ?」
「……神様か、そんな感じの存在ってことか?」
「大体合ってる」
再び視線は浮かぶキーボードへ。
「なら……何故俺はこの世界に? あの電車の事故、何か関係してるのか?」
グレゴールは小さく息を吸い、打鍵のスピードを落とした。
「――あの事故は、“偶然”じゃなかった。
君がこっちに来る直前、確かに“干渉”があった。物理的なね」
「……干渉?」
「それ以上は僕の管轄外。君自身が、いずれ知ることになるよ」
ガアラは一瞬、言葉を詰まらせた。
だが、もう一つ、どうしても聞かねばならない疑問が残っていた。
「もし……俺が、メールの指示を“無視”してたら?」
カチカチカチ……
グレゴールの指が止まる。
彼は一拍置いて、目だけで答えた。
「……例えば、リィナのとき。あの時、メールを無視してたら、彼女は死んでたよ」
「……っ!」
「助けになると判断したんだろうね、送った側が。
あの通知を君に送れば、行動するだろうと。
僕は管理者じゃないから、正確な“意図”まではわからないけど――」
カチ……ッ
最後のキーを叩いた音が、ひときわ大きく響いた。
「メンテナンス完了。システム整合性も良好。次回アップデート時の準備も済ませておいた」
スマホがゆっくりと回転しながら、元の姿に戻ってガアラの手元へ降りてくる。
いつもと同じ、見慣れた画面。
だが、何かが“より深く繋がった”感覚が確かにあった。
「……この先、君の選択はもっと重くなる」
グレゴールはそう言い残し、光の柱の前に立った。
「でも安心して。選ばれる資格があったから、君は“ここにいる”」
次の瞬間――
魔法陣が再び輝き、彼の姿は光の中へと溶けて消えた。
◆
沈黙が残る森の中。
ガアラは無言でスマホを見つめる。
そして、少しだけ強く握りしめた。
「リィナが、死んでた……?」
誰も答えはくれない。
けれど――だからこそ、このスマホの指示は、もうただの“指示”ではない。
それは、誰かの命と、選ばれた意味と、未来そのものに繋がる鍵だった。
---
グレゴールの姿が光と共に消え、森に再び静寂が戻る。
少し離れた木陰から、リィナが姿を現した。
「……終わった?」
「うん」
「さっきの……あれ、何? すごい音と光で、何が起きてんのか全然……」
彼女は警戒は解いていたが、まだ完全には緊張を抜いていない様子だった。
ガアラは静かに頷きながら、スマホを見せた。
「スマホのメンテナンスだった。中身を整えて、次に進む準備をしてくれたって感じかな」
「……メンテ?って機械の修理みたいな?」
「まぁ近い。スマホって、ただの“箱”じゃなくて、“中にある機能”が大事なんだよ。アプリとか通知とか。そういうのを使えるようにしてくれてるのが、このスマホ」
「それは知ってるけど……外から修理されるもんなの?」
「うちの世界じゃ普通はありえない。でもこの世界とスマホは、何か別の方法で繋がってるらしい。で、その繋ぎ目の点検と調整をする人が、さっきのアイツ。グレゴールって名乗ってた」
「……ほんと、どこまで意味不明な代物なのよ。それ」
「だろ?」
ガアラは苦笑して、スマホを軽くポンと叩いた。
「でも、こいつがあったからこそ今まで生き延びてきたし、あんたとも組めた。そう思うと、ちょっと大事にしたくなる」
「……ふぅん。じゃあ、あんたが時々スマホと“にらめっこ”してる理由、ちょっとはわかった気がする」
リィナはようやく口元を緩め、小さく笑う。
「で? アップデートって、何が変わったの?」
「正直、全部はまだわからない。でも……たぶん、次に進む準備ってことなんだろうな。
今よりもっと上の戦い、もっと厄介な“何か”が待ってるって前提でさ」
「はぁ……気が重い話ばっか」
「でも、一緒にいればなんとかなる気がするんだ」
リィナがチラと横目で見て、そっぽを向いた。
「……そういうこと、普通の顔で言わないの。軽くてムカつく」
「いや、割と真剣なんだけどな」
「だから余計にムカつくの」
そんなやりとりを交わしながら、ふたりは森を出た。
空には星が浮かび、夜風が心地よく木々を揺らしていた。
(……アップデートが意味するもの。
何が変わって、何を試されるのか。
分からないことだらけでも、今は前に進むしかない)
ポケットの中、スマホがわずかに熱を持っていた。
それは、これから始まる新しい“何か”の予兆だった。
---
ガアラとリィナは、魔物の痕跡を探しながら歩いていた。
「……最近この辺、妙に魔物が減ってない?」
「うん。静かすぎる」
リィナが短剣に手をかけたその時――
ブゥッ……ブゥゥ……!
突然、ガアラのポケットでスマホが振動を始める。
取り出すと、画面が真っ赤に染まり、文字が浮かび上がった。
> 【異常検知】
周囲に空間干渉の兆候アリ。警戒レベル:高
10秒以内に接近/対応準備を
「っ……空間干渉!?」
ガアラが顔を上げた瞬間――
ズガァン――ッ!
少し先、森の空間が揺れ、空に向かって巨大な光の柱が伸びた。
地面が震え、空気が焼けたような異様な感覚が全身を駆け抜ける。
「……あれ、魔法陣だ。しかも……積層型」
リィナの顔がこわばる。
森の空間に、いくつもの魔法陣が円を描くように重なり、ゆっくりと開いていく。
そして――
そこから、一人の青年が姿を現した。
黒い長髪に銀のフレーム眼鏡。整った顔立ちに白い長衣をまとい、手にはタブレットのような何かを持っていた。
「やぁ、ユーザー“源ガアラ”。ようやく直接アクセスが通ったよ」
青年はにこやかに微笑みながら、ゆっくりと歩いてくる。
「君のスマートフォンのメンテナンスに来た。システムチェックと、いくつかの修正と拡張をね」
ガアラとリィナはすぐさま距離を取り、剣と短剣に手をかけた。
「……誰だ、お前。本当に“味方”か?」
「そりゃ疑われるよね、うんうん。実際、こんな派手に現れたら警戒されるのも当然」
青年は手のひらを見せて、敵意がないことを示す仕草をするが――
ガアラはスマホを見ていた。
その画面には、新たな通知が届いていた。
> 【指示:対応必須】
目の前の人物は“管理サイド”のメンテナンス担当。
今回の更新はシステム維持に必要。
安全は保証される。任意だが、強く推奨する。
「……マジかよ」
ガアラは眉をひそめつつ、剣の柄から手を離した。
「スマホから通知が来た。お前の言ってることは本当……らしい」
「うんうん、そっちの“メッセージ”があれば話が早い」
青年は安堵したように小さく息をつき、手元の端末を操作する。
「では、これより君のスマートフォンに対し、次回バージョンへのアップデート準備を行う。しばらくの間、通信と一部アプリが制限されるが――安心して」
彼は最後に、少し意味深に言葉を続けた。
「君の成長に合わせて、“さらなるアクセス領域”が開かれるはずだからね。……それは、君だけの特権だ」
「……わかった。信用するってわけじゃないが、任せてみる」
ガアラはスマホをゆっくりと差し出す。
グレゴールはそれを受け取ると、ふわりと軽く手をかざした。
「じゃあ、始めるよ。なるべく急ぐ」
次の瞬間――
スマホが彼の掌の上でふわりと浮かび、宙に静止した。
淡く青白い光がスマホ全体を包み込み、周囲の空間に半透明の立体モニターが複数展開する。
それに合わせて、彼の指先には空中に“浮かぶキーボード”が現れた。
――そして、目にも止まらぬ速度で、彼の指が叩き込み始める。
カチカチカチカチカチッ……
音もなく、光だけが細かく瞬くその様は、まるで魔法とテクノロジーが融合したような不思議な光景だった。
◆
その異様な光景を見つめながら、ガアラは口を開いた。
「……名前、聞いてなかったな。お前、なんて名乗ればいい?」
「グレゴール。まぁ、それが通称というかコードネームかな」
「で、グレゴール。“メール”を送ってきてたのは……お前じゃないんだよな?」
カチカチカチ……
グレゴールの手は止まらない。ただ、目だけが一度ガアラに向く。
「うん。僕じゃない。……でも、キミももう分かってるでしょ?」
「……神様か、そんな感じの存在ってことか?」
「大体合ってる」
再び視線は浮かぶキーボードへ。
「なら……何故俺はこの世界に? あの電車の事故、何か関係してるのか?」
グレゴールは小さく息を吸い、打鍵のスピードを落とした。
「――あの事故は、“偶然”じゃなかった。
君がこっちに来る直前、確かに“干渉”があった。物理的なね」
「……干渉?」
「それ以上は僕の管轄外。君自身が、いずれ知ることになるよ」
ガアラは一瞬、言葉を詰まらせた。
だが、もう一つ、どうしても聞かねばならない疑問が残っていた。
「もし……俺が、メールの指示を“無視”してたら?」
カチカチカチ……
グレゴールの指が止まる。
彼は一拍置いて、目だけで答えた。
「……例えば、リィナのとき。あの時、メールを無視してたら、彼女は死んでたよ」
「……っ!」
「助けになると判断したんだろうね、送った側が。
あの通知を君に送れば、行動するだろうと。
僕は管理者じゃないから、正確な“意図”まではわからないけど――」
カチ……ッ
最後のキーを叩いた音が、ひときわ大きく響いた。
「メンテナンス完了。システム整合性も良好。次回アップデート時の準備も済ませておいた」
スマホがゆっくりと回転しながら、元の姿に戻ってガアラの手元へ降りてくる。
いつもと同じ、見慣れた画面。
だが、何かが“より深く繋がった”感覚が確かにあった。
「……この先、君の選択はもっと重くなる」
グレゴールはそう言い残し、光の柱の前に立った。
「でも安心して。選ばれる資格があったから、君は“ここにいる”」
次の瞬間――
魔法陣が再び輝き、彼の姿は光の中へと溶けて消えた。
◆
沈黙が残る森の中。
ガアラは無言でスマホを見つめる。
そして、少しだけ強く握りしめた。
「リィナが、死んでた……?」
誰も答えはくれない。
けれど――だからこそ、このスマホの指示は、もうただの“指示”ではない。
それは、誰かの命と、選ばれた意味と、未来そのものに繋がる鍵だった。
---
グレゴールの姿が光と共に消え、森に再び静寂が戻る。
少し離れた木陰から、リィナが姿を現した。
「……終わった?」
「うん」
「さっきの……あれ、何? すごい音と光で、何が起きてんのか全然……」
彼女は警戒は解いていたが、まだ完全には緊張を抜いていない様子だった。
ガアラは静かに頷きながら、スマホを見せた。
「スマホのメンテナンスだった。中身を整えて、次に進む準備をしてくれたって感じかな」
「……メンテ?って機械の修理みたいな?」
「まぁ近い。スマホって、ただの“箱”じゃなくて、“中にある機能”が大事なんだよ。アプリとか通知とか。そういうのを使えるようにしてくれてるのが、このスマホ」
「それは知ってるけど……外から修理されるもんなの?」
「うちの世界じゃ普通はありえない。でもこの世界とスマホは、何か別の方法で繋がってるらしい。で、その繋ぎ目の点検と調整をする人が、さっきのアイツ。グレゴールって名乗ってた」
「……ほんと、どこまで意味不明な代物なのよ。それ」
「だろ?」
ガアラは苦笑して、スマホを軽くポンと叩いた。
「でも、こいつがあったからこそ今まで生き延びてきたし、あんたとも組めた。そう思うと、ちょっと大事にしたくなる」
「……ふぅん。じゃあ、あんたが時々スマホと“にらめっこ”してる理由、ちょっとはわかった気がする」
リィナはようやく口元を緩め、小さく笑う。
「で? アップデートって、何が変わったの?」
「正直、全部はまだわからない。でも……たぶん、次に進む準備ってことなんだろうな。
今よりもっと上の戦い、もっと厄介な“何か”が待ってるって前提でさ」
「はぁ……気が重い話ばっか」
「でも、一緒にいればなんとかなる気がするんだ」
リィナがチラと横目で見て、そっぽを向いた。
「……そういうこと、普通の顔で言わないの。軽くてムカつく」
「いや、割と真剣なんだけどな」
「だから余計にムカつくの」
そんなやりとりを交わしながら、ふたりは森を出た。
空には星が浮かび、夜風が心地よく木々を揺らしていた。
(……アップデートが意味するもの。
何が変わって、何を試されるのか。
分からないことだらけでも、今は前に進むしかない)
ポケットの中、スマホがわずかに熱を持っていた。
それは、これから始まる新しい“何か”の予兆だった。
---
54
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる