世界を滅ぼす神々に立ち向かうのは、神の理とモフモフを従えた俺でした

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第1章

夜の逃亡、静けさの中で

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夜の街の喧騒から外れた、古びたレンガの小路。
息を殺して物陰に身を潜めた五人と一匹は、追っ手の足音が遠ざかるのを確認していた。

「……行ったか」

ライオが慎重に顔を上げ、周囲を見渡す。
夜風が静かに吹き抜ける。騎士団の姿はない。

「くそ……もうちょっとでやられるとこだったぞ……」

ゲンヤが汗を拭いながら、壁に背を預ける。
その肩には、ぬいぐるみサイズに戻ったフレアがしがみついていた。

「お前、わりと楽しんでなかったか? 剣、すげー動いてたぞ」

「楽しいかバカ。何回死ぬかと思ったと思ってんだ」

「でも……あの団長の攻撃を、あれだけ流せる人間なんて見たことないよ……」

ライオがお手上げみたいなポーズで言う。
セリナが、恐る恐るゲンヤを見る。
怯えているわけではない。ただ、驚きと不思議そうな感情が混じった視線だった。

「……こっちが聞きたいくらいだよ。俺、あんな剣技、習ったことねぇぞ」

ゲンヤが苦笑しながら答える。

「なら、どうして戦える?」

「……わからん。でも、動けた。……それだけだ」

その答えに、フレア、ディアルク、ライオの三人も沈黙する。


 

しばらく歩き、街の外れにある廃礼拝堂の地下に身を潜めた。
人目につかず、扉は壊れ、祈りの像は朽ち果てていたが、しばらくは休める場所だった。

「ここなら……しばらく安全だろう」

ディアルクが辺りを確認しながら言う。

「セリナ、大丈夫か?」

ゲンヤが声をかけると、セリナはこくんと小さく頷いた。

「……ごめんなさい。私のせいで、皆を巻き込んで……」

その声は小さく、震えていた。

「……気にすんな」

ゲンヤがあっさりと返す。

「困ってる奴を見て、助けたいって思うのは普通のことだろ? 俺はそう思ってるだけだ」

「……ふん。お前は“正義の味方”かよ」

ディアルクが鼻で笑った。
が、その口調に皮肉は少なかった。

「違ぇよ。ただ、俺は“嫌なヤツ”になりたくねぇだけだ」

その言葉に、ライオが静かに微笑んだ。

「……それは、正しいよ」

「ま、お前らに助けられたのは事実だ。恩は感じてるぜ。ゲンヤにだけな」

フレアが軽く腕組みしながら言う。

「いや、俺だけかい」

苦笑するゲンヤに、場の空気が少し和らいだ。

 


その後――

ゲンヤとライオは交代で見張りにつき、フレアは狭い地下の隅で丸くなって眠る。

ディアルクは黙って何かを考えており、セリナは薄い毛布に包まって、時折うなされるように身体を小さく震わせていた。

ゲンヤは目を閉じながらも、ふと自分の手のひらを見つめた。

「……この力……なんなんだよ……」

誰にも聞こえぬよう、呟いた。

その“理不尽な剣の才”が、自分の中に眠っていること。
誰にも教えられていないのに、戦えてしまうこと。

そして――あの転移の時、光のトンネルの中で手にした“小さな光”。
あれが、何かの始まりだった気がしてならなかった。

 

夜は深まり、静寂が訪れる。
だが、それはほんの僅かな“安息”に過ぎなかった。

明日にはまた、新たな戦いが待っている。


冷えた空気が、廃礼拝堂のひび割れた石壁をすり抜けてくる。
朽ちた祭壇の陰に、ゲンヤたち五人は身を寄せ合うようにして眠っていた。

その静寂を破ったのは――

「……グゥゥゥ~~~~~」

乾いた腹の音。

「……誰だよ。めっちゃ腹減ってんじゃん……」

フレアが顔をしかめて目を開ける。

「……俺だ……」

ゲンヤが額を押さえ、苦笑した。

「……あぁ、そういや……俺、森で魔物と戦ったあと、街まで歩いて、投獄されて……結局、何も食ってなかったわ……」

「信じらんねぇな、お前。よく生きてたな……」

ライオが立ち上がり、腰のポーチを確認する。

「少しだけだけど、お金を持ってる。すぐ戻る。何か買ってくる」

「気をつけろよ。まだ騎士団が捜してるかもしれん」

ディアルクが短く釘を刺す。

「大丈夫。変装もしてるし、俺、街の道には詳しいんだ」

軽く手を振って、ライオは礼拝堂を後にした。

 

しばらくして――

「ただいま。……大丈夫、尾行はなかった」

ライオが戻ってきた。手には小さな袋を抱えている。

「パンと干し肉、それから薄いスープ。あと、なんか……これ、クッキー?」

「……マジか! うぉぉ、ありがてぇ……!」

ゲンヤががっつくようにパンを手に取る。
フレアもぬいぐるみの姿でパンを抱え、むしゃむしゃと食べ始める。

セリナも遠慮がちに、スープを一口すすった。

「……あったかい……」

涙ぐむその様子に、ゲンヤは少しだけ心を和らげる。


パンと干し肉、薄いスープ。
空腹のまま何日も過ごしていたゲンヤは、がっつくようにパンをかじっていたが、やがて火を見つめながら言った。

「セリナ。聞いてもいいか? ……お前、何で捕まってた?」

火の揺らめきがセリナの目元を照らす。
しばらく沈黙が続いたが、やがてセリナは口を開いた。

「……私は、レノルト家の使用人でした。あの小太りの男、バルグ・レノルトの……」

全員の目が静かに彼女に向く。

「屋敷で……私は色んな“裏”を見てしまったんです。金庫に積まれた金貨、見たことのない薬瓶、夜に来る黒装束の商人……。帳簿に残された賄賂の記録……人の名前が“金額”として書かれている帳簿も……」

フレアが小さく舌打ちした。

「……人身売買、ってやつかよ」

セリナはゆっくり頷いた。

「私は気づかれないようにしていました。でも、ある日……バルグに呼ばれて、“何を見た?”って……」

彼女の声が震える。

「答えないと……“壊される”んです。言葉では言えないようなこと……。私の身体には、まだ……傷が……」

セリナの指が、胸元の服をわずかに握りしめる。

「それでも……私は逃げた。命からがら、屋敷から……でも……」

「捕まったんだな」

ライオが低い声で言った。

セリナはうなずく。

「“裏切り者”として。ありもしない罪で訴えられて……屋敷の物を盗んだとか、騎士を襲ったとか……全部、嘘。バルグは騎士団の上層部とも繋がっていて、誰も……信じてくれなかった」

場が凍ったように静まり返った。

「……そうかよ。ふざけやがって……」

ゲンヤが小さく吐き捨てる。

「そいつぁただのクズじゃねぇ。腐りきった化け物だ」

「俺も知ってる。レノルト家は金と薬で兵器商人とも取引してるって噂がある。……その情報は、信じるに足る」

ライオの目が、今までにない鋭さを帯びていた。

「……俺はバルグを放っておく気はない。どの道、俺の目的とも重なる」

ディアルクも頷く。

「地獄に叩き落としてやる」

フレアは黙って、拳をギリギリと握りしめていた。

ゲンヤは、スープを一口すすってから静かに言った。

「よし。そいつの屋敷に、殴り込もう」

「……でも、無茶です。あの屋敷は警備が厳重で……それに、きっとまた騎士団が……」

「だからこそだ。俺たちでぶち壊してやる。証拠も探そう。貴族面して好き勝手やってるクソ野郎がいるのに見て見ぬふりは出来ない。」

セリナは驚いたようにゲンヤを見つめた。
その目には、ようやくかすかな希望の光が灯っていた。

「……はい」

 

──貴族バルグ邸への反撃計画が、今、始まった。


廃礼拝堂の一室。陽が差し込む古びたステンドグラスが、色のない空間に淡い模様を描く。

パンの袋を片付け、火を消したゲンヤが口を開いた。

「さて……そろそろ本題に入ろうぜ」

全員の視線が集まる。

「俺が正面から攻め込む。騒ぎを起こして、目を引きつける。フレア、頼めるか?」

「へっ、上等だ。暴れる理由があれば充分だ」

ぬいぐるみの姿のまま、フレアが口角を吊り上げる。もふもふのくせに物騒な笑顔だ。

「囮になってる間に、ライオとディアルク、お前らは屋敷に潜入してくれ。不正の証拠……帳簿でも契約書でも、手に入るもんは全部持ち出す」

ディアルクが腕を組みながら頷く。

「情報収集は得意だ。衛兵や魔力障壁の動向も、目で感知できる」

ライオが小さなポーチを取り出す。

「それと……これ」

中から取り出したのは、黒くて平たい小さな筒。中央に魔石が埋め込まれている。

「俺の手製の魔道具。“閃光球”ってやつだ。地面に叩きつければ、閃光と爆音で周囲の注意を一瞬引きつけられる」

「なるほど。正面から突っ込んで騒ぎ起こして、閃光球で更にかき回す。混乱してる隙に、二人が潜入ってわけか」

ゲンヤがニッと笑った。

「作戦って言うには雑すぎないか?」

ディアルクが眉をひそめたが、ゲンヤは肩をすくめる。

「大ざっぱだが、派手に動けば“中の膿”も炙り出せる。バルグが隠したがってるもんがあるなら、なおさらな」

「まぁ……わかりやすくて嫌いじゃねぇぜ。派手なのは」

フレアがニヤつく。

セリナが不安そうに口を開く。

「でも……バルグの屋敷には、騎士団とは別に“私兵”がいます。拷問や処刑に使う連中……皆、魔法や毒にも詳しい恐ろしい人たちです……」

ゲンヤはセリナに向き直り、安心させるように微笑んだ。

「任せとけ。相手が誰だろうと、逃げるために刀振ってるんじゃない。正義の真似事だとしても……俺は、あのクソ貴族を倒したいんだ」

その言葉に、セリナはわずかに目を潤ませ、頷いた。

「じゃあ、決まりだな」

ライオが言う。

「陽が落ちるのを待って、作戦開始だ」

 

──闇が深まる頃、四人の影が貴族屋敷へと向かって動き出す。

そしてその夜、バルグ・レノルトの世界が音を立てて崩れていくとは、誰もまだ知らなかった。


---


夜。
濃い闇が街の喧騒を覆い、バルグ・レノルトの屋敷に静寂が満ちていた。

その沈黙を破るように──

「おい、開けろォォォォオ!! バルグって貴族ぁどこだコラァァァァ!!!」

鋭い怒声が屋敷の正門を切り裂いた。

「なんだ!? 誰だッ!」

「衛兵を呼べ、襲撃だ!!」

金属が打ち合う音。怒号。
屋敷の前庭がたちまち騒然となる。

「行くぜフレアッ!!」

「おうよッ!」

ゲンヤが剣を抜き放ち、構える。
ぬいぐるみだったフレアが、もこもこした輪郭をぐにゃりと歪ませ──

「オラァァアアアア!!!」

ずしん、と地が鳴るような音と共に、筋肉質な獣人へと変身する。
人間の二倍はあろうかという体躯。熊のような前腕を振るえば、衛兵たちが木の葉のように吹き飛んだ。

「うおっ! うおおおお!? なんだあれ!? 獣か!? 人か!?」

「し、仕留めろ! 魔法隊を呼べ!」

剣と槍を構える兵士たちに向けて、ゲンヤは低く言い放つ。

「来るなら来いよ。今なら、優しくしてやるぜ?」

敵兵五人が同時に突撃してくる。
しかし、ゲンヤの体はぶれることなく、一歩踏み出し、剣を振る。

一太刀、二太刀。
いや──それは斬撃ではなかった。

受け流し。
全ての攻撃を、まるで予知していたかのように、最小の動きでいなしていく。

「な……この俺の突きが、逸らされた……?」

「どこを狙っても、避けられる……!」

その隙にフレアが巨大な爪で叩きつけ、敵兵は吹っ飛んだ。

ゲンヤが口元を歪める。

「剣があれば何とかなる気がしてきたぞ……!」

その瞬間。

「そこまでだ」

──重く、底冷えするような声が夜を裂いた。

屋敷の2階のバルコニーから、黒い鎧に身を包んだ男が飛び降りてくる。

重力を無視したような軽やかな着地。
漆黒のプレートメイル。その背には赤黒い大剣。顔には無表情の仮面。

「“影の処刑人”ガルスト……!」

兵士の一人が青ざめて呟いた。

「おいおい……なんかヤベーの出てきたぞ……」

フレアがゲンヤの横で唸る。

「こいつ、ただの私兵じゃねぇな。……殺気が違う」

ゲンヤが剣を構える。
対するガルストは、一言も発せず、スッと大剣を引き抜いた。

風が止まる。

次の瞬間、まるで消えたかのように、ガルストがゲンヤの目前に現れた。

「速ッ──」

ズバッ!!

凄まじい斬撃がゲンヤを襲う。が、間一髪で避ける。

「くっ……!」

その刹那、ゲンヤは思う。
──今までの兵士とはレベルが違う。戦場の“プロ”だ。

「やるしかねぇか……!」

背後から迫る第二撃。フレアが即座に跳び出す。

「テメェ、よそ見してんじゃねぇッ!!」

獣人の拳が空気を裂く。

ガルストは片手でそれを受け止め──衝撃波が周囲の空気を震わせた。

「っのやろう……!」

互いに後退する三人。

ゲンヤは荒い呼吸の中で呟く。

「こいつを抑えてる間に……頼むぞ、ライオ、ディアルク……!」

──作戦は、今まさに成否の瀬戸際へと差しかかっていた。

 
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