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第1章
始めての依頼
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ギルドの受付嬢に案内されて、俺は街の外れにある民家へ向かった。
依頼は「老夫婦の荷物を市場まで運ぶ」ってやつ。
「よーし……これをこなせば、ようやく飯が食える……!」
「ふむ、人間とはかくも腹に忠実なのか」
「お前が言うな神(ニート)」
依頼主のおじいさんとおばあさんは優しくて、荷物は乾物とか野菜が詰まったカゴ2つ。
俺が両手で持って、街の中心にある市場まで運ぶだけ。
「うむ、簡単すぎて拍子抜けじゃの。まるで神訓練の準備体操……」
「黙って見てないで手伝えよミタマ!!」
*
……ところが。
帰り道、街と畑の間の路地を歩いていたときだった。
「ん? なんか……聞こえる」
草むらから、ガサガサと音。
俺が立ち止まると、そこから――
「キィィ……!」
小さい、でも牙のあるネズミみたいな魔物が飛び出してきた!
> 【魔物:スニークラット(小型魔獣・危険度E)】
「うおっ!? なにこれ!?」
「魔物じゃな。まぁ下等な個体よ。手加減してやるのじゃ」
「する前に倒せっての!!」
俺は慌てて手近な棒を拾って構えた。けど、足がすくんで動けない。
初めて見る“本物のモンスター”だ。ゲームと違ってリアルすぎる。
「くそ……! 来るな……!」
小さな体が突っ込んでくる。俺はとっさに、叫んだ。
「うわああああ!!!」
ボッ!
――その瞬間。
俺の手のひらから、何かが飛び出した。
光?エネルギー? よく分からない“衝撃波”のようなもの。
「キィィィィ!!?」
スニークラットが吹き飛ばされて、木にぶつかって気絶した。
「……な、なんだ今の……?」
「ふむ、見事な“放出”じゃな」
ミタマが後ろからのんびりと拍手しながら近づいてくる。
「おぬし、ようやく《放出》の第一歩を踏み出したようじゃな。
まぁ中身は“びっくりしたときの魔力”ってとこじゃが」
「びっくり波動かよ……!」
けど、確かに。
手のひらがじんわり温かくて、さっき何かを“出した”感覚があった。
(スキル《放出》。使い方次第で、もしかして……!)
とはいえ、今はそれどころじゃない。
倒れたスニークラットをひとまず木陰に放置して、俺たちは急いで報告へ戻る。
そしてその夜――
俺は生まれて初めて、異世界で飯にありついた。
「うまっ……うまっ……!」
「うむ、食うがよい!わしの口座が空でも、おぬしの胃袋は満たされるのじゃ!」
「お前の口座どこにも存在してねぇよ!!」
翌日また依頼を受ける。
依頼帰りの夕暮れ時。
街の外れにある、人気のない草地。
「なあ、そろそろ本当に確認しとこうぜ」
「何をじゃ?」
「お前のスキルだよ。……今んとこ、なんもしてなくね?」
言ってるこっちも不安になる。
いくら元・神様とはいえ、ここまで“活躍ゼロ”だと、ただのローブ着た金髪のおっさんだ。
「ふっふっふ……ようやくわしの出番か」
ミタマは得意げに胸を張った。
「この下界での活動のために、わしの力――今こそ解放されるべき時!」
(今さら感すごいけど……とりあえず期待しとこう)
ミタマは天を仰ぎ、両手を掲げた。
「見よ……わしの神威――《天罰》!!」
ビシィッと決まるポーズ。
……しかし。
> 【神力不足により使用不可】
《天罰》は現在グレー表示中です
(※表示はミタマ本人にしか見えない)
「…………」
ミタマの表情がピクリとも動かない。沈黙。
俺は小声で尋ねる。
「……どうした? 何か出たか?」
「……うむ。問題はない。何も起きてないことが、神の計画の一環なのじゃ」
「ぜってぇウソだろそれ!!」
「こ、今度こそ本気じゃ! 《時空間転移》!!」
「《火魔法!》 《転移!!》 《天罰改!!》」
> 【神力/魔力不足】使用不可
すべてグレー表示中です
「なにその“改”って……技増やせば使えるようになるとか思ってんのかよ……」
結局――
神スキルと呼べるようなものは、何ひとつ使えなかった。
「くっ……なぜじゃ……わしの力、ここまで制限されておるとは……!」
その場に座り込んで、頭を抱えるミタマ。
今のステータスを開いて、眉間に深いしわを刻んでいた。
(※想真からは見えない)
> 【ミタマ・Lv1】
・鑑定
・採取
・筋力強化(小)
・耐久力(小)
・剣術Lv1
・槍術Lv1
※その他スキル:神力/魔力不足により使用不可(グレー表示)
「まさか……この世界に転移した時点で、わしの力が“初期化”されてしまったのか……?」
「……お前、自分でも理由わかってないの?」
「うむ、完全に謎じゃ」
「おい神ィィ!!」
「……だが、戦えぬわけではない!」
ミタマは急に立ち上がると、腰の後ろから短い木の棒を抜いた。
「わしには《剣術Lv1》《槍術Lv1》がある!」
「それ使ってんの、木の棒だけどな!!」
力の大半を失い、理由も分からず、しかも本人にしか“使えないこと”が分からない。
これが元・神の現状らしい。
だけど、少なくとも――
「多少は戦えそうなのは分かったわ」
「うむ。なにせ神じゃからな!Lv1のな!」
頼れるのか頼れないのか分からない“神様(?)”と、
地味すぎるスキル《放出》を持つ俺。
……こりゃしばらく、地道にやるしかなさそうだ。
翌朝。ギルドに戻った俺とミタマは、カウンターで受付嬢のお姉さんに声をかけられた。
「昨日の依頼、お疲れ様でした。無事完了ですね」
「はい、荷物も問題なく届けました」
「評判も良かったですよ。さっそくですが、次の依頼に挑戦してみませんか?」
お姉さんが提示した依頼書には、こう書かれていた。
> 【依頼No.58】
《畑の害獣討伐》
内容:近郊の畑を荒らす小型魔物《ビアラット》の駆除
報酬:銅貨10枚+野菜詰め合わせ
危険度:E+
「……あー、昨日のラットよりちょっと強そう?」
「だが食い物が出るのは魅力的じゃの!」
「お前が一番気にしてるのそこかよ」
報酬も大事だが、戦闘の練習になるのが一番ありがたい。
というわけで、即決で受けることにした。
*
依頼を受けてすぐ、街外れの畑に向かうと、農夫のおじさんが出迎えてくれた。
「いや~助かるよ。ここんとこ夜な夜な畑が荒らされててなぁ。
昨日もビアラットの群れが作物食い荒らして逃げたんだわ」
「わかりました。任せてください」
「うむ! わしにかかればネズミなど草食神の朝飯前じゃ!」
「草食神てなに!?自分で神格下げてないか!?」
さっそく畑の周囲を警戒して歩くこと数十分。
「キィィ……」
草むらの奥から、昨日より一回り大きな黒い影――ビアラットが現れた!
「来たか……!」
二匹、三匹と次々に姿を現す。どうやら小規模な群れらしい。
「ミタマ、やれるか!?」
「任せい! いざ、神の剣術――Lv1!!」
ミタマは腰の木の棒を抜き――
流れるような足運びで一匹のラットに突進!
「はあっ!」
スパッ!
――き、決まってる!?
技が無駄に美しい……!
「……すげぇ、なんか絵になる動き……」
「当然じゃ。これでも天界武芸大会・銀メダルじゃからな!」
「金じゃないのかよ!!」
とはいえ、確かに強い。Lv1とはいえ、動きのキレは冒険者以上かもしれない。
「……よし、俺もやるぞ!」
俺は後ろから迫るラットに対して、手のひらを向けて叫ぶ。
「いけぇっ、《放出》!!」
ボフッ!
手から飛び出したのは、昨日より明らかに“力のこもった衝撃”。
ラットの体が押し返されて転倒――一撃では倒せなかったが、意識して出すことができた!
「……やった、狙って撃てた!」
「ほほう、おぬしの《放出》も成長しとるのう」
その後、なんとか全匹を倒し、畑を守りきった。
農夫のおじさんは感謝の言葉とともに、報酬の銅貨と野菜詰め合わせをくれた。
そしてギルドへの帰り道。
「……ちょっと、戦えてたな俺たち」
「うむ、チーム名でもつけるか?」
「なんでそうなる」
ポンコツ神と地味スキルの俺。
だけど、少しだけ――“冒険者っぽく”なってきた気がする。
依頼は「老夫婦の荷物を市場まで運ぶ」ってやつ。
「よーし……これをこなせば、ようやく飯が食える……!」
「ふむ、人間とはかくも腹に忠実なのか」
「お前が言うな神(ニート)」
依頼主のおじいさんとおばあさんは優しくて、荷物は乾物とか野菜が詰まったカゴ2つ。
俺が両手で持って、街の中心にある市場まで運ぶだけ。
「うむ、簡単すぎて拍子抜けじゃの。まるで神訓練の準備体操……」
「黙って見てないで手伝えよミタマ!!」
*
……ところが。
帰り道、街と畑の間の路地を歩いていたときだった。
「ん? なんか……聞こえる」
草むらから、ガサガサと音。
俺が立ち止まると、そこから――
「キィィ……!」
小さい、でも牙のあるネズミみたいな魔物が飛び出してきた!
> 【魔物:スニークラット(小型魔獣・危険度E)】
「うおっ!? なにこれ!?」
「魔物じゃな。まぁ下等な個体よ。手加減してやるのじゃ」
「する前に倒せっての!!」
俺は慌てて手近な棒を拾って構えた。けど、足がすくんで動けない。
初めて見る“本物のモンスター”だ。ゲームと違ってリアルすぎる。
「くそ……! 来るな……!」
小さな体が突っ込んでくる。俺はとっさに、叫んだ。
「うわああああ!!!」
ボッ!
――その瞬間。
俺の手のひらから、何かが飛び出した。
光?エネルギー? よく分からない“衝撃波”のようなもの。
「キィィィィ!!?」
スニークラットが吹き飛ばされて、木にぶつかって気絶した。
「……な、なんだ今の……?」
「ふむ、見事な“放出”じゃな」
ミタマが後ろからのんびりと拍手しながら近づいてくる。
「おぬし、ようやく《放出》の第一歩を踏み出したようじゃな。
まぁ中身は“びっくりしたときの魔力”ってとこじゃが」
「びっくり波動かよ……!」
けど、確かに。
手のひらがじんわり温かくて、さっき何かを“出した”感覚があった。
(スキル《放出》。使い方次第で、もしかして……!)
とはいえ、今はそれどころじゃない。
倒れたスニークラットをひとまず木陰に放置して、俺たちは急いで報告へ戻る。
そしてその夜――
俺は生まれて初めて、異世界で飯にありついた。
「うまっ……うまっ……!」
「うむ、食うがよい!わしの口座が空でも、おぬしの胃袋は満たされるのじゃ!」
「お前の口座どこにも存在してねぇよ!!」
翌日また依頼を受ける。
依頼帰りの夕暮れ時。
街の外れにある、人気のない草地。
「なあ、そろそろ本当に確認しとこうぜ」
「何をじゃ?」
「お前のスキルだよ。……今んとこ、なんもしてなくね?」
言ってるこっちも不安になる。
いくら元・神様とはいえ、ここまで“活躍ゼロ”だと、ただのローブ着た金髪のおっさんだ。
「ふっふっふ……ようやくわしの出番か」
ミタマは得意げに胸を張った。
「この下界での活動のために、わしの力――今こそ解放されるべき時!」
(今さら感すごいけど……とりあえず期待しとこう)
ミタマは天を仰ぎ、両手を掲げた。
「見よ……わしの神威――《天罰》!!」
ビシィッと決まるポーズ。
……しかし。
> 【神力不足により使用不可】
《天罰》は現在グレー表示中です
(※表示はミタマ本人にしか見えない)
「…………」
ミタマの表情がピクリとも動かない。沈黙。
俺は小声で尋ねる。
「……どうした? 何か出たか?」
「……うむ。問題はない。何も起きてないことが、神の計画の一環なのじゃ」
「ぜってぇウソだろそれ!!」
「こ、今度こそ本気じゃ! 《時空間転移》!!」
「《火魔法!》 《転移!!》 《天罰改!!》」
> 【神力/魔力不足】使用不可
すべてグレー表示中です
「なにその“改”って……技増やせば使えるようになるとか思ってんのかよ……」
結局――
神スキルと呼べるようなものは、何ひとつ使えなかった。
「くっ……なぜじゃ……わしの力、ここまで制限されておるとは……!」
その場に座り込んで、頭を抱えるミタマ。
今のステータスを開いて、眉間に深いしわを刻んでいた。
(※想真からは見えない)
> 【ミタマ・Lv1】
・鑑定
・採取
・筋力強化(小)
・耐久力(小)
・剣術Lv1
・槍術Lv1
※その他スキル:神力/魔力不足により使用不可(グレー表示)
「まさか……この世界に転移した時点で、わしの力が“初期化”されてしまったのか……?」
「……お前、自分でも理由わかってないの?」
「うむ、完全に謎じゃ」
「おい神ィィ!!」
「……だが、戦えぬわけではない!」
ミタマは急に立ち上がると、腰の後ろから短い木の棒を抜いた。
「わしには《剣術Lv1》《槍術Lv1》がある!」
「それ使ってんの、木の棒だけどな!!」
力の大半を失い、理由も分からず、しかも本人にしか“使えないこと”が分からない。
これが元・神の現状らしい。
だけど、少なくとも――
「多少は戦えそうなのは分かったわ」
「うむ。なにせ神じゃからな!Lv1のな!」
頼れるのか頼れないのか分からない“神様(?)”と、
地味すぎるスキル《放出》を持つ俺。
……こりゃしばらく、地道にやるしかなさそうだ。
翌朝。ギルドに戻った俺とミタマは、カウンターで受付嬢のお姉さんに声をかけられた。
「昨日の依頼、お疲れ様でした。無事完了ですね」
「はい、荷物も問題なく届けました」
「評判も良かったですよ。さっそくですが、次の依頼に挑戦してみませんか?」
お姉さんが提示した依頼書には、こう書かれていた。
> 【依頼No.58】
《畑の害獣討伐》
内容:近郊の畑を荒らす小型魔物《ビアラット》の駆除
報酬:銅貨10枚+野菜詰め合わせ
危険度:E+
「……あー、昨日のラットよりちょっと強そう?」
「だが食い物が出るのは魅力的じゃの!」
「お前が一番気にしてるのそこかよ」
報酬も大事だが、戦闘の練習になるのが一番ありがたい。
というわけで、即決で受けることにした。
*
依頼を受けてすぐ、街外れの畑に向かうと、農夫のおじさんが出迎えてくれた。
「いや~助かるよ。ここんとこ夜な夜な畑が荒らされててなぁ。
昨日もビアラットの群れが作物食い荒らして逃げたんだわ」
「わかりました。任せてください」
「うむ! わしにかかればネズミなど草食神の朝飯前じゃ!」
「草食神てなに!?自分で神格下げてないか!?」
さっそく畑の周囲を警戒して歩くこと数十分。
「キィィ……」
草むらの奥から、昨日より一回り大きな黒い影――ビアラットが現れた!
「来たか……!」
二匹、三匹と次々に姿を現す。どうやら小規模な群れらしい。
「ミタマ、やれるか!?」
「任せい! いざ、神の剣術――Lv1!!」
ミタマは腰の木の棒を抜き――
流れるような足運びで一匹のラットに突進!
「はあっ!」
スパッ!
――き、決まってる!?
技が無駄に美しい……!
「……すげぇ、なんか絵になる動き……」
「当然じゃ。これでも天界武芸大会・銀メダルじゃからな!」
「金じゃないのかよ!!」
とはいえ、確かに強い。Lv1とはいえ、動きのキレは冒険者以上かもしれない。
「……よし、俺もやるぞ!」
俺は後ろから迫るラットに対して、手のひらを向けて叫ぶ。
「いけぇっ、《放出》!!」
ボフッ!
手から飛び出したのは、昨日より明らかに“力のこもった衝撃”。
ラットの体が押し返されて転倒――一撃では倒せなかったが、意識して出すことができた!
「……やった、狙って撃てた!」
「ほほう、おぬしの《放出》も成長しとるのう」
その後、なんとか全匹を倒し、畑を守りきった。
農夫のおじさんは感謝の言葉とともに、報酬の銅貨と野菜詰め合わせをくれた。
そしてギルドへの帰り道。
「……ちょっと、戦えてたな俺たち」
「うむ、チーム名でもつけるか?」
「なんでそうなる」
ポンコツ神と地味スキルの俺。
だけど、少しだけ――“冒険者っぽく”なってきた気がする。
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