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第十四話 冒険者ギルド
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ルーベルトたち五人は冒険者ギルドに向けて歩みを進めていた。
午前中の騒がしさが少し落ち着き、街並みにはのんびりとした空気が漂っている。
道端には果物や装飾品を売る露店が並び、商人の声と馬車の車輪が奏でる音が混ざり合っていた。
「さっきの部屋、ほんとに空気が冷たかったよ……」
ヒカリがそっと呟くと、カゲリが頷く。
「光がない場所って、なんだか心まで閉ざされるようでした」
その言葉に、ルーベルトは肩を竦めた。
「……ごめん、あんな場所に閉じ込めることになって。すぐに戻るつもりだったんだけど」
「気にしないで、ルーくん」
隣を歩くクリスが笑顔で振り向く。
「それより、ベルトラって人と何を話してたの?」
「そうだね。簡単に言うと……父さんの意向で、奴隷商の仕事をひと通り学んだら、冒険者として経験を積むように、ってことだったよ」
「冒険者って……依頼を受けて戦ったり、旅したりするあれだよね?」
ヒカリが興味津々といった様子で前のめりになる。
「うん。いろんな街を巡る中で、新しい人脈や経験を得て、それを今後の商売に活かせっていうことらしい」
そんな説明をしていると、ふとクリスが問いかけてきた。
「ねえ、ルーくん。さっきの……あたしの感覚がルーくんに伝わったみたいな、あれって一体何だったの?」
「ああ、それか……」
ルーベルトは少し照れたように頬をかきながら答えた。
「クリスと契約したときに得たスキルがあって、それが“感度増加”。ヒカリとカゲリとも契約して、そのスキルが強化されたみたいで……契約した相手と感覚が共有できるようになったんだ」
「……かんど、ぞうか?」
クリスが繰り返す。
「ええと、まあ……その、感覚が鋭くなるって意味で……!」
だが、ルーベルトの説明が終わるよりも早く、ヒカリとカゲリの顔が真っ赤に染まり、ラフィナは口元を手で覆いながら視線を逸らした。
そしてクリスが、ぷしゅう、と湯気が出そうなほど顔を紅潮させて──
「ルーくんのえっちぃぃぃっ!!」
街中に響き渡るその大声に、周囲の人々が一斉にこちらを振り向いた。
「ち、ちがうっ!誤解だよ!?別に変なことに使う気はないから!本当に!信じて!!」
あたふたと両手を振るルーベルトの姿に、ヒカリとカゲリはさらに顔を伏せ、ラフィナは呆れたように「……バカじゃないの」とぽつりと呟いた。
それでも、皆の顔にはどこか笑みが混じっていた。少しずつだが、緊張と不安が解けてきていることに、ルーベルトは内心ほっとする。
やがて、視界の先に重厚な建物が現れた。高く掲げられた看板には、交差した剣と盾の紋章──冒険者ギルドの象徴が刻まれている。
「……よし、着いた」
ルーベルトは扉の取っ手に手をかけ、一歩足を踏み出す。
「それじゃあ、行こうか」
そう声をかけ、ギルドの扉を押し開く。錆びた蝶番が低く軋みを上げ、その向こうに広がったのは、活気と喧騒が渦巻く広間だった。
天井が高く、中央には数多の冒険者たちが行き交っていた。腰に剣を携えた戦士風の男や、魔道具を抱えたローブ姿の女性、仲間と地図を広げて打ち合わせをしている集団もいる。
壁には大きな掲示板があり、色とりどりの依頼書が並んで貼られていた。張り出された紙を真剣な目で睨む若者、仲間と腕を組みながら冗談を言い合っている者、受付カウンターの前では依頼を済ませた者たちが報酬の確認をしていた。
まるで別の空気が流れているかのような場所だった。奴隷市場とは違う、生きることに前のめりな熱気。それが、ルーベルトたちを迎えた最初の印象だった。
「すご……」
クリスが思わず息を呑む。
「これが、冒険者の世界……」
ヒカリが不安と期待の混じった声で呟く。
そんな彼女たちの後ろで、カゲリは小さく肩をすくめ、ラフィナは無言のまま周囲を観察していた。
ルーベルトは少女たちを引き連れ、騒がしさの中を縫うようにして進む。多くの視線が彼らに注がれているのを感じた。見慣れない顔に異種族の少女たち。場違いにすら見えるこの一団は、否応なく目立っていた。
空いている受付台の一つに目をつけ、そこへ足を向ける。カウンターの向こうでは、一人の受付嬢が帳簿に何かを書き込んでいたが、足音に気づくとすぐに顔を上げた。
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ」
受付嬢は、ルーベルトたちに向かってにこやかな笑みを浮かべた。
「初めてお越しですか? 少し緊張なさってるように見えますが……ご用件をお伺いできますか?」
ルーベルトは一礼し、ベルトラから預かった封蝋付きの書状を取り出して差し出した。
「こちらの紹介状をいただいて参りました。マーセルク・ルーベルトと申します」
封蝋を確認した受付嬢は、その手がぴたりと止まった。
周囲で聞き耳を立てていた冒険者たちがざわめき始める。
「今、マーセルクって言ったか……?」
「マーセルクっていやぁ、あのネスト卿の……?」
「冗談だろ、奴隷商がどうしてこんな所に……」
静かな波紋のように、声が広がっていく。
受付嬢は戸惑ったように瞬きし、それから慌てて頭を下げた。
「しょ、少々お待ちください! 責任者をお呼びします!」
そう言い残すと、スカートの裾を押さえながら、カウンターの奥にある階段を急いで駆け上がっていった。
残されたルーベルトたち五人は、受付前でぽつんと立ち尽くす。
階段の方へ視線を向けたままの者、無言で周囲に気を配る者、そして落ち着かない様子で視線を泳がせる者——いずれも、微妙な間を持て余しているようだった。
ざわついていた空間が、徐々に沈黙へと傾いていく。
その静寂は、周囲の冒険者たちがこちらに注目し始めたことで生まれたものだった。
ちらちらと向けられる視線、耳打ちし合う声、好奇と警戒が入り混じった空気が、重く流れる。
「へぇ、奴隷商の坊っちゃんが冒険者デビューねぇ」
「もしかして……あの娘たち全員奴隷なの?」
「どうせ見せびらかしに来ただけだろ」
遠慮のない囁き声が、壁のように周囲を取り囲む。
その圧に、クリスがそっとルーベルトの袖を掴んだ。彼女の手はほんの少しだけ汗ばんでいる。
「ルーくん……なんか、見られてる……」
(……そりゃあ、そうなるよな)
冷や汗を一筋流しつつも、ルーベルトは努めて平静を装った。
下手に反応すれば、余計な噂が広まるだけだ。騒がず、騒がせず。それが一番。
カゲリは周囲に向ける鋭い目線で、無言の牽制を続けていた。どこか護衛のような雰囲気すら漂わせている。
ヒカリはというと、興味深そうに冒険者たちを眺めながらも、視線の交錯を楽しんでいる節があった。
「ふふ……見られてる、っていうのも、案外悪くないかも?」
そう呟く彼女に、ラフィナが軽く肘で突っつく。
「そういう問題じゃないでしょ。ほら、ちゃんと背筋伸ばして。みっともないよ」
「うぅ……わかってるよぉ……」
そんなやり取りの最中、階段の上からコツ、コツ、と重い足音が聞こえてきた。
振り返ると、姿を現したのはがっしりとした体格の男と、先ほどの受付嬢だった。男は五十代ほどだろうか、鋭い眼差しと鍛え抜かれた腕が目を引く。
受付嬢はその隣に立ちながら、整った声で紹介する。
「こちらが、当ギルドのギルドマスター、スタッグ様です」
名を呼ばれた男は顎を軽く引き、低く落ち着いた声で応じた。
「スタッグだ。……ここで話すには落ち着かんだろう。二階に応接室がある。そちらで話を続けよう。お連れの方もまとめて案内する」
そう言い終えると、スタッグは踵を返し、重厚な足取りで再び階段を上がっていく。ルーベルトたちもそれに続き、静かに後を追った。
二階に上がると、廊下の突き当たりに一枚の扉があった。スタッグは扉の前で立ち止まり、節の太い手で三度ノックする。
「失礼します」
一言添えてから、扉の取っ手をひねり、開け放つ。彼の後に続く形で、ルーベルトたちも中へと足を踏み入れた。
部屋の内部は、落ち着いた香りと共に上質な空気が漂っていた。大きな机を挟んで二つのソファが向かい合わせに置かれており、スタッグは手慣れた様子で片側に腰を下ろす。
「座ってくれ」
短くそう言われ、ルーベルトたちは反対側のソファに並んで腰かけた。だが五人が揃って座るには少々手狭だったようで、カゲリが一歩下がりながらそっと微笑んだ。
「私は立っていた方が落ち着きますから。どうぞ皆さんで」
それに続くように、ラフィナも腕を組みながら呟く。
「……別にいいし。立ってる方が性に合ってるってだけ」
遠慮というより、むしろ自然体な様子だった。
ふと視線を動かすと、スタッグの背後に一人の少女が立っているのが目に入る。金糸のように輝く髪を持ち、透き通るような白い肌に、繊細な輪郭。その美貌は、まるで神聖な絵画から抜け出してきたようだった。
彼女は目を伏せたまま微動だにせず、物言わぬ静寂をまとっている。
ルーベルトがその姿に一瞬だけ視線を奪われていると、スタッグが軽く顎を動かして言った。
「ああ、彼女は私の秘書だ。気にする必要はない」
ルーベルトは改めて、真正面に座るスタッグに目を向ける。
その視線をしっかりと受け止めながら、スタッグは重厚な声で語りかけた。
「ベルトラ殿からの紹介状は拝見した。……君は、奴隷商としての力をつけるために、冒険者になりたい。そういう認識で間違いないか?」
一呼吸置いてから、ルーベルトは頷きながら短く答えた。
「はい」
それを聞いたスタッグは、肘をソファの肘掛けに乗せ、さらに問いを重ねる。
「そうか……では、君が冒険者として目指すものは何だ? 金か? 地位か? 名声か? 正直なところ、そのどれも、君には既に手にしているように思えるが」
その問いかけに、ルーベルトは少しだけ言葉を探すように視線を泳がせ、やがて静かに口を開いた。
「……僕は、人との繋がりが欲しいです。奴隷商として人脈を築きたい、という意味ではなくて……今ここにいる仲間たちと、そしてこれから出会う人たちと――心から繋がっていたいんです」
視線の先にいる仲間たちを、一人ずつ確かめるように見つめる。
「その縁を、大切にしたい。うまく説明できませんが……その繋がりが、時には命を救うこともあると信じています。だから、できる限り、僕はその手を差し伸べられる人間でいたいんです」
言い終えると、部屋には静寂が広がった。
その沈黙を破ったのは、後方から聞こえてきた小さな笑い声だった。
スタッグの背後に立つ金髪の少女――秘書と紹介された美しい女性が、目を伏せたまま、口元に手を添えてふふっと笑った。
その音が室内に溶け込むように響く。
スタッグはその様子に特に触れることなく、再びルーベルトへと視線を戻した。
「……いいだろう。君は“誰かを救いたい”という想いで、ここに来たのだな」
真っすぐな視線でそれを受け止めたルーベルトは、背筋を伸ばしながら、力強く頷いた。
「はい。そうです」
スタッグは、その答えを噛みしめるように一度目を伏せる。そして、ゆっくりと口を開いた。
「冒険者の道には、常に死と隣り合わせの危険がつきまとう。……商人もまた厳しいが、その比ではない。一つの判断ミス、一瞬の油断で、自分の命はもちろん、仲間をも死なせることになる」
スタッグの目が、ルーベルトたち一人一人に向けられる。
「それを踏まえ改めて問おう。――君は……いや、君たちは、冒険者になる覚悟があるか?」
数秒の沈黙ののち、ルーベルトと仲間たちは顔を見合わせることなく、まるで心が一つになったかのように声をそろえた。
「――はいっ!」
その返事には、一切の迷いがなかった。
静まり返る応接室に、五人の声が響き渡る。
スタッグはわずかに口角を持ち上げ、重みのある声を落とした。
「……いいだろう」
まるで覚悟の重さを量っていたかのように、一拍置いてから言葉を続ける。
「では最後に、何か質問はあるか?」
スタッグの目線には先ほどまでとは異なる、どこか試すような光が宿っていた。
――鋭い。
ルーベルトはそう感じた。油断すれば、即座に見透かされるような圧を、その眼差しから感じ取る。
迷った末、ルーベルトは胸の奥に引っかかっていた疑問を口にした。
「……それでは、一つだけ。……失礼を承知の上でお伺いします」
小さく息を整え、僅かに拳を握る。覚悟を込めた視線が、真正面の男をまっすぐ貫いた。
「あなたは、本当のギルドマスターではありませんよね?」
その一言が、場の空気を一変させた。
ヒカリとクリスが同時に「えっ」と息を呑み、肩をすくめる。
そしてクリスは、怯えるように小さく震えながら、そっとルーベルトの耳元に身を寄せた。
「ルーくんっ、それは……さすがに……失礼だよ……!」
かすれるような囁き声には、不安と恐れ、そして彼の無謀を止めたい必死さが滲んでいた。
しかし、カゲリとラフィナの表情には、驚きは見られなかった。
むしろ二人は納得した面持ちでスタッグに視線を送っている。
その空気を真正面から受け止めたスタッグは、まったく動じた様子を見せなかった。
「……ほう。なぜそう思った?」
目元にわずかな興味を灯しながら問い返すスタッグ。
挑発するようでなく、威圧的でもない。ただ、淡々とした口調が、逆にこの男の底知れなさを際立たせる。
ルーベルトは、慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「まず一点目。あなたはギルドマスターとして紹介されたにも関わらず、自らを“ギルドマスターのスタッグ”とは名乗りませんでした。……常識的に考えても、自らの立場を明確にするのが普通かと」
スタッグは顎に手を添えながら、「ほう」と短く返す。
ルーベルトはその反応を無視して、さらに言葉を重ねた。
「二点目。応接室に入る際、あなたは三度ノックをしてから“失礼します”と口にして入室しました。ここがギルドマスターの、あなたの執務室なら、そこまで律儀なことをする必要はないはずです」
そこで再び視線を上げると、スタッグの背後に立つ金髪の少女へと目をやる。
「そして三つ目――あちらの女性。あなたは彼女を“秘書”だと紹介されましたが、その態度はあくまで距離を取るように見えました。話を逸らすようにして、彼女に触れようともしなかった」
ルーベルトは一呼吸置き、核心へと踏み込む。
「さらに、僕とあなたが真剣に話をしている最中――彼女は何の前触れもなく、静かに笑みを漏らしました。普通の秘書ならば、その場の空気を乱すような行為は慎むものです。……つまり、彼女は“秘書としての役目”を演じていなかった。それが、僕には引っかかりました」
一つ一つ、言葉を明確に区切るように伝えていくルーベルト。
そして、最後の結論を口にした。
「……スタッグさん。あなたは――あの方よりも身分が下であり、そして、あの方こそが、本物のギルドマスターなのではありませんか?」
静まり返る応接室。
ルーベルトの言葉が空気に溶けていく中、スタッグは無言のまま、じっとルーベルトを見つめていた。
その静寂を破ったのは、部屋の奥に立っていた金髪の美女だった。
ツカツカと迷いのない足取りで、ブロンドの髪をふわりと揺らしながらスタッグの背後へと歩み寄る。そのまま何の前触れもなく、両腕を彼の首元に回し、笑い混じりに声を上げた。
「スタッグ~!あんたの演技が下手くそ過ぎるから見破られたんじゃないの~!?」
首を絞められたスタッグは慌てて彼女の腕を外そうとするが、まるでびくともしない。むしろ金髪美女の握力の方が勝っていた。
「や、やめてください!マールさん!死ぬ!死にますから!!手加減して!!」
悲鳴を上げる彼の目には、涙が滲んでいた。男の必死の抵抗もどこ吹く風、彼女は楽しそうに笑いながら、ルーベルトへと視線を向ける。
「ねぇ!私の秘書どうだった!?立ち振る舞いとか、完璧だったでしょ!?私ってもしかして、演技の才能もあったりするのかなぁ~」
にへらっと満面の笑みを浮かべながら、何故かさらに絞める力を強めていく。その様子は、無邪気というより、もはや悪戯好きな子供のそれだった。
スタッグの顔は次第に青白くなり、口元には泡すら浮かび始める。ルーベルトは思わずソファから身を乗り出し、慌てた声で彼女に呼びかけた。
「あ、あの……マ、マールさん?スタッグさんが……」
その言葉に、ようやく彼女は「あっ、忘れてた」と呟き、手の力を緩めた。
ばたりと項垂れるスタッグ。ゼーハーと苦しげに呼吸を繰り返しながら、必死に肺へと空気を送り込んでいる。
一方、マールと呼ばれたその女性は、何事もなかったかのようにスタッグの隣へとドンと腰を下ろし、弾けるような笑顔を浮かべた。
「えーっと、初めまして!ユナ・マールです!よろしくね!ルーベルトくん!」
その屈託のない笑顔には、先ほどまでスタッグを軽々と組み伏せていた力の片鱗すら感じさせなかった。
だが、ルーベルトには分かった。この人が、間違いなくこのギルドの本物の頂点なのだと──。
午前中の騒がしさが少し落ち着き、街並みにはのんびりとした空気が漂っている。
道端には果物や装飾品を売る露店が並び、商人の声と馬車の車輪が奏でる音が混ざり合っていた。
「さっきの部屋、ほんとに空気が冷たかったよ……」
ヒカリがそっと呟くと、カゲリが頷く。
「光がない場所って、なんだか心まで閉ざされるようでした」
その言葉に、ルーベルトは肩を竦めた。
「……ごめん、あんな場所に閉じ込めることになって。すぐに戻るつもりだったんだけど」
「気にしないで、ルーくん」
隣を歩くクリスが笑顔で振り向く。
「それより、ベルトラって人と何を話してたの?」
「そうだね。簡単に言うと……父さんの意向で、奴隷商の仕事をひと通り学んだら、冒険者として経験を積むように、ってことだったよ」
「冒険者って……依頼を受けて戦ったり、旅したりするあれだよね?」
ヒカリが興味津々といった様子で前のめりになる。
「うん。いろんな街を巡る中で、新しい人脈や経験を得て、それを今後の商売に活かせっていうことらしい」
そんな説明をしていると、ふとクリスが問いかけてきた。
「ねえ、ルーくん。さっきの……あたしの感覚がルーくんに伝わったみたいな、あれって一体何だったの?」
「ああ、それか……」
ルーベルトは少し照れたように頬をかきながら答えた。
「クリスと契約したときに得たスキルがあって、それが“感度増加”。ヒカリとカゲリとも契約して、そのスキルが強化されたみたいで……契約した相手と感覚が共有できるようになったんだ」
「……かんど、ぞうか?」
クリスが繰り返す。
「ええと、まあ……その、感覚が鋭くなるって意味で……!」
だが、ルーベルトの説明が終わるよりも早く、ヒカリとカゲリの顔が真っ赤に染まり、ラフィナは口元を手で覆いながら視線を逸らした。
そしてクリスが、ぷしゅう、と湯気が出そうなほど顔を紅潮させて──
「ルーくんのえっちぃぃぃっ!!」
街中に響き渡るその大声に、周囲の人々が一斉にこちらを振り向いた。
「ち、ちがうっ!誤解だよ!?別に変なことに使う気はないから!本当に!信じて!!」
あたふたと両手を振るルーベルトの姿に、ヒカリとカゲリはさらに顔を伏せ、ラフィナは呆れたように「……バカじゃないの」とぽつりと呟いた。
それでも、皆の顔にはどこか笑みが混じっていた。少しずつだが、緊張と不安が解けてきていることに、ルーベルトは内心ほっとする。
やがて、視界の先に重厚な建物が現れた。高く掲げられた看板には、交差した剣と盾の紋章──冒険者ギルドの象徴が刻まれている。
「……よし、着いた」
ルーベルトは扉の取っ手に手をかけ、一歩足を踏み出す。
「それじゃあ、行こうか」
そう声をかけ、ギルドの扉を押し開く。錆びた蝶番が低く軋みを上げ、その向こうに広がったのは、活気と喧騒が渦巻く広間だった。
天井が高く、中央には数多の冒険者たちが行き交っていた。腰に剣を携えた戦士風の男や、魔道具を抱えたローブ姿の女性、仲間と地図を広げて打ち合わせをしている集団もいる。
壁には大きな掲示板があり、色とりどりの依頼書が並んで貼られていた。張り出された紙を真剣な目で睨む若者、仲間と腕を組みながら冗談を言い合っている者、受付カウンターの前では依頼を済ませた者たちが報酬の確認をしていた。
まるで別の空気が流れているかのような場所だった。奴隷市場とは違う、生きることに前のめりな熱気。それが、ルーベルトたちを迎えた最初の印象だった。
「すご……」
クリスが思わず息を呑む。
「これが、冒険者の世界……」
ヒカリが不安と期待の混じった声で呟く。
そんな彼女たちの後ろで、カゲリは小さく肩をすくめ、ラフィナは無言のまま周囲を観察していた。
ルーベルトは少女たちを引き連れ、騒がしさの中を縫うようにして進む。多くの視線が彼らに注がれているのを感じた。見慣れない顔に異種族の少女たち。場違いにすら見えるこの一団は、否応なく目立っていた。
空いている受付台の一つに目をつけ、そこへ足を向ける。カウンターの向こうでは、一人の受付嬢が帳簿に何かを書き込んでいたが、足音に気づくとすぐに顔を上げた。
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドへようこそ」
受付嬢は、ルーベルトたちに向かってにこやかな笑みを浮かべた。
「初めてお越しですか? 少し緊張なさってるように見えますが……ご用件をお伺いできますか?」
ルーベルトは一礼し、ベルトラから預かった封蝋付きの書状を取り出して差し出した。
「こちらの紹介状をいただいて参りました。マーセルク・ルーベルトと申します」
封蝋を確認した受付嬢は、その手がぴたりと止まった。
周囲で聞き耳を立てていた冒険者たちがざわめき始める。
「今、マーセルクって言ったか……?」
「マーセルクっていやぁ、あのネスト卿の……?」
「冗談だろ、奴隷商がどうしてこんな所に……」
静かな波紋のように、声が広がっていく。
受付嬢は戸惑ったように瞬きし、それから慌てて頭を下げた。
「しょ、少々お待ちください! 責任者をお呼びします!」
そう言い残すと、スカートの裾を押さえながら、カウンターの奥にある階段を急いで駆け上がっていった。
残されたルーベルトたち五人は、受付前でぽつんと立ち尽くす。
階段の方へ視線を向けたままの者、無言で周囲に気を配る者、そして落ち着かない様子で視線を泳がせる者——いずれも、微妙な間を持て余しているようだった。
ざわついていた空間が、徐々に沈黙へと傾いていく。
その静寂は、周囲の冒険者たちがこちらに注目し始めたことで生まれたものだった。
ちらちらと向けられる視線、耳打ちし合う声、好奇と警戒が入り混じった空気が、重く流れる。
「へぇ、奴隷商の坊っちゃんが冒険者デビューねぇ」
「もしかして……あの娘たち全員奴隷なの?」
「どうせ見せびらかしに来ただけだろ」
遠慮のない囁き声が、壁のように周囲を取り囲む。
その圧に、クリスがそっとルーベルトの袖を掴んだ。彼女の手はほんの少しだけ汗ばんでいる。
「ルーくん……なんか、見られてる……」
(……そりゃあ、そうなるよな)
冷や汗を一筋流しつつも、ルーベルトは努めて平静を装った。
下手に反応すれば、余計な噂が広まるだけだ。騒がず、騒がせず。それが一番。
カゲリは周囲に向ける鋭い目線で、無言の牽制を続けていた。どこか護衛のような雰囲気すら漂わせている。
ヒカリはというと、興味深そうに冒険者たちを眺めながらも、視線の交錯を楽しんでいる節があった。
「ふふ……見られてる、っていうのも、案外悪くないかも?」
そう呟く彼女に、ラフィナが軽く肘で突っつく。
「そういう問題じゃないでしょ。ほら、ちゃんと背筋伸ばして。みっともないよ」
「うぅ……わかってるよぉ……」
そんなやり取りの最中、階段の上からコツ、コツ、と重い足音が聞こえてきた。
振り返ると、姿を現したのはがっしりとした体格の男と、先ほどの受付嬢だった。男は五十代ほどだろうか、鋭い眼差しと鍛え抜かれた腕が目を引く。
受付嬢はその隣に立ちながら、整った声で紹介する。
「こちらが、当ギルドのギルドマスター、スタッグ様です」
名を呼ばれた男は顎を軽く引き、低く落ち着いた声で応じた。
「スタッグだ。……ここで話すには落ち着かんだろう。二階に応接室がある。そちらで話を続けよう。お連れの方もまとめて案内する」
そう言い終えると、スタッグは踵を返し、重厚な足取りで再び階段を上がっていく。ルーベルトたちもそれに続き、静かに後を追った。
二階に上がると、廊下の突き当たりに一枚の扉があった。スタッグは扉の前で立ち止まり、節の太い手で三度ノックする。
「失礼します」
一言添えてから、扉の取っ手をひねり、開け放つ。彼の後に続く形で、ルーベルトたちも中へと足を踏み入れた。
部屋の内部は、落ち着いた香りと共に上質な空気が漂っていた。大きな机を挟んで二つのソファが向かい合わせに置かれており、スタッグは手慣れた様子で片側に腰を下ろす。
「座ってくれ」
短くそう言われ、ルーベルトたちは反対側のソファに並んで腰かけた。だが五人が揃って座るには少々手狭だったようで、カゲリが一歩下がりながらそっと微笑んだ。
「私は立っていた方が落ち着きますから。どうぞ皆さんで」
それに続くように、ラフィナも腕を組みながら呟く。
「……別にいいし。立ってる方が性に合ってるってだけ」
遠慮というより、むしろ自然体な様子だった。
ふと視線を動かすと、スタッグの背後に一人の少女が立っているのが目に入る。金糸のように輝く髪を持ち、透き通るような白い肌に、繊細な輪郭。その美貌は、まるで神聖な絵画から抜け出してきたようだった。
彼女は目を伏せたまま微動だにせず、物言わぬ静寂をまとっている。
ルーベルトがその姿に一瞬だけ視線を奪われていると、スタッグが軽く顎を動かして言った。
「ああ、彼女は私の秘書だ。気にする必要はない」
ルーベルトは改めて、真正面に座るスタッグに目を向ける。
その視線をしっかりと受け止めながら、スタッグは重厚な声で語りかけた。
「ベルトラ殿からの紹介状は拝見した。……君は、奴隷商としての力をつけるために、冒険者になりたい。そういう認識で間違いないか?」
一呼吸置いてから、ルーベルトは頷きながら短く答えた。
「はい」
それを聞いたスタッグは、肘をソファの肘掛けに乗せ、さらに問いを重ねる。
「そうか……では、君が冒険者として目指すものは何だ? 金か? 地位か? 名声か? 正直なところ、そのどれも、君には既に手にしているように思えるが」
その問いかけに、ルーベルトは少しだけ言葉を探すように視線を泳がせ、やがて静かに口を開いた。
「……僕は、人との繋がりが欲しいです。奴隷商として人脈を築きたい、という意味ではなくて……今ここにいる仲間たちと、そしてこれから出会う人たちと――心から繋がっていたいんです」
視線の先にいる仲間たちを、一人ずつ確かめるように見つめる。
「その縁を、大切にしたい。うまく説明できませんが……その繋がりが、時には命を救うこともあると信じています。だから、できる限り、僕はその手を差し伸べられる人間でいたいんです」
言い終えると、部屋には静寂が広がった。
その沈黙を破ったのは、後方から聞こえてきた小さな笑い声だった。
スタッグの背後に立つ金髪の少女――秘書と紹介された美しい女性が、目を伏せたまま、口元に手を添えてふふっと笑った。
その音が室内に溶け込むように響く。
スタッグはその様子に特に触れることなく、再びルーベルトへと視線を戻した。
「……いいだろう。君は“誰かを救いたい”という想いで、ここに来たのだな」
真っすぐな視線でそれを受け止めたルーベルトは、背筋を伸ばしながら、力強く頷いた。
「はい。そうです」
スタッグは、その答えを噛みしめるように一度目を伏せる。そして、ゆっくりと口を開いた。
「冒険者の道には、常に死と隣り合わせの危険がつきまとう。……商人もまた厳しいが、その比ではない。一つの判断ミス、一瞬の油断で、自分の命はもちろん、仲間をも死なせることになる」
スタッグの目が、ルーベルトたち一人一人に向けられる。
「それを踏まえ改めて問おう。――君は……いや、君たちは、冒険者になる覚悟があるか?」
数秒の沈黙ののち、ルーベルトと仲間たちは顔を見合わせることなく、まるで心が一つになったかのように声をそろえた。
「――はいっ!」
その返事には、一切の迷いがなかった。
静まり返る応接室に、五人の声が響き渡る。
スタッグはわずかに口角を持ち上げ、重みのある声を落とした。
「……いいだろう」
まるで覚悟の重さを量っていたかのように、一拍置いてから言葉を続ける。
「では最後に、何か質問はあるか?」
スタッグの目線には先ほどまでとは異なる、どこか試すような光が宿っていた。
――鋭い。
ルーベルトはそう感じた。油断すれば、即座に見透かされるような圧を、その眼差しから感じ取る。
迷った末、ルーベルトは胸の奥に引っかかっていた疑問を口にした。
「……それでは、一つだけ。……失礼を承知の上でお伺いします」
小さく息を整え、僅かに拳を握る。覚悟を込めた視線が、真正面の男をまっすぐ貫いた。
「あなたは、本当のギルドマスターではありませんよね?」
その一言が、場の空気を一変させた。
ヒカリとクリスが同時に「えっ」と息を呑み、肩をすくめる。
そしてクリスは、怯えるように小さく震えながら、そっとルーベルトの耳元に身を寄せた。
「ルーくんっ、それは……さすがに……失礼だよ……!」
かすれるような囁き声には、不安と恐れ、そして彼の無謀を止めたい必死さが滲んでいた。
しかし、カゲリとラフィナの表情には、驚きは見られなかった。
むしろ二人は納得した面持ちでスタッグに視線を送っている。
その空気を真正面から受け止めたスタッグは、まったく動じた様子を見せなかった。
「……ほう。なぜそう思った?」
目元にわずかな興味を灯しながら問い返すスタッグ。
挑発するようでなく、威圧的でもない。ただ、淡々とした口調が、逆にこの男の底知れなさを際立たせる。
ルーベルトは、慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「まず一点目。あなたはギルドマスターとして紹介されたにも関わらず、自らを“ギルドマスターのスタッグ”とは名乗りませんでした。……常識的に考えても、自らの立場を明確にするのが普通かと」
スタッグは顎に手を添えながら、「ほう」と短く返す。
ルーベルトはその反応を無視して、さらに言葉を重ねた。
「二点目。応接室に入る際、あなたは三度ノックをしてから“失礼します”と口にして入室しました。ここがギルドマスターの、あなたの執務室なら、そこまで律儀なことをする必要はないはずです」
そこで再び視線を上げると、スタッグの背後に立つ金髪の少女へと目をやる。
「そして三つ目――あちらの女性。あなたは彼女を“秘書”だと紹介されましたが、その態度はあくまで距離を取るように見えました。話を逸らすようにして、彼女に触れようともしなかった」
ルーベルトは一呼吸置き、核心へと踏み込む。
「さらに、僕とあなたが真剣に話をしている最中――彼女は何の前触れもなく、静かに笑みを漏らしました。普通の秘書ならば、その場の空気を乱すような行為は慎むものです。……つまり、彼女は“秘書としての役目”を演じていなかった。それが、僕には引っかかりました」
一つ一つ、言葉を明確に区切るように伝えていくルーベルト。
そして、最後の結論を口にした。
「……スタッグさん。あなたは――あの方よりも身分が下であり、そして、あの方こそが、本物のギルドマスターなのではありませんか?」
静まり返る応接室。
ルーベルトの言葉が空気に溶けていく中、スタッグは無言のまま、じっとルーベルトを見つめていた。
その静寂を破ったのは、部屋の奥に立っていた金髪の美女だった。
ツカツカと迷いのない足取りで、ブロンドの髪をふわりと揺らしながらスタッグの背後へと歩み寄る。そのまま何の前触れもなく、両腕を彼の首元に回し、笑い混じりに声を上げた。
「スタッグ~!あんたの演技が下手くそ過ぎるから見破られたんじゃないの~!?」
首を絞められたスタッグは慌てて彼女の腕を外そうとするが、まるでびくともしない。むしろ金髪美女の握力の方が勝っていた。
「や、やめてください!マールさん!死ぬ!死にますから!!手加減して!!」
悲鳴を上げる彼の目には、涙が滲んでいた。男の必死の抵抗もどこ吹く風、彼女は楽しそうに笑いながら、ルーベルトへと視線を向ける。
「ねぇ!私の秘書どうだった!?立ち振る舞いとか、完璧だったでしょ!?私ってもしかして、演技の才能もあったりするのかなぁ~」
にへらっと満面の笑みを浮かべながら、何故かさらに絞める力を強めていく。その様子は、無邪気というより、もはや悪戯好きな子供のそれだった。
スタッグの顔は次第に青白くなり、口元には泡すら浮かび始める。ルーベルトは思わずソファから身を乗り出し、慌てた声で彼女に呼びかけた。
「あ、あの……マ、マールさん?スタッグさんが……」
その言葉に、ようやく彼女は「あっ、忘れてた」と呟き、手の力を緩めた。
ばたりと項垂れるスタッグ。ゼーハーと苦しげに呼吸を繰り返しながら、必死に肺へと空気を送り込んでいる。
一方、マールと呼ばれたその女性は、何事もなかったかのようにスタッグの隣へとドンと腰を下ろし、弾けるような笑顔を浮かべた。
「えーっと、初めまして!ユナ・マールです!よろしくね!ルーベルトくん!」
その屈託のない笑顔には、先ほどまでスタッグを軽々と組み伏せていた力の片鱗すら感じさせなかった。
だが、ルーベルトには分かった。この人が、間違いなくこのギルドの本物の頂点なのだと──。
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