青春ラブコメと無関係な世界

涼雪 涼

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城桜七乃はデートに憧れる

城桜七乃と取嶺結汰はデートが分からない

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 デート…意:女性と散歩をしたり買い物をしたりすること。

 かくしてデートとはリア充がするものと言える。

 だが!リア充でもない俺がこうしてデートに誘われているのもまた事実。

 あの後の余談の回想。



「は?」

「だからっ、ああ!もうっ!これ以上は言わんからよく聞け!儂と!デートを!してくれ!」

 そんな事わかっている。脳で分かっても俺の精神が受け付けようとしないのだ。

「た、たかが女子達に追いかけられるだけで恥を忍んで俺にそんな事頼むなんてどうかして」

 ひゅっ。

 刹那、右頬に幽かな熱と痛みがあった。一体、取嶺結汰の身に何があったのか!

と、他人に徹するくらいにわからなかった。

 城桜の姿勢をよく見る。

 左手を真っ直ぐに伸ばし、城桜の目はすっと俺を見据えている。

 この目つき。絶対何人か殺ってる目だ。本気と書いてマジと読むくらいマジだった。

「るというかそうだよなそうそう。女が女に追いかけられるなんておかしいもんな笑い事じゃないよな。よしよし協力するからそんな目で俺をみるなぁ!」

 以上回想終わり。

 情けない?プライド?ねーよんなもん。

 もうあれだな、タイトル詐欺の作品だって言われても俺は疑わないな。

 まあ、とにもかくにも今週の土曜日にデートらしい。まだまだ時間なんて、

「ん?」

 ふとベットの横に張っているカレンダーが目に入る。

 今日は俺の中ではたしか水曜日だったような。あれ?おっかしいなぁ。カレンダーじゃ今日金曜日じゃないなか。

 オイオイ、んなわけあるか。と何度もカレンダーを見直す。

「ハハハ、そんなわけ」

 金曜日。

「ハハ、そんなわ」

 金曜日。

「ハ、ハ。そんな、ああ明日じゃねーかぁぁぁ!」

 この日程自己嫌悪になったのは久しぶりだった。

 さてはて、そこからいろいろあって今に至るわけだが、緊張して約束の時間より二時間早く来てしまった。

 べ、別に楽しみになんかしてないんだからねっ!

 そんな独り言り何十回繰り返したか、ようやく約束の時間の十分前になったところで、

「すまぬな。待たせたか?」

「ああ、早く来すぎて待った」

「お主が悪いのではないのか?」

「そんな事…あるな」

 他愛のない話。
 
 いつも通りの日常。

 でもだからこそ嘘臭い。

 いつまでも続くことのない青春は、何度も思い出の中でリピートされ、懐かしまれる。

「さて、どこへ行くのじゃ?」

 は?

「行くとこ決めて…」

「いやいや、こういうものは男性がエスコートするものじゃろ?」

 えー、えーえー。

 やっぱり桜姉ぱないっす!まじで今時っす!JKしてるっす!

「まあ、公園で散歩でも良いのじゃが」

 そうしたい気持ちは山々だ。何せ、今月のお金が残りわずかなのだ。がしかし、可愛い女性に奢らす男というのもなんだか嫌だ。

 情けなくない?金出せない男って。

 まぁこうやって男は女に金を貢ぐんだろうな。やだなー永遠に独身でいいよ。ホントにもう。

「よ、よーし!じ、じゃあ行こうか。どこに行きたい?」

 こうなったら意地でも男になってやる!

 …デートって何だっけ?
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