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貿易都市グリゴレオ編
25 それぞれの戦い
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「さあ、始めるわよ」
リヴィアンが刀を鞘から抜く時鞘口から火花が散る。
「その火花、どんな仕組みだ?」
「刀ってすぐに鈍って切れ味が落ちるの。切れにくくなると困るから鞘口に魔鉱石をつけて切れ味を戻せるようにしてあるのよ」
なるほど。刃を鞘に戻してさらに引き抜く時に研磨しているのか。
「ところで、マグは武器を持っていないようだが 大丈夫なのか?」
澄ました顔で余裕顔のマグ。幼女姿だからか小さな子供がドヤ顔してるようにしか見えない。
「問題ありませんよ。私は魔法戦を主としますので」
確かに、独立感情とはいえ元を辿れば悪魔の賢者ブエルだ。魔法戦を得意とするのも納得がいく。
「いいか、お前たち。少しでも危なくなったら俺を呼べ。必ず助けるから」
おっと。我ながらカッコイイ台詞を言ったな。俺カッコイイ。
「その言葉が無かったらかっこよかったんですが」
「あんたは勝手にトリストの思考読んでんじゃないわよ!」
先が思いやられるやり取りだった。
その後の数分後。ゴブリンの群れはスピードを落とさずこちらへ進撃してきた。
「始めるぞ!」
そして俺達はバラバラに離れる。戦闘の際、互いが邪魔にならないようにするためだ。
俺はその場から一気にオーガへと距離を縮めていったのだった。
○ ○ ○
~リヴィアン側~
『ギッギィ…』
ズバッ。
リヴィアンに飛びかかった少し大きめのゴブリンが刀に切られる。
「ふぅ」
それを見たゴブリン達が少し後ろに下がる。
「かかってこないなら、こっちから行くわよ!」
たん、と後ずさるゴブリン達との間合いを詰める。そして、
「抜刀術、居合い!」
声と同時に刃を引き抜く。刀の届く範囲にいたゴブリンは首を全て切り落とされていた。どさどさと落ちる首の霰は瞬く間に増えていく。
そこへ、ザズッと先程までのゴブリンたちの足音とは違う音が聞こえる。
そこにいたのは、
「オーガ!?な、何で…」
ニィとオーガは笑う。
『くっく。貴様か小娘。俺達の可愛い部下を打ち首にしたのは』
悠に六メートルは超えている。青白い肌に似合わず筋肉質な体つき。短い茶髪。厳つい顔の左頬には大きな傷跡が残っていた。
「な、ボスが何で」
『ボス?ふっふ、くっくっはぁははははははははぁ!笑わせるなよ小娘。俺達のボスはな』
どぐっ。
話に夢中になり敵への警戒をおろそかにしてしまったが為に、リヴィアンはオーガに殴られ気を失った。
『嫉妬の魔王だよ』
○ ○ ○
~マグ側~
ドパン。
「遅いですね」
マグは数匹ずつゴブリンたちの頭を破裂させる。これは、一番最初にトリストとのやり取りであった"マナを圧縮し転移魔法で脳内に移動させ圧縮を解く"という方法である。これにより広範囲で且つ、数が数匹ずつ倒せるというとても便利なものなのだ。
『ギ、ギィ…』
一瞬ゴブリン達は怯むも再度マグへと攻撃を仕掛ける。キリキリとマナを少量纏わせた矢を放つ。
その矢はマグにへと襲いかかる。しかしマグは狼狽えた様子もなく、
「魔法抵抗」
詠唱した瞬間、強力なマナがマグの全方位をドーム型に包む。するとマグにへと襲いかかる矢はカコンと虚しくドーム型のマナに遮られる。
「破壊魔法」
これで終いだと言わんばかりに、周囲約半径1キロにいたゴブリン達が一度に粉砕されたのだ。その光景はまるで地獄をも連想させる。
「骨のないやつばかりですね」
『そうかい?嬢ちゃん』
後ろを振り向くと、立っていたのはリヴィアンの時と同じようなオーガだった。右頬に傷跡がある。
「少々骨あるお方が居てホッとしました」
それでも淡々と取り乱すことなくオーガを睨む。オーガもそれを受け流すように話し始める。
『くっく、まぁそう盛るな。俺は話をしに来ただけさ。バニラ色の髪の毛の嬢ちゃんが俺の弟、グロウの元にいるんだとよ。大人しくついてくるならその嬢ちゃんの安全は保証しよう』
バニラ色の髪の毛。思い当たる人物は1人しかいない。リヴィアンだ。
(足でまといもここまでとは…。仕方ありませんね)
そう腹を決めてマグは頷く。
「分かりました。行きましょう」
『話が早くて助かる。じゃあこっちだ』
そう言って平原の光の強い場所へマグはついて行った。
リヴィアンが刀を鞘から抜く時鞘口から火花が散る。
「その火花、どんな仕組みだ?」
「刀ってすぐに鈍って切れ味が落ちるの。切れにくくなると困るから鞘口に魔鉱石をつけて切れ味を戻せるようにしてあるのよ」
なるほど。刃を鞘に戻してさらに引き抜く時に研磨しているのか。
「ところで、マグは武器を持っていないようだが 大丈夫なのか?」
澄ました顔で余裕顔のマグ。幼女姿だからか小さな子供がドヤ顔してるようにしか見えない。
「問題ありませんよ。私は魔法戦を主としますので」
確かに、独立感情とはいえ元を辿れば悪魔の賢者ブエルだ。魔法戦を得意とするのも納得がいく。
「いいか、お前たち。少しでも危なくなったら俺を呼べ。必ず助けるから」
おっと。我ながらカッコイイ台詞を言ったな。俺カッコイイ。
「その言葉が無かったらかっこよかったんですが」
「あんたは勝手にトリストの思考読んでんじゃないわよ!」
先が思いやられるやり取りだった。
その後の数分後。ゴブリンの群れはスピードを落とさずこちらへ進撃してきた。
「始めるぞ!」
そして俺達はバラバラに離れる。戦闘の際、互いが邪魔にならないようにするためだ。
俺はその場から一気にオーガへと距離を縮めていったのだった。
○ ○ ○
~リヴィアン側~
『ギッギィ…』
ズバッ。
リヴィアンに飛びかかった少し大きめのゴブリンが刀に切られる。
「ふぅ」
それを見たゴブリン達が少し後ろに下がる。
「かかってこないなら、こっちから行くわよ!」
たん、と後ずさるゴブリン達との間合いを詰める。そして、
「抜刀術、居合い!」
声と同時に刃を引き抜く。刀の届く範囲にいたゴブリンは首を全て切り落とされていた。どさどさと落ちる首の霰は瞬く間に増えていく。
そこへ、ザズッと先程までのゴブリンたちの足音とは違う音が聞こえる。
そこにいたのは、
「オーガ!?な、何で…」
ニィとオーガは笑う。
『くっく。貴様か小娘。俺達の可愛い部下を打ち首にしたのは』
悠に六メートルは超えている。青白い肌に似合わず筋肉質な体つき。短い茶髪。厳つい顔の左頬には大きな傷跡が残っていた。
「な、ボスが何で」
『ボス?ふっふ、くっくっはぁははははははははぁ!笑わせるなよ小娘。俺達のボスはな』
どぐっ。
話に夢中になり敵への警戒をおろそかにしてしまったが為に、リヴィアンはオーガに殴られ気を失った。
『嫉妬の魔王だよ』
○ ○ ○
~マグ側~
ドパン。
「遅いですね」
マグは数匹ずつゴブリンたちの頭を破裂させる。これは、一番最初にトリストとのやり取りであった"マナを圧縮し転移魔法で脳内に移動させ圧縮を解く"という方法である。これにより広範囲で且つ、数が数匹ずつ倒せるというとても便利なものなのだ。
『ギ、ギィ…』
一瞬ゴブリン達は怯むも再度マグへと攻撃を仕掛ける。キリキリとマナを少量纏わせた矢を放つ。
その矢はマグにへと襲いかかる。しかしマグは狼狽えた様子もなく、
「魔法抵抗」
詠唱した瞬間、強力なマナがマグの全方位をドーム型に包む。するとマグにへと襲いかかる矢はカコンと虚しくドーム型のマナに遮られる。
「破壊魔法」
これで終いだと言わんばかりに、周囲約半径1キロにいたゴブリン達が一度に粉砕されたのだ。その光景はまるで地獄をも連想させる。
「骨のないやつばかりですね」
『そうかい?嬢ちゃん』
後ろを振り向くと、立っていたのはリヴィアンの時と同じようなオーガだった。右頬に傷跡がある。
「少々骨あるお方が居てホッとしました」
それでも淡々と取り乱すことなくオーガを睨む。オーガもそれを受け流すように話し始める。
『くっく、まぁそう盛るな。俺は話をしに来ただけさ。バニラ色の髪の毛の嬢ちゃんが俺の弟、グロウの元にいるんだとよ。大人しくついてくるならその嬢ちゃんの安全は保証しよう』
バニラ色の髪の毛。思い当たる人物は1人しかいない。リヴィアンだ。
(足でまといもここまでとは…。仕方ありませんね)
そう腹を決めてマグは頷く。
「分かりました。行きましょう」
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そう言って平原の光の強い場所へマグはついて行った。
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