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「魔を恐れないでほしい。」
それだけ言うと彼女はどこかへ去ってしまう。
窓から差し込む心地よい光で部屋が照らされる。
窓から部屋に入ってくる心地よい風が体を優しく撫でる。
「前にも同じような夢を観た気がするな…不思議なこともあるもんだな~。」
誰もいない部屋で俺はそう呟く。
んぐぐぅぅーっと軽く身体を伸ばしてから、起きたばかりでまだ少し重く感じる体を動かす。
昨日はあまり進められなかったな…
そう思いながら、本やルーペ、高く積まれた紙なんかが散乱してる机を眺める。
魔(魔物)についての研究の最中だ。
以前は植物について研究していて、そこそこ成果を出せていたのだが、ある日急に研究所が閉鎖となり何故か魔の研究をすることになってしまった。
「さてと」
心地よいベッドに名残惜しさを感じながらも俺は活動を始める。
今日は大事な成人式だ。
井戸で顔を洗い、軽く朝食をすませる。
着なれて、もはや皮膚の一部と言っても過言ではない寝巻きを脱ぎ、首もとが苦し過ぎる正装に袖を通す。
「今日遅刻したら洒落にならないからなぁ、余裕をもって出ようっと。」
俺が住んでるのは街の郊外にある木々に囲まれてポツンと建つ小さい家だ。街までは遠い訳ではないが、少々歩かなければならない。
正直人混みの中に自ら突っ込んでいくのは気乗りしないが、そんなこと言ってられない。
17歳になる年、成人式に出席しなければならない。これは絶対であるらしく、ここの伝統のようなものなのであろう。
一通り身支度を済ませたら、最後にもう一度持ち物を確認して出発する。
「よし、行ってきます!」
それだけ言うと彼女はどこかへ去ってしまう。
窓から差し込む心地よい光で部屋が照らされる。
窓から部屋に入ってくる心地よい風が体を優しく撫でる。
「前にも同じような夢を観た気がするな…不思議なこともあるもんだな~。」
誰もいない部屋で俺はそう呟く。
んぐぐぅぅーっと軽く身体を伸ばしてから、起きたばかりでまだ少し重く感じる体を動かす。
昨日はあまり進められなかったな…
そう思いながら、本やルーペ、高く積まれた紙なんかが散乱してる机を眺める。
魔(魔物)についての研究の最中だ。
以前は植物について研究していて、そこそこ成果を出せていたのだが、ある日急に研究所が閉鎖となり何故か魔の研究をすることになってしまった。
「さてと」
心地よいベッドに名残惜しさを感じながらも俺は活動を始める。
今日は大事な成人式だ。
井戸で顔を洗い、軽く朝食をすませる。
着なれて、もはや皮膚の一部と言っても過言ではない寝巻きを脱ぎ、首もとが苦し過ぎる正装に袖を通す。
「今日遅刻したら洒落にならないからなぁ、余裕をもって出ようっと。」
俺が住んでるのは街の郊外にある木々に囲まれてポツンと建つ小さい家だ。街までは遠い訳ではないが、少々歩かなければならない。
正直人混みの中に自ら突っ込んでいくのは気乗りしないが、そんなこと言ってられない。
17歳になる年、成人式に出席しなければならない。これは絶対であるらしく、ここの伝統のようなものなのであろう。
一通り身支度を済ませたら、最後にもう一度持ち物を確認して出発する。
「よし、行ってきます!」
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