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第2話『言霊 1』
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まどろみが思考をぼやけさせる。エルはギルドの中で呆然と立っていた。
周りには魔術の学校に通っていた時の同期たちや、冒険者になってから出会った者たち、名前も知らない、話したことさえない一般人たちがいる。彼らはエルを取り囲み、下卑た笑みを浮かべながら、次々に言葉を投げつける。
『見ろよ、劣等生のお出ましだぜ』
『なんでそんなこともできないのお前』
『ゴミの方がまだ良いぞ』
うるさい、うるさい、うるさい。エルは耳を塞ぎ、声を振りほどこうとする。しかしそんなの関係なく、声は耳の中へと流れ込む。
『マジでなんのために生きてるの、お前』
『そんなんだからいつまでもD-なんだよ』
『アイツ、マジでかわいそーだよな』
うるさい。うるさい。何も知らない癖に。僕がどんな目にあってきたか、僕がどんな苦労をしたかも知らないくせに。何も知らない癖に、僕のことを簡単にバカにするんじゃない。エルの表情が徐々に歪んでいく。
と。
『――何の努力もしなかったから、そうなったのだ』
最後に聞こえた言葉が。エルと同期だった、1人の、優秀な女生徒が言った言葉が。エルの中で、何かを吹っ切れさせた。
「――黙れ、黙れよ」
エルは気づけば声に出し、周囲の罵りを自らの声でかき消そうとしていた。
「お前たちに、お前たちみたいな有能に、なにがわかるんだ。走って、転んで、それでもまた走って、そうやって生きてきたのにそれを全部否定しやがって。なんたって、なんたって何も知らないお前らなんかに、否定されなきゃいけない。
壊れろよ。壊れろ、壊れろ、壊れちまえ」
そしてエルは、大声で叫んだ。
「お前ら全員――ぶっ壊れちまえ!」
途端、彼の立つ地面が音を立てて崩れ、エルは奈落の底へと吸い込まれて行った。
◇ ◇ ◇ ◇
「うわぁ!」
バキリという木の折れる音共に、エルは盛大に床へと頭を打ち付けていた。
椅子で寝ていたはずだが、どうやらバランスを崩し頭から倒れたらしい。床にうつぶせに倒れこみ、尻を後ろへ突き出した間抜けな姿をさらして、エルは誰もいないのにも関わらずやけに恥ずかしい気持ちになった。
「いってて……。ああ、ヤバい、ど、どうしよう……僕の机が壊れちゃった。大家さんに怒られる。というかこれからどこでノートをまとめればいいんだ。うぅ、いつの間にこんなボロくなったんだ、コレ」
エルは慌てふためき泣きそうになりながら立ち上がる。ふと、彼は部屋を見回し、違和感に気付いた。
机だけではない。部屋にあった家具の数々が、まるで争った後かのように壊れていたのだ。
「な、なにが……」
木片が巻き散らされ、ベッドの毛布はめちゃめちゃに千切れ、タンスはひしゃげていた。エルは震える手で散らばる破片を拾い上げ、それをまじまじと見つめる。
もしもこれほどまでの争いが起きていたなら、いくら寝ていても流石に気付くはずだ。しかし自分は机が壊れるまで間抜けにも眠りこけており、さらにはここへ来た何者かも、ここまでの事をしておきながら僕と言う存在を見逃して逃げ出した。――いくらなんでも、それは整合性が合わなすぎると思う。
いや、それ以上に。エルは口元を押さえ、息を荒くしながらつぶやいた。
「――あの時と同じだ」
エルは自分が夢の中で叫んだ一言を思い出す。
『ぶっ壊れちまえ!』
もしも自分が寝言でそれを発していたなら。そして今、過去のあの現象が巻き起こって、この状況を生み出していたのだとしたら。エルはゴクリと嚥下をしながら、大きな木片を1つ手に取り、それに向けて、小さくつぶやいた。
「――『壊れろ』」
途端、木片はバキリと音を立て、弾け飛ぶように粉砕された。
「――う、うそ、だろ……」
エルの顔に自然と笑みが浮かんだ。彼はそこら中に転がる木片を手に取り、さらに『壊れろ』とつぶやいた。すると木片はまたも砕け、エルは興奮で我を忘れてしまった。
「す、すごい、なんだこれ、まさか、まさか――」
エルはまた木片を拾い、また『壊れろ』とつぶやく。そうしていくつもの木片を壊して、壊して、やがて思い至ったかのように立ち上がった。
「僕の考えは、間違いじゃなかった。これはきっと、魔術だ。僕は自分の魔術を、作り上げたんだ!」
エルはそして拳を握り、力強くガッツポーズをした。
「やった!!!! やっと、やっと僕の努力が、報われたんだ!!!!!」
木片を壊した程度の小さな成果。物言わぬボロボロの家具を壊した程度の、小さな結果。
しかしそれでも、何一つとして成果を残せなかった彼にとって、このちっぽけな成功は何にも代えがたい物になっていた。
「そ、そうだ。名前、名前を付けよう。『壊れろ』って言ったら、木片が壊れたんだ。なにか、こう、言葉に関する名前がいい」
エルはそして考えだし、やがて思いついたかのように顔を上げた。
「『言霊』だ。この魔術の名前は、言霊だ。
――言霊の魔術。うん、いいぞ、すごく、すごくしっくりくる。これから僕は――言霊の、魔術師になる!」
エルは拳を高く掲げた。
膨らむ高揚、骨の髄まで染みわたる自己陶酔。この日初めて、エルは達成感という旨味を味わっていた。
周りには魔術の学校に通っていた時の同期たちや、冒険者になってから出会った者たち、名前も知らない、話したことさえない一般人たちがいる。彼らはエルを取り囲み、下卑た笑みを浮かべながら、次々に言葉を投げつける。
『見ろよ、劣等生のお出ましだぜ』
『なんでそんなこともできないのお前』
『ゴミの方がまだ良いぞ』
うるさい、うるさい、うるさい。エルは耳を塞ぎ、声を振りほどこうとする。しかしそんなの関係なく、声は耳の中へと流れ込む。
『マジでなんのために生きてるの、お前』
『そんなんだからいつまでもD-なんだよ』
『アイツ、マジでかわいそーだよな』
うるさい。うるさい。何も知らない癖に。僕がどんな目にあってきたか、僕がどんな苦労をしたかも知らないくせに。何も知らない癖に、僕のことを簡単にバカにするんじゃない。エルの表情が徐々に歪んでいく。
と。
『――何の努力もしなかったから、そうなったのだ』
最後に聞こえた言葉が。エルと同期だった、1人の、優秀な女生徒が言った言葉が。エルの中で、何かを吹っ切れさせた。
「――黙れ、黙れよ」
エルは気づけば声に出し、周囲の罵りを自らの声でかき消そうとしていた。
「お前たちに、お前たちみたいな有能に、なにがわかるんだ。走って、転んで、それでもまた走って、そうやって生きてきたのにそれを全部否定しやがって。なんたって、なんたって何も知らないお前らなんかに、否定されなきゃいけない。
壊れろよ。壊れろ、壊れろ、壊れちまえ」
そしてエルは、大声で叫んだ。
「お前ら全員――ぶっ壊れちまえ!」
途端、彼の立つ地面が音を立てて崩れ、エルは奈落の底へと吸い込まれて行った。
◇ ◇ ◇ ◇
「うわぁ!」
バキリという木の折れる音共に、エルは盛大に床へと頭を打ち付けていた。
椅子で寝ていたはずだが、どうやらバランスを崩し頭から倒れたらしい。床にうつぶせに倒れこみ、尻を後ろへ突き出した間抜けな姿をさらして、エルは誰もいないのにも関わらずやけに恥ずかしい気持ちになった。
「いってて……。ああ、ヤバい、ど、どうしよう……僕の机が壊れちゃった。大家さんに怒られる。というかこれからどこでノートをまとめればいいんだ。うぅ、いつの間にこんなボロくなったんだ、コレ」
エルは慌てふためき泣きそうになりながら立ち上がる。ふと、彼は部屋を見回し、違和感に気付いた。
机だけではない。部屋にあった家具の数々が、まるで争った後かのように壊れていたのだ。
「な、なにが……」
木片が巻き散らされ、ベッドの毛布はめちゃめちゃに千切れ、タンスはひしゃげていた。エルは震える手で散らばる破片を拾い上げ、それをまじまじと見つめる。
もしもこれほどまでの争いが起きていたなら、いくら寝ていても流石に気付くはずだ。しかし自分は机が壊れるまで間抜けにも眠りこけており、さらにはここへ来た何者かも、ここまでの事をしておきながら僕と言う存在を見逃して逃げ出した。――いくらなんでも、それは整合性が合わなすぎると思う。
いや、それ以上に。エルは口元を押さえ、息を荒くしながらつぶやいた。
「――あの時と同じだ」
エルは自分が夢の中で叫んだ一言を思い出す。
『ぶっ壊れちまえ!』
もしも自分が寝言でそれを発していたなら。そして今、過去のあの現象が巻き起こって、この状況を生み出していたのだとしたら。エルはゴクリと嚥下をしながら、大きな木片を1つ手に取り、それに向けて、小さくつぶやいた。
「――『壊れろ』」
途端、木片はバキリと音を立て、弾け飛ぶように粉砕された。
「――う、うそ、だろ……」
エルの顔に自然と笑みが浮かんだ。彼はそこら中に転がる木片を手に取り、さらに『壊れろ』とつぶやいた。すると木片はまたも砕け、エルは興奮で我を忘れてしまった。
「す、すごい、なんだこれ、まさか、まさか――」
エルはまた木片を拾い、また『壊れろ』とつぶやく。そうしていくつもの木片を壊して、壊して、やがて思い至ったかのように立ち上がった。
「僕の考えは、間違いじゃなかった。これはきっと、魔術だ。僕は自分の魔術を、作り上げたんだ!」
エルはそして拳を握り、力強くガッツポーズをした。
「やった!!!! やっと、やっと僕の努力が、報われたんだ!!!!!」
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しかしそれでも、何一つとして成果を残せなかった彼にとって、このちっぽけな成功は何にも代えがたい物になっていた。
「そ、そうだ。名前、名前を付けよう。『壊れろ』って言ったら、木片が壊れたんだ。なにか、こう、言葉に関する名前がいい」
エルはそして考えだし、やがて思いついたかのように顔を上げた。
「『言霊』だ。この魔術の名前は、言霊だ。
――言霊の魔術。うん、いいぞ、すごく、すごくしっくりくる。これから僕は――言霊の、魔術師になる!」
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