20 / 50
第20話『魔術の発展 1』
しおりを挟む食事を終えたフィオナは、大きくため息をつき笑いながら、膨れたお腹をぽんと叩いた。
「ふはぁ~、美味しかった! こんなに美味しいご飯を、こんなに食べたのっていつぶりだろう。今日だけで10年分の贅沢はした気がするわ」
「そんなにも喜んでいただけるなんて、なんだか光栄です。まあ僕が作った料理ではないのですがね」
エルはそう言うと、机に肘を置いて嬉しそうに微笑んだ。フィオナは思わず背筋を正し、恥ずかしそうに顔を赤らめながらスカートの裾を掴む。
「す、すみません、本当に美味しかったからつい本音が……」
「本音が褒め言葉なら大いに結構ですよ」
「あ、あはは、いやあ本当にはしたない。本当、私ってアレですよね。育ちが悪いって言うか。もっと上品になれたらいいんですけど」
「気にする必要はありませんよ。僕だって、部屋で寝る時は下着だけなんです。育ちなんて言うのはそんなモノですよ」
エルはそう言うとまた笑った。
――本当に、雰囲気とは打って変わって、細かいことを気にしない人だ。これが元々貴族階級の人間だというのだから驚きだ。
彼らは通常、礼儀と高潔さを重んじる。結果極めて厳正な教育を行い、子供もそうした貴族然とした人格になりやすいのだが。
「――エルさんって、不思議ですよね」
「え、な、なにがですか?」
「なんと言うか、色々です。だって、弟子になってくださいとか、礼儀知らずな私を普通に許しちゃうところとか――その癖、元々は貴族階級だなんて。普通、そんなふうになれませんよ」
「あ、あはは。確かに……僕は貴族……とはまた違うのですけど、まあ、そんな感じの生まれにしては、世間とズレてると思います。
でも――これは、どちらかと言うと、父さんの影響が強いと思うのです」
「例の、お父さんですか?」
「はい。父さんは僕に色々な教えをくれました。……例えば、そうですね。『普通を疑え。前提を疑え』なんて、父さんは僕に教えてくれていました。熟考して、納得した答えだけを頼りにしろ、と。言霊の魔術だって、元を辿ればこの言葉があるから生まれたようなものな気がします」
フィオナはそれを聞いて納得した。確かに、『僕たちの知ってる歴史が本当に正しいのかなんて、わからない』という言葉は、そも、歴史を疑うからこそ生まれる発想だ。
とどのつまり、私たちは不確かな物に納得して生きているのだ。納得できないのと、滅茶苦茶であろうとできるのとでは、雲泥の差がある。だからこそ私たちは、とりあえずでもいいので理屈を付けたがるのだ。
――それを理解して、あえて、例え同じ結論になろうとも、前提を疑う、か。フィオナはそんなふうに考え――
ふと。頭の中に、言霊の魔術と、自身が習ってきた魔術――エンチャントの理論を思い出した。
「――あっ」
途端、フィオナの脳に電流が走った。
脳内の歯車が高速に回転していく。生まれる熱量と電流は、全身を巡り、心臓の鼓動を強くさせる。
待て。待て、よ。これがもしも、正しいのなら。フィオナは思わずゴクリと喉を鳴らし。
「――エルさん、私、ちょっと、試したいことができました」
フィオナは興奮して立ち上がる。エルはフィオナの変化に一瞬動揺したかのような表情を見せたが、しかし次の瞬間には彼女の気を察したのか、真剣な面持ちとなり。
「――わかりました。何かひらめいたのですね?」
フィオナは答えない。否、答えられない。頭の中のアイデアを整理し、理屈を練り上げることに夢中で、それ以外へと意識を向けることが難しかった。
エルは頷き、そして立ち上がる。彼はフィオナに微笑みかけると、優しい声色で言った。
「今日はお付き合いいただき、ありがとうございました。支払いは僕の方で済ませますので、あなたは……自分のしたいことをしてください」
「ありがとうございます……!」
フィオナはそして急ぐようにその場から離れていった。
残り全てをエルさんに任せることは、申し訳なく思う。だけど今は、この事を試してみなきゃいけないんだ。上手くいけば、きっと、あの人にも役に立つのだから。
◇ ◇ ◇ ◇
朝というのはどことなくみずみずしい。エルは修行をしていた草原で、フィオナの前に立ち体を伸ばしていた。
昨日、フィオナは何かを閃いたかのように興奮し、そのまま帰路へとついた。
かと思えば、今朝は6時位に自身の部屋にまで来て、「見せたいものがあります!」と目に隈を浮かばせて言ってきたのだ。
彼女のことだ、恐らくそれは、彼女にとっても、自分にとっても重要な事なのだろう。エルは快く頷き、いつものように荷物を用意した。
そして、現在。エルは彼女が堂々と笑い仁王立ちをしている姿を眺めていた。
「フィオナさん。見せたいものというのは、なんでしょうか?」
「ふっふっふ……見ててください、エルさん! 多芸多才、博覧強記にしてスーパーかわいい私の、『言霊』の魔術の応用系! 見て驚いたら私を崇め奉って褒めて褒めて!」
なんか、テンションがおかしいな。エルは彼女に徹夜はさせるべきじゃないと察した。
と。フィオナは突如腰に挿していた剣を引き抜いた。
剣には――何やら黒いインクで、彼女のものであろう文字が書かれていた。そしてフィオナは、それを体の前で構えて、全身に魔力を帯びた。
「『炎よ、今ここに鷹となれ」
光の膜がゆらゆらと揺れる。魔力の高まりに合わせ空気が振動する。エルはなぜか心臓が高鳴り、脈に合わせ指先が震えているかのような錯覚を体感し。
「飛翔する三叉の爪よ、其は悪しきを切り、強きを焼く。強靭たる風は彼方までをも燃やし尽くす――』」
途端、フィオナの体から溢れた魔力は、彼女の持つ剣へと移動した。
「――来たっ!」
フィオナが叫ぶと同時、彼女の持つ剣がより一層の輝きを増し、エルはそれを見て思わず笑った。
「『全てを焼き切れ――! ホーク・ブレイズ!』」
直後、フィオナが剣を薙ぐ。瞬間、彼女の持つ剣から、3つの鉤爪のような焔が飛び出した。
焔の刃は地面の草を焼き切りながら彼方へと飛んでいく。やがて焼け焦げた筋を残して焔の刃は消え去った。
「――す、すごい」
エル一言、震えた。足元からつむじの天辺まで、ゾワゾワとした高揚が登ってくる。エルはこの1度の魔法を見て、彼女が如何に凄い功績を残したかを理解したのだ。
この魔術は、彼女が元々扱おうとしていた『エンチャント』に似ている。しかし彼女は共鳴を使えず、つまりこの魔術は、エンチャントとは根本的に仕組みが違っている。
再現したのだ。言霊の魔術という新しい術を――それも覚えたての術を使って、既存の魔術の方法を。模倣、模造と言えばそれまでだ。しかしこれは、声を出し魔法を発動するエルの術とは違っている。
つまり彼女は、可能性を拡げたのだ。1つの術しか持たない魔術に、さらなる術をもたらしたのだ。
「えっへん、どうですかエルさん!」
「凄い、凄いですよフィオナさん! ど、どうやって……」
「えっへへ、私考えたのですよ。言霊の魔術って、声を出すから発動するじゃないですか。でも、違う。声を出すことそのものじゃなくて、もしかしたら、『意思を声に乗せるから』発動するんじゃないかって。
でもだとしたら、それって文字でもいいんじゃあないかって」
「――なる、ほど。言葉を出すことではなく、意思を乗せること――表現することそのものが重要なんですね。これはちょっと、細かいけど大きな違いだぞ。僕の認識を改めないと」
「んっふっふー! それから私はさらに考えました! エンチャントの魔術は、魔力を『転移』させることで発動させています! なら、私たちの持つ魔力の転移だってできるはずです!」
「す、すごい、その結果が……」
「まったく上手くいきませんでした!」
いかなかったんかい。エルは内心でツッコミながら、それでも堂々と胸を突き出すフィオナを見つめた。
「ふっふっふ、しかし、私は不可能を可能にします! その後あれやこれやと試しに試して――とうとう、剣に意思を乗せた文字を書けば、魔力の転移が上手くいくって気付きました!」
「へぇ……すごいですね、本当に。こんな利用方法を思いつくなんて」
「でしょうでしょう! さらに言うなら、文字は言わば転移を促す触媒なんです! そこから私が『何を叫ぶか』で、魔術の内容が変わるんですよ! ちなみにさっきのはホーク・ブレイズって言う技で、詠唱は……自分で考えました!」
「アレ自分で考えてたのですか?」
「はい! いや、正確には私の考えた詠唱を丸暗記しただけなんですけど。面白いのは、この詠唱の内容が変わると、魔術が発動しなかったり、発動しても変な感じになったりします」
「へ、へぇ……! すごいじゃないですか、そんな性質を見つけるなんて!」
「んふふふ、でしょうでしょう! さすが私! 不可能を可能にする女、強くて賢くてしかもスーパーかわいい八方無敵のフィオナちゃん! ほら、エルさんエルさん、もっと私を褒めて!」
「いや本当に、舌を巻く凄さです」
「もっと敬う感じで!」
「素晴らしきお力。エル・ウィグリーは感服の一言に尽きます」
「もっと!!!!!!! 崇めて崇めて!!!!!」
「ははー! あまりの神々しさに声さえ出せませぬ!」
「よろしいっ!!!!!」
あれ、僕はなにをしてるんだろう。エルはいつの間にか土下座をしている自分に突っ込んだ。いくらフィオナのテンションがおかしいとは言え、自分までもがおかしくなるのは違う気がする。
「さて、エルさん。私が今使った術の理屈はわかりましたよね?」
と、エルは顔を上げて立ち上がった。
フィオナが腰に手を当て笑っている。エルは彼女の言葉に頷くと、フィオナはそれに返答するかのようにこくこくと頷いた。
「それなら、よかったです。ところでエルさん。私、謝らなければいけないことがあります」
「な、なんでしょうか?」
「もうダメです。おやすみなさい」
フィオナはそういうと、腰に手を当てたままゆっくりと後ろ向きに倒れた。エルは思わず「わーっ!」と叫び、彼女の元へと駆け寄る。
「フィオナさん、フィオナさん! し、しっかりと……」
「ぐーぐー、にゃむにゃむ」
フィオナはかわいらしくいびき(というよりかは寝言に近いが)を出して眠っていた。
……どうやら、別段異常はないらしい。エルはフィオナが怪我の類をしていないことを理解すると、ほっと胸を撫で下ろして彼女の隣に腰を落とした。
「…………なんというか。徹夜後はどうやら、人が変わるみたいだ。いや、というか、たぶんこれが本来の彼女なんだろうな。いつもの丁寧な感じは、きっと抑えつける余裕があるからこそ、見せられている部分というか」
エルは「そう言えば最初会った時も今みたいな様子だったな」と思い出した。
顔というのは状況により使い分ける物だ。そう考えると彼女の変化はありえるものではあるのだが。エルは胸の中に違和感が燻るのを感じ、しかし、それはそれでおかしくはないのだろうと考えていた。
しかし、過剰なまでに賞賛を望む人格だ。エルはフィオナの言動に笑い、「まあ、年頃の子だし、そういうこともあるだろう」と呟いた。
しかし。エルはふと、もう1つの可能性を考えた。
『見ろよ、劣等生のお出ましだぜ』
『なんでそんなこともできないのお前』
『ゴミの方がまだ良いぞ』
『――何の努力もしなかったから、そうなったのだ』
思い出したのは、自分への言葉。自分を何も知らない人々が、嘲笑い、蔑んだ言葉。
人から『優越感』という悪意を向けられることは、人間性を簡単に歪めさせてしまう。エルはそれが如何に恐ろしい物かを理解していた。
もし。もしも。彼女が僕と同じく劣等感を味わい、そして今に至るのならば。
彼女がこうして、過剰に賞賛を求めるのは。失くして壊れた自尊心を保つための手段なのかもしれない。
エルはふと、それが正しい物なのか――彼女の行く末を案じ、考え込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる