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塔内編
塔内編その51
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彼女が部屋から出ていくと重みが消えて身体が自由になる。アドミラルは私に近寄ると静かに声を掛けてくる。
「さっきの彼女はあの集落の・・・。」
「ええ・・・。」
「そう・・・残念でしたね・・・。」
仲間として再会できなかったこと、あの惨劇の情報を聞き出せなかったこと、そういったことを含んでの『残念』なのだろう。彼女からは別れを告げられたが、それで私の諦めがついたわけじゃない。こっちは仲間を大勢やられているのだから・・・。
トータルワークスも身体が自由になったようで首を鳴らしてからゴールドラッシュに近づき、手を貸して立たせてあげていた。
「よお、生きてるかゴールドラッシュ。」
「何とかな・・・。でも、してやられたよ。」
「手薄になったのを狙われたな。」
トータルワークスは座り込んでいるゴールドラッシュの前に座り、外套の下から止血パッドを取り出し、彼の怪我をしている肩口に押し当てる。痛むのか、それともこの襲撃を苦々しく思っているのか、その褐色肌スキンヘッドの厳つい顔を顰めてゴールドラッシュが話始めた。
「クソ忙しい時に見計らったように襲ってきやがって・・・。こちとら各所の対応に忙しいってのに。たくよぉ・・・巷の奇病と言い、次から次へと、どうなってんだ、こりゃ。なぁ?稀代の職人さんよ?お前さん、薬も作れたりしないのかい?」
「そりゃ出来ないことも無いがな、ゴールドラッシュ。だが今回の件は薬じゃ治らないかもしれないぜ?」
「あの・・・私達にも解るように説明してください。一体何が起きてるんですか?私達がライブ禁止された件と何か関係が?」
置いてけぼりになっているので尋ねると、話していた二人がきょとんとした顔で私を見る。
「おい、イージスの傍付き、こいつは誰だ?」
「アーセナル様と言う、拠点で”そこそこ”活躍されていた方です。」
「ふーん。そこそこ・・・ね。なら俺が知らなくて当然だな。」
今更!?ええ・・・ええ・・・いいですよいいですよ。どーせ私の認知度なんてそんなもんです。哀しくなんてないですよ、哀しくなんて・・・。
私ががっくり肩を落としているとゴールドラッシュが私達に向けて説明してくれる。
「実はな。数日前から妙な体調不良の者がこの街で続出している。」
「妙・・・とはどういう事ですか?」
「咳や発熱と言った風邪の症状なんだが、回復に向かった奴が一人もいない。罹患したら最後、ずっと寝込むことになる。」
「私達の予定していたライブが中止と言うのもその所為ということですね?」
アドミラルは確認するようにそう言うとゴールドラッシュは小さく頷いた。
確かに妙だ・・・。こんな超人だらけの世界でそんなことが起こりうる・・・いや・・・まさか・・・。
考え込んでいるとトータルワークスが立ち上がって口を挟む。
「イベント事だけじゃないぜ?酒場や飲食店やその他の娯楽施設も人が集まるようなものは自粛要請を出している。所謂ロックダウンって奴だな。異世界超人集団にしてはあまりに原始的なやり方だぜ。」
外に居た大量の抗議者はその所為か。年を取らないと言ってもお腹は減るし餓死だってする、みんな生活があるし、外の騒ぎも当然か・・・。
「そんな事したって感染は防ぐことが出来ないのによ。・・・今日、本当はお前に文句を言いに来たんだぜ?『俺のとこの従業員がバタバタ倒れてやがる、早く何とかしろ!』ってな。だが収穫はあったな。」
「何?おい!どういうことだ!?今の話で何が分かったんだ!?」
「さっきの襲撃者。俺たちがこの部屋に入った時、”話が違う””あいつ”と言ったんだ。そして、この世界で一人も”治らない”なんて事があるのか?超人の様な医師、薬師、治癒師が居るのに・・・。無いに決まっている。”普通”はな。」
「能力・・・と言うことでしょうか?」
「流石はイージスの傍付き、察しがいいな。このパンデミック騒ぎは意図的に起こされている。そして俺にはそれが出来る奴に一人、心当たりがある。タロットの能力にも採用された、デスのカード。ヴァリオラだ。・・・ああ、言っておくが、タロットの方じゃないぞ?デスのカードはフォーチュンが処分したのを確認済みだからな。元々の能力者だ。”ここ”なら居ても不思議じゃないからな。」
「天然痘!?でも症状は・・・」
「まぁ、待てアーセナル・・・だったっけか?天然痘と言っても実際の能力はウイルスの創造だ。しかも、あくまで能力であって実際のウイルスじゃない。能力で作成された架空の疑似ウイルスってことだ。その所為で根治出来ず、薬がまともに効かない。対処療法程度だ。その危険性から”天然痘”って呼ばれたのさ。」
『ここまで来ると呪いに近いのかもな』と言ってトータルワークスは笑った。
「つまり・・・解除・・・治療するには能力者を倒せと。」
「そういうことだな。奴とは会ったことがある。嘘つきのかまってちゃんだ。自分に酔っているような。自己愛が強すぎるタチ悪いクズ野郎さ。」
「・・・て、事はだ。俺への襲撃も計画されてたって事だよな。」
「そうなるな。一連の犯人は十中八九アーカイブだろうよ。あの馬鹿、黄金器を集めるのに躍起になってるって話しだし。大方、ここを手薄にさせるためのパンデミック騒動ってわけだな。しかし、折角作戦を立てて準備したのに俺たちと鉢合わせるなんて、あいつらしいぜ。」
他人事のように懐かしそうに笑うトータルにゴールドラッシュは憤慨した。
「お前の連れじゃねえか!おい!!」
「おいおい、何百年前の話しを持ち出すんだよ。もう百年単位で会ってねえよ。あいつはプライド高い割には能力が無いからな。俺みたいな有能な奴と居ると、あいつのコンプレックスが爆発しちまうんだよ。」
「お前さんのその腕前と自己肯定感の高さは羨ましく思うよ。」
ケラケラ笑うトータルワークスに対してゴールドラッシュは怒りは通り越し呆れ口調で溜息をついていた。そんな中アドミラルはいつもの冷静さを崩さずにトータルワークスに質問しだす。
「それで、どうやって能力者見つけるか・・・ですね。トータルワークス様。そのヴァリオラという人物の特徴などは他に無いのでしょうか?」
「女だな。あと顔は・・・そうだな、お前さん達ほどでは無いがまあまあ美人じゃないか?まあ・・・外見は当てにならんか。能力で変えてしまえば別人みたいになれるからな。」
「外見で見つけるのは難しいかもしれませんね・・・。ヴァリオラの能力には法則性などは無いのでしょうか?」
「さあな。だが今回のパンデミック騒動、飛沫感染や接触感染といった通常の感染経路では無いだろうな。現に俺の工房でも常に二人で行動している仲のいい奴が片方だけ倒れてるからな。あれだけ四六時中一緒に居てたら普通の感染経路だったらうつっているはずだ。」
「俺の所の職員も人と対面するような業務についてる者が無事で、人と接触しない業務の者が倒れているな。それにその倒れた者と一緒にいつも昼食を摂っていた奴はピンピンしているな。」
なるほど・・・僅か二例だけではあるけど確かに一般的な風邪のような感染経路では無さそうだ。別の感染経路で探ってみても良さそう。・・・あれ?それじゃ・・・。
「それじゃロックダウンは解除して貰えるってことですか?」
「あー・・・そう言う訳には行かないんだ、お嬢さん。」
ゴールドラッシュは面倒くさそうに禿げ頭をガシガシと掻いて溜息をついてから話し出した。
「封鎖したのはこの街に住んでいる奴等の要望もあってのことなんだ。勿論お前さんたちが入口見たように、ああして反対する声もあるんだがな・・・。今回の騒動が”風邪の症状に似通っていること”、”どのように感染しているか特定できてない”という2点から大多数の皆が飛沫や接触で感染しているものだと考えている。今回の騒動を解決するか完成経路をハッキリと特定しない限りはロックダウンの解除は出来んだろうな・・・。」
「それじゃ解決できなければ私達のライブもずっと出来ないってことですか!?」
「あー・・・う~む・・・」
私が食ってかかるように言うと、ゴールドラッシュは答え難そうに俯いてしまう。困り顔のゴールドラッシュを見かねてトータルワークスが助け舟を出す。
「アーセナルと言ったな。まー、そう言ってやるな。こういうので本当に怖いのは病気じゃなく”人”なんだよ。病気よりもその恐怖が人の心を蝕み、そこから発生する人の攻撃性や排他性のエネルギーは到底無視できないものがあるのさ。それを静めるための封鎖策なんだろうよ。」
「なら早く原因を突き留めて能力者を捕まえましょう。差し当たってトータルワークスさんとこの倒れてる従業員さんに話を聞かせて貰えますか?」
「ああ、いいぜ。俺も早く解決しないと生産ラインが維持できないしな。協力しよう。」
「アドミラルもそれでいいですか?」
「え?・・・ええ・・・。」
先程から静かに隣で佇んでいるアドミラルさんに声を掛けると随分とトロンとした表情で曖昧な返事が返ってくる。
「アドミラル?」
もう一度声を掛けると焦点の合わない目でこちらを一瞬見た後、彼女の身体はふらついて倒れてしまった。
「さっきの彼女はあの集落の・・・。」
「ええ・・・。」
「そう・・・残念でしたね・・・。」
仲間として再会できなかったこと、あの惨劇の情報を聞き出せなかったこと、そういったことを含んでの『残念』なのだろう。彼女からは別れを告げられたが、それで私の諦めがついたわけじゃない。こっちは仲間を大勢やられているのだから・・・。
トータルワークスも身体が自由になったようで首を鳴らしてからゴールドラッシュに近づき、手を貸して立たせてあげていた。
「よお、生きてるかゴールドラッシュ。」
「何とかな・・・。でも、してやられたよ。」
「手薄になったのを狙われたな。」
トータルワークスは座り込んでいるゴールドラッシュの前に座り、外套の下から止血パッドを取り出し、彼の怪我をしている肩口に押し当てる。痛むのか、それともこの襲撃を苦々しく思っているのか、その褐色肌スキンヘッドの厳つい顔を顰めてゴールドラッシュが話始めた。
「クソ忙しい時に見計らったように襲ってきやがって・・・。こちとら各所の対応に忙しいってのに。たくよぉ・・・巷の奇病と言い、次から次へと、どうなってんだ、こりゃ。なぁ?稀代の職人さんよ?お前さん、薬も作れたりしないのかい?」
「そりゃ出来ないことも無いがな、ゴールドラッシュ。だが今回の件は薬じゃ治らないかもしれないぜ?」
「あの・・・私達にも解るように説明してください。一体何が起きてるんですか?私達がライブ禁止された件と何か関係が?」
置いてけぼりになっているので尋ねると、話していた二人がきょとんとした顔で私を見る。
「おい、イージスの傍付き、こいつは誰だ?」
「アーセナル様と言う、拠点で”そこそこ”活躍されていた方です。」
「ふーん。そこそこ・・・ね。なら俺が知らなくて当然だな。」
今更!?ええ・・・ええ・・・いいですよいいですよ。どーせ私の認知度なんてそんなもんです。哀しくなんてないですよ、哀しくなんて・・・。
私ががっくり肩を落としているとゴールドラッシュが私達に向けて説明してくれる。
「実はな。数日前から妙な体調不良の者がこの街で続出している。」
「妙・・・とはどういう事ですか?」
「咳や発熱と言った風邪の症状なんだが、回復に向かった奴が一人もいない。罹患したら最後、ずっと寝込むことになる。」
「私達の予定していたライブが中止と言うのもその所為ということですね?」
アドミラルは確認するようにそう言うとゴールドラッシュは小さく頷いた。
確かに妙だ・・・。こんな超人だらけの世界でそんなことが起こりうる・・・いや・・・まさか・・・。
考え込んでいるとトータルワークスが立ち上がって口を挟む。
「イベント事だけじゃないぜ?酒場や飲食店やその他の娯楽施設も人が集まるようなものは自粛要請を出している。所謂ロックダウンって奴だな。異世界超人集団にしてはあまりに原始的なやり方だぜ。」
外に居た大量の抗議者はその所為か。年を取らないと言ってもお腹は減るし餓死だってする、みんな生活があるし、外の騒ぎも当然か・・・。
「そんな事したって感染は防ぐことが出来ないのによ。・・・今日、本当はお前に文句を言いに来たんだぜ?『俺のとこの従業員がバタバタ倒れてやがる、早く何とかしろ!』ってな。だが収穫はあったな。」
「何?おい!どういうことだ!?今の話で何が分かったんだ!?」
「さっきの襲撃者。俺たちがこの部屋に入った時、”話が違う””あいつ”と言ったんだ。そして、この世界で一人も”治らない”なんて事があるのか?超人の様な医師、薬師、治癒師が居るのに・・・。無いに決まっている。”普通”はな。」
「能力・・・と言うことでしょうか?」
「流石はイージスの傍付き、察しがいいな。このパンデミック騒ぎは意図的に起こされている。そして俺にはそれが出来る奴に一人、心当たりがある。タロットの能力にも採用された、デスのカード。ヴァリオラだ。・・・ああ、言っておくが、タロットの方じゃないぞ?デスのカードはフォーチュンが処分したのを確認済みだからな。元々の能力者だ。”ここ”なら居ても不思議じゃないからな。」
「天然痘!?でも症状は・・・」
「まぁ、待てアーセナル・・・だったっけか?天然痘と言っても実際の能力はウイルスの創造だ。しかも、あくまで能力であって実際のウイルスじゃない。能力で作成された架空の疑似ウイルスってことだ。その所為で根治出来ず、薬がまともに効かない。対処療法程度だ。その危険性から”天然痘”って呼ばれたのさ。」
『ここまで来ると呪いに近いのかもな』と言ってトータルワークスは笑った。
「つまり・・・解除・・・治療するには能力者を倒せと。」
「そういうことだな。奴とは会ったことがある。嘘つきのかまってちゃんだ。自分に酔っているような。自己愛が強すぎるタチ悪いクズ野郎さ。」
「・・・て、事はだ。俺への襲撃も計画されてたって事だよな。」
「そうなるな。一連の犯人は十中八九アーカイブだろうよ。あの馬鹿、黄金器を集めるのに躍起になってるって話しだし。大方、ここを手薄にさせるためのパンデミック騒動ってわけだな。しかし、折角作戦を立てて準備したのに俺たちと鉢合わせるなんて、あいつらしいぜ。」
他人事のように懐かしそうに笑うトータルにゴールドラッシュは憤慨した。
「お前の連れじゃねえか!おい!!」
「おいおい、何百年前の話しを持ち出すんだよ。もう百年単位で会ってねえよ。あいつはプライド高い割には能力が無いからな。俺みたいな有能な奴と居ると、あいつのコンプレックスが爆発しちまうんだよ。」
「お前さんのその腕前と自己肯定感の高さは羨ましく思うよ。」
ケラケラ笑うトータルワークスに対してゴールドラッシュは怒りは通り越し呆れ口調で溜息をついていた。そんな中アドミラルはいつもの冷静さを崩さずにトータルワークスに質問しだす。
「それで、どうやって能力者見つけるか・・・ですね。トータルワークス様。そのヴァリオラという人物の特徴などは他に無いのでしょうか?」
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「さあな。だが今回のパンデミック騒動、飛沫感染や接触感染といった通常の感染経路では無いだろうな。現に俺の工房でも常に二人で行動している仲のいい奴が片方だけ倒れてるからな。あれだけ四六時中一緒に居てたら普通の感染経路だったらうつっているはずだ。」
「俺の所の職員も人と対面するような業務についてる者が無事で、人と接触しない業務の者が倒れているな。それにその倒れた者と一緒にいつも昼食を摂っていた奴はピンピンしているな。」
なるほど・・・僅か二例だけではあるけど確かに一般的な風邪のような感染経路では無さそうだ。別の感染経路で探ってみても良さそう。・・・あれ?それじゃ・・・。
「それじゃロックダウンは解除して貰えるってことですか?」
「あー・・・そう言う訳には行かないんだ、お嬢さん。」
ゴールドラッシュは面倒くさそうに禿げ頭をガシガシと掻いて溜息をついてから話し出した。
「封鎖したのはこの街に住んでいる奴等の要望もあってのことなんだ。勿論お前さんたちが入口見たように、ああして反対する声もあるんだがな・・・。今回の騒動が”風邪の症状に似通っていること”、”どのように感染しているか特定できてない”という2点から大多数の皆が飛沫や接触で感染しているものだと考えている。今回の騒動を解決するか完成経路をハッキリと特定しない限りはロックダウンの解除は出来んだろうな・・・。」
「それじゃ解決できなければ私達のライブもずっと出来ないってことですか!?」
「あー・・・う~む・・・」
私が食ってかかるように言うと、ゴールドラッシュは答え難そうに俯いてしまう。困り顔のゴールドラッシュを見かねてトータルワークスが助け舟を出す。
「アーセナルと言ったな。まー、そう言ってやるな。こういうので本当に怖いのは病気じゃなく”人”なんだよ。病気よりもその恐怖が人の心を蝕み、そこから発生する人の攻撃性や排他性のエネルギーは到底無視できないものがあるのさ。それを静めるための封鎖策なんだろうよ。」
「なら早く原因を突き留めて能力者を捕まえましょう。差し当たってトータルワークスさんとこの倒れてる従業員さんに話を聞かせて貰えますか?」
「ああ、いいぜ。俺も早く解決しないと生産ラインが維持できないしな。協力しよう。」
「アドミラルもそれでいいですか?」
「え?・・・ええ・・・。」
先程から静かに隣で佇んでいるアドミラルさんに声を掛けると随分とトロンとした表情で曖昧な返事が返ってくる。
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