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第1章 葛藤編
3話 少し俺の話
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深夜、新宿歌舞伎町の雑居ビル
2階フロアー清掃中の3人
荒瀬『いや~久々楽しかったな♪涼ちゃんアネゴ肌で俺のタイプ♡でも凛ちゃんも良いよな~美人だし♡』
大木『俺は断然、愛生ちゃん!天然で可愛い♡でもレズかぁ~振り向かせるにはハードル高いな💦』
高来『おい、手も動かせ』
不貞腐れながら清掃する高来
荒瀬『まだ怒ってる?友』
高来『別に怒ってねぇよ。いつもの事だし、お前らのせいじゃねぇし…』
荒瀬『じゃあ、お前は誰がタイプ?』
高来『…いいよ、俺は』
大木『お前の気持ちも分かるけど、本音は?恋人欲しいんじゃないのか?』
大木が言った事は図星だった
すかさず荒瀬が
荒瀬『はい!図星~』
と言った
俺は素直に答えた
高来『悔しいけど、図星だわ…』
荒瀬『じゃあ、このチャンス生かしてみたら?』
高来『いや…俺はいい。LINE交換したし、お前ら興味あんなら付き合えば』
大木『…そっか、分かった』
それ以上、2人はその話に触れなかった
奴らは唯一俺の事を良く知っていたから
清掃が終了し、俺達は雑居ビルを出た
歩き出して数分
店の呼び込みの女性に声を掛けられた
風俗の女性『お兄さん♡呑んでってよ~お願い♡』
俺が1番先に呼び止められた
高来『あ、ごめんなさい、俺呑めないんで』
風俗の女性『ウソ~遊んでってよ♡お兄さん私のタイプ♡後ろのお兄さん達も来て~』
荒瀬『また今度誘ってね~♡バイバ~イ』
俺達は店の前を足早に通り過ぎた
そう、こんな風に
俺はいつも男に間違われる
性別は女なのに
確かに俺は短髪で顔も男にしか見えないし
メンズファッションが大好きで女の服も着た事が無い
だから男と間違われるのは当然だと思う
特に性別を隠すつもりは無い、無いけど、初対面で男だと勘違いされると後々ややこしくなる事もある
そう、それが恋愛
今朝のナンパみたいに…
例えば、
この状況から恋が始まるとどうなるか
向こうは俺を正真正銘、男だと思ってグイグイ来る
俺はそんな彼女をどんどん好きになる
何回目かのデートで意を決して
自分の性別を告白すると彼女は決まって
こう言う
彼女『嘘つき!!騙してたのね?私は本気だったのに〰️最低💢!!!』
そして俺は叩かれ恋は終わる
結果
俺は嘘つき野郎になる
性別って何なんだろう?たまに思う
俺は身体は確かに女だけど、一度も自分を女だと思った事がない
昔から好きになる子は皆女の子だったし
好きになってくれる子も皆女の子だった
好きになった女の子には
俺をちゃんと男として見て欲しい
それが俺にとっての普通で
これからも変わらない
そんな俺は恋の始め方が分からない
だから…今朝の出会いは忘れる事にした
LINEグループからも外れ
俺はもう、彼女達には会わないと決めた
つづく
2階フロアー清掃中の3人
荒瀬『いや~久々楽しかったな♪涼ちゃんアネゴ肌で俺のタイプ♡でも凛ちゃんも良いよな~美人だし♡』
大木『俺は断然、愛生ちゃん!天然で可愛い♡でもレズかぁ~振り向かせるにはハードル高いな💦』
高来『おい、手も動かせ』
不貞腐れながら清掃する高来
荒瀬『まだ怒ってる?友』
高来『別に怒ってねぇよ。いつもの事だし、お前らのせいじゃねぇし…』
荒瀬『じゃあ、お前は誰がタイプ?』
高来『…いいよ、俺は』
大木『お前の気持ちも分かるけど、本音は?恋人欲しいんじゃないのか?』
大木が言った事は図星だった
すかさず荒瀬が
荒瀬『はい!図星~』
と言った
俺は素直に答えた
高来『悔しいけど、図星だわ…』
荒瀬『じゃあ、このチャンス生かしてみたら?』
高来『いや…俺はいい。LINE交換したし、お前ら興味あんなら付き合えば』
大木『…そっか、分かった』
それ以上、2人はその話に触れなかった
奴らは唯一俺の事を良く知っていたから
清掃が終了し、俺達は雑居ビルを出た
歩き出して数分
店の呼び込みの女性に声を掛けられた
風俗の女性『お兄さん♡呑んでってよ~お願い♡』
俺が1番先に呼び止められた
高来『あ、ごめんなさい、俺呑めないんで』
風俗の女性『ウソ~遊んでってよ♡お兄さん私のタイプ♡後ろのお兄さん達も来て~』
荒瀬『また今度誘ってね~♡バイバ~イ』
俺達は店の前を足早に通り過ぎた
そう、こんな風に
俺はいつも男に間違われる
性別は女なのに
確かに俺は短髪で顔も男にしか見えないし
メンズファッションが大好きで女の服も着た事が無い
だから男と間違われるのは当然だと思う
特に性別を隠すつもりは無い、無いけど、初対面で男だと勘違いされると後々ややこしくなる事もある
そう、それが恋愛
今朝のナンパみたいに…
例えば、
この状況から恋が始まるとどうなるか
向こうは俺を正真正銘、男だと思ってグイグイ来る
俺はそんな彼女をどんどん好きになる
何回目かのデートで意を決して
自分の性別を告白すると彼女は決まって
こう言う
彼女『嘘つき!!騙してたのね?私は本気だったのに〰️最低💢!!!』
そして俺は叩かれ恋は終わる
結果
俺は嘘つき野郎になる
性別って何なんだろう?たまに思う
俺は身体は確かに女だけど、一度も自分を女だと思った事がない
昔から好きになる子は皆女の子だったし
好きになってくれる子も皆女の子だった
好きになった女の子には
俺をちゃんと男として見て欲しい
それが俺にとっての普通で
これからも変わらない
そんな俺は恋の始め方が分からない
だから…今朝の出会いは忘れる事にした
LINEグループからも外れ
俺はもう、彼女達には会わないと決めた
つづく
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