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第5話
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《おい》
《やめろ》
《考え直せ》
僕が送った自殺宣言のメッセを読んでから一番信頼していた【フィリア】から返信が来た。こいつは配信で知り合った中で一番仲良くしてくれてた奴で、優しさが人一倍取り柄だった。ゲームも上手く僕の憧れだった…けど裏があるんじゃないかなんてこの時は思ったり偽善ぶってただけかもとか考えた。
《僕が死んだ方がみんな幸せなんだ》
《そんなわけあるか》
《俺が悲しむ》
《俺だけじゃない、いっぱいお前には味方がいる》
《死ぬな》
《後悔するぞ》
《僕にとっては味方なんて誰もいないんだ》
《みんな僕で遊んでるだけ》
《後悔なんて幾らでもしてきた》
《今更増えたところで変わらないよ》
《もう疲れたんだ、こんな世界。》
《逃げるな、逃げたって意味無い》
《意味なんて要らない!生きてる意味もない》
《僕なんて死ねばいい人間だったんだ》
《死んでいい人間なんていてたまるか!!》
《幾ら迷惑かけたって何してたって》
《死んでいい人間なんていないんだよ》
《しかもお前は迷惑なんてかけてない》
《一人で背負い込み過ぎなんだ》
《お前が迷惑と思う事、俺にしていい》
《迷惑にもなってねぇし》
《それでお前が生きれるならそれでいい》
《俺が、お前の“生きる意味”になってやる》
《…なんでそこまで僕を救おうとするの》
《そりゃ簡単な話だろ》
《お前が俺の“友達だから”に決まってんだろ》
ポタポタッ
「…え?」
僕はいつの間にか涙が溢れていた、こんな事で…嘘かもしれない綺麗事のような言葉で感情が揺らぐなんて思ってなかった。けどこれが僕の一番欲しかった言葉だったのだ、僕から友達なんて宣言するのは簡単だ。けど向こうからの承認なんて出た事もなかった。
それからはよく覚えていない。ただ一つ、確実に覚えているのは“フィリアが僕の生きる意味としてそばに居てくれる”と言った事だけだった
それから僕はネットの依存も直って居なければ現実での酷い有様は片付いてなんていなかった。
でも僕は生きる、生きていく。
自殺なんてもう考えない。
彼だけは信じられる、信頼出来る。
僕にとっての彼は生きる意味
恋人でも無ければ現実で会った事もない
けど僕の日々を過ごす糧は彼しかいないんだ
彼といつか会う為、面と向かって話す為
僕は今日も生きていく
《やめろ》
《考え直せ》
僕が送った自殺宣言のメッセを読んでから一番信頼していた【フィリア】から返信が来た。こいつは配信で知り合った中で一番仲良くしてくれてた奴で、優しさが人一倍取り柄だった。ゲームも上手く僕の憧れだった…けど裏があるんじゃないかなんてこの時は思ったり偽善ぶってただけかもとか考えた。
《僕が死んだ方がみんな幸せなんだ》
《そんなわけあるか》
《俺が悲しむ》
《俺だけじゃない、いっぱいお前には味方がいる》
《死ぬな》
《後悔するぞ》
《僕にとっては味方なんて誰もいないんだ》
《みんな僕で遊んでるだけ》
《後悔なんて幾らでもしてきた》
《今更増えたところで変わらないよ》
《もう疲れたんだ、こんな世界。》
《逃げるな、逃げたって意味無い》
《意味なんて要らない!生きてる意味もない》
《僕なんて死ねばいい人間だったんだ》
《死んでいい人間なんていてたまるか!!》
《幾ら迷惑かけたって何してたって》
《死んでいい人間なんていないんだよ》
《しかもお前は迷惑なんてかけてない》
《一人で背負い込み過ぎなんだ》
《お前が迷惑と思う事、俺にしていい》
《迷惑にもなってねぇし》
《それでお前が生きれるならそれでいい》
《俺が、お前の“生きる意味”になってやる》
《…なんでそこまで僕を救おうとするの》
《そりゃ簡単な話だろ》
《お前が俺の“友達だから”に決まってんだろ》
ポタポタッ
「…え?」
僕はいつの間にか涙が溢れていた、こんな事で…嘘かもしれない綺麗事のような言葉で感情が揺らぐなんて思ってなかった。けどこれが僕の一番欲しかった言葉だったのだ、僕から友達なんて宣言するのは簡単だ。けど向こうからの承認なんて出た事もなかった。
それからはよく覚えていない。ただ一つ、確実に覚えているのは“フィリアが僕の生きる意味としてそばに居てくれる”と言った事だけだった
それから僕はネットの依存も直って居なければ現実での酷い有様は片付いてなんていなかった。
でも僕は生きる、生きていく。
自殺なんてもう考えない。
彼だけは信じられる、信頼出来る。
僕にとっての彼は生きる意味
恋人でも無ければ現実で会った事もない
けど僕の日々を過ごす糧は彼しかいないんだ
彼といつか会う為、面と向かって話す為
僕は今日も生きていく
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