モブの友達のはず…だよね(?)

これまでの 〜しのぶ視点〜 その②

あきはボクの顔を見ると一瞬驚いた顔を見せ何やら考え込んでしまった。

ボクはどうしたんだろうと思い、「どうしたの？」と声をかけようと思ったが…。


表情をコロコロと変えるあきがとても可愛く珍しくて止めた。ボクはじっと観察することにした。

し《今までのあきからは考えられない・・・。大人しくて…いつも無愛想なあきがこんなにも表情をコロコロと…。何かおかしい…。でもめっちゃ可愛い…!!》

ボクはそんなあきをすぐに抱きしめたくなった…が、堪え我慢した。。


頭には包帯が巻かれており痛かっただろう…ボクがそばにいたら怪我なんて絶対させなかったのに…と後悔した。


頭の包帯が気になりボクは…

し「大丈夫…あき・・・？」

と、声をかけた。

どうせまた頷くだけだろうと思いあきを見た。
(頷いてくれるだけでもボクは嬉しい♡)

しかし、まさかあのあきがモゴモゴと口を動かし何か言おうとしているのだ！！

ボクはびっくりした…。

でもあきの声はとても小さく聞こえずらかった。

ボクはあきのそばに近づきその声を拾おうとした。

その時…

あ「ひゃっ…」


し「っ…！？」



ボクは一瞬固まった…。
《は？え…なにさっきの…》

し「かわいぃぃ…ﾎﾞｿ…」

うっかり心の声が漏れてしまった…。
(まぁ…別にあきに聞こえても全然良いんだけどね♡)
む・し・ろ…あきにはボクのことを意識して欲しいｯ!!!