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しおりを挟む目を覚ますと先程も見た気がする見慣れた天井があった・・・
またここか…とういうか俺はどうやってここまでやってきたんだ?
もしや、、、海斗が…?いやいやそんなわけ…。だってそんな体格に差なんてないし。少し俺の方が背がちっちゃいかな…?
といったところだ。って、そんなのはどうでもよくて…きっと先生のだれかが運んでくれたのだろう、そう思うことにした。
それにしてもアイツはなんで俺にあんなことを…。さっきのキスを思い出し顔が赤くなる。何が「冗談」だよ!俺が告白のことを冗談と言ったことに対する腹いせか?まあ、最低だよな…冗談で告白なんて。でも、ああでもしないとあのまま海斗の親友でいるのも無理だと思ったんだよ。冗談ってことにして無かったことにするか、あるいは都合よく記憶喪失とかになったりしない限り俺はアイツの隣にいることはできない。
ん?ちょっと待てよ!そうだよ!!ちょうど良い条件が揃ってるじゃんか…この階段から落ちたことによって記憶喪失を演じるっていうのはどうだろうか。周りのみんなを騙すのは正直、心が痛いが俺にとってはまたとない機会だ。この機会を逃すわけにはいかない。そして自然と海斗から離れよう…。
家族のことしか覚えていない程でいこう、
これからのことを考えていると誰かが保健室へと入ってきた。
「先生、本当に祐希は大丈夫なんですか?」
「今のところ足を少し痛めている程度だと思うのですが、後ほどきちんと病院のほうに連れて行かないといけませんね。それより貴方たち、元気なのはよろしいですが…階段で追いかけっこなんてして危ないでしょう、、万が一打ちどころが悪かったら考えただけでもゾッとしますね」
「はい、、すみませんでした…」
海斗のやつ怒られてやんの、プププ
まあ大半、俺のせいでもあるしここは目を覚ましてお説教を終わらせてやるか!
「う~~~ん…」
いかにも今起きたように声を出す。そんな俺に2人は気づき、カーテンをシャッと開けた。
「祐希くん、身体の方は大丈夫ですか?どこか痛かったり…」
「あの…ここはどこですか?なんで僕ここで寝て…」
そんな俺を見て2人は顔を見合わせ「えー!」と驚いていた。見事なシンクロさに事前に合わせた?と疑いたくなった。と、同時にこんな焦った人の顔を見たことがなかったのでつい笑ってしまいそうになった。そんなに俺の演技うまかったかな?
「なんの冗談だよ、祐希。もう冗談は勘弁してくれ…」
寂しそうに話す海斗に心が痛む。悪い…でもこれがお互いにとって一番の方法なんだ。
「あの…キミは誰??もしかして僕たち友達だったりする…のかな…?」
「祐希は自分のこと僕なんて言わねーよ!!」
そういうと海斗はその場から出て行ってしまった。
当たり前だろう、わざと慣れない『僕』呼びをしてみた。効果は抜群のようだ。
「祐希くん、今から病院に行きましょう。貴方の親御さんに電話をしてくるので少し待っていてくださいね」
そういうと先生は電話をかけに行ってしまった。父さんは出張中だからきっと母さんが来るんだろうな…申し訳ないな、、こんな茶番につき合わせて。俺は先生と母さんに心から謝った。
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