変人とアナニスト~イケメンCEOに求婚されましたが下半身丸出しの変態でした~

篠崎笙

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ぼくは変態なんかじゃない。

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これは、ある意味だから。実地で勉強するためなんだ。
仕事のためであって、決して変な趣味なわけじゃない。

決して、ぼくは変態なんかじゃない。


「……よし、」

心の準備も済んだことだし。
念のため、バスタオルの下には防水性のシートを敷いておいて。

洗浄は、入念にした。
いざ、未知の快楽の世界へ。チャレンジだ。


★☆★☆★


手にしたのは、小さなボールが進むほど大きくなっていく構造のこの棒……アナルパール。
ボールは5個あって、一番太い部分が直径3センチのやつだ。

ローションを使って、指は入れてみたことがあるけど。
異物を入れるのは初めてだ。

パールに、たっぷりとローションを垂らして。

「……ん、」

まずは最初のひとつ。
指で慣らしたせいか、これはすんなり入った。

2つ目も。……これならいけそう。


「ぁはあん、」
腰を落としてしまったせいで、一気にぐぶっと奥まで入れてしまい、強引に拡げられた襞が、引き攣れて痛かった。

でも、それだけじゃない。
内部が、きゅっ、きゅっ、とパールを締め付けてるのがわかる。

どきどきする。
抜く時が一番イイっていうけど。

今から、これを抜くんだ。……そしたら、どんな感じなんだろう?


「ん、」
ぽこん、とひとつ抜ける感覚。ぞくぞくする。

「ひぁ、あうぅ、」

ぽこんぽこん、と抜けていって。
最後のひとつは、ちょっと物足りないような感じがした。


初めてじゃ、後ろでイくほど感じないのかな?

もっと、太いのが良かったかも。先が細すぎた。
でもこれ、アナニー初心者用だから、しょうがないのかな?


でも。奥に入った時の感じは良かった……。


★☆★☆★


「ん、……はあ、」

もう一回、アナルパールを奥まで突っ込んで。

太い部分を感じて、腰を揺する。

感じるとこ、当たって。いい。
でも。自分で引き抜かなくちゃいけないのは面倒だなあ。

誰かにズポズポされたいけど。
そんな恥ずかしいこと、誰にも頼めないし、言えないよ、こんなの。

風俗だって信用できない。
プレイ内容を面白おかしくネットに書き込む人もいるし。


まあとりあえず、自力でできる快楽の限界まで挑戦してみよう。

持ち手の部分を、パイプベッドの脚に固定してみる。
これでいいか。

そこにお尻を向けて。
ずぷり、と入れていく。

「は……、あん、」
四つん這いで、お尻を突き出してると。

まるで犯されてるみたいな被虐的な感覚で。ぞくぞくする。
腰を前後させると、抜き差しされてるようで。


「あ、あん、あん、はああっ、」
感じてる声を出すことも、快楽のスパイスになって。

気持ちいい。
出し入れする時の、ぬっぷぬっぷと恥ずかしい音が、余計に快感を煽る。

自然と、前に手をやって。
夢中になって、擦る。


「ああっ、」

イってしまった。
がくりと力が抜けて。パールも抜けていく。

……すごい良かった。けど。


何だか、虚無感とか。罪悪感が半端ない……。
こんなとこ、誰かに見られたら。恥ずかしくて死ねるな。

ふと、視線を感じたような気がして。
窓の方を見たら。


ベランダに、知らない男が立っていた。


★☆★☆★


「~~~~~!?」


声にならない悲鳴を上げて驚いている僕を尻目に。
男は窓を開け、部屋に侵入してきた。

しまった。
プチトマトに水をやった時以来、鍵、開けっ放しだったんだ。


男は腕に、毛足の長い猫を抱いていた。
高級そうなスーツを着て、フレームレスの眼鏡をかけた、かなり整った顔の男だ。

髪はオールバックで。
どう見てもエリートリーマンって感じだけど。

……生身の人間、だよな?
ここ、10階だよ!? どこから入ってきたんだよ!!

で。
下半身は、マッパだった。丸出し。ふりマラ。フルチン。フルモンティ!


いや、靴下は履いている。……って、余計アレだよ!

しかも。
この人、フル勃起してる!


どう見ても。これはもう、間違いなく。


「ヘ、変態だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」


僕の声に驚いて、猫が男の腕から逃げた。

「あ、こら、シャノン」
猫は、パイプベッドの下に逃げ込んだ。


男は、膝をついてそれを覗き込みながら言った。
「怪しいものではないよ。吉見郁よしみ いくくん。私は、隣の住人だ」


いや、怪しいよ。
背広の上だけきっちり着てて、下半身は丸出しなんて。

怪しさ大爆発だよ!


★☆★☆★


うう。
してるとこ、見られちゃったんだ。よりによって、道具使ってアナニーしてる真っ最中を。

違うんです! 取材なんです!


「猫がベランダを伝わって逃げたので、こちらに回収に来たら。窓から、すごいものが丸見えだったもので、思わず観察してしまった」
肩を竦めた。

上半身だけ見れば、立派な紳士なんだけども。
もしかして、着替え中だったのかな?

いや、でも。どう見ても。
思わず、男の股間に視線を向けてしまった。

「ああ、これ・・かな? これは、自慰に耽る君の痴態を見ていたら、つい、このように」
ぶるん、と角度を保ったままのご立派なイチモツを見せつけられた。

「ひええ、こっち向けないで!?」
凶器のような、と表現するにふさわしいシロモノだ。

「単なる生理現象だ。気にしないでくれたまえ」

いや、気にするよ!!
存在感ありまくりだよ!!

涼しい顔してるけど。
そんな状態で、大丈夫なのかな……。血管浮き出てたよ……?


「ちなみに私のこの格好は、毎朝の日光浴……男根ファルスに朝日を浴びるとその日一日、調子がいいのだ。そのためで、勿論外ではこうではないのだが?」

そうだね。
外でそんな格好してたら捕まるよね! 当たり前だけどね!
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