変人とアナニスト~イケメンCEOに求婚されましたが下半身丸出しの変態でした~

篠崎笙

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割れ鍋に綴じ蓋です。

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「私は思ったのだ。いつか、郁を手に入れてみせると」


初めて会った時に一目惚れした、とは言ってたけど。
そんなに前のことだったんだ……。

でもって、ずっとぼくに近付く機会を狙っていたのか。
虎視眈々と。

ヤンデレの上、ストーカーだこれ。


まあ、ぼくは引きこもりだし。
パーティもそれ以来行ってないし。出会いのチャンスを得るのは難しいよね……。

そもそも、ほとんどの買い物は宅配で済ましてるし。
思い付きでコンビニに行く程度で、滅多に外に出ないから。


それで、になったのか……。


★☆★☆★


「あの、……まさかこの人、何か先生に強引な真似とかやらかしてませんか?」

ストーカー丸出しな告白にドン引きしている伊丹さんは、心配そうにこちらを見た。
部下から信頼されてなさすぎる。

それだけ良く性格を知ってるんだろうけど。


海外にいた頃から、下半身フルモンティで朝陽を浴びるのは習慣だったようで。
それは伊丹さんも知っていた。

筋金入りの変態ですよ? と念を押された。うん、よく知ってる。
何ならいい弁護士がいるので紹介するとまで。

器物損壊に不法侵入に強姦、監禁未遂にDVで。更に数年前からのストーカーだもんな。
確実に勝てるだろう。

でも。


「賢吾さんは、いつも優しいよ?」

何たって、サービスのSだしね。
やたらSMの道具とか、アナルセックスについて詳しかったのは、ぼくで妄想してたせいだったりして。ははは。

無いか。……いや、ありえそうでこわい……。


「のろけられてしまいました……」
のろけちゃった。


★☆★☆★


伊丹さんが帰った後。
もっと詳しく話を聞いてみた。


はじめは借りた猫を使って、強引に知り合おうとして。ある意味それは成功したのかもしれないけど。やらかしてしまった、とは思ってたそうだ。
失敗を挽回しつつ、徐々に仲良くなっていこう、と考えていたけど。

ぶっちゃけ、ディルドやアナルパールに嫉妬してしまい、衝動的に犯してしまったようなものだと言われた。
気持ち良くさせるのも、イイ声で鳴かせるのも自分がするんだ、と。

意外とぼくがえっちなことに貪欲だったので。

そのまま流れで、気持ちいいことを教えて。
まずは身体から落として行こう、と思ったそうだ。


うーん。まあ、あの状況で普通に、ずっと好きでした、とか告白されてたら。
ドン引きして、お巡りさん案件だったかも?

えっちなレッスンを受けてるうちに、いつの間にか落とされちゃったような感じかな?


「贈った服を淫らに脱がせるのも良いが。『彼シャツ』というのも興味がある」
と、あっという間にパンツ一枚に剥かれていた。

賢吾さんは、ぼくの上に跨りながら、服を脱いで。

「これを着て欲しい」
脱ぎたてほかほかのYシャツを渡される。

わあ、人肌がぬくい。
夏だったら、絶対やらないからな?


袖を通してみたら、大きかった。

真っ直ぐ手を伸ばしてみたら、手が先の方しか出ない。これが噂の萌え袖というやつだろうか。
裾も長くて。まるで、大きめのワンピースのようだ……。


★☆★☆★


「……ああ、郁、素晴らしい……」

「わあ、」
うつ伏せに押し倒されて。身体を弄られる。

鼻息荒すぎ! 何でそんなに興奮してるの!?
彼シャツがツボだったの!?


ワイシャツのボタンの隙間から、指を突っ込まれて。

「や、乳首、そんなくにくにしないで、」
じたばたしていたら。

逃がさない、というように押さえ込まれて。
後ろに、ぬるついた指が、入ってくる。


「っ、すっかり、ここも性器のようだ……私専用の」
え、まさか、縦に割れてるの!?

「私の指を、美味しそうに食んで……もっと奥まで欲しいとねだっている」

ぐちゅぐちゅと、抜き差しされる。
そうされてるうちに、ぼくもその気になってきて。


「け、賢吾さん……、はやく、奥まで、来て?」

腰を上げて。
足を広げて受け入れやすい格好をする。

「……郁、愛しているよ」
腰を掴まれて。

一気に、突き入れられた。


うん。ぼくもだよ。
とんでもないストーカーで、変態だけど。


賢吾さんが、好き。


★☆★☆★


描き直したネームが通って。
とうとう別PNでBL漫画デビューすることとなった。


伊丹さんにもメールでそのことを報告したら、そっちも応援してくれるそうだ。
必要があれば、秘書の仕事とかも教えてくれるというので、秘書ものも描けそうだ。

たぶん、ビジュアルとかは変えても。
攻めのモデルはずっと、賢吾さんになってしまうんだろうな。


漫画を描く理由が、『自分がこうしたい』という欲望から、『自分がこうされたい』という欲望に変わってしまったけど。

それを察知したのか、新しいのを描くたびに賢吾さんが再現してくれるので。
かなりメンタルが鍛えられそうである。

自分の描いたものを目の前で読まれるのは、とても恥ずかしいのだ。


それでも、愛されて喜んでしまうぼくもぼくだけどね。

割れ鍋に綴じ蓋ということで。
これからもずっと、夫婦……じゃなかったで仲良く過ごしていけたらいいな、と思う。




おわり
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2022.07.09 ユーザー名の登録がありません

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