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華麗なる少年王の半生
麗しき少年王、求婚を承諾する
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結婚してからは様々な美女とヤりたい放題出来るとか、ウハウハ☆パラダイスな妄想をしていたが。
これじゃ結婚後も、うっかり浮気とかしたら殺されそうだ。
俺じゃなく、相手が。
やだ怖い。
リアルヤンデレとか。ないわー。
今置かれてる状況も、かなりヤバい。
もし俺がアルベルトの望みを断れば、大変なことになる。
マジで国が滅びかねない。
*****
そりゃ父上もあんな顔になるよ。
俺に予言を伝えるのも、苦渋の決断だっただろうな。
国の存続のために。
勇者が誰だとか、その望みは何か。あえて俺に言わなかったんだ。
だって、通常メンタルの王子様というか、王様だったら。
自分に仕えていた騎士……身分が下の者から花嫁として望まれ、娶られるなんて屈辱には絶対に耐えられないもん。
世を儚んで自刃したり、湖に身を投げてるとこだぞ?
だが、俺は生まれながらの王族、16歳の王子……王様じゃない。
前世の記憶があるから。何とか踏みとどまってる。
っていうか神様!
最初からこうなることがわかってて、俺をこの世界に転生させたわけ!?
神様も、俺に重大な決断をしなくちゃいけないって言ってた。
確かに重大な決断だ。
結婚って、これからの人生を左右することだもんな!
前世の世界じゃ、離婚とか当たり前だけど。
こっちじゃ一度結婚したら、死別以外で離れ離れになることは許されない。
愛が覚めようが、相手が結婚まで猫被ってたDV夫だろうがクズ嫁だろうが駄目。
それで思い余っての殺傷事件まであるくらいだ。
俺にしてみれば、相手殺して牢獄ぶち込まれても別れたいような相手と何で結婚しちゃったの? 見る目ねえな、と思ってたけど。
今回、結婚にはお互いの気持ちだけじゃなく、色々な理由があるんだと知りました。
やったね! 俺、大人になったよ!
*****
アルベルトは元々、国一番の騎士だった男だ。
それが聖剣を手にして、勇者にクラスチェンジして。
更にドラゴンを退治したことによって、かなりレベルアップしてるだろう。
あいつに対抗できる人間なんて、この世にいるだろうか? いや、いない。
一個師団で掛かっても勝てないに違いない。
……仕方ない。
背に腹は代えられない。俺の犠牲で皆が助かるなら。……って。
もはや勇者がラスボスだよこれ!?
私、アイドル辞めて普通の女の子になります的なアレか。
国王辞めて、勇者の花嫁になります! とでも言えばいいのか?
「……国王の座は?」
小声で訊いてみる。
「お辞めになりたいのなら。私は陛下が私の花嫁になること以外は望みません」
本当に、俺との結婚だけが望みなのか。
よし。
よくないけど。
俺も男だ。
何でも叶えてやると言ったんだ。
男に二言はない。
と男らしく言っても、男の花嫁になるんだけどな!
国を、国民を。
勇者の魔の手から守るためだ。俺の貞操なんて、軽いもんだ。
何なんだよこれ。地獄かな?
*****
半ばヤケになって皆の方に向き直り。
宣言してやる。
「私、クリスティアン・フォン・ローエンシュタイン=ディートヘルムの名において宣誓する。勇者アルベルト・フォン・ロイエンタールの花嫁となり、生涯添い遂げることを誓う」
「ああ、私の陛下……!」
感極まったアルベルトに、ぎゅっと抱き締められて。
「うぐ、」
ぎゃー、またチューされた!
ベロ入れるな!
うわあ、ヌルって入ってきた! 生ぬるいのが!
「ん、……ぅ、」
抵抗しようにも、鍛えたことのないデスクワークが主な貧弱なボーヤと、鍛え上げた肉体を持つ勇者である。
押し返そうとしても、腕も胸板もびくともしない。
後ろは王座なので。
アルベルトの身体が盾になってチューされてるところは見えないだろう、ってことだけが救いか。
音とか声はガッツリ拾われてるだろうけどな!
しかもこれ。
世界中継だよ、クソッタレ!!
酸欠になりそうになって。
やっと口が解放された。
ぐったりして力の抜けた身体は、アルベルトにしっかり支えられている。
ちょっと見、俺がアルベルトに甘えて、しがみついてるように見えるだろう。
全然違うけど。
もうやめて!
俺の精神疲弊度はレッドゾーンだよ!
*****
アルベルトは、やたら色気のある視線を俺に向けた。
「愛しています、私の陛下。これ以後も私は貴方の勇者として、あらゆる危険から身を護り。生涯の伴侶として公私共に支え、幸せにすることを誓います」
宣言に。
わあっ、と盛大な拍手と歓声が上がった。
……だからさあ。
何でそんなお祝いムードなんだよ! 誰一人反対しないのかよ!
お似合いの二人だって? 目がどうかしてるんじゃないのか?
男同士ですよ!?
ていうか、お前が俺にとって一番の危険人物だよ!!
「うわ、」
ひょい、と抱き上げられた。
これはいわゆるお姫様抱っこというやつだ。
アルベルトは甘い微笑みを浮かべて。
俺を抱き上げたまま、悠々と王の間を出て行ったのだった。
……何故、盛大な拍手で見送られているのだろうか。
あれ?
この国、男同士ってアリだったっけ……?
これじゃ結婚後も、うっかり浮気とかしたら殺されそうだ。
俺じゃなく、相手が。
やだ怖い。
リアルヤンデレとか。ないわー。
今置かれてる状況も、かなりヤバい。
もし俺がアルベルトの望みを断れば、大変なことになる。
マジで国が滅びかねない。
*****
そりゃ父上もあんな顔になるよ。
俺に予言を伝えるのも、苦渋の決断だっただろうな。
国の存続のために。
勇者が誰だとか、その望みは何か。あえて俺に言わなかったんだ。
だって、通常メンタルの王子様というか、王様だったら。
自分に仕えていた騎士……身分が下の者から花嫁として望まれ、娶られるなんて屈辱には絶対に耐えられないもん。
世を儚んで自刃したり、湖に身を投げてるとこだぞ?
だが、俺は生まれながらの王族、16歳の王子……王様じゃない。
前世の記憶があるから。何とか踏みとどまってる。
っていうか神様!
最初からこうなることがわかってて、俺をこの世界に転生させたわけ!?
神様も、俺に重大な決断をしなくちゃいけないって言ってた。
確かに重大な決断だ。
結婚って、これからの人生を左右することだもんな!
前世の世界じゃ、離婚とか当たり前だけど。
こっちじゃ一度結婚したら、死別以外で離れ離れになることは許されない。
愛が覚めようが、相手が結婚まで猫被ってたDV夫だろうがクズ嫁だろうが駄目。
それで思い余っての殺傷事件まであるくらいだ。
俺にしてみれば、相手殺して牢獄ぶち込まれても別れたいような相手と何で結婚しちゃったの? 見る目ねえな、と思ってたけど。
今回、結婚にはお互いの気持ちだけじゃなく、色々な理由があるんだと知りました。
やったね! 俺、大人になったよ!
*****
アルベルトは元々、国一番の騎士だった男だ。
それが聖剣を手にして、勇者にクラスチェンジして。
更にドラゴンを退治したことによって、かなりレベルアップしてるだろう。
あいつに対抗できる人間なんて、この世にいるだろうか? いや、いない。
一個師団で掛かっても勝てないに違いない。
……仕方ない。
背に腹は代えられない。俺の犠牲で皆が助かるなら。……って。
もはや勇者がラスボスだよこれ!?
私、アイドル辞めて普通の女の子になります的なアレか。
国王辞めて、勇者の花嫁になります! とでも言えばいいのか?
「……国王の座は?」
小声で訊いてみる。
「お辞めになりたいのなら。私は陛下が私の花嫁になること以外は望みません」
本当に、俺との結婚だけが望みなのか。
よし。
よくないけど。
俺も男だ。
何でも叶えてやると言ったんだ。
男に二言はない。
と男らしく言っても、男の花嫁になるんだけどな!
国を、国民を。
勇者の魔の手から守るためだ。俺の貞操なんて、軽いもんだ。
何なんだよこれ。地獄かな?
*****
半ばヤケになって皆の方に向き直り。
宣言してやる。
「私、クリスティアン・フォン・ローエンシュタイン=ディートヘルムの名において宣誓する。勇者アルベルト・フォン・ロイエンタールの花嫁となり、生涯添い遂げることを誓う」
「ああ、私の陛下……!」
感極まったアルベルトに、ぎゅっと抱き締められて。
「うぐ、」
ぎゃー、またチューされた!
ベロ入れるな!
うわあ、ヌルって入ってきた! 生ぬるいのが!
「ん、……ぅ、」
抵抗しようにも、鍛えたことのないデスクワークが主な貧弱なボーヤと、鍛え上げた肉体を持つ勇者である。
押し返そうとしても、腕も胸板もびくともしない。
後ろは王座なので。
アルベルトの身体が盾になってチューされてるところは見えないだろう、ってことだけが救いか。
音とか声はガッツリ拾われてるだろうけどな!
しかもこれ。
世界中継だよ、クソッタレ!!
酸欠になりそうになって。
やっと口が解放された。
ぐったりして力の抜けた身体は、アルベルトにしっかり支えられている。
ちょっと見、俺がアルベルトに甘えて、しがみついてるように見えるだろう。
全然違うけど。
もうやめて!
俺の精神疲弊度はレッドゾーンだよ!
*****
アルベルトは、やたら色気のある視線を俺に向けた。
「愛しています、私の陛下。これ以後も私は貴方の勇者として、あらゆる危険から身を護り。生涯の伴侶として公私共に支え、幸せにすることを誓います」
宣言に。
わあっ、と盛大な拍手と歓声が上がった。
……だからさあ。
何でそんなお祝いムードなんだよ! 誰一人反対しないのかよ!
お似合いの二人だって? 目がどうかしてるんじゃないのか?
男同士ですよ!?
ていうか、お前が俺にとって一番の危険人物だよ!!
「うわ、」
ひょい、と抱き上げられた。
これはいわゆるお姫様抱っこというやつだ。
アルベルトは甘い微笑みを浮かべて。
俺を抱き上げたまま、悠々と王の間を出て行ったのだった。
……何故、盛大な拍手で見送られているのだろうか。
あれ?
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