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ミスターパーフェクトのお悩みは何ですか?
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でも、ヴィットーリオとお揃いのタキシードで並んで、残酷なまでのスタイルの差を思い知らされるより。
元の顔がわからないくらい化粧を盛るなら。
いっそ、女装のほうがいいかもしれない。
「僕だってわかんないくらいにしてくれるなら、いいよ……」
もう特殊メイクレベルの。
「素のままの君が一番愛らしいというのに」
本気で残念そうに言うな。
目と頭がどうかしている人は放っておこう。
そんなこと思うのは。
この世でヴィットーリオ、ただ一人だけだと思うけどね。
「あー……、素のままの僕は、ヴィックだけが知ってればいいんじゃないのー?」
「確かにそうだな。厳重に隠さねば」
即答したよこの人。
こう、全面から好きだってアピールされるのも、面映いというか……。
まるで自分が特別な存在だって勘違いしてしまいそうだから、やめて欲しい。
ヴィットーリオは、何だか嬉しそうに鼻歌を歌いながらデザイン画を描いている。
あれ全部採用だったら、縫う人大変だな。
はたして、最高責任者の暴走を止められる人はいるのだろうか?
あれ?
……なんか、ウエディングドレス以外のも混じってない?
下着とか……。
今、気付いた。
僕が身に着けるもの全部って。
このベビードールもそうか!
やたら肌触りがいいと思った!
世界最高峰って言われてるクリスティアーニの職人さんに、こんなものを作らせるなよ!! なんてことをさせるんだ!
*****
「や、……もう、何で、そんな。吸うんだよ、」
乳首にチューチュー吸い付かれても、何も出ない。
男だし、当然だ。
女の人でも授乳期以外に出るようなら、病院に行ったほうがいいくらいで。
腫れてぷっくりしてるし。
唾液でてかてかして、妙にいやらしく見える。
「聞いた話によると、開発すれば、ここの刺激だけで達するようになるそうだが」
また、真顔で何を言ってるんだか。
「誰から聞いたんだよ……、やだ、そんなの」
そんな身体になったら、シャツとかで擦れるたびにヤバイじゃないか。
そんなの困る。
ただでさえ、乳首をちょっと弄られただけですぐ硬くなってしまうし。
お尻に挿れられないと達けない身体にされたというのに。
これ以上、僕をどうしたいんだか。
「ここで達くようになるより、私のこれで達きたい?」
そうやって、耳元でエロく囁くのもやめて欲しい。
ただでさえ、良い声なんだから。
ぞくぞくしてしまう。
「んっ、」
乳首をつままれて。
大きくなったのを、お尻に押し付けられた。
「ひ、……ん、普通に、」
「普通に? どうされたい?」
もう。
焦らすなっての。
*****
「普通に、ヴィックのこれ、入れて。中、擦って?」
ヴィットーリオの、熱く勃ったものに。
お尻を、擦り付けるように動かした。
「……っ、」
奪うような口付けをされて。
足を抱え上げられた、と思ったら。
いきなり奥まで突き込まれて。
「んん、う、っ、~~~~~!!」
両手をベッドに押さえつけられて。強引に、腰を突き上げられた。
そんなことをしなくても。
僕は逃げたりなんてしないのに。
プロポーズも受け入れたし。
エッチも合意で。押さえつける必要なんかないのに。
ヴィットーリオは、一方的に犯しているみたいに、僕を抱くことがある。
もう、首輪はされていないものの。
特殊な磁石で出来てる手枷と足枷を嵌められて。拘束した状態で抱こうとしたり。
SM趣味という訳でもなさそうなので、何らかの不満を抱えているのかも。
自分は基には勝ち目がなさそうだとか、100%ありえない、おかしなことを言ってたのは。
あれで、自分に自信がないのかな?
どう考えても、財力も頭脳も容姿も何もかもヴィットーリオの方が上なのに。
ミスター・パーフェクトの称号をもらってもいいくらいだ。イタリア語だと、シニョーレ・パルフェクタかな?
ただし、美点の全部が台無しになるくらい僕のストーカーなのが唯一の欠点かな。
*****
本当なら、側近であるリッカルドの方がヴィットーリオのことを理解してるんだろうけど。
リッカルドに相談するには、まだイタリア語の語彙にいまいち不安があるので。
南郷さんに相談してみたら。
「何で砂を吐きそうな顔をしてるの、南郷さん」
「真剣な顔で惚気られたので」
「惚気てないし! 真実だし! 真面目に相談してるんですけど!」
南郷さんは、はあ、と大きな溜め息を吐いて。
「まあいいや……。秀才坊やの件は、メンタル面で、勝てないと思ったんじゃないですかねー」
「メンタル……? まあヴィックは子供っぽいところもあるけど……」
すぐ拗ねるし。
あと異常なほどのストーカー気質だけど。
それは、生い立ちからしてしょうがないと思う。
「育ってきた環境もありますけど。今まで、感情らしい感情を持たなかったボスには、普通の人の優しさ、というものが理解できないんだと思いますよ」
今まで、力で望むものを手に入れてきたので。
力で抑えつけてないと不安に思うのかもしれない、と。
それと、感覚の違い。
ああ。
互いに輸血しあって混ざり合いたいけど、僕の腕の注射痕が痛々しかったのでそれは諦めることにした、って今更苦渋の決断みたいな顔して言ってたこととか?
ちょっと感覚がずれてるよね。
「そういうのは少しずつ教えるし。これから覚えていけばいいんじゃないかと思うけど。そうなったらそうなったで、マフィアのトップとしてはまずいのかなあ?」
痛みや同情とか、慈愛の気持ちはむしろ邪魔な気がする。
かといって、冷酷過ぎても人はついてこない。
バランス感覚が必要だけど。
ヴィットーリオは天性のカリスマで人心を惹き付けてトップの座に着いたんだよな。
しかも努力する天才なんて、誰も敵わないんじゃないか?
元の顔がわからないくらい化粧を盛るなら。
いっそ、女装のほうがいいかもしれない。
「僕だってわかんないくらいにしてくれるなら、いいよ……」
もう特殊メイクレベルの。
「素のままの君が一番愛らしいというのに」
本気で残念そうに言うな。
目と頭がどうかしている人は放っておこう。
そんなこと思うのは。
この世でヴィットーリオ、ただ一人だけだと思うけどね。
「あー……、素のままの僕は、ヴィックだけが知ってればいいんじゃないのー?」
「確かにそうだな。厳重に隠さねば」
即答したよこの人。
こう、全面から好きだってアピールされるのも、面映いというか……。
まるで自分が特別な存在だって勘違いしてしまいそうだから、やめて欲しい。
ヴィットーリオは、何だか嬉しそうに鼻歌を歌いながらデザイン画を描いている。
あれ全部採用だったら、縫う人大変だな。
はたして、最高責任者の暴走を止められる人はいるのだろうか?
あれ?
……なんか、ウエディングドレス以外のも混じってない?
下着とか……。
今、気付いた。
僕が身に着けるもの全部って。
このベビードールもそうか!
やたら肌触りがいいと思った!
世界最高峰って言われてるクリスティアーニの職人さんに、こんなものを作らせるなよ!! なんてことをさせるんだ!
*****
「や、……もう、何で、そんな。吸うんだよ、」
乳首にチューチュー吸い付かれても、何も出ない。
男だし、当然だ。
女の人でも授乳期以外に出るようなら、病院に行ったほうがいいくらいで。
腫れてぷっくりしてるし。
唾液でてかてかして、妙にいやらしく見える。
「聞いた話によると、開発すれば、ここの刺激だけで達するようになるそうだが」
また、真顔で何を言ってるんだか。
「誰から聞いたんだよ……、やだ、そんなの」
そんな身体になったら、シャツとかで擦れるたびにヤバイじゃないか。
そんなの困る。
ただでさえ、乳首をちょっと弄られただけですぐ硬くなってしまうし。
お尻に挿れられないと達けない身体にされたというのに。
これ以上、僕をどうしたいんだか。
「ここで達くようになるより、私のこれで達きたい?」
そうやって、耳元でエロく囁くのもやめて欲しい。
ただでさえ、良い声なんだから。
ぞくぞくしてしまう。
「んっ、」
乳首をつままれて。
大きくなったのを、お尻に押し付けられた。
「ひ、……ん、普通に、」
「普通に? どうされたい?」
もう。
焦らすなっての。
*****
「普通に、ヴィックのこれ、入れて。中、擦って?」
ヴィットーリオの、熱く勃ったものに。
お尻を、擦り付けるように動かした。
「……っ、」
奪うような口付けをされて。
足を抱え上げられた、と思ったら。
いきなり奥まで突き込まれて。
「んん、う、っ、~~~~~!!」
両手をベッドに押さえつけられて。強引に、腰を突き上げられた。
そんなことをしなくても。
僕は逃げたりなんてしないのに。
プロポーズも受け入れたし。
エッチも合意で。押さえつける必要なんかないのに。
ヴィットーリオは、一方的に犯しているみたいに、僕を抱くことがある。
もう、首輪はされていないものの。
特殊な磁石で出来てる手枷と足枷を嵌められて。拘束した状態で抱こうとしたり。
SM趣味という訳でもなさそうなので、何らかの不満を抱えているのかも。
自分は基には勝ち目がなさそうだとか、100%ありえない、おかしなことを言ってたのは。
あれで、自分に自信がないのかな?
どう考えても、財力も頭脳も容姿も何もかもヴィットーリオの方が上なのに。
ミスター・パーフェクトの称号をもらってもいいくらいだ。イタリア語だと、シニョーレ・パルフェクタかな?
ただし、美点の全部が台無しになるくらい僕のストーカーなのが唯一の欠点かな。
*****
本当なら、側近であるリッカルドの方がヴィットーリオのことを理解してるんだろうけど。
リッカルドに相談するには、まだイタリア語の語彙にいまいち不安があるので。
南郷さんに相談してみたら。
「何で砂を吐きそうな顔をしてるの、南郷さん」
「真剣な顔で惚気られたので」
「惚気てないし! 真実だし! 真面目に相談してるんですけど!」
南郷さんは、はあ、と大きな溜め息を吐いて。
「まあいいや……。秀才坊やの件は、メンタル面で、勝てないと思ったんじゃないですかねー」
「メンタル……? まあヴィックは子供っぽいところもあるけど……」
すぐ拗ねるし。
あと異常なほどのストーカー気質だけど。
それは、生い立ちからしてしょうがないと思う。
「育ってきた環境もありますけど。今まで、感情らしい感情を持たなかったボスには、普通の人の優しさ、というものが理解できないんだと思いますよ」
今まで、力で望むものを手に入れてきたので。
力で抑えつけてないと不安に思うのかもしれない、と。
それと、感覚の違い。
ああ。
互いに輸血しあって混ざり合いたいけど、僕の腕の注射痕が痛々しかったのでそれは諦めることにした、って今更苦渋の決断みたいな顔して言ってたこととか?
ちょっと感覚がずれてるよね。
「そういうのは少しずつ教えるし。これから覚えていけばいいんじゃないかと思うけど。そうなったらそうなったで、マフィアのトップとしてはまずいのかなあ?」
痛みや同情とか、慈愛の気持ちはむしろ邪魔な気がする。
かといって、冷酷過ぎても人はついてこない。
バランス感覚が必要だけど。
ヴィットーリオは天性のカリスマで人心を惹き付けてトップの座に着いたんだよな。
しかも努力する天才なんて、誰も敵わないんじゃないか?
応援ありがとうございます!
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