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Ⅶ
異世界で、誤解を解く。
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「君の感じている顔も、淡い色の乳首も。ふるふると揺れてるペニスや、マシュマロみたいな睾丸も。何もかもが可愛くて、食べてしまいたいくらいだ」
ある意味食べちゃったんだけど、とか言ってる。
「そ、その発言、ちょっと。オヤジくさいよ?」
「実際、中身は中年だしねえ。でも、こうやって、可愛がりたいと思ったのは、君だけだよ?」
ウィリアムは、おどけたように笑うと。
「はうっ!?」
腰をぐい、と引き寄せられて。
お尻が、
ウィリアムの腰に当たった感触がした。
*****
「私の全部、食べられちゃったね?」
蕩けるような微笑み。
あの大きいの、全部、入っちゃったんだ。
……うわ、お腹がぽこってなってる。
これって。ウイリアムの。
「ああ、美味しそうにしゃぶりついてくれてるね。可愛いよ」
ベッドに押し倒されて。
ウィリアムのを、激しく抜き差しされてる。
肉を打つ、生々しい音が聞こえて。
恥ずかしいけど。気持ち良い。
「ふふ、気持ち良さそうだね。私のこれ、そんなに好き?」
嬉しそうに微笑んで。
「……私と流星、どっちが好き?」
耳元で囁かれる。
いや、どっちが好きかって訊かれても。
外見は変わっても、同じ人だよな!? 途中から入れ替わったのならともかく。
俺と出逢った時はもうすでにリューセーinウイリアムな状態だったし。
俺は、神様からの説明を挟んで。知らされた上で、この異世界に転生したけど。
それでも、たまに若い身体に違和感を覚えるくらいだ。外見も別人だったら、どれだけ混乱するだろう。
ウィリアムは、15年間ウィリアムとして生きていて。成人の儀式でリューセーの記憶を思い出した……というか、悪い神様によって思い出させられたんだよな。
リューセーにしてみれば、気づいたら知らない世界に居て、まるっきり別人になってた訳だ。
まだ、気持ちの整理ができてないのかもしれない。
「リューセーとは、実際に会ったことないから、よく、わかんないけど」
ウィリアムの動きが止まった。
「俺は、今のウィルが好きだよ」
*****
そりゃ、”榊原流星”のファンではあったけど。
抱かれたいと思ったことはなかった。
前世の俺は、ゲイではなかったと思うし。リューセーは男で、芸能人で。手の届かない相手だ。
リューセーはあくまでもテレビの中のアイドルで、リアルな存在ではなかった。
そして、俺が出逢った時のウィリアムは、もうすでにリューセーとしての過去を思い出したウィリアムだった。
素のウィリアムを、俺は知らない。
もしかしたら、思い出す前は鼻持ちならない王子様だったかもしれないけど。
昔馴染みだというオーソンやオズワルドが違和感を持たなかったなら、それほど元々の性格と違いはなかったんだろう。
それと。
実は、昨夜の告白は誤解で。
今朝抱かれて初めて、自分がウィリアムを恋愛的な意味で好きなんだと自覚したことを、正直に話した。
「……もしかして。君から大好きだと言われて、浮かれた私が手を出さなかったら、気付かなかった?」
「うん。たぶん……」
俺は恋愛的なことに関して、だいぶ疎いという自覚がある。
ウィリアムは、両手で顔を押さえて俯いた。
「なんてことだ。私は、リンの気持ちをちゃんと確かめもしないで、抱いてしまったのか。最低じゃないか……、」
*****
「え? 何で? ウィルに好きだって言われて嬉しかったよ。裸で添い寝されても、キスされても嫌じゃなかったし」
「……ファンなら、嬉しかったりしない?」
「いや、添い寝されたの、ウィルがリューセーだって知る前だからね? それに、いくらリューセーのファンでも、裸で添い寝されたいとまでは思わないよ……。俺が女の子だったら、喜んでたかもしれないけど」
何せ、抱かれたい芸能人ナンバーワン常連だ。
実際、抱っこされるの心地よかったし。
女の人は包容力の有無を察知する能力が高いのだろうか?
ウィリアム……というかリューセーは、寮では裸で雑魚寝したりとか当たり前だったし。
鍛えた筋肉を見せ合ったりするのが日常で、そんなにおかしなことだという自覚が無かったようだ。
コンサートや舞台で着替える時も時間がないので、全裸になるのを恥ずかしがってちゃやってらんない?
やっぱり、俺には理解できない世界だ。
ある意味食べちゃったんだけど、とか言ってる。
「そ、その発言、ちょっと。オヤジくさいよ?」
「実際、中身は中年だしねえ。でも、こうやって、可愛がりたいと思ったのは、君だけだよ?」
ウィリアムは、おどけたように笑うと。
「はうっ!?」
腰をぐい、と引き寄せられて。
お尻が、
ウィリアムの腰に当たった感触がした。
*****
「私の全部、食べられちゃったね?」
蕩けるような微笑み。
あの大きいの、全部、入っちゃったんだ。
……うわ、お腹がぽこってなってる。
これって。ウイリアムの。
「ああ、美味しそうにしゃぶりついてくれてるね。可愛いよ」
ベッドに押し倒されて。
ウィリアムのを、激しく抜き差しされてる。
肉を打つ、生々しい音が聞こえて。
恥ずかしいけど。気持ち良い。
「ふふ、気持ち良さそうだね。私のこれ、そんなに好き?」
嬉しそうに微笑んで。
「……私と流星、どっちが好き?」
耳元で囁かれる。
いや、どっちが好きかって訊かれても。
外見は変わっても、同じ人だよな!? 途中から入れ替わったのならともかく。
俺と出逢った時はもうすでにリューセーinウイリアムな状態だったし。
俺は、神様からの説明を挟んで。知らされた上で、この異世界に転生したけど。
それでも、たまに若い身体に違和感を覚えるくらいだ。外見も別人だったら、どれだけ混乱するだろう。
ウィリアムは、15年間ウィリアムとして生きていて。成人の儀式でリューセーの記憶を思い出した……というか、悪い神様によって思い出させられたんだよな。
リューセーにしてみれば、気づいたら知らない世界に居て、まるっきり別人になってた訳だ。
まだ、気持ちの整理ができてないのかもしれない。
「リューセーとは、実際に会ったことないから、よく、わかんないけど」
ウィリアムの動きが止まった。
「俺は、今のウィルが好きだよ」
*****
そりゃ、”榊原流星”のファンではあったけど。
抱かれたいと思ったことはなかった。
前世の俺は、ゲイではなかったと思うし。リューセーは男で、芸能人で。手の届かない相手だ。
リューセーはあくまでもテレビの中のアイドルで、リアルな存在ではなかった。
そして、俺が出逢った時のウィリアムは、もうすでにリューセーとしての過去を思い出したウィリアムだった。
素のウィリアムを、俺は知らない。
もしかしたら、思い出す前は鼻持ちならない王子様だったかもしれないけど。
昔馴染みだというオーソンやオズワルドが違和感を持たなかったなら、それほど元々の性格と違いはなかったんだろう。
それと。
実は、昨夜の告白は誤解で。
今朝抱かれて初めて、自分がウィリアムを恋愛的な意味で好きなんだと自覚したことを、正直に話した。
「……もしかして。君から大好きだと言われて、浮かれた私が手を出さなかったら、気付かなかった?」
「うん。たぶん……」
俺は恋愛的なことに関して、だいぶ疎いという自覚がある。
ウィリアムは、両手で顔を押さえて俯いた。
「なんてことだ。私は、リンの気持ちをちゃんと確かめもしないで、抱いてしまったのか。最低じゃないか……、」
*****
「え? 何で? ウィルに好きだって言われて嬉しかったよ。裸で添い寝されても、キスされても嫌じゃなかったし」
「……ファンなら、嬉しかったりしない?」
「いや、添い寝されたの、ウィルがリューセーだって知る前だからね? それに、いくらリューセーのファンでも、裸で添い寝されたいとまでは思わないよ……。俺が女の子だったら、喜んでたかもしれないけど」
何せ、抱かれたい芸能人ナンバーワン常連だ。
実際、抱っこされるの心地よかったし。
女の人は包容力の有無を察知する能力が高いのだろうか?
ウィリアム……というかリューセーは、寮では裸で雑魚寝したりとか当たり前だったし。
鍛えた筋肉を見せ合ったりするのが日常で、そんなにおかしなことだという自覚が無かったようだ。
コンサートや舞台で着替える時も時間がないので、全裸になるのを恥ずかしがってちゃやってらんない?
やっぱり、俺には理解できない世界だ。
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