巨人の国に勇者として召喚されたけどメチャクチャ弱いのでキノコ狩りからはじめました。

篠崎笙

文字の大きさ
62 / 65
キノコマスター、再び異世界へ。

神様に誓って。

しおりを挟む
「……っ、は、」
天井を仰ぎ見るようにして。

背をしならせて。
バルの角度に合わせて、入りやすいような体勢を試みる。


……うわ、汗が目に入った。

バルも、額だけじゃなく、全身に汗をかいてる。
息も荒い。

すぐにでも突き上げたいって、獣みたいな顔して。
それなのに。

「……に突き当たってしまったようだ。今日は、この辺にしておこう」


俺の身体を、第一に考えて。
これ以上先に進むのは無理そうだからと、自分から引いてくれた。

これには俺も素直に頷いてみせる。

まだ、半分しか入ってない状態だけど。
直腸全体に、みっしりと入ってるようだ。これ以上、拡がらない感じで。

奥……突き当たりって、S状結腸ってやつだっけ? きついな。


その位置でキープしたまま、後ろに倒されて。
それ以上は先に進まないよう、ゆっくり腰を揺すられた。

決して無理をさせないよう、気遣われるのが嬉しい。


ああ、俺愛されてるなって実感する。

このサイズで無理したら、裂けちゃうもんな。

初めての時に、バルが理性をすっ飛ばしたのは。
あの大きさなら、多少無茶しても大丈夫だろうって安心感もあったんだと思う。


バルは、決して俺を傷つけたりしないから。


*****


「ん、……バル、気持ちいい?」
ぐっ、ぐっ、と揺すられる。

「ああ、とても。理性を保つのが、これほどまで、大変なこととは……っ、」


……あ。
いっぱい出てる。

確かに気持ち良かったようだ。
サイズが変わった分、締まってるように感じるのかな?

バルの。
いっぱい出したら、ひと回り小さくなった感じだ。

今なら行けそうな気がする。


足を絡めて、バルの腰を引き寄せてみる。
さっきより奥に、入ってる感じがする。もうちょい、……って。

「……おっきくすんな、」

せっかく入りそうだったのに。
全く。

バルの脇腹を、ペシペシと叩く。

「無茶を言う……、このような光景を目の当たりにして、大きくならぬはずがなかろう」
困った顔をして。


バル、切羽詰ると言葉遣いが古くなるんだよな。
かわいい。

俺、やっぱり。
バルのことが大好きなんだな。


「……スァーベ」
、やわらかくした。


*****


「く、……っ、呑み込まれる……、何なのだ、これは……!?」
汗が、俺の胸に落ちた。


バルの。
全部、入っちゃったみたいだ。

ぽこっと膨らんだようになってる胃の辺りを見ながら。
俺もちょっと……いやだいぶ感動してる。


元の世界で予習した時。
S状結腸を開発すれば、馬並みの大きさでも入るようになるとかネットで見たけど。

絶対、無理だと思ってた。物理的に不可能なサイズだし。
でも、愛さえあれば何とかなるもんだな。

あと魔法。
っていうか魔法。


バルの腕に掴まって、告げる。
「いいよ、動いて。……バル、愛してる」

「……優輝、君は本当に、いつでも私の予想外なことをする……」

そこが最高で。
世界で一番愛してる、って言いながら、腰を揺すられた。


バルが満足するまで、魔法の効果が切れないよう願おう。


*****


翌日になって。

念の為、確認したら。緩んではいないようでほっとした。
良かった。

あんな超大物を受け入れた割にはダメージが残ってないのは、単に回復魔法のお陰かもしれないけど。


「さて。無事、身も心も繋がったし。あんまり休んでてもアレだよな。そろそろ、開国に向けて話し合いでもしよっか!」

「……え?」
今日もベッドでいちゃいちゃする気満々だったバルが固まった。


セントロ王国が鎖国して、千年経った訳だけど。

隣国の人だって、全く成長してないわけじゃないと思うんだ。
スデステ村の人とも、話し合いで解決したし。

俺が間に入ったから解決したって?

じゃあ、今度も俺が間に入って交渉するから。
試してみようよ。


”魔王”の脅威が消えたことを、どう考えているのか。

資源とか。
輸入や輸出で取引してみてはどうか、など。

クレプスクロが眠っていたアルタマール・イスラの先。
海の向こうには何があるのかも気になるし。


俺達には時間がいっぱいあるだろうけど、他の人にはないんだから。

まだ、”世界を救った勇者”っていうカードを、最大限有効に使えるうちに。
ちゃっちゃと他国の代表と話をつけて、神様に呆れられないような世界を作らないと。


魔王クレプスクロみたいな悲しい存在を、二度と生み出さないように。


*****


「…………」

バルは鳩が豆鉄砲食らったような顔している。

「……ふ、確かにそうだな。……このままでは、優輝に呆れられてしまうところだった。私も国王として、立派な姿を見せないと」
苦笑して。


いつもの、黒い鎧に着替えて、マントをひるがえした。
相変わらず格好良い。世界一の旦那様だ。

俺は白い、勇者の格好になる。
お化けウサギのマントを羽織って。


「俺はバルのダメダメなとこも、愛してるよ。でも、仕事は真面目にやろうな?」

「ポルスープエスト」
バルは胸に手を当てて、厳かに言った。


結婚式の時の誓いの言葉だ。
神に誓ってイエス


俺も、神様に誓うよ。

いくら時間が掛かろうと。
俺とバルみたいに。みんな、幸せに暮らせる世の中にしてみせるから。

どうか、空の上から見守ってて。


「じゃ、行こうか!」
「まずは海の向こうを見る、でどうかな?」

「賛成!」
最愛の伴侶、バルの手を取って。


新しい世界へ向けて、歩き出そう。




おわり
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

公爵子息だったけど勘違いが恥ずかしいので逃走します

市之川めい
BL
魔王を倒した英雄によって建国されたグレンロシェ王国。その後は現在までに二人、王家の血を引く者から英雄が現れている。 四大公爵家嫡男、容姿端麗、成績優秀と全てにおいて恵まれているジルベールは、いつか自分も英雄になると思い、周りには貴公子然とした態度で接しながらも裏では使用人の息子、レオンに対して傲慢に振る舞い性的な関係まで強要していた。 だが、魔王の襲来時に平民であるはずのレオンが英雄になった。 自分とレオンの出生の秘密を知ったジルベールは恥ずかしくなって逃走することにしたが、レオンが迎えに来て……。 ※性描写あり。他サイトにも掲載しています。

【完結】召喚された勇者は贄として、魔王に美味しく頂かれました

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
BL
美しき異形の魔王×勇者の名目で召喚された生贄、執着激しいヤンデレの愛の行方は? 最初から贄として召喚するなんて、ひどいんじゃないか? 人生に何の不満もなく生きてきた俺は、突然異世界に召喚された。 よくある話なのか? 正直帰りたい。勇者として呼ばれたのに、碌な装備もないまま魔王を鎮める贄として差し出され、美味しく頂かれてしまった。美しい異形の魔王はなぜか俺に執着し、閉じ込めて溺愛し始める。ひたすら優しい魔王に、徐々に俺も絆されていく。もういっか、帰れなくても……。 ハッピーエンド確定 ※は性的描写あり 【完結】2021/10/31 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、エブリスタ 2021/10/03  エブリスタ、BLカテゴリー 1位

限界オタクだった俺が異世界に転生して王様になったら、何故か聖剣を抜いて勇者にクラスチェンジした元近衛騎士に娶られました。

篠崎笙
BL
限界ヲタクだった来栖翔太はトラックに撥ねられ、肌色の本を撒き散らして無惨に死んだ。だが、異世界で美少年のクリスティアン王子として転生する。ヲタクな自分を捨て、立派な王様になるべく努力した王子だったが。近衛騎士のアルベルトが勇者にクラスチェンジし、竜を退治した褒美として結婚するように脅され……。 

ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜

キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」 (いえ、ただの生存戦略です!!) 【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】 生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。 ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。 のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。 「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。 「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。 「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」 なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!? 勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。 捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!? 「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」 ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます! 元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!

BLゲームのモブに転生したので壁になろうと思います

BL
前世の記憶を持ったまま異世界に転生! しかも転生先が前世で死ぬ直前に買ったBLゲームの世界で....!? モブだったので安心して壁になろうとしたのだが....? ゆっくり更新です。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

処理中です...