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45歳童貞、異世界へ行く
俺氏、水道橋について物申す。
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「わあ、」
巨大な水道橋だ! アーチ型の見事な建築物。
日本では熊本の通潤橋や、レンガで造られた京都の南禅寺にある水路閣が有名だ。
世界的に一番有名なのは、ローマ水道だろう。
紀元前312年から3世紀にかけて建築された水道で、レンガや石を組み、コンクリートを使って出来た橋の導水渠に水を流し、ローマの都市へ一日約3億ガロンもの水を供給していた。
高低差で運ぶが、これが非常に精巧に作られていて、効率よく大量の水を運んでいた。
高度な測量技術が発達していたことが伺える。
サイフォンの圧力を利用して窪地から水を上昇させたり、連続アーチ構造の水道橋を建設したり、不純物を沈殿除去する沈殿池もあったり、分水施設も作ったり。
メンテナンスのために一定間隔にマンホールを設置したりと、かなり考えられている。
都市の地下には長く巨大な下水道が彫られていて、マンホールから水が流れ、大雨が降ろうと対処できるほどであったという。
同水準の水道が建設されるのは、19世紀後半になってからだというから凄い。
ただし、分水施設から噴水や公衆浴場、個人宅へ配水する水道管が陶器だけでなく鉛管も使っていたため、鉛中毒の原因になったのが残念である。
「……配水の水道管に、鉛とか使ってないよね?」
ガイウスは片眉を上げた。
「昔は使っていたが、中毒になるので変えたそうだ」
ああ、やっぱり。
でも今は違うなら大丈夫か。
曲げ伸ばし等、加工が容易なので、日本でも使われていたんだよな。
*****
この水道橋で流す水は湖から引いていて。
主に風呂などの生活用水に使われているという。
飲料水は井戸水が主流だけど、雨季でないと水の出が悪い、と。
魔法で出せばいいんだろうけど。それじゃその場しのぎでしかないし。
この都市全体の水をまかなうには、普通の魔法使い数人でも魔力がもたない。
見たところ、この水路には沈殿池とかは無いようだ。
ただ、湖の水を国に運ぶためだけの装置だな。
それだけでも、凄い技術なんだけど。
「湖水を濾過して、飲料用水にできないかな」
「……ろか?」
おう。
濾過の概念自体無かったか。
魔法が発達してる分、科学や化学とかの知識が足らないのだろうか。
俺も大して無いけど。
「えーと、山に降った雨が、どうやって綺麗な湧き水になるかっていうと。火山灰や岩や土砂を長い時間をかけて通ることで、濾されて綺麗になるんだ」
地層によっては、カルシウムとかミネラルが付加されたりするけど。
逆に、土が汚染されていれば重金属など、毒が含まれてしまう。
「湧き水が川になって、海に流れて。気化して上空で雲になって、また雨になるわけ」
「ほう、そうなのか。自然とは、凄いのだな」
熱を加えて気化させて、蒸留した水でも綺麗にはなるけど。
イマイチ美味しくないんだよね。
一番下が砂利、砂、珪藻類による自然濾過が一番簡単かなあ?
活性炭も使えば臭い消しにもなるな。
「うーん、いっそ給水口に浄化槽を取り付けたほうが早いかも……」
「ちょっと待ってくれ。今、按察官を呼ぶから、さっきの話をしてやってくれ」
ガイウスは、控えていた兵士に合図を出した。
按察官は造営官ともいって、都市機能や公共建築の管理をする役職だ。
他には流通、物価など、祭儀も管理する。
仕事が色々あって大変だな。
*****
「陛下、水道橋に何か問題でもありましたか?」
栗毛の馬に乗って駆けつけたのは、濃灰色の髪、橙色の目のクールな美形だった。
長毛種っぽい耳としっぽ。
きりっとして、すごく仕事が出来そうな顔をしている……。
どれどれ。
マルクス・アエミリウス・マルキウス 性別:男 年齢:300歳 状態:不安
職業:上級按察官/政務 レベル200
HP11000/10000 MP220/300
スキル:元素魔法レベル80・神聖魔法レベル80、体術レベル50・剣技レベル50、犬属共通言語、算術、建築学、神秘学、経済学、交渉術、逮捕術、乗馬、登攀、目利き
装備:管理官の制服・管理官のマント・管理官の靴・騎士の剣・肌着・財布・測量道具・縄
所持金:5アウレ2デナリ200セス
備考:寒さ耐性、暑さ耐性、高所耐性、呪い耐性
おお、300歳か……。今のところ、最高齢だな。
やっぱり仕事が出来る人のようだ。
「いや、湖水を綺麗にして、飲料用水にしたらどうかと后が言うので、話を聞いて検討して欲しいと呼んだのだ」
ガイウスが俺を示すと。
按察官は俺を見て、相好を崩した。
「はあ、とんでもない魔術師だという噂の皇妃様ですね。先日は、城の井戸を満杯にしてくださったそうで。ありがとうございます。それで、どうやって綺麗にするのですか? そんな魔法があるのですか?」
濾過と浄化槽の話をしたら、すごい食いついてきた。
メモを取りながら聞いてる。
仕事熱心だなあ。
「それで、いっそ給水口に浄水装置を取り付ければどうかな、って」
「なるほど。……まずは浄水の実験をしてからでよろしいでしょうか?」
「うん。試してからのほうがいいと思う」
自分の目で見ないと信用できないよな。
*****
プラスチックはないので、底に穴を開けたガラスのビンに、焼いたり天日干しして消毒した布、砂利、砂、炭などを入れて。濁った水を注いで濾過する。
ペットボトルでも出来る、簡単な浄水実験だ。
「……おお、緑色だった水が、透明になって……素晴らしい。これが、濾過ですか」
穴から落ちてくる、濾過された水を受けたコップを見て。
按察官は感嘆の声を上げた。
この濾過する層の規模が大きければ大きいほど、水は綺麗になる。
山の湧き水と同じ原理だ。
「ここで一回濾過して、分水施設でも濾過すれば、だいぶ綺麗になるんじゃないかな?」
飲めるレベルの水になるかもしれない。
「ええ。そうなれば、かなり助かりますね。即急に工事の手配を致しましょう」
按察官も井戸水の問題には、以前からだいぶ悩まされていたようで。
これで解消されそうだと、すっかり笑顔になっている。
「一時的な救済でなく、我が国の将来を考えてくださるとは。素晴らしい皇妃様をお迎えすることができて一国民として嬉しいです」
褒めすぎでございます。
「后は、鉛管の危険も知っていたぞ」
何故かガイウスが得意顔だ。
「これは恥ずかしい。あれは手痛い失敗でした」
「何かあれば、また是非お知恵をお貸しください」
測量とか設計図を作るために、按察官は先に城へ帰って行った。
まあ、何やら役に立てたようで良かった。
異世界の知識でチートとか俺の貧相な脳ミソじゃ無理かと思っていたが。
意外に役立ったな。昔やった実験。
他に、使えそうなネタはあるだろうか。
*****
「うわ、」
むぎゅ、と抱き締められる。
なに拗ねた顔してるんだ、ガイウス。
250歳にもなって。
「あれはかなり気難しい男なのだが。カナメは誰でも虜にしてしまうのだな。妬いたぞ」
それは、単に俺に付与されてる魅了効果のせいだろう。
ガイウスが、俺に惚れてるのも。
「おや、私が贈った下着、穿いてくれているのか」
ぴら、とローブを捲られた。
堂々と、正面から。
「こら、セクハラすんな!」
お子様の身体とはいえ。
中身は大人だっていうのに、全く。
「せくはら?」
ガイウスは首を傾げた。
やはりこちらでは存在しない言葉だった。
存在する言葉なら、自動翻訳されるようだが。
ええと。
「性的な嫌がらせ……せくしゃるはらすめんと……?」
「何と、夫を性犯罪者呼ばわりとは!」
こっちはあったようだ。
「似たようなもんじゃん」
「何だと、こら」
もう中身を知られているせいか、だいぶ慣れて話せるようになった気がする。
人見知りな上、コミュ障なので。
思ったことを言えなかったりして、ストレスが溜まるのだ。
「んもー、モフモフするなってば、」
ぎゅうぎゅう抱き締められて、しっぽとかをくすぐられる。
*****
「!」
ガイウスは、突然真顔になって。
「ひゃあ、」
俺を抱いたまま、地面に転がった。
バスッ、と音がして。
「ガ、ガイウス!?」
地面とガイウスの背に、矢が刺さっていた。
何だこれ、襲撃か!?
巨大な水道橋だ! アーチ型の見事な建築物。
日本では熊本の通潤橋や、レンガで造られた京都の南禅寺にある水路閣が有名だ。
世界的に一番有名なのは、ローマ水道だろう。
紀元前312年から3世紀にかけて建築された水道で、レンガや石を組み、コンクリートを使って出来た橋の導水渠に水を流し、ローマの都市へ一日約3億ガロンもの水を供給していた。
高低差で運ぶが、これが非常に精巧に作られていて、効率よく大量の水を運んでいた。
高度な測量技術が発達していたことが伺える。
サイフォンの圧力を利用して窪地から水を上昇させたり、連続アーチ構造の水道橋を建設したり、不純物を沈殿除去する沈殿池もあったり、分水施設も作ったり。
メンテナンスのために一定間隔にマンホールを設置したりと、かなり考えられている。
都市の地下には長く巨大な下水道が彫られていて、マンホールから水が流れ、大雨が降ろうと対処できるほどであったという。
同水準の水道が建設されるのは、19世紀後半になってからだというから凄い。
ただし、分水施設から噴水や公衆浴場、個人宅へ配水する水道管が陶器だけでなく鉛管も使っていたため、鉛中毒の原因になったのが残念である。
「……配水の水道管に、鉛とか使ってないよね?」
ガイウスは片眉を上げた。
「昔は使っていたが、中毒になるので変えたそうだ」
ああ、やっぱり。
でも今は違うなら大丈夫か。
曲げ伸ばし等、加工が容易なので、日本でも使われていたんだよな。
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この水道橋で流す水は湖から引いていて。
主に風呂などの生活用水に使われているという。
飲料水は井戸水が主流だけど、雨季でないと水の出が悪い、と。
魔法で出せばいいんだろうけど。それじゃその場しのぎでしかないし。
この都市全体の水をまかなうには、普通の魔法使い数人でも魔力がもたない。
見たところ、この水路には沈殿池とかは無いようだ。
ただ、湖の水を国に運ぶためだけの装置だな。
それだけでも、凄い技術なんだけど。
「湖水を濾過して、飲料用水にできないかな」
「……ろか?」
おう。
濾過の概念自体無かったか。
魔法が発達してる分、科学や化学とかの知識が足らないのだろうか。
俺も大して無いけど。
「えーと、山に降った雨が、どうやって綺麗な湧き水になるかっていうと。火山灰や岩や土砂を長い時間をかけて通ることで、濾されて綺麗になるんだ」
地層によっては、カルシウムとかミネラルが付加されたりするけど。
逆に、土が汚染されていれば重金属など、毒が含まれてしまう。
「湧き水が川になって、海に流れて。気化して上空で雲になって、また雨になるわけ」
「ほう、そうなのか。自然とは、凄いのだな」
熱を加えて気化させて、蒸留した水でも綺麗にはなるけど。
イマイチ美味しくないんだよね。
一番下が砂利、砂、珪藻類による自然濾過が一番簡単かなあ?
活性炭も使えば臭い消しにもなるな。
「うーん、いっそ給水口に浄化槽を取り付けたほうが早いかも……」
「ちょっと待ってくれ。今、按察官を呼ぶから、さっきの話をしてやってくれ」
ガイウスは、控えていた兵士に合図を出した。
按察官は造営官ともいって、都市機能や公共建築の管理をする役職だ。
他には流通、物価など、祭儀も管理する。
仕事が色々あって大変だな。
*****
「陛下、水道橋に何か問題でもありましたか?」
栗毛の馬に乗って駆けつけたのは、濃灰色の髪、橙色の目のクールな美形だった。
長毛種っぽい耳としっぽ。
きりっとして、すごく仕事が出来そうな顔をしている……。
どれどれ。
マルクス・アエミリウス・マルキウス 性別:男 年齢:300歳 状態:不安
職業:上級按察官/政務 レベル200
HP11000/10000 MP220/300
スキル:元素魔法レベル80・神聖魔法レベル80、体術レベル50・剣技レベル50、犬属共通言語、算術、建築学、神秘学、経済学、交渉術、逮捕術、乗馬、登攀、目利き
装備:管理官の制服・管理官のマント・管理官の靴・騎士の剣・肌着・財布・測量道具・縄
所持金:5アウレ2デナリ200セス
備考:寒さ耐性、暑さ耐性、高所耐性、呪い耐性
おお、300歳か……。今のところ、最高齢だな。
やっぱり仕事が出来る人のようだ。
「いや、湖水を綺麗にして、飲料用水にしたらどうかと后が言うので、話を聞いて検討して欲しいと呼んだのだ」
ガイウスが俺を示すと。
按察官は俺を見て、相好を崩した。
「はあ、とんでもない魔術師だという噂の皇妃様ですね。先日は、城の井戸を満杯にしてくださったそうで。ありがとうございます。それで、どうやって綺麗にするのですか? そんな魔法があるのですか?」
濾過と浄化槽の話をしたら、すごい食いついてきた。
メモを取りながら聞いてる。
仕事熱心だなあ。
「それで、いっそ給水口に浄水装置を取り付ければどうかな、って」
「なるほど。……まずは浄水の実験をしてからでよろしいでしょうか?」
「うん。試してからのほうがいいと思う」
自分の目で見ないと信用できないよな。
*****
プラスチックはないので、底に穴を開けたガラスのビンに、焼いたり天日干しして消毒した布、砂利、砂、炭などを入れて。濁った水を注いで濾過する。
ペットボトルでも出来る、簡単な浄水実験だ。
「……おお、緑色だった水が、透明になって……素晴らしい。これが、濾過ですか」
穴から落ちてくる、濾過された水を受けたコップを見て。
按察官は感嘆の声を上げた。
この濾過する層の規模が大きければ大きいほど、水は綺麗になる。
山の湧き水と同じ原理だ。
「ここで一回濾過して、分水施設でも濾過すれば、だいぶ綺麗になるんじゃないかな?」
飲めるレベルの水になるかもしれない。
「ええ。そうなれば、かなり助かりますね。即急に工事の手配を致しましょう」
按察官も井戸水の問題には、以前からだいぶ悩まされていたようで。
これで解消されそうだと、すっかり笑顔になっている。
「一時的な救済でなく、我が国の将来を考えてくださるとは。素晴らしい皇妃様をお迎えすることができて一国民として嬉しいです」
褒めすぎでございます。
「后は、鉛管の危険も知っていたぞ」
何故かガイウスが得意顔だ。
「これは恥ずかしい。あれは手痛い失敗でした」
「何かあれば、また是非お知恵をお貸しください」
測量とか設計図を作るために、按察官は先に城へ帰って行った。
まあ、何やら役に立てたようで良かった。
異世界の知識でチートとか俺の貧相な脳ミソじゃ無理かと思っていたが。
意外に役立ったな。昔やった実験。
他に、使えそうなネタはあるだろうか。
*****
「うわ、」
むぎゅ、と抱き締められる。
なに拗ねた顔してるんだ、ガイウス。
250歳にもなって。
「あれはかなり気難しい男なのだが。カナメは誰でも虜にしてしまうのだな。妬いたぞ」
それは、単に俺に付与されてる魅了効果のせいだろう。
ガイウスが、俺に惚れてるのも。
「おや、私が贈った下着、穿いてくれているのか」
ぴら、とローブを捲られた。
堂々と、正面から。
「こら、セクハラすんな!」
お子様の身体とはいえ。
中身は大人だっていうのに、全く。
「せくはら?」
ガイウスは首を傾げた。
やはりこちらでは存在しない言葉だった。
存在する言葉なら、自動翻訳されるようだが。
ええと。
「性的な嫌がらせ……せくしゃるはらすめんと……?」
「何と、夫を性犯罪者呼ばわりとは!」
こっちはあったようだ。
「似たようなもんじゃん」
「何だと、こら」
もう中身を知られているせいか、だいぶ慣れて話せるようになった気がする。
人見知りな上、コミュ障なので。
思ったことを言えなかったりして、ストレスが溜まるのだ。
「んもー、モフモフするなってば、」
ぎゅうぎゅう抱き締められて、しっぽとかをくすぐられる。
*****
「!」
ガイウスは、突然真顔になって。
「ひゃあ、」
俺を抱いたまま、地面に転がった。
バスッ、と音がして。
「ガ、ガイウス!?」
地面とガイウスの背に、矢が刺さっていた。
何だこれ、襲撃か!?
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