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45歳童貞、異世界へ行く
俺氏、うっかりときめく。
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奉仕活動が終わったら、是非、主君として貴方に仕えたい、と元・ムティナ国近衛騎士たちに熱心に言われてしまった。
えっ。
ガイウスじゃなくて、俺なの?
能力だけじゃなく見た目の良さも望まれる近衛騎士だっただけあって、よく見ればみんな能力高いし、見た目もいい。
正直、その辺で遊ばせておくのはもったいない人材だと思う。フリーにしといていい人たちじゃない。有能な人は使わないと。
ガイウスを見たら。
俺がいいなら認める、というので。
「うん、いいよ」
頷いたら。
わっ、と歓声が上がった。
みんな大喜びだ。
再就職先が決まってよかったな。
真面目に働けよ。
と特大ブーメランを放り投げてみたりする元フリーターであった。
元近衛騎士たちは、騎士長官に連行されていった。
何やら騎士長官の顔色が悪かったので、ステータスを見てみる。
どれ。
オクタウィウス・コルネリウス・スッラ 性別:男 年齢:270歳 状態:二日酔い
職業:アルバ帝国騎士長官 レベル98 HP8500/12000 MP20/100
スキル:元素魔法レベル70・次元魔法レベル20、体術レベル80・剣技レベル120、犬属共通言語、追跡、説得、交渉術、乗馬、登攀
装備:騎士の鎧・騎士のマント・騎士の靴・騎士の剣・肌着・財布
所持金:5アウレ12デナリ200セス40アス
備考:寒さ耐性、暑さ耐性、精神魔法耐性
騎士長官、今日は居ないなあと思ったら、二日酔いだったのかよ……。
結婚式の宴で、飲み過ぎたんだな。
*****
「カナメは、刺客ですら魅了するのだな……」
頬をすりすりするな。
それにしても。
即死系の攻撃じゃなかったから良かったものの。俺を庇って、矢に当たるなんて。
避けきれないからと、咄嗟に急所は外したっていうけど。
この肩には、何十万もの国民の命がかかってるのに。
やっぱり、俺には経験が足りなすぎるんだな。
もっとその場に合った魔法がすぐに出せるように、持ってる魔法のチェックして、勉強しないと駄目だな。
それと。
今度から、出かける時にはガイウスに神の加護でもかけとかないといけない。
いや、もう今からかけとこう。
念のために。
「でうす・べねでぃーかと」
よし。
ガイウスは、驚いた顔をして。
「……心配してくれてるのかい?」
ぎゅっと抱き締められる。
「うん、びっくりした」
まさか、命を狙われるなんて。
物語の中の出来事みたいに感じてた。
でも、国を統一する上で、他の国と戦争をしたわけだし。
戦場で、一切の血が流れなかったとは思えない。
今日みたいに、誰かから恨まれたり命を狙われることは、これからもまだ、あるかもしれない。
ガイウスは矢で射られたくらいじゃ死なないくらい、強いんだろうけど。
今まで、弱点なんて無かったのに。
俺っていう弱点が出来てしまったんだ。
うっかり人質とかにならないよう気をつけないと。
足手纏いにはなりたくない。
*****
「おやすみ、カナメ。一日も早く大人になってくれますように」
額にキスされて。
ドキドキしながら、伝える。
「い、一回くらいなら。しても、いい、よ?」
「え?」
庇ってくれたし。
色々、我儘きいてもらったし。
もう、いいかなって思ったんだ。
居なくなったら嫌だと思うくらい、大事な存在だってわかったし。
もう、一回やっちゃったし。減るわけじゃないしな。
惜しむほどのもんでもないだろ。
思い切って、受け入れてやろうじゃないか。
起き上がって、呪文を唱える。
「おぺら-てぃお・あえたす、ゆべんとす」
青年の姿になった。
「あ、」
大きくなったら、紐パン解けちゃった。
ガイウスはそれを凝視している。
そんなに見るなっての。
拾おうと伸ばした手を掴まれて。
至近距離に、綺麗なアイスブルーの目。
「……愛している、カナメ。嬉しいよ」
抱き締められて。
キスされた。
そのまま、ベッドに押し倒される。
*****
「ん、……う、」
ガイウス、滅茶苦茶しっぽ振ってる。
そんなに嬉しいのか。
何だかかわいいなあ、と思ってしまう。
耳に触ってみたら、モフモフだ。
「はぅ、」
しっぽの根元をくすぐられて、ゾクゾクする。
獣人の性感帯だって言ってたな。
自然と腰が上がって、力が抜けてしまう。
俺だけこんなにされるのは不公平だと思うので。
「!?」
ガイウスのしっぽも掴んだ。
「カ、カナメ、いけない。理性が吹っ飛んでしまう」
手をどかされてしまった。
優しくしたいから、おとなしくしてるように、と。
しかしそれは、マグロっていうやつでは?
かといって、俺に超絶テクがあるわけでもない。
素直におとなしくしていよう……。
ローブを胸までたくしあげられて、乳首を弄られる。
いや、そんなに吸われても、何も出ないし。
でも、男には必要ないものなのに、何で気持ちいいんだろう。
「ふぁ、あ、」
お尻の中に指が入って来て、中をぐりぐりされて。
それが気持ちいい。
前に、された時も。
頭がおかしくなるくらい気持ちよかったな。
それは、媚薬のせいだと思ってたけど。
今回は使ってないのに、気持ちいいのは何でだろう。
ガイウスが慣れてて、上手いからか?
*****
「カナメ、……いい?」
頷くと。
腰を掴まれて、熱いのが当たるのがわかった。
ガイウスの。
「はぅ、……あああっ、」
ずぶっ、と頭の部分が入った。
大きいのが、ぐっ、ぐっ、と腰を揺すりながら進んでくる。
この方が受け入れるほうが楽だというので、後ろからされてる。
首に、荒い息がかかるのがくすぐったい。
凄く興奮してる。それが何だか嬉しい。
「ん、……っく、」
自然に前に逃げてしまう腰を、ぐいっと引き寄せられて。
「ひ、……あ、あっ、」
お腹いっぱい、入ってる。
ガイウスのが。
何だかわからない内にされてしまった最初の時とは違う。
自分で、覚悟して、受け入れたんだ。
抱かれてもいいって。
吊り橋効果ってやつかな? びっくりすることが連続して。
ドキドキしたのを恋と勘違いして……。
いいか、それでも。
「カナメ……全部、入ったよ?」
囁きに、きゅっと締まったのがわかる。
大きくて。
胃のあたりまで入ってるんじゃないかと思うくらい、圧迫感がある。
なのに、苦しいよりも、気持ちがいい方が勝って。
くぅん、と甘えるような声が出てしまう。
「可愛い」
耳にキスされて、ぞくぞくする。
「いいから、……動いて、ガイウス」
おねだりに、全力で応えてくれた。
*****
「おはよう、カナメ」
額におはようのキスをされて。
きゅう、と胸が苦しくなった。
何だこれ。心臓病か?
ステータス見ても、状態は普通だけどな。
「離したくないけれど、仕事をしないと軽蔑されてしまうかな?」
ひゃあ。
優しく微笑まれて、ドキドキしてしまう。乙女か!
中身オッサンなのに。
自分で自分がわからない。
思わず、布団を頭から被って隠れる。
……何だよこれ。
まさか。この歳になって、初めての、恋とか?
嘘だろ。
初恋がイヌミミの男って。
いやいや、ないわ。
吊り橋効果吊り橋効果。錯覚。
気のせい、気の迷いだ。
「?」
不思議そうに首を傾げているガイウスを、布団の隙間からちらりと覗いてみる。
うう。
……嫌になるほど美形だなこの野郎。
やっぱり、ドキドキしてしまう。
間違いないようだ。
めちゃくちゃ意識しちゃってる。
嘘だろ。
ヤられてから、好きになっちゃうとか。
順番違うだろ!?
「どうしたカナメ、顔が赤いぞ?」
布団の上から、腰の辺りを触られて。
ぞくぞくして。
ひゃん、と変な声が出た。
何、今の。
しっぽの付け根を弄られた訳じゃないのに。
「ああ、……これは、発情期か。蜂蜜のように甘い匂いが出ているね」
発情期?
えっ。
ガイウスじゃなくて、俺なの?
能力だけじゃなく見た目の良さも望まれる近衛騎士だっただけあって、よく見ればみんな能力高いし、見た目もいい。
正直、その辺で遊ばせておくのはもったいない人材だと思う。フリーにしといていい人たちじゃない。有能な人は使わないと。
ガイウスを見たら。
俺がいいなら認める、というので。
「うん、いいよ」
頷いたら。
わっ、と歓声が上がった。
みんな大喜びだ。
再就職先が決まってよかったな。
真面目に働けよ。
と特大ブーメランを放り投げてみたりする元フリーターであった。
元近衛騎士たちは、騎士長官に連行されていった。
何やら騎士長官の顔色が悪かったので、ステータスを見てみる。
どれ。
オクタウィウス・コルネリウス・スッラ 性別:男 年齢:270歳 状態:二日酔い
職業:アルバ帝国騎士長官 レベル98 HP8500/12000 MP20/100
スキル:元素魔法レベル70・次元魔法レベル20、体術レベル80・剣技レベル120、犬属共通言語、追跡、説得、交渉術、乗馬、登攀
装備:騎士の鎧・騎士のマント・騎士の靴・騎士の剣・肌着・財布
所持金:5アウレ12デナリ200セス40アス
備考:寒さ耐性、暑さ耐性、精神魔法耐性
騎士長官、今日は居ないなあと思ったら、二日酔いだったのかよ……。
結婚式の宴で、飲み過ぎたんだな。
*****
「カナメは、刺客ですら魅了するのだな……」
頬をすりすりするな。
それにしても。
即死系の攻撃じゃなかったから良かったものの。俺を庇って、矢に当たるなんて。
避けきれないからと、咄嗟に急所は外したっていうけど。
この肩には、何十万もの国民の命がかかってるのに。
やっぱり、俺には経験が足りなすぎるんだな。
もっとその場に合った魔法がすぐに出せるように、持ってる魔法のチェックして、勉強しないと駄目だな。
それと。
今度から、出かける時にはガイウスに神の加護でもかけとかないといけない。
いや、もう今からかけとこう。
念のために。
「でうす・べねでぃーかと」
よし。
ガイウスは、驚いた顔をして。
「……心配してくれてるのかい?」
ぎゅっと抱き締められる。
「うん、びっくりした」
まさか、命を狙われるなんて。
物語の中の出来事みたいに感じてた。
でも、国を統一する上で、他の国と戦争をしたわけだし。
戦場で、一切の血が流れなかったとは思えない。
今日みたいに、誰かから恨まれたり命を狙われることは、これからもまだ、あるかもしれない。
ガイウスは矢で射られたくらいじゃ死なないくらい、強いんだろうけど。
今まで、弱点なんて無かったのに。
俺っていう弱点が出来てしまったんだ。
うっかり人質とかにならないよう気をつけないと。
足手纏いにはなりたくない。
*****
「おやすみ、カナメ。一日も早く大人になってくれますように」
額にキスされて。
ドキドキしながら、伝える。
「い、一回くらいなら。しても、いい、よ?」
「え?」
庇ってくれたし。
色々、我儘きいてもらったし。
もう、いいかなって思ったんだ。
居なくなったら嫌だと思うくらい、大事な存在だってわかったし。
もう、一回やっちゃったし。減るわけじゃないしな。
惜しむほどのもんでもないだろ。
思い切って、受け入れてやろうじゃないか。
起き上がって、呪文を唱える。
「おぺら-てぃお・あえたす、ゆべんとす」
青年の姿になった。
「あ、」
大きくなったら、紐パン解けちゃった。
ガイウスはそれを凝視している。
そんなに見るなっての。
拾おうと伸ばした手を掴まれて。
至近距離に、綺麗なアイスブルーの目。
「……愛している、カナメ。嬉しいよ」
抱き締められて。
キスされた。
そのまま、ベッドに押し倒される。
*****
「ん、……う、」
ガイウス、滅茶苦茶しっぽ振ってる。
そんなに嬉しいのか。
何だかかわいいなあ、と思ってしまう。
耳に触ってみたら、モフモフだ。
「はぅ、」
しっぽの根元をくすぐられて、ゾクゾクする。
獣人の性感帯だって言ってたな。
自然と腰が上がって、力が抜けてしまう。
俺だけこんなにされるのは不公平だと思うので。
「!?」
ガイウスのしっぽも掴んだ。
「カ、カナメ、いけない。理性が吹っ飛んでしまう」
手をどかされてしまった。
優しくしたいから、おとなしくしてるように、と。
しかしそれは、マグロっていうやつでは?
かといって、俺に超絶テクがあるわけでもない。
素直におとなしくしていよう……。
ローブを胸までたくしあげられて、乳首を弄られる。
いや、そんなに吸われても、何も出ないし。
でも、男には必要ないものなのに、何で気持ちいいんだろう。
「ふぁ、あ、」
お尻の中に指が入って来て、中をぐりぐりされて。
それが気持ちいい。
前に、された時も。
頭がおかしくなるくらい気持ちよかったな。
それは、媚薬のせいだと思ってたけど。
今回は使ってないのに、気持ちいいのは何でだろう。
ガイウスが慣れてて、上手いからか?
*****
「カナメ、……いい?」
頷くと。
腰を掴まれて、熱いのが当たるのがわかった。
ガイウスの。
「はぅ、……あああっ、」
ずぶっ、と頭の部分が入った。
大きいのが、ぐっ、ぐっ、と腰を揺すりながら進んでくる。
この方が受け入れるほうが楽だというので、後ろからされてる。
首に、荒い息がかかるのがくすぐったい。
凄く興奮してる。それが何だか嬉しい。
「ん、……っく、」
自然に前に逃げてしまう腰を、ぐいっと引き寄せられて。
「ひ、……あ、あっ、」
お腹いっぱい、入ってる。
ガイウスのが。
何だかわからない内にされてしまった最初の時とは違う。
自分で、覚悟して、受け入れたんだ。
抱かれてもいいって。
吊り橋効果ってやつかな? びっくりすることが連続して。
ドキドキしたのを恋と勘違いして……。
いいか、それでも。
「カナメ……全部、入ったよ?」
囁きに、きゅっと締まったのがわかる。
大きくて。
胃のあたりまで入ってるんじゃないかと思うくらい、圧迫感がある。
なのに、苦しいよりも、気持ちがいい方が勝って。
くぅん、と甘えるような声が出てしまう。
「可愛い」
耳にキスされて、ぞくぞくする。
「いいから、……動いて、ガイウス」
おねだりに、全力で応えてくれた。
*****
「おはよう、カナメ」
額におはようのキスをされて。
きゅう、と胸が苦しくなった。
何だこれ。心臓病か?
ステータス見ても、状態は普通だけどな。
「離したくないけれど、仕事をしないと軽蔑されてしまうかな?」
ひゃあ。
優しく微笑まれて、ドキドキしてしまう。乙女か!
中身オッサンなのに。
自分で自分がわからない。
思わず、布団を頭から被って隠れる。
……何だよこれ。
まさか。この歳になって、初めての、恋とか?
嘘だろ。
初恋がイヌミミの男って。
いやいや、ないわ。
吊り橋効果吊り橋効果。錯覚。
気のせい、気の迷いだ。
「?」
不思議そうに首を傾げているガイウスを、布団の隙間からちらりと覗いてみる。
うう。
……嫌になるほど美形だなこの野郎。
やっぱり、ドキドキしてしまう。
間違いないようだ。
めちゃくちゃ意識しちゃってる。
嘘だろ。
ヤられてから、好きになっちゃうとか。
順番違うだろ!?
「どうしたカナメ、顔が赤いぞ?」
布団の上から、腰の辺りを触られて。
ぞくぞくして。
ひゃん、と変な声が出た。
何、今の。
しっぽの付け根を弄られた訳じゃないのに。
「ああ、……これは、発情期か。蜂蜜のように甘い匂いが出ているね」
発情期?
応援ありがとうございます!
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