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新婚旅行
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この世界では、”地図”という存在自体が重要な国家機密らしい。
町内とかの見取り図くらいなら各自で作っているけど、国全体の地図となると、王の住む城の保管庫にしか存在しないという。
あっちの世界だと宇宙というか軌道に衛生飛ばして、上から誰でも見られる、と言ったら平和な世界だと感心されてしまった。
そういえば戦時中とかだと詳細な地図ってトップシークレット扱いだったんだっけ? 敵に基地とか兵器工場とかの場所を知られたら、真っ先に攻撃されちゃうもんな。
戦争の時、勘違いで破壊された世界的な遺産も少なくないっていうし。
国ごとに各自で地図は持ってるだろうけど、情報共有はしていないという。
「他の国と仲悪いの? あのアドニス・レオンって人とは仲良さそうだったのに」
「ああ、奴とは昔馴染みで、騎士学校でも一緒だった。険悪ではないな」
険悪ではない、って。普通に友達っぽい感じだったし、素直に仲がいいって言えばいいのに。
仲良しだってアピールするのって恥ずかしいのかな? それともそういう風習とか?
とにかく、ゼノンの家とアドニスの家は、親同士の交流もあって仲が良いそうだ。
今は他の国と戦争してる訳ではないけど。
いつ何がきっかけで争いが起こるかはわからないので、友人だろうが警戒はしておくべきだという。世知辛いなあ。
*****
この世界には、一つの大陸があって。
カルデアポリを中心として、東にアナトリコ王国、西にディティコ王国。
獅子族が多く住むアドニスの国が、南のノーティオ王国。
狼族が多く住むここが北のヴォーレィオ王国ってわけか。
東は竜族、西は熊族が多く住んでるんだそうだ。
竜ってドラゴン? 存在するんだ! ファンタジーだな。
いや、ゼノンも狼耳だし、俺も猫耳になったから、それも充分ファンタジーなんだけど。
南は暖かくて北は寒いらしい。日本で言えば北海道と沖縄みたいな感じかな?
どんな形の大陸なんだろ。やっぱり全体的な地図が見てみたいなあ。
海の向こうにも島や大陸があるらしい。
でも、そういう噂を聞くだけで、地図も存在しないし。実際に海を渡って交流などはしないので、よくわからないらしい。
神の塔を上から見るのも畏れ多いことなので、魔法で飛べる人はいても、上空から地形を見ることは絶対に無い。
神罰が下って、地上に墜とされるとか。こわっ。
そりゃ世界地図が存在しないのも無理ないか。
日本は江戸時代に海岸線を歩いて測量しながら日本地図を作った人がいたけど、凄く正確だったらしい。
こっちにはそういう地図作りの達人はいないのかな。
見取り図とか無くても歩いただけで頭の中にマップ作れる人とか尊敬する……。
あ。
地図といえば。
「そういえば、例のあの、儀式で使うっていう、迷路みたいな道。迷わずに歩いてたけど。道順、記憶してるの?」
「いや、あそこに足を踏み入れるのは初めてだが。スオウの匂いに導かれたので迷いはしなかった。帰りは自分の匂いを辿り、戻っただけだ」
俺はゼノンの匂いとか、全然わかんないけど。
犬や狼族の人って、鼻も良いんだな。
「あれは、狼神を祀る教会だ。信心深い者は毎日でも祈りに行く」
ゼノンは道すがら、豆腐みたいな真っ白で四角い、シンプルな建物を指差した。
教会といっても、十字架みたいなわかりやすいシンボルは無いみたいだ。
「へえ、狼神様がいるのか」
日本にも狼を祀る神社があるけど。
そういう感じかな?
「ああ。見ての通り、俺も狼神の加護を受けている」
自分の耳を示した。
それぞれの神様の加護を受けると、その神に似た姿を授かるという。
じゃあ、俺はこの世界に来て、猫神様の加護を受けたからこんな姿になったってことか?
そういえば、俺の名前をクロノスとか間違えた時、十三神が何だとか言ってたっけ。
「こっちには13人の神様がいるんだよな? 狼神や猫神も、その十三神に入るの? 日本……俺の住んでた国には八百万の神様がいるんだよ」
「そんなに……。いや、十三神はこの世界を統べる神で、狼神や獅子神はその眷属に当たる神だ」
十三神を創造したっていう全能の神様が一人いて。その神様が、カルデアポリの塔で人々を見守ってる。
太陽、月、星、大地など、この世界を創生した神様が十三神にあたるそうだ。
クロノスは時間を統べる神様だって。
で、十三神の眷属にあたる動物神は、存在する動物の数だけいるとか。
十二支みたいな? もっといるか。
狼神から犬神が派生、獅子神から猫神が派生してたり。ずいぶん細かく分かれてるな。
狼、獅子、熊、竜の国か。
加護を受けた人の数が多いのは、それだけ強い神様なのかな?
猫族は、だいたい南のノーティオ王国に多くいるらしい。
暖かいからか?
*****
しばらく走ると。
風に乗って、潮の匂いがした。
青い空に、紺碧の海。行ったことはないけど、地中海を思わせるような景色が広がっているだ。
「わあ、海だ」
「あれはペンプティという港町だ。市では毎朝新鮮な魚を売っている」
魚料理の時は、わざわざここまで馬を走らせて買いに来るとか。大変だなあ。
まさに御馳走ってやつだ。
馬車から見える景色が西洋風の街並みに変わる。
昨日は延々と田園風景だったな。農地だったのかな?
「昨日通ったところは? 畑みたいな」
「ああ、あれはゼフテラという町で、ほぼ農地だ。我が国で一番広く、ブドウやリンゴなどの果実も生る。今度摘みに行こう」
優しく笑った。
ブドウやリンゴもあるんだ。わかりやすく変換されて聞こえてるのかもしれないけど。
朝食のメニューからして、食べ物は元の世界と変わらないみたい。
マンゴーとかバナナとか、珍しい果実は南から仕入れるとか。
バナナって珍しいんだ? コンビニでも売ってるのに。
でも、現在の日本みたいな流通システムがないと思えばそれもしょうがないのか。
移動手段が馬車だもんな……。
「そっか。温室とかないと、暖かい地方の作物を育てるのは難しいだろうな……」
「温室? それがあれば、寒い所でも育つのか?」
独り言に喰いつかれて。
温室栽培の話をしたら、ゼノンはすごく感心していた。
すぐに試させてみるって。
ビニールはなさそうだけど、ガラスはあるみたいだし。温室内を温めるためのボイラーもあるっていうから、充分可能かな?
少しでも、役に立てたならいいけど。
*****
港町ペンプティの外れにあるレストランで、昼食をとることになった。
馬車を降りた時に、後ろに二頭の馬がいて。騎士っぽい格好の人が馬から降りてきた。
それで、護衛がついていたことに気付いた。
そっか。
王子様だもんな。
昨日は儀式で神域に行くので、一人だったらしい。
神域に護衛を連れて行くのは、神を信じていないことになるそうだ。
店に王子様が来たから、他のお客さんたちがあたふたしてた。いやな感じじゃなく、アイドルが来た! みたいな嬉しそうなテンションだ。
ご結婚おめでとうございます、と口々にお祝いを言われる。
国民の皆、もう王子様の結婚を知ってるんだ。
昨日の今日なのに。情報早いな。
それにしても、ゼノン、人気者なんだな。
中立国っていうカルデアポリでもこんな感じだったし。
お忍びということで、個室に案内された。
海で獲れたばかりの新鮮な魚介類を使った料理は凄く美味しかった。
白身魚の香草焼きとか。贅沢だなあ。
デザートにはケーキも出してくれた。
プレートには、”ご結婚おめでとうございます”、と書いてあるらしい。
言葉はわかっても、字は読めないと知った。
さすがにそこまでのチートはなかったか。
勉強しないと……。
*****
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「ありがとうございます。妃殿下にそう仰っていただけるとは光栄です」
見送りに出て来た店主たちに手を振って。
「あれは俺の贔屓の店だ。スオウも満足できていれば嬉しい」
「うん。凄く美味しかった!」
にこにこしているゼノンと、しばし見つめ合ってしまった。
……あれ?
何かこれ、新婚旅行みたいじゃね?
って、新婚旅行がてら案内するとか言ってたわ。
間違いなくこれ、新婚旅行じゃん!
町内とかの見取り図くらいなら各自で作っているけど、国全体の地図となると、王の住む城の保管庫にしか存在しないという。
あっちの世界だと宇宙というか軌道に衛生飛ばして、上から誰でも見られる、と言ったら平和な世界だと感心されてしまった。
そういえば戦時中とかだと詳細な地図ってトップシークレット扱いだったんだっけ? 敵に基地とか兵器工場とかの場所を知られたら、真っ先に攻撃されちゃうもんな。
戦争の時、勘違いで破壊された世界的な遺産も少なくないっていうし。
国ごとに各自で地図は持ってるだろうけど、情報共有はしていないという。
「他の国と仲悪いの? あのアドニス・レオンって人とは仲良さそうだったのに」
「ああ、奴とは昔馴染みで、騎士学校でも一緒だった。険悪ではないな」
険悪ではない、って。普通に友達っぽい感じだったし、素直に仲がいいって言えばいいのに。
仲良しだってアピールするのって恥ずかしいのかな? それともそういう風習とか?
とにかく、ゼノンの家とアドニスの家は、親同士の交流もあって仲が良いそうだ。
今は他の国と戦争してる訳ではないけど。
いつ何がきっかけで争いが起こるかはわからないので、友人だろうが警戒はしておくべきだという。世知辛いなあ。
*****
この世界には、一つの大陸があって。
カルデアポリを中心として、東にアナトリコ王国、西にディティコ王国。
獅子族が多く住むアドニスの国が、南のノーティオ王国。
狼族が多く住むここが北のヴォーレィオ王国ってわけか。
東は竜族、西は熊族が多く住んでるんだそうだ。
竜ってドラゴン? 存在するんだ! ファンタジーだな。
いや、ゼノンも狼耳だし、俺も猫耳になったから、それも充分ファンタジーなんだけど。
南は暖かくて北は寒いらしい。日本で言えば北海道と沖縄みたいな感じかな?
どんな形の大陸なんだろ。やっぱり全体的な地図が見てみたいなあ。
海の向こうにも島や大陸があるらしい。
でも、そういう噂を聞くだけで、地図も存在しないし。実際に海を渡って交流などはしないので、よくわからないらしい。
神の塔を上から見るのも畏れ多いことなので、魔法で飛べる人はいても、上空から地形を見ることは絶対に無い。
神罰が下って、地上に墜とされるとか。こわっ。
そりゃ世界地図が存在しないのも無理ないか。
日本は江戸時代に海岸線を歩いて測量しながら日本地図を作った人がいたけど、凄く正確だったらしい。
こっちにはそういう地図作りの達人はいないのかな。
見取り図とか無くても歩いただけで頭の中にマップ作れる人とか尊敬する……。
あ。
地図といえば。
「そういえば、例のあの、儀式で使うっていう、迷路みたいな道。迷わずに歩いてたけど。道順、記憶してるの?」
「いや、あそこに足を踏み入れるのは初めてだが。スオウの匂いに導かれたので迷いはしなかった。帰りは自分の匂いを辿り、戻っただけだ」
俺はゼノンの匂いとか、全然わかんないけど。
犬や狼族の人って、鼻も良いんだな。
「あれは、狼神を祀る教会だ。信心深い者は毎日でも祈りに行く」
ゼノンは道すがら、豆腐みたいな真っ白で四角い、シンプルな建物を指差した。
教会といっても、十字架みたいなわかりやすいシンボルは無いみたいだ。
「へえ、狼神様がいるのか」
日本にも狼を祀る神社があるけど。
そういう感じかな?
「ああ。見ての通り、俺も狼神の加護を受けている」
自分の耳を示した。
それぞれの神様の加護を受けると、その神に似た姿を授かるという。
じゃあ、俺はこの世界に来て、猫神様の加護を受けたからこんな姿になったってことか?
そういえば、俺の名前をクロノスとか間違えた時、十三神が何だとか言ってたっけ。
「こっちには13人の神様がいるんだよな? 狼神や猫神も、その十三神に入るの? 日本……俺の住んでた国には八百万の神様がいるんだよ」
「そんなに……。いや、十三神はこの世界を統べる神で、狼神や獅子神はその眷属に当たる神だ」
十三神を創造したっていう全能の神様が一人いて。その神様が、カルデアポリの塔で人々を見守ってる。
太陽、月、星、大地など、この世界を創生した神様が十三神にあたるそうだ。
クロノスは時間を統べる神様だって。
で、十三神の眷属にあたる動物神は、存在する動物の数だけいるとか。
十二支みたいな? もっといるか。
狼神から犬神が派生、獅子神から猫神が派生してたり。ずいぶん細かく分かれてるな。
狼、獅子、熊、竜の国か。
加護を受けた人の数が多いのは、それだけ強い神様なのかな?
猫族は、だいたい南のノーティオ王国に多くいるらしい。
暖かいからか?
*****
しばらく走ると。
風に乗って、潮の匂いがした。
青い空に、紺碧の海。行ったことはないけど、地中海を思わせるような景色が広がっているだ。
「わあ、海だ」
「あれはペンプティという港町だ。市では毎朝新鮮な魚を売っている」
魚料理の時は、わざわざここまで馬を走らせて買いに来るとか。大変だなあ。
まさに御馳走ってやつだ。
馬車から見える景色が西洋風の街並みに変わる。
昨日は延々と田園風景だったな。農地だったのかな?
「昨日通ったところは? 畑みたいな」
「ああ、あれはゼフテラという町で、ほぼ農地だ。我が国で一番広く、ブドウやリンゴなどの果実も生る。今度摘みに行こう」
優しく笑った。
ブドウやリンゴもあるんだ。わかりやすく変換されて聞こえてるのかもしれないけど。
朝食のメニューからして、食べ物は元の世界と変わらないみたい。
マンゴーとかバナナとか、珍しい果実は南から仕入れるとか。
バナナって珍しいんだ? コンビニでも売ってるのに。
でも、現在の日本みたいな流通システムがないと思えばそれもしょうがないのか。
移動手段が馬車だもんな……。
「そっか。温室とかないと、暖かい地方の作物を育てるのは難しいだろうな……」
「温室? それがあれば、寒い所でも育つのか?」
独り言に喰いつかれて。
温室栽培の話をしたら、ゼノンはすごく感心していた。
すぐに試させてみるって。
ビニールはなさそうだけど、ガラスはあるみたいだし。温室内を温めるためのボイラーもあるっていうから、充分可能かな?
少しでも、役に立てたならいいけど。
*****
港町ペンプティの外れにあるレストランで、昼食をとることになった。
馬車を降りた時に、後ろに二頭の馬がいて。騎士っぽい格好の人が馬から降りてきた。
それで、護衛がついていたことに気付いた。
そっか。
王子様だもんな。
昨日は儀式で神域に行くので、一人だったらしい。
神域に護衛を連れて行くのは、神を信じていないことになるそうだ。
店に王子様が来たから、他のお客さんたちがあたふたしてた。いやな感じじゃなく、アイドルが来た! みたいな嬉しそうなテンションだ。
ご結婚おめでとうございます、と口々にお祝いを言われる。
国民の皆、もう王子様の結婚を知ってるんだ。
昨日の今日なのに。情報早いな。
それにしても、ゼノン、人気者なんだな。
中立国っていうカルデアポリでもこんな感じだったし。
お忍びということで、個室に案内された。
海で獲れたばかりの新鮮な魚介類を使った料理は凄く美味しかった。
白身魚の香草焼きとか。贅沢だなあ。
デザートにはケーキも出してくれた。
プレートには、”ご結婚おめでとうございます”、と書いてあるらしい。
言葉はわかっても、字は読めないと知った。
さすがにそこまでのチートはなかったか。
勉強しないと……。
*****
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「ありがとうございます。妃殿下にそう仰っていただけるとは光栄です」
見送りに出て来た店主たちに手を振って。
「あれは俺の贔屓の店だ。スオウも満足できていれば嬉しい」
「うん。凄く美味しかった!」
にこにこしているゼノンと、しばし見つめ合ってしまった。
……あれ?
何かこれ、新婚旅行みたいじゃね?
って、新婚旅行がてら案内するとか言ってたわ。
間違いなくこれ、新婚旅行じゃん!
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