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国王攻略
北の国王シロエ・Ⅱ
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会議の内容を、シロエにも話した。
「……こちらとしては、受けぬ理由はないが」
シロエは、眉根を寄せた。
「それは……そちらに、利はあるのだろうか?」
下心でもなければ、そんな不利な提案はしない、と。
普通、思うものだろう。実際下心はあるが。
「こちらに利は無い。本来、交渉などしなくとも、俺はこの王都など指の一振りで一瞬で塵にできる」
抑えていた魔力を放出する。
「……!?」
頬が赤らんでいたので。
さっと血の気が引いたのが、目に見えてわかる。
「ならば、何故……?」
青ざめているシロエの顔に、頬を寄せる。
ここまで寄っても、やっぱり似てる。
「……仲良くなりたいから。あなたと」
脅してから、甘く囁いてやる。
これが、覿面に効果があったようだ。相手の嗜好をよく知ってるからだろう。さすが歴戦の勇者、リオンの立てた作戦だ。ゲスい。
「あなたも、これを脱いで? 北の国王」
夜着のあわせに、指を這わせた。
「国王ではなく。……シロエ、と呼んでくれないか」
「……シロエ、」
シロエが夜着を脱ぎ捨てた次の瞬間には、その腕に俺を抱いていた。
さすが、リオンと似てるだけある。
手が早いとこもそっくりだ。
†††
どうしてもキスや挿入がしたいようだったが。
「結婚するまでは、しないと決めてるので」
ということにしとこう。
精を得ないと生きていけない魔族が、まだ知らないなんて、普通は信じられないだろうが。
俺からは、穢れたにおいがしないから、と。シロエは信じたようだ。
実際、キスもしてないしな。邪魔されたから。
「それは……是非とも結婚相手に名乗りを挙げたいものだな」
腰を引き寄せられる。
国王が、魔王の結婚相手に名乗りを挙げたいとか、冗談だろうけど。……冗談だよな?
「だめ。王様は、女のヒトと結婚して、後継者を作らないと」
胸板を、軽く押してやる。
「大丈夫。いざとなれば、弟がいる。この国の勇者をしていてね。とても強い男だ。私よりもてるのではないかな?」
シロエは、俺を更に抱き寄せて、ウインクしてみせた。
弟。
……それって、まさか。リオン?
聞きたいが、聞けない。
勇者と魔王が関係してるとか、知られたらまずいだろうし。
「くちづけと挿入以外は、自由にしても?」
乞われて。
頷いてみせると、嬉しそうに目を細めた。
そういう表情をすると、本当にそっくりで。困ってしまう。
「ん、」
耳にキスされる。
「……そうして頬を染めて、はじめてのように胸を高鳴らせてみせるのは、手管なのかね?」
胸を弄ってるから。
俺がドキドキしてるのは伝わってしまっているようだ。
「そんな、してな、……っ、」
「ふふ、照れてるのかな? 可愛いね」
だって。顔も声も、リオンそっくりなんだし、しょうがないだろ!
内心、動揺しまくりなんだよ!
なんか、触り方もリオンと似てるような気がするし……。落ち着かないっていうか。
ドキドキしてるのは。
似てるから、だよな?
†††
シロエは俺の首に、顔を埋めて言った。
「魔族だというのに。貴方からは、花のような匂いしかしない」
ここに来る時、花畑を突っ切ったからじゃねえの?
「手に吸い付くような、この肌。……何故、甘いのだろう。手触りも、味も……素晴らしい」
あちこち舐めたり、吸い付かれたりして、跡を残されていく。
マーキングしたがるのも、つける場所も似てるのは、何でだろう。兄弟だから?
「おや、……愛らしい……」
おい、どこ見て言ってる。
先に、王の口でイかされてしまった。
「魔族の体液とは、このように甘露なのか……、溺れてしまいそうだ」
うっとりしている。
「次は、俺の番だよ?」
すでにガッチガチだったシロエのものに触れる。
「シロエ。俺に……あなたの精気、くれる……?」
上目遣いで見上げると。
リオンに似た緑の瞳が、甘く蕩けた。
「ああ……、貴方の、望むままに、」
「……こちらとしては、受けぬ理由はないが」
シロエは、眉根を寄せた。
「それは……そちらに、利はあるのだろうか?」
下心でもなければ、そんな不利な提案はしない、と。
普通、思うものだろう。実際下心はあるが。
「こちらに利は無い。本来、交渉などしなくとも、俺はこの王都など指の一振りで一瞬で塵にできる」
抑えていた魔力を放出する。
「……!?」
頬が赤らんでいたので。
さっと血の気が引いたのが、目に見えてわかる。
「ならば、何故……?」
青ざめているシロエの顔に、頬を寄せる。
ここまで寄っても、やっぱり似てる。
「……仲良くなりたいから。あなたと」
脅してから、甘く囁いてやる。
これが、覿面に効果があったようだ。相手の嗜好をよく知ってるからだろう。さすが歴戦の勇者、リオンの立てた作戦だ。ゲスい。
「あなたも、これを脱いで? 北の国王」
夜着のあわせに、指を這わせた。
「国王ではなく。……シロエ、と呼んでくれないか」
「……シロエ、」
シロエが夜着を脱ぎ捨てた次の瞬間には、その腕に俺を抱いていた。
さすが、リオンと似てるだけある。
手が早いとこもそっくりだ。
†††
どうしてもキスや挿入がしたいようだったが。
「結婚するまでは、しないと決めてるので」
ということにしとこう。
精を得ないと生きていけない魔族が、まだ知らないなんて、普通は信じられないだろうが。
俺からは、穢れたにおいがしないから、と。シロエは信じたようだ。
実際、キスもしてないしな。邪魔されたから。
「それは……是非とも結婚相手に名乗りを挙げたいものだな」
腰を引き寄せられる。
国王が、魔王の結婚相手に名乗りを挙げたいとか、冗談だろうけど。……冗談だよな?
「だめ。王様は、女のヒトと結婚して、後継者を作らないと」
胸板を、軽く押してやる。
「大丈夫。いざとなれば、弟がいる。この国の勇者をしていてね。とても強い男だ。私よりもてるのではないかな?」
シロエは、俺を更に抱き寄せて、ウインクしてみせた。
弟。
……それって、まさか。リオン?
聞きたいが、聞けない。
勇者と魔王が関係してるとか、知られたらまずいだろうし。
「くちづけと挿入以外は、自由にしても?」
乞われて。
頷いてみせると、嬉しそうに目を細めた。
そういう表情をすると、本当にそっくりで。困ってしまう。
「ん、」
耳にキスされる。
「……そうして頬を染めて、はじめてのように胸を高鳴らせてみせるのは、手管なのかね?」
胸を弄ってるから。
俺がドキドキしてるのは伝わってしまっているようだ。
「そんな、してな、……っ、」
「ふふ、照れてるのかな? 可愛いね」
だって。顔も声も、リオンそっくりなんだし、しょうがないだろ!
内心、動揺しまくりなんだよ!
なんか、触り方もリオンと似てるような気がするし……。落ち着かないっていうか。
ドキドキしてるのは。
似てるから、だよな?
†††
シロエは俺の首に、顔を埋めて言った。
「魔族だというのに。貴方からは、花のような匂いしかしない」
ここに来る時、花畑を突っ切ったからじゃねえの?
「手に吸い付くような、この肌。……何故、甘いのだろう。手触りも、味も……素晴らしい」
あちこち舐めたり、吸い付かれたりして、跡を残されていく。
マーキングしたがるのも、つける場所も似てるのは、何でだろう。兄弟だから?
「おや、……愛らしい……」
おい、どこ見て言ってる。
先に、王の口でイかされてしまった。
「魔族の体液とは、このように甘露なのか……、溺れてしまいそうだ」
うっとりしている。
「次は、俺の番だよ?」
すでにガッチガチだったシロエのものに触れる。
「シロエ。俺に……あなたの精気、くれる……?」
上目遣いで見上げると。
リオンに似た緑の瞳が、甘く蕩けた。
「ああ……、貴方の、望むままに、」
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