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国王攻略
北の国王シロエ・Ⅰ
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おお。
ここが王都か。とんでもなくでかい城だな。というか、城壁がめちゃくちゃ高い。
城の門のあちこちに、白地に金の糸で白馬を模った大小の旗が揚げられてる。
これぞキングダム! って感じがする。
城を囲った塀の外側には城を囲むように街があり、それを更に塀が囲んでいる。
その周りには屋台のようなものが立ち並んでいた。串焼きか? いい匂いが漂ってくる。
屋台の食い物って、やたら美味そうに感じるんだよな。
乗馬したまま、城内の街へ向かおうとして。
「ここは北の王都、リンデンヘルム前です」
案内の声が聞こえた。
へえ、北の町がリンデンで、王都がリンデンヘルムっていうのか。
ん?
聞き覚えのある、道案内の声……。
「ナイ!?」
声を上げると。リオンが馬を止めてくれた。
「あ、あの時の! と、北の勇者様!」
†††
ナイはあの後すぐに町を出て、王都前の道案内に再就職したそうだ。
元気そうで良かった。
「勇者様と会えたんだ。よかったね。……勇者様も、落ち着かれたようでよかった」
ナイはほっとした顔をしている。
落ち着いたというか。
魔族化に覚悟完了決めちまったんだけど。
リオンは笑顔でノーコメントだ。
「うん、ありがと。仕事の邪魔してごめんな!」
手を振って別れた。
王都の宿屋は、通常シングル素泊まりだと、一泊2モッコリだった。
リオンはちょっといいツインの部屋をとった。
「ここから、王の寝室への隠し通路に繋がっている」
地図で、潜入ルートを示される。
そこまでは気配遮断に透明化でもしていって。終わったら、転移魔法で戻ってくりゃいいか。
リオンは、やるせなさそうに笑った。
「私は、他の国の王都の情報でも集めながら待っているよ」
これから俺がすることを考えたら、やりきれないんだろう。
だよな。最後まではしないとはいえ。自分の恋人が他の男に、色々えっちなことされるんだから。
恨むなら、アレを恨んで欲しい。
「ん、じゃあ行って来るからな?」
リオンの頬にキスをして。
姿を消して、王城へ向かった。
†††
おはようございます。
私は今、王様の寝室に来ております。
……などと、いにしえの寝起きドッキリごっこしてる場合じゃねえ。
聞いてねえぞ!!
北の国王、シロエ。金髪碧眼の若き王が。
リオンと、瓜二つの顔だなんて!
王様レベル200……スキルは見事に国王の仕事関係ばっかだな。真面目だ。
あと違うのは、リオンよりは少し年上で。髪が短めなくらいか?
クッソ、妙に緊張しちまうな……。
いや、躊躇してるヒマはねえ。とっととヤるか。
気配遮断、解除。
「……誰だね?」
あーも-、声も似てるとかねーわー。
「魔界より、王に話があって来た」
内心の動揺を隠しながら答え、シロエの前に姿を現した。
姿変えの魔法も同時に解除してある。
「黒髪黒目、……魔王か……!」
警戒するシロエに。
「安心しろ、武器は持っていない。……身につけているのは、これだけだ」
と言って、唯一身に着けていたローブをするりと落とした。
当然のことながら、ローブの下は全裸。すっぽんぽんだ。
もう貧弱な身体を見られるのが恥ずかしい、とか言ってらんないし。我慢だ。
王は、ごくりと喉を鳴らし、俺の身体を凝視して。
すっかり釘付けになっている。
……よし、落ちたな。
はい、”えっちなからだ”で色仕掛け作戦、大成功!
ここまではいいとして。
†††
そのまま、王が横になっているベッドに乗り上げてやる。
「提案があるんだが、きいてはもらえないだろうか?」
ゆっくりと、近付いていく。
「提案、とは?」
目は、ちらちらと俺の胸とか、太股とかをガン見してる。
”えっちな身体”の効果、すげえな。
シロエの股間はもう、ギンギンに張っていて。身体はもう、陥落したも同然だ。
だが、心の方はまだだ。
そっちも完全に落とす必要がある。
ここが王都か。とんでもなくでかい城だな。というか、城壁がめちゃくちゃ高い。
城の門のあちこちに、白地に金の糸で白馬を模った大小の旗が揚げられてる。
これぞキングダム! って感じがする。
城を囲った塀の外側には城を囲むように街があり、それを更に塀が囲んでいる。
その周りには屋台のようなものが立ち並んでいた。串焼きか? いい匂いが漂ってくる。
屋台の食い物って、やたら美味そうに感じるんだよな。
乗馬したまま、城内の街へ向かおうとして。
「ここは北の王都、リンデンヘルム前です」
案内の声が聞こえた。
へえ、北の町がリンデンで、王都がリンデンヘルムっていうのか。
ん?
聞き覚えのある、道案内の声……。
「ナイ!?」
声を上げると。リオンが馬を止めてくれた。
「あ、あの時の! と、北の勇者様!」
†††
ナイはあの後すぐに町を出て、王都前の道案内に再就職したそうだ。
元気そうで良かった。
「勇者様と会えたんだ。よかったね。……勇者様も、落ち着かれたようでよかった」
ナイはほっとした顔をしている。
落ち着いたというか。
魔族化に覚悟完了決めちまったんだけど。
リオンは笑顔でノーコメントだ。
「うん、ありがと。仕事の邪魔してごめんな!」
手を振って別れた。
王都の宿屋は、通常シングル素泊まりだと、一泊2モッコリだった。
リオンはちょっといいツインの部屋をとった。
「ここから、王の寝室への隠し通路に繋がっている」
地図で、潜入ルートを示される。
そこまでは気配遮断に透明化でもしていって。終わったら、転移魔法で戻ってくりゃいいか。
リオンは、やるせなさそうに笑った。
「私は、他の国の王都の情報でも集めながら待っているよ」
これから俺がすることを考えたら、やりきれないんだろう。
だよな。最後まではしないとはいえ。自分の恋人が他の男に、色々えっちなことされるんだから。
恨むなら、アレを恨んで欲しい。
「ん、じゃあ行って来るからな?」
リオンの頬にキスをして。
姿を消して、王城へ向かった。
†††
おはようございます。
私は今、王様の寝室に来ております。
……などと、いにしえの寝起きドッキリごっこしてる場合じゃねえ。
聞いてねえぞ!!
北の国王、シロエ。金髪碧眼の若き王が。
リオンと、瓜二つの顔だなんて!
王様レベル200……スキルは見事に国王の仕事関係ばっかだな。真面目だ。
あと違うのは、リオンよりは少し年上で。髪が短めなくらいか?
クッソ、妙に緊張しちまうな……。
いや、躊躇してるヒマはねえ。とっととヤるか。
気配遮断、解除。
「……誰だね?」
あーも-、声も似てるとかねーわー。
「魔界より、王に話があって来た」
内心の動揺を隠しながら答え、シロエの前に姿を現した。
姿変えの魔法も同時に解除してある。
「黒髪黒目、……魔王か……!」
警戒するシロエに。
「安心しろ、武器は持っていない。……身につけているのは、これだけだ」
と言って、唯一身に着けていたローブをするりと落とした。
当然のことながら、ローブの下は全裸。すっぽんぽんだ。
もう貧弱な身体を見られるのが恥ずかしい、とか言ってらんないし。我慢だ。
王は、ごくりと喉を鳴らし、俺の身体を凝視して。
すっかり釘付けになっている。
……よし、落ちたな。
はい、”えっちなからだ”で色仕掛け作戦、大成功!
ここまではいいとして。
†††
そのまま、王が横になっているベッドに乗り上げてやる。
「提案があるんだが、きいてはもらえないだろうか?」
ゆっくりと、近付いていく。
「提案、とは?」
目は、ちらちらと俺の胸とか、太股とかをガン見してる。
”えっちな身体”の効果、すげえな。
シロエの股間はもう、ギンギンに張っていて。身体はもう、陥落したも同然だ。
だが、心の方はまだだ。
そっちも完全に落とす必要がある。
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