50 / 64
国王攻略
南の国王アカム・Ⅲ
しおりを挟む
南の国王、アカム。国王レベル1。
国王としてのレベルは低いが、知識だけは相当積んでる。囚われてはいても、王になる勉強はやめなかったようだ。
なかなか根性あるじゃねえか。気に入った。
「お前を助けに来た。ここから出な。……今日からお前が国を回すんだ、アカム」
王は、意気揚々と立ち上がった。
そうこなくちゃ。
†††
アカムの両足首には鉄球と鎖。鉄球には、部屋から出たら爆発する魔法がかけられていた。
……ひでえことしやがる。
すぐに解除し、破壊してやる。
鉄球を引き摺って歩いてるせいか、足の筋肉は衰えていないようだ。
足枷で出来た擦り傷を、回復魔法で癒した。
「……よし、歩けるな?」
アカムは驚いた様子で。
「はい。あの、貴方は魔法使いですか? 法術も使えるなんて……。我が国に、そんな方が……?」
「いや、悪いが話は後だ。とりあえず、大臣〆るぞ。いいな?」
頷いた。
異議はなさそうだ。
倒れている見張りの兵士を、アカムは心配そうに見た。
「殺してねえよ。気絶させただけだ」
「あ、ありがとう。彼はわたしに本を差し入れてくれたりして、いい人なんです」
ホッと息を吐いた。
「下っ端は上の命令に従うだけだ。殺しゃしねえ。……だが、」
騒ぎを聞きつけてきたのか、騎士が集団で来た。
「あ、あの、騎士の鎧には、魔法は……、」
むき出しの顔に、眠りの魔法を浴びせてやる。
多少反魔法がかかっていようが、高レベルの魔王にはそんなもの、無いのも同然だ。
騎士たちは、崩れるように倒れた。
アカムは感心したように目を輝かせた。
「すごい。聖騎士の鎧には反魔術がかかっているのに……!」
うん、知ってる。リオンから聞いたし。
†††
大臣の居場所には心当たりがあるようだ。
アカムに案内されて。
見張りの騎士や兵士を手当たり次第気絶させながら、城内を進む。
「おそらく……大臣の部屋はここだと思います」
王の部屋を改装し、大臣の部屋にしたようだ。
扉を開けると。
「いやああっ、誰か、誰か助けて……!」
「誰も来ぬわ。……さあ、おとなしくワシのものになれ」
今まさに、攫われた女性が襲われているところだった。
アカムは女性を助けようとしたが。それでは間に合わない。
……スレイ直伝、挿入しようとしたら破裂する呪い。
天罰覿面。
「ぎぃやああああああああああ!!!!!」
股間から血を噴き出しながら痛みに苦しみ転がっている大臣はほっといて。
女の子に服を装備させる。
「どこの出身?」
「あの、……北の、出身で、」
女の子は涙目で、かたかたと震えていた。
鎮静の魔法をかけてやる。
「悪い夢を見たな。……忘れな」
北の町に送った。
†††
「これは……いったい、どういうことなのです……?」
ショッキングな光景を目の当たりにし、アカムは蒼白になっている。
「大臣は、南に来た見目のいい子を攫っては、慰み者にしていたそうだ。飽きたり、好みじゃないのは地下で労働させられてた。……もう全員、解放したけどな」
「なんと非道な……、」
アカムは、まるで自分が陵辱されたような、悲痛な顔をした。
「ご、誤解だ、ワシは何も、……合意で、」
アカムの足元に、縋り付くように這いずっている。
「お前にかけたのはな、”相手の意思を無視して挿入しようとしたら破裂する呪い”なんだよ。合意なら破裂しねえんだ。……つまり、ソレは自業自得ってヤツだ。理解できたかこの強姦野郎」
ブチ殺してやりたいと思ったが。
裁きはまだ、協力者もまとめてあぶり出してからだ。
「王様を閉じ込めるのに協力したヤツを吐け。吐いたらソレ、どうにかしてやる」
血塗れの股間を指差して言うと。
大臣はペラペラ白状した。
自分はそいつらに利用された、とか言ってるが無視。
「……よし。ついて来い」
血止めと、軽い痛み止めの魔法を施してやった。
国王としてのレベルは低いが、知識だけは相当積んでる。囚われてはいても、王になる勉強はやめなかったようだ。
なかなか根性あるじゃねえか。気に入った。
「お前を助けに来た。ここから出な。……今日からお前が国を回すんだ、アカム」
王は、意気揚々と立ち上がった。
そうこなくちゃ。
†††
アカムの両足首には鉄球と鎖。鉄球には、部屋から出たら爆発する魔法がかけられていた。
……ひでえことしやがる。
すぐに解除し、破壊してやる。
鉄球を引き摺って歩いてるせいか、足の筋肉は衰えていないようだ。
足枷で出来た擦り傷を、回復魔法で癒した。
「……よし、歩けるな?」
アカムは驚いた様子で。
「はい。あの、貴方は魔法使いですか? 法術も使えるなんて……。我が国に、そんな方が……?」
「いや、悪いが話は後だ。とりあえず、大臣〆るぞ。いいな?」
頷いた。
異議はなさそうだ。
倒れている見張りの兵士を、アカムは心配そうに見た。
「殺してねえよ。気絶させただけだ」
「あ、ありがとう。彼はわたしに本を差し入れてくれたりして、いい人なんです」
ホッと息を吐いた。
「下っ端は上の命令に従うだけだ。殺しゃしねえ。……だが、」
騒ぎを聞きつけてきたのか、騎士が集団で来た。
「あ、あの、騎士の鎧には、魔法は……、」
むき出しの顔に、眠りの魔法を浴びせてやる。
多少反魔法がかかっていようが、高レベルの魔王にはそんなもの、無いのも同然だ。
騎士たちは、崩れるように倒れた。
アカムは感心したように目を輝かせた。
「すごい。聖騎士の鎧には反魔術がかかっているのに……!」
うん、知ってる。リオンから聞いたし。
†††
大臣の居場所には心当たりがあるようだ。
アカムに案内されて。
見張りの騎士や兵士を手当たり次第気絶させながら、城内を進む。
「おそらく……大臣の部屋はここだと思います」
王の部屋を改装し、大臣の部屋にしたようだ。
扉を開けると。
「いやああっ、誰か、誰か助けて……!」
「誰も来ぬわ。……さあ、おとなしくワシのものになれ」
今まさに、攫われた女性が襲われているところだった。
アカムは女性を助けようとしたが。それでは間に合わない。
……スレイ直伝、挿入しようとしたら破裂する呪い。
天罰覿面。
「ぎぃやああああああああああ!!!!!」
股間から血を噴き出しながら痛みに苦しみ転がっている大臣はほっといて。
女の子に服を装備させる。
「どこの出身?」
「あの、……北の、出身で、」
女の子は涙目で、かたかたと震えていた。
鎮静の魔法をかけてやる。
「悪い夢を見たな。……忘れな」
北の町に送った。
†††
「これは……いったい、どういうことなのです……?」
ショッキングな光景を目の当たりにし、アカムは蒼白になっている。
「大臣は、南に来た見目のいい子を攫っては、慰み者にしていたそうだ。飽きたり、好みじゃないのは地下で労働させられてた。……もう全員、解放したけどな」
「なんと非道な……、」
アカムは、まるで自分が陵辱されたような、悲痛な顔をした。
「ご、誤解だ、ワシは何も、……合意で、」
アカムの足元に、縋り付くように這いずっている。
「お前にかけたのはな、”相手の意思を無視して挿入しようとしたら破裂する呪い”なんだよ。合意なら破裂しねえんだ。……つまり、ソレは自業自得ってヤツだ。理解できたかこの強姦野郎」
ブチ殺してやりたいと思ったが。
裁きはまだ、協力者もまとめてあぶり出してからだ。
「王様を閉じ込めるのに協力したヤツを吐け。吐いたらソレ、どうにかしてやる」
血塗れの股間を指差して言うと。
大臣はペラペラ白状した。
自分はそいつらに利用された、とか言ってるが無視。
「……よし。ついて来い」
血止めと、軽い痛み止めの魔法を施してやった。
7
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
【完結】義妹(いもうと)を応援してたら、俺が騎士に溺愛されました
未希かずは(Miki)
BL
第13回BL大賞 奨励賞 受賞しました。
皆さまありがとうございます。
「ねえ、私だけを見て」
これは受けを愛しすぎて様子のおかしい攻めのフィンと、攻めが気になる受けエリゼオの恋のお話です。
エリゼオは母の再婚により、義妹(いもうと)ができた。彼には前世の記憶があり、その前世の後悔から、エリゼオは今度こそ義妹を守ると誓う。そこに現れた一人の騎士、フィン。彼は何と、義妹と両想いらしい。まだ付き合えていない義妹とフィンの恋を応援しようとするエリゼオ。けれどフィンの優しさに触れ、気付けば自分がフィンを好きになってしまった。
「この恋、早く諦めなくちゃ……」
本人の思いとはうらはらに、フィンはエリゼオを放っておかない。
この恋、どうなる!? じれキュン転生ファンタジー。ハピエンです。
番外編。
リナルド×ガルディア。王族と近衞騎士の恋。
――忠誠を誓った相手を、愛してはいけないと思っていた。切ない身分差、年の差の恋。恋の自覚は、相手が成人してからになります。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!
モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。
その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。
魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。
その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?!
ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる