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中央教会攻略
中央教会レイ・Ⅰ
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中央教会。
とうとうこれでラストかと思うと、感慨深い。
いつの間にか、レベルは2500まで上がってた。
いろんな経験したもんな……。何もかも懐かしい……。ってうっかりやり遂げた気になってるが、まだ終わってねえ。
最後だけあって、最高の難関度だと予想される。気を引き締めておかねえと。
なんせ、この世界で生き神様と崇められている教皇だ。
”えっちなからだ”の誘惑が通用するかもわからない相手である。出たとこ勝負だ。
†††
「私が進めるのは、どうやらここまでのようだ」
リオンは、中央教会を囲む森の手前で足を止めた。
「魔族といえど、大量虐殺をした業を持つ私は、聖別された土地からは弾かれてしまうのだろう」
俺には見えないが。透明な壁みたいなものに阻まれてるという。
パントマイムとかのパフォーマンスでもしてるのかと思ってすまない……。
やはり俺は何にも感じないが。ここは何重にも重なった、強固な結界が張られているらしい。
「ここから一番近い集落で、君の帰りを待つとしよう。……小鳥」
額にキスされた。
「教皇様には一度だけ拝謁したことがあるが、危険はないと思う。だが、君が息災であるよう祈ろう」
「ん、……行って来る」
これが終われば。
リオンは、魔族に成るのか。俺と同じに。
森を抜けると。
周囲を湖に囲まれた、ばかでかい教会があった。ただでかいだけなら、そんなに驚かなかったんだが。
「すげえ……ギンギラギン……」
全然さり気なくないギンギラギンだ。
全面、金箔なのか金塊で出来てるのかは知らないが。ステンドグラス以外は目にも眩しい、オール金で彩られた教会だったのだ。
……これ、メッキじゃないよな? 疚しい心を持ったヤツが入ってきたら、あっちゅー間に削られたり引っ剥がされそうだ。
結界があるから、邪心を持つ者は入れないということだが。
俺はドン引きである。ここまでゴテゴテだと、逆に下品に見えるんだよな……。
†††
ヒトという生き物は何故、皆、権力を持つと金を好み、欲するようになるのだろう……。などと遠い目になる。
金の茶室に金の風呂釜。昔は金持ちといえば金歯や24金ゴールドチェーンネックレスやブレスレット。金のロレックスなイメージあったっけ。
宝石と違って、金は昔から、中古で買い叩かれることなく売れる財産でもあるからかもな。
ホストやホステス御用達のドンペリにもゴールドとかあったっけ? 行った事ないから知らねえけども。
修繕された金閣寺はそれなりに綺麗だったけどもよ……。まあ、見慣れれば、これも綺麗か……?
教会の門を目指し、これまた金ピカな橋を渡る。
中ほどまで進むと。
門の前に人が大勢集まっていて。法師たちか? が、こっちを見ながら騒いでいる。
「魔王だー!」
「魔王が来たぞ!」
「どうやって侵入した!?」
「結界が破れたか!?」
……ありゃ?
何でバレたんだ? とひょいと水面を覗いてみると。
黒髪黒目の自分が映る。
あ、姿変えの魔法、解けてる。
もしかして結界のせいで、魔法が封じられたのか?
試しに、炎を出してみたが。普通に使えるし。……魔法がかき消されたとか、使えなくなった訳じゃないのか。
じゃあ、何でだ?
†††
橋の向こうの連中のざわめきが大きくなった。
「攻撃態勢に入ったぞ!」
「おのれ、魔王!」
いやこれ、ただの灯り魔法なんだけど……。
「突け、ユニコーン!」
一角獣と呼ばれる馬が、一直線に走ってきた。
つぶらな瞳のかわいい馬だ。頭に一本、角が生えてる。
馬は、俺の周りをぐるぐる走って。
歩みを止め、すりすりと頬を寄せてきた。
「よしよし、いい子だなー」
「馬鹿な、穢れを嫌うユニコーンが篭絡されただと……!?」
「乙女にしか懐かないというのに!」
「恐るべし、魔王の力……」
いや、だから何もしてねえっての。
とうとうこれでラストかと思うと、感慨深い。
いつの間にか、レベルは2500まで上がってた。
いろんな経験したもんな……。何もかも懐かしい……。ってうっかりやり遂げた気になってるが、まだ終わってねえ。
最後だけあって、最高の難関度だと予想される。気を引き締めておかねえと。
なんせ、この世界で生き神様と崇められている教皇だ。
”えっちなからだ”の誘惑が通用するかもわからない相手である。出たとこ勝負だ。
†††
「私が進めるのは、どうやらここまでのようだ」
リオンは、中央教会を囲む森の手前で足を止めた。
「魔族といえど、大量虐殺をした業を持つ私は、聖別された土地からは弾かれてしまうのだろう」
俺には見えないが。透明な壁みたいなものに阻まれてるという。
パントマイムとかのパフォーマンスでもしてるのかと思ってすまない……。
やはり俺は何にも感じないが。ここは何重にも重なった、強固な結界が張られているらしい。
「ここから一番近い集落で、君の帰りを待つとしよう。……小鳥」
額にキスされた。
「教皇様には一度だけ拝謁したことがあるが、危険はないと思う。だが、君が息災であるよう祈ろう」
「ん、……行って来る」
これが終われば。
リオンは、魔族に成るのか。俺と同じに。
森を抜けると。
周囲を湖に囲まれた、ばかでかい教会があった。ただでかいだけなら、そんなに驚かなかったんだが。
「すげえ……ギンギラギン……」
全然さり気なくないギンギラギンだ。
全面、金箔なのか金塊で出来てるのかは知らないが。ステンドグラス以外は目にも眩しい、オール金で彩られた教会だったのだ。
……これ、メッキじゃないよな? 疚しい心を持ったヤツが入ってきたら、あっちゅー間に削られたり引っ剥がされそうだ。
結界があるから、邪心を持つ者は入れないということだが。
俺はドン引きである。ここまでゴテゴテだと、逆に下品に見えるんだよな……。
†††
ヒトという生き物は何故、皆、権力を持つと金を好み、欲するようになるのだろう……。などと遠い目になる。
金の茶室に金の風呂釜。昔は金持ちといえば金歯や24金ゴールドチェーンネックレスやブレスレット。金のロレックスなイメージあったっけ。
宝石と違って、金は昔から、中古で買い叩かれることなく売れる財産でもあるからかもな。
ホストやホステス御用達のドンペリにもゴールドとかあったっけ? 行った事ないから知らねえけども。
修繕された金閣寺はそれなりに綺麗だったけどもよ……。まあ、見慣れれば、これも綺麗か……?
教会の門を目指し、これまた金ピカな橋を渡る。
中ほどまで進むと。
門の前に人が大勢集まっていて。法師たちか? が、こっちを見ながら騒いでいる。
「魔王だー!」
「魔王が来たぞ!」
「どうやって侵入した!?」
「結界が破れたか!?」
……ありゃ?
何でバレたんだ? とひょいと水面を覗いてみると。
黒髪黒目の自分が映る。
あ、姿変えの魔法、解けてる。
もしかして結界のせいで、魔法が封じられたのか?
試しに、炎を出してみたが。普通に使えるし。……魔法がかき消されたとか、使えなくなった訳じゃないのか。
じゃあ、何でだ?
†††
橋の向こうの連中のざわめきが大きくなった。
「攻撃態勢に入ったぞ!」
「おのれ、魔王!」
いやこれ、ただの灯り魔法なんだけど……。
「突け、ユニコーン!」
一角獣と呼ばれる馬が、一直線に走ってきた。
つぶらな瞳のかわいい馬だ。頭に一本、角が生えてる。
馬は、俺の周りをぐるぐる走って。
歩みを止め、すりすりと頬を寄せてきた。
「よしよし、いい子だなー」
「馬鹿な、穢れを嫌うユニコーンが篭絡されただと……!?」
「乙女にしか懐かないというのに!」
「恐るべし、魔王の力……」
いや、だから何もしてねえっての。
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