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5 待ち伏せ
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「あれ?!レイマ!え、ええええなんでいんの!!」
そこには小学生の時の同級生がいた。
今年一番驚いた。
レイマは小学生の頃の親友だ。親の仕事の都合で彼が海外に引っ越してからも、ちょこちょこ手紙のやり取りや電話など連絡はしていた。
でも中学3年の頃から音信不通になってしまってそれっきりだった。元気にしているか心配してたのに…。まさかこんなところで会えるなんて!!
レイマは俺にガバッと抱きついた。
「うわぁ嘘みたいだ。ナギがいる」
昔から出来が良くてイケメンでクラスで目立っていたがやっぱりαだったんだな。
αなだけあってレイマは身長が昔よりもかなり伸びていた。
彼はしばらく俺に抱きついていたが、案内人に早くお進みくださいと注意されてしまい渋々肝試しすることにした。
俺たちはおばけなんて全く気にせず昔話に花を咲かせた。
俺が転校して4月からこの学園に来たこととか、レイマが携帯壊して電話できなくなった話とかいろいろした。
「なるほど、ナギはΩだったんだね」
彼は暗い廊下で嬉しそうに肩を抱いた。
「まぁ今はβなんだけどな」
「そっかぁもとに戻るといいね」
「いやぁそうでもないよ。案外こっちのほうが楽だし」
「そうかな僕はナギにΩになってほしいけどな」
「え、なんで」
その時だった。階段前に誰かが立っている気配がした。懐中電灯で下を照らして歩いていたから足元だけ確認できる。
上履きの色からして2年生だと思うんだけど。誰だろうか。道にでも迷ったのだろうか。
俺はそのままおそるおそるライトを上にスライドさせた。おばけだったらどうしよう。
高身長の男子学生みたいだ。顔は…。
ライトの明かりに照らされて浮かび上がったのは、彫刻のような美形だった。
なんと生徒会長様!
「うわっぁ」
俺はびっくりして後ろに倒れそうになったが、レイマがしっかり支えてくれた。
「キリ生徒会長どうしたんですか」
レイマが少し緊張気味に話しかける。
「お前くじの番号変えただろ」
生徒会長はレイマの言葉を無視して俺にそう言った。なんとなく不機嫌そうだ。
「え」
「なに他の男と回ってんだ。行くぞ」
彼は俺をレイマから引き剥がすように腕を引くとルートとは別の方へどんどん進んでいく。
「ちょっと離せよ…っ」
「ナギ?」
「レイマごめん先行ってて。またはなそ」
レイマを面倒なことに巻き込んではいけない。そう思って先に行くよう促しておいた。
「お前あいつと知り合いなのか」
真っ暗な廊下を懐中電灯もつけずにずんずん進みながら生徒会長が低い声で尋ねる。
「別にあんたに関係ないだろ。離せよっ」
「あんたじゃないキリだ」
「きり?」
「そうだ。そう呼べ」
そして廊下の曲がり角付近でまた壁に押し付けられた。
今度は両手をお腹のあたりでひとまとめにされている。相変わらず力が強い。
そして彼は左手を俺の口の中に突っ込んだ。
「あいうんぁ!!」
なにすんだ!歯の間に指を突っ込まれているからうまく口を閉じることができない。
生徒会長はそのまま口を近づけるとこの前のように口づけ、熱い舌をいれてきた。
口を閉じることができないので噛みつくこともできない。俺は抵抗できずに散々舌を絡め取られた。
口の中はどちらのかわからない唾液でいっぱいになっていく。
口を閉じれないから唾液は口の端から顎を伝った。
やばい…頭がぼうっとする。気持ちいい…。
彼はキスが余程上手いのかまた頭がクラクラしてきた。
くちゅりちゅりと口内を舐め回される感覚は何故かとても心地よくて体に力が入らなくなっていく。
やばい…。
とうとう俺はその場にへたり込む。
「はぁ、はぁ、はぁ…ぁ…」
彼は膝を付き俺の顎をくいっと持ち上げると瞳を覗き込んだ。
「気持ちいいだろ?いいかげん気付け。お前は俺の運命なんだよ」
「ぅん…めい…?」
そこには小学生の時の同級生がいた。
今年一番驚いた。
レイマは小学生の頃の親友だ。親の仕事の都合で彼が海外に引っ越してからも、ちょこちょこ手紙のやり取りや電話など連絡はしていた。
でも中学3年の頃から音信不通になってしまってそれっきりだった。元気にしているか心配してたのに…。まさかこんなところで会えるなんて!!
レイマは俺にガバッと抱きついた。
「うわぁ嘘みたいだ。ナギがいる」
昔から出来が良くてイケメンでクラスで目立っていたがやっぱりαだったんだな。
αなだけあってレイマは身長が昔よりもかなり伸びていた。
彼はしばらく俺に抱きついていたが、案内人に早くお進みくださいと注意されてしまい渋々肝試しすることにした。
俺たちはおばけなんて全く気にせず昔話に花を咲かせた。
俺が転校して4月からこの学園に来たこととか、レイマが携帯壊して電話できなくなった話とかいろいろした。
「なるほど、ナギはΩだったんだね」
彼は暗い廊下で嬉しそうに肩を抱いた。
「まぁ今はβなんだけどな」
「そっかぁもとに戻るといいね」
「いやぁそうでもないよ。案外こっちのほうが楽だし」
「そうかな僕はナギにΩになってほしいけどな」
「え、なんで」
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俺はそのままおそるおそるライトを上にスライドさせた。おばけだったらどうしよう。
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ライトの明かりに照らされて浮かび上がったのは、彫刻のような美形だった。
なんと生徒会長様!
「うわっぁ」
俺はびっくりして後ろに倒れそうになったが、レイマがしっかり支えてくれた。
「キリ生徒会長どうしたんですか」
レイマが少し緊張気味に話しかける。
「お前くじの番号変えただろ」
生徒会長はレイマの言葉を無視して俺にそう言った。なんとなく不機嫌そうだ。
「え」
「なに他の男と回ってんだ。行くぞ」
彼は俺をレイマから引き剥がすように腕を引くとルートとは別の方へどんどん進んでいく。
「ちょっと離せよ…っ」
「ナギ?」
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「お前あいつと知り合いなのか」
真っ暗な廊下を懐中電灯もつけずにずんずん進みながら生徒会長が低い声で尋ねる。
「別にあんたに関係ないだろ。離せよっ」
「あんたじゃないキリだ」
「きり?」
「そうだ。そう呼べ」
そして廊下の曲がり角付近でまた壁に押し付けられた。
今度は両手をお腹のあたりでひとまとめにされている。相変わらず力が強い。
そして彼は左手を俺の口の中に突っ込んだ。
「あいうんぁ!!」
なにすんだ!歯の間に指を突っ込まれているからうまく口を閉じることができない。
生徒会長はそのまま口を近づけるとこの前のように口づけ、熱い舌をいれてきた。
口を閉じることができないので噛みつくこともできない。俺は抵抗できずに散々舌を絡め取られた。
口の中はどちらのかわからない唾液でいっぱいになっていく。
口を閉じれないから唾液は口の端から顎を伝った。
やばい…頭がぼうっとする。気持ちいい…。
彼はキスが余程上手いのかまた頭がクラクラしてきた。
くちゅりちゅりと口内を舐め回される感覚は何故かとても心地よくて体に力が入らなくなっていく。
やばい…。
とうとう俺はその場にへたり込む。
「はぁ、はぁ、はぁ…ぁ…」
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「気持ちいいだろ?いいかげん気付け。お前は俺の運命なんだよ」
「ぅん…めい…?」
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