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第一章 蜘蛛の糸(ブラック職場崩壊編)
第20話 ワーカーホリック
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「鍛え直すって、俺の刀をか?」
「ああ、あんたのその古刀をだ。実際切られてみたから分かる、良い刀だ。それに手入れもちゃんとしてある。けど、流石に金属の限界が近いし、素人じゃどうしようも無い所にもガタが来てる」
あの戦いの最中にそこまで観察していたとは、良秀の見る目は本当に確かみたいだな。言動の悪さは気になる所だが。
「そうか……しかし、何故わざわざ鍛え直すなんて? 君からすれば、俺に新しい刀を使わせても構わないだろ」
「馬鹿、手入れもちゃんとしてあるって言ったろ? その刀の様子を見れば、そいつがあんたにとって大切なもんだってくらい分かる。知らない新品より、慣れてて思い入れのある武器がパワーアップした方が嬉しいだろ?」
「そうだな……この『柳刃』には随分世話になってる」
そういえばもう10年くらい使ってるんだよな……
「この朱空良秀様に任せてくれりゃあ新品以上に強くなるはずだぜ」
「それはありがたいな。これも快晴事務所の方針か?」
「いや、僕が個人的にあんたを気に入っただけだよ。それに……あんたはたぶん快晴を代表する探索者になる。そんな時に古ぼけた武器を振るわれちゃあ快晴の名が落ちるだろ?」
「なるほどな。……よっぽどこの事務所が大事なんだな」
「あのー……自分達の装備はどうなるんすか?」
ここで中柱が口を挟んでくる。
確かに、部下達の装備は俺と違う、親切事務所で支給された安物だ。
俺としても、できたら新調して欲しい。
「あー……雲上の装備は俺の専門外だからちょっと難しいな」
「そうなのか?」
「ああ、私の装備は……」
雲上が右手を挙げた。と、思った次の瞬間、彼女の手の中に包丁が現れる。
「……なんだ今の」
「知ってる人は少ないですけど、私の羽やこの包丁は、特殊職業『愛の天使』由来の物なんですよね。だから鍛冶屋が鍛えるとかそういう話は通用しなくて」
羽については何となくそうなんじゃないかと予想していたが……包丁も職業由来の力だったのか。
「特殊職業《ユニークジョブ》はそんな事も可能なのか……」
「うちの所長も特殊職業《ユニークジョブ》には興味を持ってて、専用の研究所に出資もしてる。あんたの『愛の天使』について情報を得たかったってのも千擁を快晴に勧誘した理由の一つらしいぜ」
俺をいきなり拾うなんて不思議だったが、神谷さんにも思惑がそういう思惑があったんだな。
「雲上さんの職業は一回置いておいて、結局自分の武器はどうなるんすか」
「……まあ、うちが普通に支給してる新品の武器を使えば良いだろ」
「むー……なんか投げやりっすねぇ」
「所長はあんたの事も認めてたみたいだが……僕にはそこら辺の雑魚より多少マシ程度にしか思えないんでね。丁重に扱われたかったら千擁くらいの実力を身につけるんだな。そしたら僕が直々に武器を打ってやらんでもない」
「むー……神谷所長には素直な癖に自分にはその物言い……思春期の男子みたいな奴っすね」
「なっ……! どういう意味だよ」
「イキってる割に父親の前では静かにしてるなんちゃってヤンキー感って言えばいいんすかね……」
「お前喧嘩売ってるだろ! 神谷さんは別なんだよ!」
自分から喧嘩を売った癖に、殴りかかりそうな勢いでキレる良秀。
ああもう、なんでこう我が強い奴ばっか集まるんだ……?
「だから喧嘩は止めろ……雲上、君からも何か言ってくれないか?」
「――神谷が父親とすると。喧嘩を仲裁しようとしてる千擁先輩は、叔父さんかお兄ちゃんになるんですかね? それなら私は出来れば叔母とかのポジションに……」
「この状況で君までボケてどうする……!」
*
「ほうここが快晴探索者事務所の倉庫か」
どうにか喧嘩を収め、俺達は巨大な倉庫に案内された。
「いくらダンジョン災害で更地になった場所が多いとは言え、東京の一等地にこれだけ広い倉庫がぶっ立てられるんだ、凄いだろ?」
「ああ、随分贅沢な土地の使い方だ」
「凄いのはあんたじゃなくて事務所っすけどね」
「流石に分かっとるわ!」
「良秀、中柱は受けた恩は忘れないが受けた恨みも忘れないタイプだ。謝った方が良い」
「んな簡単に下げれる程安い頭じゃないんだよ」
「頑固な奴だな……」
「それはそうと、あんたの刀を貸してくれ、直接見比べて合いそうな素材を探したい」
俺が素直に刀を預けると、良秀は奥へと向かっていく。
「あー武器製造課の課長じゃないですか? なんか必要な素材でも?」
「ああ、質の良い鉄と……それから……」
あの歳で快晴の課長なのか……プライドが高い理由も何となく分かるな。
俺はもう少し穏やかな方が良いと思うが。
「は!? 『黒鳥の羽』無いの!? なんで!?」
「お忘れですか? この前武器開発課の連中がやらかしたじゃないですか……あれで全部燃えちゃったんですよ」
「そういえばそうだった……!」
何やら騒がしい様子だな。
「おい、どうした?」
「いや、それがな……一番大事な素材がちょうど無いらしいんだ。あの『黒鳥の羽』が無けりゃ、その刀のしなやかさが台無しになっちまうってのに……」
「なんか他の素材で代用とかすれば良いじゃないですか」
雲上が平然と言う。確かに、その通りだ。
「駄目だ! 僕の作る武器は芸術品なんだよ! いや、もちろん代用は出来ない事も無いが。妥協は許せねえ」
芸術品と来たか……随分なこだわりが有るようだ。
そこまで言われると仕事振りを見てみたくなるな。
「『黒鳥の羽』さえ有ればどうにかなるんだな?」
「ああ」
「じゃあ分かった。俺が取りに行こう」
「……なに? いいのか?」
「もちろん。暇も潰れるだろうしな」
「先輩、本当に良いんですか? 別に先輩がそこまでしなくても……」
「強くなれるに越したことは無い。それに、俺は動いてる方が落ち着くんだよ」
「……自分が言うのもなんすけど、それワーカーホリックって奴なんじゃ。あと、快晴事務所に所属を決めた以上、個人的なダンジョン探索は事務所の許可がいるっすよ」
「ワーカー……?」
ワーカーなんとかとやらの意味は分からないが、許可が必要なのはそうだな。
「許可くらいこの朱空良秀様に任せておけ! 一日くらい必要だが何人分でも勝ち取ってやるぜ!」
「最低でも一日は掛かるのか」
なら俺は神陀達の行方でも調べるとするか。
「明日は私もやりたい事あるんでちょうど良いですね」
「自分は久しぶりに寝て過ごすっすかねー」
とりあえず明日はみんな自由行動という訳か。
「ところで雲上のやりたい事ってなんだ? あんまり想像出来ないな」
「……ちょっと社会のゴミ掃除を」
「社会の……?」
*
キャラ紹介その2です。
「朱空良秀」20歳
快晴探索者事務所、武器制作課課長。二級探索者。
容姿は、黒縁メガネに赤い鼻の青年。
20歳という若さにして大手の課長を任される程に優秀な鍛冶屋。オマケに戦闘もそれなりにこなせる。
高い能力のせいか、自分を「様」付けし、作った武器は芸術品と呼ぶ程の高いプライドを持っており、言動が小生意気。
だが、根は素直なようで神谷、千擁、雲上のような自分が認めた相手には丁寧に接する。また、口喧嘩もめちゃくちゃ弱い。
裏でチワワというあだ名を付けられてるとか。
「神谷聖人」46歳
神谷グループ五代目代表にして、快晴探索者事務所所長。
容姿は、死んだ目かつ頭は白髪に染まりきっているが、灰色のスーツをしっかりと着こなしている男性。
世界に代表する日本の偉人と評されるが、けっこう砕けた口調で話す。
千擁の過去など、全てを知ってそうな態度がすごく胡散臭い。
周囲と衝突の多い良秀の事を、手のかかる息子の様に思っているらしく、なにかと目を掛けている。
本来武器制作課の良秀が勧誘に来たのも神谷の采配(16話参照)。
「下戸葛」44歳
親切探索者事務所の所長。
容姿は、小太りで黒いスーツを着崩している中年。
極度の拝金主義者であり、部下に違法な労働をさせまくって私服を肥やしていた社会のゴミ。
一月の食費に100万は使うらしい。
神陀の行動もわざと見過ごしていたが、自分に被害が出た瞬間切り捨てた。
15話で雲上にやられた神陀と違って、未だに行方が分からないが……?
「ああ、あんたのその古刀をだ。実際切られてみたから分かる、良い刀だ。それに手入れもちゃんとしてある。けど、流石に金属の限界が近いし、素人じゃどうしようも無い所にもガタが来てる」
あの戦いの最中にそこまで観察していたとは、良秀の見る目は本当に確かみたいだな。言動の悪さは気になる所だが。
「そうか……しかし、何故わざわざ鍛え直すなんて? 君からすれば、俺に新しい刀を使わせても構わないだろ」
「馬鹿、手入れもちゃんとしてあるって言ったろ? その刀の様子を見れば、そいつがあんたにとって大切なもんだってくらい分かる。知らない新品より、慣れてて思い入れのある武器がパワーアップした方が嬉しいだろ?」
「そうだな……この『柳刃』には随分世話になってる」
そういえばもう10年くらい使ってるんだよな……
「この朱空良秀様に任せてくれりゃあ新品以上に強くなるはずだぜ」
「それはありがたいな。これも快晴事務所の方針か?」
「いや、僕が個人的にあんたを気に入っただけだよ。それに……あんたはたぶん快晴を代表する探索者になる。そんな時に古ぼけた武器を振るわれちゃあ快晴の名が落ちるだろ?」
「なるほどな。……よっぽどこの事務所が大事なんだな」
「あのー……自分達の装備はどうなるんすか?」
ここで中柱が口を挟んでくる。
確かに、部下達の装備は俺と違う、親切事務所で支給された安物だ。
俺としても、できたら新調して欲しい。
「あー……雲上の装備は俺の専門外だからちょっと難しいな」
「そうなのか?」
「ああ、私の装備は……」
雲上が右手を挙げた。と、思った次の瞬間、彼女の手の中に包丁が現れる。
「……なんだ今の」
「知ってる人は少ないですけど、私の羽やこの包丁は、特殊職業『愛の天使』由来の物なんですよね。だから鍛冶屋が鍛えるとかそういう話は通用しなくて」
羽については何となくそうなんじゃないかと予想していたが……包丁も職業由来の力だったのか。
「特殊職業《ユニークジョブ》はそんな事も可能なのか……」
「うちの所長も特殊職業《ユニークジョブ》には興味を持ってて、専用の研究所に出資もしてる。あんたの『愛の天使』について情報を得たかったってのも千擁を快晴に勧誘した理由の一つらしいぜ」
俺をいきなり拾うなんて不思議だったが、神谷さんにも思惑がそういう思惑があったんだな。
「雲上さんの職業は一回置いておいて、結局自分の武器はどうなるんすか」
「……まあ、うちが普通に支給してる新品の武器を使えば良いだろ」
「むー……なんか投げやりっすねぇ」
「所長はあんたの事も認めてたみたいだが……僕にはそこら辺の雑魚より多少マシ程度にしか思えないんでね。丁重に扱われたかったら千擁くらいの実力を身につけるんだな。そしたら僕が直々に武器を打ってやらんでもない」
「むー……神谷所長には素直な癖に自分にはその物言い……思春期の男子みたいな奴っすね」
「なっ……! どういう意味だよ」
「イキってる割に父親の前では静かにしてるなんちゃってヤンキー感って言えばいいんすかね……」
「お前喧嘩売ってるだろ! 神谷さんは別なんだよ!」
自分から喧嘩を売った癖に、殴りかかりそうな勢いでキレる良秀。
ああもう、なんでこう我が強い奴ばっか集まるんだ……?
「だから喧嘩は止めろ……雲上、君からも何か言ってくれないか?」
「――神谷が父親とすると。喧嘩を仲裁しようとしてる千擁先輩は、叔父さんかお兄ちゃんになるんですかね? それなら私は出来れば叔母とかのポジションに……」
「この状況で君までボケてどうする……!」
*
「ほうここが快晴探索者事務所の倉庫か」
どうにか喧嘩を収め、俺達は巨大な倉庫に案内された。
「いくらダンジョン災害で更地になった場所が多いとは言え、東京の一等地にこれだけ広い倉庫がぶっ立てられるんだ、凄いだろ?」
「ああ、随分贅沢な土地の使い方だ」
「凄いのはあんたじゃなくて事務所っすけどね」
「流石に分かっとるわ!」
「良秀、中柱は受けた恩は忘れないが受けた恨みも忘れないタイプだ。謝った方が良い」
「んな簡単に下げれる程安い頭じゃないんだよ」
「頑固な奴だな……」
「それはそうと、あんたの刀を貸してくれ、直接見比べて合いそうな素材を探したい」
俺が素直に刀を預けると、良秀は奥へと向かっていく。
「あー武器製造課の課長じゃないですか? なんか必要な素材でも?」
「ああ、質の良い鉄と……それから……」
あの歳で快晴の課長なのか……プライドが高い理由も何となく分かるな。
俺はもう少し穏やかな方が良いと思うが。
「は!? 『黒鳥の羽』無いの!? なんで!?」
「お忘れですか? この前武器開発課の連中がやらかしたじゃないですか……あれで全部燃えちゃったんですよ」
「そういえばそうだった……!」
何やら騒がしい様子だな。
「おい、どうした?」
「いや、それがな……一番大事な素材がちょうど無いらしいんだ。あの『黒鳥の羽』が無けりゃ、その刀のしなやかさが台無しになっちまうってのに……」
「なんか他の素材で代用とかすれば良いじゃないですか」
雲上が平然と言う。確かに、その通りだ。
「駄目だ! 僕の作る武器は芸術品なんだよ! いや、もちろん代用は出来ない事も無いが。妥協は許せねえ」
芸術品と来たか……随分なこだわりが有るようだ。
そこまで言われると仕事振りを見てみたくなるな。
「『黒鳥の羽』さえ有ればどうにかなるんだな?」
「ああ」
「じゃあ分かった。俺が取りに行こう」
「……なに? いいのか?」
「もちろん。暇も潰れるだろうしな」
「先輩、本当に良いんですか? 別に先輩がそこまでしなくても……」
「強くなれるに越したことは無い。それに、俺は動いてる方が落ち着くんだよ」
「……自分が言うのもなんすけど、それワーカーホリックって奴なんじゃ。あと、快晴事務所に所属を決めた以上、個人的なダンジョン探索は事務所の許可がいるっすよ」
「ワーカー……?」
ワーカーなんとかとやらの意味は分からないが、許可が必要なのはそうだな。
「許可くらいこの朱空良秀様に任せておけ! 一日くらい必要だが何人分でも勝ち取ってやるぜ!」
「最低でも一日は掛かるのか」
なら俺は神陀達の行方でも調べるとするか。
「明日は私もやりたい事あるんでちょうど良いですね」
「自分は久しぶりに寝て過ごすっすかねー」
とりあえず明日はみんな自由行動という訳か。
「ところで雲上のやりたい事ってなんだ? あんまり想像出来ないな」
「……ちょっと社会のゴミ掃除を」
「社会の……?」
*
キャラ紹介その2です。
「朱空良秀」20歳
快晴探索者事務所、武器制作課課長。二級探索者。
容姿は、黒縁メガネに赤い鼻の青年。
20歳という若さにして大手の課長を任される程に優秀な鍛冶屋。オマケに戦闘もそれなりにこなせる。
高い能力のせいか、自分を「様」付けし、作った武器は芸術品と呼ぶ程の高いプライドを持っており、言動が小生意気。
だが、根は素直なようで神谷、千擁、雲上のような自分が認めた相手には丁寧に接する。また、口喧嘩もめちゃくちゃ弱い。
裏でチワワというあだ名を付けられてるとか。
「神谷聖人」46歳
神谷グループ五代目代表にして、快晴探索者事務所所長。
容姿は、死んだ目かつ頭は白髪に染まりきっているが、灰色のスーツをしっかりと着こなしている男性。
世界に代表する日本の偉人と評されるが、けっこう砕けた口調で話す。
千擁の過去など、全てを知ってそうな態度がすごく胡散臭い。
周囲と衝突の多い良秀の事を、手のかかる息子の様に思っているらしく、なにかと目を掛けている。
本来武器制作課の良秀が勧誘に来たのも神谷の采配(16話参照)。
「下戸葛」44歳
親切探索者事務所の所長。
容姿は、小太りで黒いスーツを着崩している中年。
極度の拝金主義者であり、部下に違法な労働をさせまくって私服を肥やしていた社会のゴミ。
一月の食費に100万は使うらしい。
神陀の行動もわざと見過ごしていたが、自分に被害が出た瞬間切り捨てた。
15話で雲上にやられた神陀と違って、未だに行方が分からないが……?
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