日没のリインバース ~死んだら転生する世界で生き続ける俺たちの物語~

八夢詩斗

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第二章 軍役編

0026 リインカーネーション×マルチバース

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 座禅を組んでから何時間が経ったのだろうか。結局は普段から行っている修行の延長でしかなく、なんら特別なことは起こっていない。さまざまな記憶や情念が湧き起こってくるだけだ。そしてそれをなんとか振り払って魔力へと意識を戻す。その繰り返し。それでも思考はついつい先ほどの会話や道化の話を勝手に反芻してしまう。
 
 カンナはどこへ行ったのか。隊員たちは無事だろうか。親父は生きているのか。戦争はどうなるのか。俺はこれからどうやって生きていくのか。なんで俺はこんなことをしているのか。その間に世界は目まぐるしく変化しているのに、こんなことをしていていいのか。俺にはやはり奴らの言うような特別な才能などないのではないか……。

 そんな止まれと命じても止まない思考の連鎖が嫌になる。思えば昔からそうだった。昔から、生きるために仕方なく思考してきた。最初の記憶。苦い思い出だ。俺は周りの人間と違うのだと実感させられ続けた日々の記憶が蘇る。

「悪魔が!死ねよ!」
 
 魔力の干渉を全く制御できなかった幼少時代。みんな、そうやって生きていたはずだ。だけど、俺だけが罵られ、暴力を受けた。先導していたのはカルラだったかもしれないし、別のやつだったかもしれない。とにかくほぼ全員だった。全員が敵だ。直接手を下すやつも、陰でコソコソと話してる奴らも、ただ無関心に眺めるやつも。俺は生まれてきてはいけない存在。生きているだけで周りを不安にし、恐怖させ、その捌け口となる存在だった。

 父も母も抱き寄せてくれた記憶はない。いつからかずっと自分の感情を、魔力を抑え込むように努力した。だけど、そんなのは関係なかった。一度でも劣等種のレッテルを貼られたら、何をしようと無駄だった。自分が悪いとわかっていても、どうすれば良いのかわからない。

 考えても考えても、俺自身には変えることのできないもので虐げられる。理不尽な世界だ。今になればわかる。人は自分より下に誰かがいないと不安なのだと。だから俺がいることで他の奴らは安心して暮らせただろう。底辺になることはないのだから。そう言う意味では、俺という存在が安心を与えていたのかもしれない。それを乱したのが、明光カンナだ。もしかしたら、カンナもみんなから疎まれていたのかもしれない。俺という底辺を、底辺のままにしておくことを許さなかったから。明るすぎるものは、暗すぎるものと同様に距離を置かれてしまうものだ。

「みんな止めなよ!仲良くしようよ!」
 
 カンナはいつだってヒーローだった。文字通りの正義の味方。弱者を救済する強者だ。だから別に俺が彼女にとって特別だったわけではないのだろう。たまたま虐げられていた者が俺だっただけ。どんな人間がいじめられていたとしても彼女なら手を差し伸べる。それは分かっている。それでも俺にとっては特別な存在だった。男のくせにと陰で言われていたのも知っている。助けられれば助けられるほど、自分の情けなさが際立っていく。頼ることは弱さだと分かっていたし、情けのないことだとも感じていたけれど、認めてくれる存在に依存してしまっていたのだ。

 そうしてハッとする。そうだ。俺は彼女に守られるため、あえて弱いままの自分でいることに縋り付いていたのだと。弱い自分でいることを選んだのは他ならぬ俺自身だった。周りのせいにして、世界のせいにしていたけれど、本当は何もかも、自分が自分を諦めていた。自分の全てが間違っていると思って生きてきた。

「自分を信じれば良いのに。それだけだよトバリくんに必要なのは」

 昔言ってくれた彼女の言葉が蘇ってくる。自分を信じることか……なんと難しいのだろう。信じるとはなんなのか。俺が唯一信じられたもの。それは……。

 自分の中に流れるカンナの魔力を感じる。暖かく白い光のような、そんな魔力だ。そして、カルラを殺しかけたあの日、俺を受け入れてくれたあの時の感覚。それが体の中に広がっていくのを感じる。俺は、カンナのことならば無条件に信じることができた。そうだ。これは彼女の力だ。彼女に流れていた魔力だ。俺の力じゃできなかろうと、君のものならばきっと……。

 突然、体に一本の軸が通り、その中を光が突き抜けていく。臍の下から光が溢れ出すような、全身が光に包まれていくような、全てがただ心地よい波であるような。その揺れに身を任せていると自分の全てがはっきりと見えてくる。光が闇を照らし、自分というものの輪郭が周りに溶け出し、体の中心で固まっていた闇が、まるでもやが晴れるように散っていった。一気に視界が開ける。目を閉じているのにも関わらずだ。はっきりと見える万華鏡のような光のゲート。そこを自分の体が通り抜けていく。そして全てと繋がった。そう悟る。そうか、これがアカシックレコードと呼んでいたものか。どうやら間に合ったらしい。

 しかし、俺は力尽きたようにそのまま意識が落ちていった。

 ――
 
「トバリ……起き」
 
「カン……ナ?」

「違うわ。ツクヨミじゃ。そこまであやつの事を好いておったか」

 どうやら朝が来たらしい。俺は昨日の出来事を思い出すが、夢か現実だったのかも曖昧だ。だが確かに俺は今、法則、アカシックレコードとやらに接続しているとハッキリと自覚している。不思議な感覚だ。
 
「アクセスには成功したようじゃな。ま、後は簡単じゃよ。まずはチュートリアルと唱えてみろ。それで大体わかる。ワシらも忙しい身じゃから、いちいちお前についてはおれんでな。何時間かしたら戻ってくる。それまでこの部屋におれ。逃げ出したりしたらお前の大切なもの諸共すべて確実に消すからの。じゃあな」

 俺が何も語らないうちに要件を伝えたツクヨミは去っていった。この数日ほどで怒涛の展開が続きすぎている。今までの世界がまるっきり変わってしまった。とにかく、チュートリアル?だったか。試すしかないな。

「チュートリアル」

 そう唱えた直後、どこからともなく声が響いた。というよりも直接脳内に語りかけてくるような薄気味悪い感覚だ。

「こんにちは、マスター!”輪廻宇宙、リインバース”の世界へようこそ!私はAIアシスタントシステムのソフィアです。このゲームの遊び方であればなんでも聞いてくださいね」

「は?」

 突如として無から目の前に出現したのは、カンナだった。ショートカットの桜色の髪、懐かしい顔、母校の制服。ただ、声はどこか人間らしさに欠ける違和感があり、頭の横に機械的なものが突き出している。何より、サイズが小さくなり羽が生え、宙に浮いていた。ソフィアとか言ったか?どうも理解できていない。リインバース?AI?アシスタントシステム?ゲーム?聞いたこともない単語が飛び交いすぎている。だけど最初に聞くのはその見た目のことだ。
 
「何故カンナの姿なんだ」

「カンナはマスターのご友人のようですね。私の姿に関してはマスターの記憶を読み取って、自動で生成されています。もし外見の変更をご希望であれば外見変更と唱えてください。頭の中だけでも構いませんが、一定時間そこに意識を集中する必要があります。その場合は5回ほど唱えていただくのが推奨されています」
 
 俺の頭の中を読み取れるということか?そんなことが……可能なのだろうな。そう直感が告げている。試しに頭の中で質問を反復してみた。リインバースとは?

「リインバースは新感覚のマルチバース体験を提供するオンラインゲームです。プレイヤーは死ぬことをトリガーにしてさまざまな世界へと転生します。どんな世界に飛べるのかは行ってみてからのお楽しみ。ただし、一度死んでしまうと元の世界へは戻れません。ステータスは引き継げますが、その世界で通用するとは限りませんのでご注意を!また……」

 それから俺は数時間をソフィアとの会話に費やした。この世界について。俺たちという存在について。上位の存在について。あまりにも情報量が多く、話を整理するのにかなりの時間を要した。とはいえ、彼女はかなり便利と言っていいのか、とにかくどんな情報であっても瞬時に答えてくれた。これからは何かわからない単語があるたびに彼女に尋ねればいい。
 
 一度得た情報を整理してみよう。どうやらここはリインバースという仮想世界らしい。俺たちはプログラムコードというもので構成された架空の人間だ。実際のプレイヤーは上位の次元からこの仮想現実へと遊びに来ていた。涅槃が”神”と呼んでいた連中のことだろう。上位次元はここよりも複雑な物理法則で成り立っているらしく、より自由度の高いこの世界でさまざまな事を体験するために訪れていたらしい。また、どうやら魔法も存在していないようだ。そしてプレイヤーだけの特権として多くの要素が存在するらしく、自分の適正に応じたオリジナル魔法の作成や、ワープゲート、不老化、特殊なアイテムの使用といった恩恵を受けられるらしい。

 そして、涅槃の連中も間違いなくその恩恵を受けている。その他にも様々な隠し要素があるようだが、ソフィアは教えてはくれなかった。「実際に遊んで確かめてください」だそうだ。また、上位次元についての質問は西暦2040年という年代までのもので更新されていない。というのもこのリインバースがその年にサービスを終了したという事らしい。今現在が西暦何年かは分からないが、もはやこの仮想世界にリアルタイムでアクセスしている人間はいない。そして……カンナはおそらく転生してしまった。それを追いかけることはできるのだろうか。

 ようやく大まかに把握した頃、ツクヨミが姿を現す。
 
「その顔を見るに大体のことは理解したようじゃな。ついてこい。そう焦らずとも疑問には答えてやるわい。ま、涅槃に加わる意思を示したなら。じゃが」

 ツクヨミは俺の顔をまじまじと見つめた後、エレベーターへと進んでいく。例の会議室だな。奴らにも色々と聞きたいことがある。俺も後に続いて歩き出した。
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