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被保護編 337年
337年10月8-2
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髪を隠していた頭巾を取りながら自分の部屋に向かうと、レイサスもついてきた。
「何かあった?」
「いや。何があったか教えて欲しい」
私の報告待ちか。着替えるので少し待ってほしい。
「そのままでいいんだが」
「脚が寒いから着替えたいんだ。服に皺も作りたくないし。ちょっと待ってて」
やっぱり普段着が一番いい。
レイサスを呼んで報告。街の(たぶん)変化とファリオンの馴染み方について。
あの様子だと噂ほど荒れてはいなかったみたい。庶民からの人気はファリオンのほうが高いかもしれない。親しみやすい方が好かれやすい。人気取りじゃないけど、何か考えていこう。
「・・・もっと楽しんでもよかったのに。そんな事を考えていたら楽しくないだろう」
「いやおもしろかったよ」
私は大学では文化人類学をとっていた。いろいろな社会について知るのは楽しい。しかも言葉が通じるんだよ。
『菊と刀』のように、実際に動く前に調べられればよかったんだけど。事後に見に行くなんて泥縄だ。
「もっと早く、私が連れて行くべきだった」
「いや責めてないから。私も行く気にならなかったし。今回はたまたま条件が揃っただけで。それより、コートって、どんなのが主流なの?」
布を買ったからコートを作るんだ。流行は参考にするけど、その通りにはしたくないな。
レイサスのコートは王宮にあるので、シルヴィオのを見せてもらった。
レイサスのほかにシルヴィオも増えたので、紙について話した。調べてくれるそう。
「自分で作るのはいいが、他にも必要だろう。裁縫師は呼んでおく」
服は、布は高いからそんなにいらない。あと一、二着でいいからね。
疲れた。さっさと寝よう。頭痛の気配がする。
「何かあった?」
「いや。何があったか教えて欲しい」
私の報告待ちか。着替えるので少し待ってほしい。
「そのままでいいんだが」
「脚が寒いから着替えたいんだ。服に皺も作りたくないし。ちょっと待ってて」
やっぱり普段着が一番いい。
レイサスを呼んで報告。街の(たぶん)変化とファリオンの馴染み方について。
あの様子だと噂ほど荒れてはいなかったみたい。庶民からの人気はファリオンのほうが高いかもしれない。親しみやすい方が好かれやすい。人気取りじゃないけど、何か考えていこう。
「・・・もっと楽しんでもよかったのに。そんな事を考えていたら楽しくないだろう」
「いやおもしろかったよ」
私は大学では文化人類学をとっていた。いろいろな社会について知るのは楽しい。しかも言葉が通じるんだよ。
『菊と刀』のように、実際に動く前に調べられればよかったんだけど。事後に見に行くなんて泥縄だ。
「もっと早く、私が連れて行くべきだった」
「いや責めてないから。私も行く気にならなかったし。今回はたまたま条件が揃っただけで。それより、コートって、どんなのが主流なの?」
布を買ったからコートを作るんだ。流行は参考にするけど、その通りにはしたくないな。
レイサスのコートは王宮にあるので、シルヴィオのを見せてもらった。
レイサスのほかにシルヴィオも増えたので、紙について話した。調べてくれるそう。
「自分で作るのはいいが、他にも必要だろう。裁縫師は呼んでおく」
服は、布は高いからそんなにいらない。あと一、二着でいいからね。
疲れた。さっさと寝よう。頭痛の気配がする。
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