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被保護編 337年
337年12月7
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ドレスを着たともやは胸が痛くなるほど綺麗だ。会場で見たかったし皆に見せたかった。
ダンスの基礎は知っているようだ。上達が早い。乗馬も早かったと聞くが、ともやはなんでもできる。
体に合わせて作られたドレスのウエストの細さに驚く。
「コルセットをつけていないのか?」
「コルセット。あったけどつけなくても何とかなった」
「つけずにこの細さか」
「つけた方がその分太くなる気がする」
普通は詰め込んで締め付けるんだ。
コルセットが無いウェスト、背の感触は、今の私には危険だ。
しなやかな筋肉を感じる。背の開きをもっと大きくしておけば素肌に触れた。だが人が見る。見せたくない。
抱き合って踊るのがダンスだというのに、少しでも離れようとするのはなぜなのか。
覚えは早いが時々躓く。それを抱きとめる。
離れたくないが、ここまで近いのも危険だ。反応する。
上気し呼吸の速いともやを抱きしめているのは、ある意味苦行だ。
早めに切り上げることにした。限界だ。また明日続けよう。
私から離れたともやはシルヴィオの所に行った。ヴァイオリンを借りている。
弾けるのか!
ともやの家にピアノはあった。本に埋まっていたが、ごくたまに弾くという事で聞かせてもらった。かなりの腕前だった。
だがヴァイオリンもか。
短い曲を弾き、シルヴィオにヴァイオリンを返した。ともやがヴァイオリンを弾く姿は美しい。本当に、何でも出来る。
シルヴィオには「知っている曲だけ」や「もう指が柔くなっていて」と言っている。彼女にとっては出来ない理由らしいが、充分弾けている。
私が独占するべき人ではないのかもしれない。だが。
ダンスの基礎は知っているようだ。上達が早い。乗馬も早かったと聞くが、ともやはなんでもできる。
体に合わせて作られたドレスのウエストの細さに驚く。
「コルセットをつけていないのか?」
「コルセット。あったけどつけなくても何とかなった」
「つけずにこの細さか」
「つけた方がその分太くなる気がする」
普通は詰め込んで締め付けるんだ。
コルセットが無いウェスト、背の感触は、今の私には危険だ。
しなやかな筋肉を感じる。背の開きをもっと大きくしておけば素肌に触れた。だが人が見る。見せたくない。
抱き合って踊るのがダンスだというのに、少しでも離れようとするのはなぜなのか。
覚えは早いが時々躓く。それを抱きとめる。
離れたくないが、ここまで近いのも危険だ。反応する。
上気し呼吸の速いともやを抱きしめているのは、ある意味苦行だ。
早めに切り上げることにした。限界だ。また明日続けよう。
私から離れたともやはシルヴィオの所に行った。ヴァイオリンを借りている。
弾けるのか!
ともやの家にピアノはあった。本に埋まっていたが、ごくたまに弾くという事で聞かせてもらった。かなりの腕前だった。
だがヴァイオリンもか。
短い曲を弾き、シルヴィオにヴァイオリンを返した。ともやがヴァイオリンを弾く姿は美しい。本当に、何でも出来る。
シルヴィオには「知っている曲だけ」や「もう指が柔くなっていて」と言っている。彼女にとっては出来ない理由らしいが、充分弾けている。
私が独占するべき人ではないのかもしれない。だが。
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