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被保護編 338年
338年9月1-2
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見学会には五十人くらい来ていた。
王宮の横の学校を見て、それぞれの科に分かれて案内してもらう。
師範科の女性クラスはソサイゾ邸にも行った。
師範科の教頭のクリスティアナ・ヌゼラス侯爵令嬢が連れて行ってくれた。
パーティで遠くからお見かけしたことはあるけど、本当にお姫様。本物のお姫様だわ。こんな人が頭もいいなんてすごい。
ちょっとがらんとしている感じだけど、とても豪華だった。公爵様のお邸ってこんななんだ。
「すごいね」
「そうね。だけど装飾品はだいぶ処分されたみたいね」
お姉様はお邸にも来たことがあるから知ってた。
だけど充分すごいわ。あの壁紙、あのカーテン、豪華。普通科の人たちはこれから移ってくるそう。だからどの部屋もまだ全部空いていた。
平民らしい女の子たちが興奮してた。私も同じようなものだわ。
勇気を出して話しかけてみた。やっぱり私は貴族で、彼女たちからは話しづらいと思う。自分から動かないと。
「すごいですよね。あなたも寮に入るんですか?」
「はい。あなたも普通科ではなくて師範科なんですか?」
「師範科です。キーナと言います。よろしくお願いします」
「テティです。私こそよろしくお願いします」
寮は強制じゃないけど私は遠いので入る。楽しみ。
普通の勉強のほかに護身術も学ぶそう。
ソサイゾ邸だけじゃなくて校舎にも通うと聞いて、うれしそうに声が高くなる方がいる。途中で王子様とか貴族に会えるかもしれないし、普通科や兵術科の男性とも顔を合わせるだろうし。
王宮の横の学校を見て、それぞれの科に分かれて案内してもらう。
師範科の女性クラスはソサイゾ邸にも行った。
師範科の教頭のクリスティアナ・ヌゼラス侯爵令嬢が連れて行ってくれた。
パーティで遠くからお見かけしたことはあるけど、本当にお姫様。本物のお姫様だわ。こんな人が頭もいいなんてすごい。
ちょっとがらんとしている感じだけど、とても豪華だった。公爵様のお邸ってこんななんだ。
「すごいね」
「そうね。だけど装飾品はだいぶ処分されたみたいね」
お姉様はお邸にも来たことがあるから知ってた。
だけど充分すごいわ。あの壁紙、あのカーテン、豪華。普通科の人たちはこれから移ってくるそう。だからどの部屋もまだ全部空いていた。
平民らしい女の子たちが興奮してた。私も同じようなものだわ。
勇気を出して話しかけてみた。やっぱり私は貴族で、彼女たちからは話しづらいと思う。自分から動かないと。
「すごいですよね。あなたも寮に入るんですか?」
「はい。あなたも普通科ではなくて師範科なんですか?」
「師範科です。キーナと言います。よろしくお願いします」
「テティです。私こそよろしくお願いします」
寮は強制じゃないけど私は遠いので入る。楽しみ。
普通の勉強のほかに護身術も学ぶそう。
ソサイゾ邸だけじゃなくて校舎にも通うと聞いて、うれしそうに声が高くなる方がいる。途中で王子様とか貴族に会えるかもしれないし、普通科や兵術科の男性とも顔を合わせるだろうし。
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