君が僕を呼んだから

radio (寝寝寝)

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2章 修行【魔界】

視点 コカビエル

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言われていた時間から半刻ほど過ぎてメフィストに呼ばれた。

「ちょっと、呼ぶの遅くない? メフィスト」

「フフフ。ごめんごめん。思ったより時間がかかっちゃった」

相変わらず、メフィストは大雑把だった。

「はぁ~まあいいけど。で、あたしの修行を受けたいのは………貴方ね?」


ここで初めてラディちゃんと目が合った。

「ふーん、メフィストにしては良い相手を用意したじゃない」
あたしはこの時、少しばかり強がった。

(事前に新しい契約者の人間を鍛えて欲しいとは言われていたけど……はぁ。)

 私がラディちゃんを初めて見た時、背筋が凍った。魂ががんじがらめになっている人間と魔界で会うなんて思わなかったこともあるが、その縛りが普通とは考えられないくらい何重にも巻かれていたからだ。

(ふーん、この子がメフィストの新しい契約者ね……それにしてもやっぱり束縛しすぎね)

ちらっとメフィストに視線を向けるがニコニコとしているだけだ。


(しかもこの子…… やっぱり!? ……はぁ~~~~~メフィスト、あんた何て子に手出してるのよ!)

魂の何割かはすでに失われ、一部可笑しなものが失われている部分を満たしている形跡があった。
(うわ~めんどくさい相手に絡まれてるわね。まぁ、あたしの知ったことじゃないけど)


あたしは堕天使。人を堕落させることを否定などしないわ。それにしても………結構良い身体してるわね。あとあの整った顔。女体化させたらそれは良いぼ……
と思案していたところで


「その言い方酷くないー? それに、今回は何度も言うけど相手って言ってもだからね? そこんところ絶対に間違えないでね」

メフィストが釘を指してきた。
(メフィストはやっぱり鋭いわね。本当だったら私がラディちゃんを連れていきたいところだけど……メフィストとの誓約もあるし、諦めるしかないわね。はぁ~勿体無い。
 ……それはそうと、今さらながらこの子達の神様大丈夫かしら? いろいろと…………ま、あたしとしても面白い方がいいから黙っておきましょ)
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