生まれたて魔王とサイコパス勇者

radio (寝寝寝)

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【闇】勇者と【光】魔王

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「えーと、皆さん。現状は把握出来ましたよね? まあ、いろいろ混乱もあると思います。俺も未だに混乱しています。ですが、このまま揉めても事態は好転しないとは思いませんか?」

 3人は、【まぁ、確かに】と言う様に頷いた。

「まず、魔王? 勇者さん……あー、混乱しますね。」

 勇者(仮)は、まぁな位で頷いたが、他女性2名は頭を大きく振り激しく同意を示した。
  
「ですよねー、じゃあとりあえず……俺の事を光魔王、彼は闇勇者というふうに表現しませんか?」

 落ちしてそうなと、
 なんかちょうどいい対極のを取って付けてみたという意味だ。

「まあ、とりあえずはそれでいいと思います」
「私も、言いたいことはありますがそれで」
「……」⇐若干眉が寄ったが頷いた。


「あっはい、じゃあ可決ということで。……じゃあ、本題で」

 俺は改めて闇勇者を正面にして本題を話し始めた。

 「貴方はなんで俺を殺しに来たんです? 」

 無駄かもしれないが、一応闇勇者に聞いてみた。

 すると彼はこちらを見て淡々と告げた。

「お前を殺せば魔王の枠が空く。お前が魂の転換を使えれば、面倒なく魔王になれる上、勇者という敵対勢力をここで始末できる。危険な芽は早く摘むに限る。」

「あぁ……」

 色々と突っ込みたいことが多いが、彼は魔王になりたいらしい。
 ついでに勇者予定の俺を殺したいという発言は……とりあえず無視だ。


 俺も、魔王ではなく勇者になりたい。こればっかりは心情的なものかもしれないが、激しく同意したい。俺も魔王というせいで糾弾されるかもしれないのは嫌だ。 

 ほんと、その転換ってやつを今使えればよかったのに……いや、それだけでは問題は解決しない気がするが。

 あと、彼を魔王にするのは絶対に反対だ。
 この世界がどうなるかなんて簡単に想像させる。
 死と暴力が世界を蹂躙する。
 そんな気がした。

 勇者が二人いたっていいじゃないか。
 そして闇勇者を、何としてでも魔王にさせたくはなかったので、何とかその場を取り繕ろう。

「いや、魔王でなくともいいんじゃないかな? 勇者も、ほら、いい事あるよ」

 そんな俺の言葉に彼は眉を少しひそめて返してきた。
 その顔はなにか嫌なことを思い出したようにも見えた。

「勇者と言うだけで善人に見られるのは都合がいい。が、それを引き合いに出されて群がる奴らの相手をしなければいけないのは面倒だ。であれば、最初から畏怖されている方が良い。」


 ………神よ、貴方は一体どこからこんな人連れてきたんですか?

 小1時間ほど、神様を問い詰めたくなった。



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